
「早く、わが子を抱っこしたい」
陣痛の合間、あなたが何度もそう思っていたことを、私たちは覚えています。
仰向けでも、横向きでも、四つんばいでも。
あなたが一番楽な姿勢で、赤ちゃんと呼吸を合わせながら迎えた、あの時間。
生まれた瞬間、へその緒がつながったまま胸の上に乗せてもらった、あの重みとぬくもり。そばで一緒に涙してくれた、家族や助産師の顔。
私たちゆいクリニックは、そんな「自分らしいお産」を、14年間大切にしてきました。
フリースタイル分娩、家族みんなでの立ち会い、そして一人ひとりに寄り添う助産師のケア。
あなたが選んでくれた、あの安心感を、これから出産を迎える次のお母さんたちにもつないでいきたいと考えています。
ですがここ数年は、妊婦健診のたびに、待合室で長い時間お待たせしてしまうことが増えています。
診察室や待合スペースにも限りがあり、「もう少しゆったりと過ごせる場所で、健診を受けたい」というお声を、たくさんいただくようになりました。
新棟では外来スペースを広げ、待ち時間を減らし、より落ち着いた環境で妊婦健診を受けていただけるようにします。
あの日と同じ安心感を、妊娠中の毎日にも。そのために、私たちは新棟建設という大きな挑戦に踏み出しました。


まずは、院長からのメッセージをお伝えします。

沖縄で「ゆいクリニック」を営んでいる、
島袋 史(しまぶくろ ふみ)と申します。

「ゆい」とは沖縄の言葉で「結い」——助け合い、支え合うという意味があります。
この名前に込めた想いの通り、私たちは14年間、多くの人たちと助け合い、支え合いながら『親と子の結び付き』を支援してきました。
今回、皆さまにご協力をお願いしたいのは、新棟建設のための資金です。
なぜ今、新しい建物が必要なのか?
なぜクラウドファンディングという形を選んだのか?
そして、私たちが目指す未来について——
少しだけ、お話させてください。

ゆいクリニックは、2011年11月に沖縄で開院した、
ベッド数5床の小さな産婦人科クリニックです。

(ゆいクリニック 入院室前の廊下)
私自身が最初の出産の経験をしたのは、
医学生で24歳の時です。

(長女誕生・医師国家試験1ヶ月前)
医学生だった私は自身の出産を経験したことで
「赤ちゃんにやさしいお産」を本気で実現したいと思うようになります。
生まれた瞬間から、赤ちゃんが安心できる環境。
お母さんと赤ちゃんが離されず、ぬくもりを感じながら始まる人生。
そんなお産の理想を抱いて、医療現場に入りました。
しかし、現実は簡単なものではありませんでした。

医療現場では理想と現実のギャップに悩む日々が長らく続きます。
「赤ちゃんとお母さんに寄り添いたい…」
何年も何年もその想いは積み重なり続けます。
勤務医とし13年目を迎えた頃、上司から言われた一言が開業のきっかけになっていきます。
「そんなに自分の理想があるなら、自分で開業したらいい」
この時の私は第三子を妊娠中でもありました。
第三子の出産では、自分自身が新生児医療の現場に助けられる経験もします。
生まれたばかりの息子がNICU(新生児集中治療室)に入院し、医療の大切さと同時に“お産の時間”の尊さを改めて痛感したのです。

「安心」と「自然なお産」。どちらかではなく、どちらも大切にしたい。
その想いは次第に「自分で理想の場所をつくりたい」という決意へ変わっていきました。
そして、理想のクリニックを立ち上げる決断へと変化していきます。

しかし、当時は「お産は大病院に集約する時代」と言われていた頃。
産科医が一人で開業することに、家族や周囲も大反対。
「本当にやっていけるの?」
「リスクが大きすぎる」
と心配されました。
それでも、「生まれてきてよかった」と赤ちゃんが感じられるお産を届けたい
——その想いだけは、どうしても諦めることができませんでした。
土地探しから設計、理念づくりまで、勤務医と三人の子育てをしながら一歩ずつ準備を進めました。
理想のお産とは何か?どんな空間なら、お母さんと赤ちゃんが安心できるのか?
何度も自分に問い続け、少しずつ「ゆいクリニック」の形ができていきました。

