
名古屋から約90分。篠島は、愛知県・知多半島の先に浮かぶ小さな離島です。大学の研究で初めて訪れ、気づけば僕はこの島に何度も通うほど惚れ込んでいました。海がきれいで、魚がおいしく、夕陽が美しい。
けれど、僕たちが本当に心を動かされたのは、その奥にある文化でした。
この島には、伊勢神宮との深いつながりがあります。そして、古いものを壊すのではなく、受け継ぎながら活かしていく「循環」の思想があります。
僕は今この島に住み込み、元民宿「角山」を、観光客と島民が自然につながる交流拠点へ再生しようとしています。
大阪・関西万博にも関わる建築家であり、ゼミの先生である米澤隆先生。地元観光協会の中村さん。元民宿のオーナーになる野島さん。島の方々。観光の視点から篠島の魅力を見つめる方々。そして、この挑戦を応援してくださる皆さん。多くの人が関わるチームへと育っています。
目指すのは、単なる空き家再生ではありません。働く。食べる。語る。島の人と出会う。そしてまた帰ってくる。そんな「島との関わりが続く場所」を、この篠島につくりたいんです。
このプロジェクトでは、第一弾目標として150万円を掲げ、段階的な目標金額を設定し、集まった支援に応じて拠点整備を進めていく予定です。
※画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。
ご支援いただくことで、篠島の海の幸を味わうことはもちろん、DIYに参加し場づくりに関わることもできます。島の日常に触れていただくこともできます。そして、名前を残し、この場所の歴史の一部になることもできます。

篠島を訪れたことがある方も、まだ知らない方も。このクラウドファンディングを通じて、観光だけでは出会えない篠島とつながっていただけたら嬉しいです。詳しくは下記にてお話ししています。もしお時間が許せば、ぜひお付き合いください。
建築学生の僕が、篠島に惚れた理由
最初に訪れたきっかけは、大学の研究でした。建築を学ぶ学生として篠島を訪れた僕は、そこで強い衝撃を受けました。海がきれい。魚がおいしい。夕陽が美しい。もちろん、それも魅力ですが、僕が本当に惹かれたのは、もっと深いところにあるものでした。
篠島には、伊勢神宮との深いつながりがあります。伊勢神宮では20年に一度、社殿を建て替える「式年遷宮」が行われます。そして篠島には、その古材を受け継ぎ、神社(神明神社・八王子社)や祠などへ活かしてきた歴史があります。古くなったものを、ただ壊して終わりにしない。受け継ぎ、手を加え、また次の場所で活かしていく。その文化が、島の中で長く続いてきました。

建築を学ぶ僕たちにとって、それはとても大きな学びでした。今の建築業界でも、「限りある資源をどう使い続けるか」「壊して捨てるのではなく、どう循環させるか」は大きなテーマです。
けれど篠島では、その考え方が、ずっと前から暮らしや信仰の中で実践されてきました。「この島には、これからの建築や暮らしを考え
るヒントがある」。そう感じたことが、このプロジェクトの出発点です。
2000年以上続く伊勢神宮への御幣鯛(おんべだい)奉納
篠島は伊勢神宮の祭礼に合わせ、決められた大きさの鯛を、篠島にある神宮領の調製所にて塩漬けし、毎年508匹奉納しています。それはもう2000年以上も前からとのこと。2000年ですよ。島の人は言う、倭姫命(やまとひめ)が篠島の鯛をとても気に入って奉納が始まった、と。ヤマトヒメ…?知れば知るほど、歴史、文化、自然があふれ出てきます。
大阪・関西万博にもつながる“循環”の思想
今回のプロジェクトには、もうひとつ大きなストーリーがあります。
僕たちの活動を支えてくださっている米澤隆先生は、大阪・関西万博で話題となった「2億円トイレ」の建築家です。
左端が米澤先生 万博で注目されたのはその金額もさることながら、万博終了後の解体・移設を前提とした設計理念。一度建てたものを、その場限りで終わらせない。形を変え、場所を変え、次の使われ方へつないでいく。それは、まさに“循環する建築”です。
そして、その考え方をたどっていくと、伊勢神宮や篠島が長年受け継いできた文化に行き着くんです。
2000年以上続いてきた島の文化と、未来の建築。一見すると離れた話のようですが、実は一本の線でつながっています。だからこそ僕は、この島で活動することに大きな意味を感じています。
篠島は、ただ古い文化が残る場所ではありません。これからの建築、暮らし、地域のあり方を考える場所でもあります。そして今回の民宿再生は、その思想を実際の場所として体験できる入口になります。支援してくださる方には、単に建物の完成を見るだけでなく、篠島が受け継いできた“循環する文化”に触れ、その未来づくりに関わっていただきたいと考えています。
篠島は、“観光”だけではない島
篠島は、名古屋から約90分という距離にありながら、島へ降り立つと空気が大きく変わります。
港で作業をする漁師さん。道端で自然に始まる会話。夕方になると静かに落ち着いていく島の空気。そこには、都市ではなかなか感じられない時間があります。
篠島は、しらすや真鯛、とらふぐなど、海の幸でも知られています。釣った魚をその場で食べる。島の人と同じ食卓を囲む。海を眺めながら、何もしない時間を過ごす。そうした“日常”の中にこそ、篠島の本当の魅力があります。

