はじめまして、茨城県坂東市で自動車整備・買取事業を中心に展開している株式会社Vroom代表の小澤と申します。
「日本のカーライフを、もっと楽しく」を追求してきた私たちは、現在新たな挑戦として、バキュームインフュージョン成型技術を用いたエアロパーツの製造に取り組んでいます。
この技術はヨーロッパで確立され、高品質×高コスパを実現できることから人気となっていますが、日本国内ではまだまだ普及には程遠く、エアロパーツに用いた前例はほぼありません。私たちが先駆けとなって、日本の自動車カスタム文化に新しい風を吹き込みたいと考えています。
全国の車を愛する皆さまとつながり、共にワクワクする未来を創っていきたいとの想いで、今回クラウドファンディングに挑戦することにしました。

私自身、大の車好きで仕事・プライベートの両方で長年車のカスタマイズに携わってきました。しかし、日本の市場では高品質なカーボンクロスやFRP素材を使った内装・外装パーツの選択肢が限られており、多くの愛好家が海外製品に頼らざるを得ない状況を目の当たりにしてきました。
海外製品は輸送コストもかかり、どうしても金額的負担が大きくなります。若い方など、カッコいい車に興味はあっても、「高くつく」という先入観からカスタムの世界に二の足を踏む方もたくさんいらっしゃいます。
「自動車王国」「技術大国」といわれる日本でのこうした現状は、自動車に携わる人間としていてもたってもいられませんでした。『もっと身近で、もっと高品質な製品を日本で作れないか』という想いから、バキュームインフュージョン成型技術の導入を決意しました。
私たちが取り組んでいるバキュームインフュージョン成型とはどのような技術なのか、説明したいと思います。
バキュームインフュージョン成型をひとことでいうと、
真空の力を使って、炭素繊維(カーボン)に樹脂を均一に浸透させるFRP成形技術です。
今回は、
成形技術『インフュージョン成型』についてご説明いたします 。
この技術は業界で「VaRTM工法」と呼ばれ、高い信頼性が求められる風力発電のブレードや大型モーターボートの製造などに使用されています 。皆様が特に気になるであろう「どのように作るのか」「どんな資材を使っているのか」「強度はどうなのか」という点について解説していきます 。
【FRPやカーボン製品の製造について】
ドライカーボンからFRPに至るまで、製品を製作するには必ず「メス型(生産型)」が必要となります 。インフュージョン成型も同様ですが、通常は生産工程において「加熱処理」を行うため、高価な耐熱性のある生産型が必要になります 。

しかし当社では、同じ製法でありながらエポキシ樹脂ではなく「FRP樹脂」を採用しています 。これにより、エポキシ樹脂に比べ強度はわずかに下がりますが、加熱処理が不要になるため、大幅なコスト削減を実現しています 。
【使用する資材とセッティング】
通常使用するカーボン生地は、ウェットカーボン等に用いられる「生機(きばた)」です(※ドライカーボンではプリプレグが使用されます) 。製造には、離型剤、ピールプライ、ネットブリーダー、バックフィルム、スパイラルネット、シールテープなど、緻密な製品作りに不可欠な多くの副資材を使用します 。これらを生産型に正確にセットし、最後に真空ポンプで完全に空気を抜いて型に押し当てます 。
カーボン繊維と各副資材が大気圧によって生産型へ均一に押し当てられることで、隙間のない理想的な状態が完成します 。

【樹脂の流し込みから完成まで】
ここからが最も重要な工程です 。大気圧によって型に完全に密着したカーボン繊維へ樹脂を流し込んでいくのですが、当社では先述の通り「FRP樹脂」を使用しています 。樹脂の硬化後、バックフィルムなどの各副資材を剥がして生産型から取り外します(脱型) 。その後、正確なトリミングと最終仕上げ加工を行い、製品が完成します 。
【インフュージョン成型のメリット】
真空引きを行うことで、ドライカーボンと同様に、86のダッシュボードのような複雑に入り組んだ形状であっても、カーボン繊維が型の隅々までしっかりと押し当てられます 。そのため、従来は困難だった難しい形状も美しく製品化することが可能となります 。また、最高峰とされるドライカーボンに比べ、オートクレーブ(大型圧力釜)のような大掛かりな設備が必要ありません 。さらに、製造時の圧力が低いため製品型への負担が少なく、型が長持ちします 。
これらの理由から、商品の生産コストを大幅に抑え、手に入れやすい価格での提供を可能にしています 。
【重量と強度のスペック】
当社のフルカーボン製品の場合、重量比は約「1.3〜1.5」をマークします 。これは、超軽量とされるドライカーボンの数値(約1.4〜1.6)と比較しても遜色のない圧倒的な軽さです 。さらに、走りのパフォーマンスに直結する引張強度においては、ドライカーボンと同等の強度を実現しています 。
※上記の数値は、積層条件やハニカム資材の使用有無などで変化します 。当社では、使用するカーボンの種類、積層条件、温度管理などを適切に行うことで、お客様が求められる強度や重量、用途に合わせた最適な仕様をご提案いたします 。
【高品質な製品を安価に提供できる理由】
通常であれば高額になるカーボン製品を、なぜこれほど抑えた価格で提供できるのか 。そこには3つの合理的な理由があります 。1つ目は、手作業に頼る従来の製法とは異なり、プロセスの大部分を機械(バキュームシステム)で制作するため、人件費を大幅に削減できる点 。2つ目は、真空引きによって樹脂を流し込むため、製品に余分な樹脂が残らず、高価な材料の無駄な使用を極限まで抑えられる点 。3つ目は、完成までの時間を劇的に短縮できる点です 。作業環境の温度を約25℃に徹底管理することで、樹脂の注入から硬化までの時間を約1日というハイスピードで安定させています 。