「ゆい」とは、沖縄の言葉で「助け合い」「結びつき」を意味する言葉です。
家族・助産師・医師・地域がひとつに結びついて、母子を支える
ーーその沖縄ならではの「ゆいまーる」精神が、クリニックの名前と理念にそのまま込められています。
出産は一人で頑張るものではなく、みんなで迎えるもの。
島の文化が育んできた温かな絆が、お産の現場で今も生き続けるようにと名付けました。
赤ちゃんとお母さん。
家族と地域。
スタッフと患者さん。
たくさんのご縁が結ばれる場所になってほしい。
そんな願いを込めて、2011年11月、ゆいクリニックは産声を上げました。



そして、開院から14年。
理想のお産はたくさんの人に支持されるようになっていきます。
この小さなクリニックで生まれた赤ちゃんは、約2,500人。
(2011年11月~2026年7月現在)
たくさんのご家族と、大切な人生の瞬間を共にさせていただきました。
沖縄県内はもちろん、全国各地から足を運んでくださる方もいらっしゃいます。
飛行機に乗って、滞在先を準備してまで、「ここで産みたい」と選んでくださる——。
それは、単に“沖縄で出産したい”という理由だけではありません。
「赤ちゃんにやさしいお産をしたい」
「家族みんなで新しい命を迎えたい」
「医療だけではなく、心まで寄り添ってくれる場所で産みたい」
そんな想いを持ったご家族が、全国からゆいクリニックを訪れてくださっています。
人生の中でも特別な瞬間である“出産”という時間を、数ある選択肢の中から、私たちに託してくださる。
その重みと信頼に、ずっと支えられてきました。


なぜ、遠方からも来てくださるのか。
それは、私たちが大切にしてきた「理想のお産」があるからだと信じています。
・家族みんなで立ち会えるお産
・手作りの食事で産後のお母さんを癒す時間
・一人ひとりのお産のストーリーを大切にする姿勢
こうした考えを土台にしながら、いくつかの特徴があります。




ゆいクリニックでは、産む人自身が一番楽な姿勢でお産にのぞめるフリースタイル分娩を大切にしています。
仰向けだけでなく、横向き、四つんばい、立つ、しゃがむ、家族や助産師につかまるなど。
その時にお母さんが一番楽で力を入れやすい姿勢を選びながら、お母さんと赤ちゃんの力を合わせ、自然な流れで進むお産をサポートしています。
赤ちゃんの動きを感じながら、呼吸とともに自然に体が動いていく ーー まさにその場でしか成し得ないお産が、ここにはあります。
生まれた直後に赤ちゃんを自分の胸の上で抱きしめ、へその緒がつながったままぬくもりに触れられる瞬間は、お母さんが子供とのつながりを体で感じる感動の体験です。

陣痛のあいだも、産後の入院期間中も、助産師さんたちが一人ひとりにじっくり寄り添うことでケアされる時間になります。
助産師は24時間365日、交代しながら院内に常に待機しています。
夜中でも、不安になったその瞬間にすぐそばに来てくれる ── そんな安心感が、ここにはあります。
できるだけ医療的な介入を少なくした、自然な流れのお産を大切にしていますが、それは「何かあっても対応できない」ということではありません。
万一の際には、院長がすぐに駆けつけられる体制を整えています。「自然に、でも安心して」を、どちらもあきらめない仕組みです。
また、沖縄は古くから「医食同源」「ぬちぐすい(命の薬)」の文化が根付く土地。
院長の島袋自身、「食が変わると世界が変わり、食べ方が変わると人生が変わる」という想いを持ち、ゆいクリニックの入院中のお食事は、栄養までしっかり考えられた手作りです。
地産地消を大切にしながら、できるだけ旬の野菜を取り入れ、食品添加物を使わないよう、味噌は麹から手作りし、梅干しや煮干し粉も無添加、ドレッシングまで手作りするほどのこだわりです。
栄養があって身体にやさしいのに、「ちゃんと美味しい」というお声もたくさんいただいています。
一人ひとりの体調に合わせた食事のサポートを行っており、母乳育児や産後の体づくりをやさしく支えてくれます。
ライフスタイルそのものを見つめ直すきっかけになるお産が、ここにはあります。
沖縄という、豊かな自然に囲まれた、南国の温かな空気のなかでお産を迎えられる産婦人科です。
亜熱帯の柔らかな陽射しと、潮の満ち引きが息づく島のリズムは、母と子が出会うその瞬間を、より深く、より神聖なものにしてくれます。
実際に、満潮や干潮の時間に合わせて産まれてくる赤ちゃんも多く、自然と命がひとつにつながっていることを感じられる場所です。
お産は、ただ赤ちゃんが生まれる「医療行為」ではありません。
家族の歴史が始まる、かけがえのない瞬間です。
その瞬間を、できる限り温かく、安心できる形で迎えてほしい。
そんな想いで、スタッフ一同、日々向き合っています。