ただ、今の篠島では、多くの人が短時間の滞在で島を離れてしまいます。食事をして、景色を見て、帰る。それだけでも十分に魅力的です。
けれど、本当はその先に、もっと深い体験があります。島の人と話すこと。島の文化を知ること。島で働き、食べ、また帰ってくること。
そのためには、ただ通り過ぎるだけではなく、滞在し、関わり、また戻って来られる場所が必要です。だから私たちは、元民宿「角山」を、観光客と島民が自然に交わる拠点として再生したいと考えました。
一夜だけ、島中の電気が消える
篠島には、年に一度、八王子社から神明神社へ神様が神様へ会いに行く「御渡り様」という夜があります。その夜、島民は代々親から子に伝えられる通り、家の電気を消し、戸を閉めて、外に一切出ず、静かに見守ります。
インターネットで検索しても、観光ガイドにも、ほとんど出てこない祭礼です。2000年以上の時間を生きてきた島には、外から来た僕たちが知らない時間が、今も流れています。

日本屈指の漁獲量を誇る「しらす」
篠島は、しらすの島でもあります。小さな島でありながら、2018年には単港で他の追随を許さないほどの漁獲量を記録しました。
そして、伊勢神宮に奉納される特別なしらす「御饌(みけ)しらす」は、島の漁師さんたちが特別に選別して仕上げています。百貨店「星ヶ丘三越」でも取り扱いをしたブランド品です。

元民宿「角山」を、観光客と島民が交わる拠点へ
今回再生するのは、元民宿「角山」です。かつて多くの人を迎えていたこの建物を、もう一度、人が集まり、語り、つながる場所へと生まれ変わらせます。
現在計画している主な機能は、コワーキングスペース・シェアキッチン・カフェなど。
仕事をする人、島の食を楽しむ人、釣った魚を調理する人、ふらっと立ち寄る島の人が、自然に交わる場所を目指します。都市で仕事をする人にとっては、海風を感じながら働ける場所に。釣りを楽しむ人にとっては、釣った魚を誰かと囲める場所に。島の人にとっては、外から来た人と自然につながれる場所にしたいと考えています。
屋上では、星空を楽しめる空間を計画しています。海風を感じながら過ごす時間。島の食を囲む時間。夜空を見上げながら語り合う時間。篠島ならではの自然を感じられる場所にしていきたいです。

みなさんに届けたい体験
このプロジェクトは、「完成した施設を見に来てください」というだけのものではありません。できあがる前から、関わることができます。
たとえば、DIYワークショップでは、僕や島の大工さんたちと一緒に壁を塗ったり、家具づくりに関わったりすることができます。プレオープンイベントでは、この場所が生まれる最初の瞬間を、支援者の皆さんと一緒に分かち合いたいと考えています。
つまりこのクラウドファンディングでは、この島に関わってくださる仲間を集めたいんです。支援してくださった方にとって、篠島が「知らない島」ではなく、「自分も縁した島」になること。それが、このプロジェクトでお届けしたい一番の価値です。