人件費、材料費、そして生産時間(タイパ)
これらすべてのコストを徹底的に抑え込むからこそ、「従来の製品と比べて強度はほとんど変わらず、圧倒的に軽く、そして安価」という理想のプロダクトが実現します 。
それを高い次元で可能にするのが、まさに当社のバキュームインフュージョン成型技術です 。
形状の自由度も高いため、お客様一人ひとりのご要望に応じたカスタマイズ対応が可能で、
既製品では実現できないオリジナリティを演出します。

私の父はかつて自動車の整備工場を営んでいました。幼少期の私は工場で出たスクラップ材をおもちゃ代わりに遊び、自然と車大好き少年に育ちました。父の急死によって工場は閉鎖されてしまいましたが、父の車に対する情熱を間近で見続け感銘を受けた私は、独学で自動車整備について学び直し、フランチャイズ経営を経て2025年に株式会社VROOMとして独立を果たしました。
私たちが製造拠点を置いている茨城県坂東市は、ものづくりが盛んな地域です。周辺地域を含めて優秀な技術者や自動車関連企業が多く集まっており、協業により高品質な製品を生み出す環境が整っています。私たちは【地域の技術力を結集して、日本の自動車文化を世界に発信したい】という志を持って活動しています。
私たちの技術で製作されるエアロパーツは、週末のドライブはもちろん、サーキット走行やカーイベントでも威力を発揮します。見た目のカッコよさ、美しさに加え、軽量化による燃費向上や走行性能の向上を実感いただけるでしょう。
また、将来的にはエアロパーツだけでなく、ダッシュボードパネルやドアハンドル周りなど、運転中に目に触れる細かな内装パーツも製作を予定しています。美しい内装は毎日の通勤時間を特別な空間に変え、旅行やデートなどあらゆるシーンを盛り上げる力があります。外装・内装の双方からユーザーの皆様に【最高のカーライフ体験】をお届けしたいと考えています。
この技術が国産化することで、日本でも手頃な価格で高品質なパーツを揃えることが可能となります。すると、自動車カスタムの文化自体が盛り上がり、イベントの来場者も増え、車好き同志の交流も活発化すると考えます。
私たちの挑戦は、日本の自動車文化、そして製造業を変える力を秘めているのです。

今回のクラウドファンディングでは、技術見学会への招待から実際のエアロパーツまで、様々なリターンをご用意しています。また、先着順にはなりますが、支援者限定の特別デザインパーツを製作予定です。
他にも製造過程をご覧いただける工場見学や、技術者との直接対話の機会など、単なる製品購入ではなく、新技術の誕生に立ち会っていただく貴重な体験をご用意しています。
車好きの皆さまには、この機会に私たちの製品の素晴らしさを体感していただき、支援者・開発者の枠を超え、この新技術をともに日本そして世界中に広めていく同志になっていていただきたいと考えています。

現在、製造設備の導入準備を進めており、2026年春から本格的な製造開始を予定しています。プロトタイプの製作はすでに完了しており、品質については十分な手応えを感じています。クラウドファンディング期間中も定期的に進捗をお知らせし、支援者の皆様と一緒にプロジェクトを進めていきたいと思います。
[リターン]
2026年6月 クラウドファンディング終了
7月1日 設備導入
2026年7月下旬 順次リターン発送
(※現在、世界情勢の兼ね合いでリターンの予定が遅れる場合がございます。)
[イベント]
2026年6月7日 JAC2026 展示
2026年8月11日 FUELFEST JAPAN 展示
https://share.google/UnV1UVip8uN3ZMYg3

日本の自動車カスタム文化をより豊かにし、世界に誇れる技術を茨城から発信したい。その思いを形にするため、皆様のお力をお借りしたく、このプロジェクトを立ち上げました。
支援いただいた方々とは、単なる売り手と買い手の関係ではなく、【新しい価値を共に創造するパートナー】として長くお付き合いいただければと思います。
ご支援よろしくお願いいたします。













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