実は、今のゆいクリニックの建物では、外来・待合スペースの限界があります。
ベッド数、診察室、分娩室、母子が産後を過ごすお部屋 ── そのすべてが、現在の規模でできる精一杯のかたちで運営されており、
健診のたびに長くお待たせしてしまうケースが増えてきているのが現状です。
- 健診のたびに、待合室で長い時間お待たせしてしまう日がある
- 「もう少しゆったりと通いたい」というお声を、いただくようになった
- 健診や母乳外来などの予約が早い段階で埋まってしまい、ご不便をおかけしている
「ここで産みたい」「ここに安心して通いたい」と望んでくださっているご家族に、心地よい時間を提供しきれていない
── これほど心苦しいことはありません。
そして、地域でお産を支えるためには、いまの規模ではもう支えきれない。
新しく建設する新棟ではただスペースを広くするだけではなく、クリニックを進化させていきます。

- ・分娩室・LDR(陣痛分娩回復室)の拡充で、お一人お一人により柔軟に、ゆったりと寄り添える環境
- ・入院個室を広くして、家族みんなでゆったりと産後を過ごせる空間
- ・外来・母乳外来・健診スペースの拡張で、待ち時間や予約の制約を緩和
- ・助産師・スタッフが働きやすい動線で、寄り添うケアの質をさらに高める
今以上に「理想のお産」を未来に向けて実現したい
── その想いが、計画の根っこにあります。
それが、私たちが「新棟建設」という大きな一歩を踏み出した、何よりの理由です。

新棟の建設に向けて、何年も何年も準備を進め、計画を立ててきました。
銀行からの融資も決まり、設計も完了し「いよいよ着工」という段階にくる中で
予想外の、高すぎる壁が立ちはだかったのです。
新棟建設にあたり、計画当初の総費用は7億5000万。
いち地方のクリニックが賄うには、決して小さくない金額です。
それでも、沖縄のお母さんと赤ちゃんの未来のために、この投資はどうしても必要だと、覚悟を決めて前に進んできました。
ところが ── 想定をはるかに超える事態が
着工を目前にしたそのとき、私たちの計画に大きな壁が立ちはだかりました。
世界的な資材価格の高騰
急激な円安
ウクライナ・イラン情勢や世界的なインフレ
エネルギー価格の上昇、輸入コストの増大

鉄骨・コンクリート・木材・医療設備に至るまで、あらゆる建築資材の価格が短期間で大きく跳ね上がりました。
さらに人件費や物流コストの上昇も追い打ちをかけ、当初見込んでいた予算では到底まかないきれない状況に陥ってしまったのです。
それだけでなく、建設予定地の余剰土の搬出にも問題が生じ、より多くの費用が必要となってしまったのです。
その結果、計画当初の予算よりも、約1.6億円が必要という試算を業者から出されました。
設計を見直し、削れる部分は削り、工夫を重ねても、なおも埋めきれない大きな差額が残りました。

正直に申し上げると、私たちは一度、立ち止まりました。
「円安が落ち着くまで、待つべきではないか」
「いっそ、計画を白紙に戻すべきではないか」
何度も、何度も、自問しました。
しかし ‐‐‐
今日もクリニックには、新しい命を迎えようとするご家族が来てくださっています。
お産のタイミングは、待ってはくれません。

「いつか状況が良くなったら」と先延ばしにしている間にも、支えを必要としているお母さんがいます。
産科クリニックが全国で減り続け、沖縄でも出生数が年々減っていくなか、ここで歩みを止めることは、地域のお産の灯を一つ、消してしまうことにほかなりません。
立ち止まるわけにはいかない。
そして何より、私の背中を強く押したのは、14年間、ゆいクリニックを信頼して選んでくださったご家族の顔でした。



日本は今、「少子化」という大きな課題に直面しています。
実はその中で全国規模で産科クリニックが減少し、地域によってはお産ができる場所が限られてきています。
1996年
████████████████████ 3,991施設
2023年
████████▌ 1,766施設( ▲ 約56%減)
産婦人科・産科がある全国の一般病院は 1,245施設。(2024年10月時点)
こちらも34年連続で減少し、統計を取り始めた1972年以降で過去最少となっています。
産科クリニックが全国で減り続ける中で、「お産ができる場所」を一つでも多く未来に残すこと。
これは私たちが地域に対して果たすべき責任だと考えています。