なぜ、DIYで取り組むのか
今回の改修は、できる限り自分たちの手を動かしながら進めていきます。壁を塗る。家具をつくる。残せるものを残す。使えるものを活かす。それは単に費用を抑えるためだけではありません。自分たちの手で建物に触れること。島の時間と向き合うこと。建物に残る記憶を受け継ぐこと。
その過程そのものが、このプロジェクトにとって大切な意味を持つと考えています。一方で、水回りや電気設備など、安全性や専門性が必要な部分については当然、専門業者の方々にもご協力いただきながら進めます。
学生DIYと専門工事を組み合わせることで、費用を抑えながらも、安心して使える場所を目指します。また、改修では角山に残る素材や、島内で受け継がれてきた素材をどう活かせるかも検討しています。篠島に根付く「受け継ぎ、活かす」文化に学びながら、空間づくりに取り組んでいきます。
この場所ができることで、生まれる未来
「角山」が再生されることで、篠島には新しい関わり方が生まれます。観光で訪れた人が、もう少し長く滞在できる。島の人と自然に話せる。学生やクリエイターが、島で仕事や制作に取り組める。釣った魚をみんなで囲める。屋上で星空を見ながら語り合える。一度来た人が、また帰ってこられる。
私たちがつくりたいのは、島の人と外から来た人が、一緒に少しずつ育てていく場所です。篠島には、まだ知られていない魅力がたくさんあります。その魅力を、ただ発信するだけではなく、実際に訪れ、食べ、話し、関わることで感じられる場所をつくりたい。それが、このプロジェクトの目指す未来です。
応援メッセージ
旅行・観光のプロから見ても、
篠島は特別な島
東京トラベルパートナーズ株式会社 代表取締役 栗原茂行
私はこれまで約20年、旅行・観光の仕事に携わり、国内外さまざまな地域を見てきました。その立場から見ても、篠島はとても特別な島だと感じています。きれいな海があり、新鮮でおいしい海の幸があり、そして何より、伊勢神宮との深いつながりや、島に残る神秘的な文化があります。小さな島の中に、これほど多くの歴史や物語が残っていることに驚きました。実際に訪れてみると、ただの観光地ではないことがわかります。島の人たちの話を聞き、歴史に触れ、島の空気を感じることで、「ここにはもっと多くの人に知ってもらうべき魅力がある」と強く感じました。
今回のプロジェクトで特に楽しみにしているのは、学生たちがこの島に入り、地域の方々と一緒に拠点をつくっていくことです。観光客が一度訪れて終わるのではなく、学生や支援者、島の人たちが関わり続けることで、篠島に新しい流れが生まれるのではないかと期待しています。篠島は、一度来ればきっと誰かに語りたくなる島です。ぜひこのプロジェクトを通じて、その魅力に触れていただきたいです。
現代社会に必要な
先進的なヒントがある場所
建築家 米澤隆(米澤隆建築設計事務所主宰/大同大学准教授)
私は建築を専門にしており、伊勢神宮や篠島に受け継がれてきた建築文化には、非常に大きな意味があると感じています。伊勢神宮では20年に一度、社殿を建て替える式年遷宮が行われます。そして、その古材が篠島へ受け継がれ、神社や祠へと使われていく。これは、素材をただ消費するのではなく、時間をかけて循環させていく、とても豊かな建築文化です。現代の建築では、限られた資源をどう活かし、どう循環させるかが大きな課題になっています。
私が大阪・関西万博で設計した建築も、会期後の移設や転用を前提にしたものでした。その考え方をたどっていくと、篠島ではすでに長い時間の中で、同じような思想が実践されていたことに気づきます。つまり篠島は、古いだけの場所ではありません。これからの建築や社会を考えるうえで、とても先進的なヒントを持つ場所です。
今回、学生たちがこの島に滞在し、地域の方々とともに元民宿を再生しようとしていることには、大きな意味があります。島の歴史を学び、残された建物を活かし、人が集まる場所をつくる。それは単なるリノベーションではなく、篠島に続いてきた“循環する文化”を、次の世代へつなぐ挑戦です。この純粋で力強い取り組みを、ぜひ多くの方に応援していただきたいと思います。

リターン
3,000円 お礼のビデオメッセージ
5,000円 神明神社御朱印
10,000円 民宿再生DIY参加権
15,000円 篠島産味付海苔「島の香」6個セット
篠島産生ワカメ(2kg)
島巡りガイドツアー(60分・2名まで)
20,000円 交流拠点プレオープンイベントご招待
30,000円 <桐箱入>篠島産高級しらす「御饌(みけ)しらす」500g
50,000円 スポンサー<梅>
100,000円 ステーキチャンピオンが焼くステーキコースペアチケット
スポンサー<竹>
300,000円 スポンサー<松>
目標金額と使い道
今回のクラウドファンディングでは、段階的な目標金額を設定し、集まった支援に応じて拠点整備を進めていきます。
第一弾は150万円。まずは人が集まることのできる大広間の内装や空調、トイレ、家具などを整えます。
第二弾は250万円。釣った魚を島民と共に調理ができるシェアキッチンの整備のほか、大広間の家具をより充実させます。
第三弾(350万円)ではエントランスや和室2室の内装の整備を考えています。

スケジュール
2026年
6月:クラウドファンディング実施
7月〜8月:学生によるDIY施工、順次リターンご提供
12月:プレオープン(予定)
※工事内容や許認可、建材・設備整備の状況により、スケジュールは変更となる場合があります。
この場所を「新しい循環」のきっかけに
篠島には、長い時間をかけて受け継がれてきた文化があります。伊勢神宮とのつながり。素材を活かしてきた歴史。海とともにある暮らし。島の人たちの言葉や日常。そこにあるものを大切に受け取りながら、次の世代へつないでいきたいと考えています。
「角山」の再生は、ゴールではありません。この場所をきっかけに、篠島へまた来たくなる人が増えること。島の人と外から来た人がつながること。学生が島から学び、島に還元していくこと。島の文化や時間が、次の世代へつながっていくこと。そんな新しい循環が生まれていけば嬉しいです。
支援してくださる皆さんにも、その循環の最初の仲間になっていただきたいです。ぜひ一緒に、この場所のこれからを見守り、関わっていってください。





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