そこで私たちは、計画を一から見直しました。
優先すべきもの、削ぎ落とせるもの、工夫できるもの
── ひとつひとつを丁寧に検討し、設計を再調整することで、
約5,000万円のコスト削減を実現しました。
そこに自己資金を合わせることで、
あと約5,000万円で着工が可能な状態にまで漕ぎつけています。
※最終金額は施工会社との最終調整後に確定いたします。
とはいえ、5,000万円という金額を、クラウドファンディングでいきなり目標にするのは簡単なことではありません。そこで今回は、皆さまと一歩ずつ歩みを進めていけるよう、目標を段階的に設定することにしました。
第1目標:500万円 ── まずは、ここを目指します。
第2目標:1,500万円
第3目標:3,000万円
ファイナルゴール:5,000万円
── 着工に必要な資金が、ここで整います。
そして、金額と同じくらい大切にしたいのが「仲間の数」です。
一人でも多くの方と、この挑戦を分かち合いたい。
仲間の数は、まずは1,000人を目標に、そこからさらに輪を広げていきたいと考えています。
開業のとき、私はこう願いました。
「沖縄のお母さんと赤ちゃんが、心から安心して、
自分らしいお産を迎えられる場所をつくりたい」
その願いに、何千ものご家族が応えてくださり、いのちの瞬間を共にさせていただいてきました。
この場所で築いてきた信頼と絆を、必ず次の世代へつなぎたい。

それが、私たちの、揺るぎない決意です。
だからこそ私たちは、立ち止まらず、皆さまにお力をお借りするという決断をいたしました。
5,000万円 ── 決して小さな金額ではありません。
ですが、私たちはこの資金を、単なる追加融資で埋めるのではなく、
皆さまと一緒に作り上げる新棟にしたいと考えました。
クラウドファンディングは、私たちにとって、ただの資金調達の手段ではありません。
「想いを共有し、未来を共につくる仕組み」だと信じています。
「ゆい」とは、「結い」。
想いを未来へと結ぶために、クラウドファンディングという形を取ることにしました。
これまでゆいクリニックで出産されたご家族からは、温かな声を、本当にたくさんいただいてきました。
そして今回の挑戦を通して、まだ私たちを知らない方にも、
沖縄の片隅で続けてきた「寄り添うお産」のかたちを知っていただく機会にしたいと思っています。
皆さまの想いとともに建つ新棟で、これから生まれてくる新しいいのちを、迎えたい。
心からそう願っています。


🌿 分娩室・お産待機室の拡充
分娩室やLDRをゆったりと使えるようにし、
「ここで産みたい」と願うご家族を、これまで以上にきめ細かく寄り添える場所にします。
🌿 小児科外来の拡充
お産は、生まれた瞬間がゴールではありません。
「生まれてからも続く安心」を、同じ場所でお届けできるようにします。
従来の予防接種・乳児健診外来から、小児科一般外来へと発展させます。
🌿 家族みんなが安心して過ごせる空間へ
ゆとりのある入院室で、
上のお子さまも一緒に過ごせる環境を整え、家族全員でいのちを迎える時間を大切にします。
🌿 最新の医療設備
安全性をさらに高め、より安心して産める環境を実現します。


いただいたご支援は、新棟建設のために大切に使わせていただきます。
・ 建築費
・ 医療設備費
・ 内装・設備費
・ クラウドファンディング手数料
※詳細は、進捗とあわせて随時ご報告いたします。

感謝の気持ちを込めて、以下のリターンをご用意する予定です。
・感謝のお手紙
・建設レポート(定期配信)
・完成記念イベントへのご招待
・お名前掲載スポンサーボード
・キッチンの手作りみそ、梅干し、煮干し粉
・キッチンの手作りの昼食会
・お祝い膳の提供
・院長との会食
※医療サービスをリターンとしてご提供することはできません。あらかじめご了承ください。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
14年前、5床というお産だけの小さなクリニックから始まったゆいクリニック。
今では、多くのご家族の「人生のいちばん大切な瞬間」に立ち会わせていただける場所へと、育ててきていただきました。
それは、決して私たちだけの力ではありません。
ここを選び、信頼を寄せてくださった
一人ひとりの皆さまの支えがあったからこそ、たどり着けた場所です。
これからも、沖縄の地で「結(ゆい)」の輪を、もっと広げていきたい。
新しいいのちを迎える場所を、皆さまと一緒に作りたいのです。




どうか、私たちの挑戦を応援してください。
心より、お願い申し上げます。
ゆいクリニック 院長 島袋 史
スタッフ一同


※写真はすべてご本人の許可を得て、使用しています。
【ホームページ】https://www.yuiclinic.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/yuiclinic/




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