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【石川県・能登】震災の教訓を未来へ。急速冷凍弁当で介護施設の「食」を守りたい 公開前

2024年1月1日、能登半島地震。被災によってライフラインを断たれた介護施設は利用者への食事の提供が困難になりました。介護施設向けの食事提供を担っていた私たちにとって試練の日々でした。災害時も食事の提供を通して介護施設利用者の尊厳を守り抜く。そのための仕組みを作ることを決意しました。

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2024年1月1日、能登半島地震。被災によってライフラインを断たれた介護施設は利用者への食事の提供が困難になりました。介護施設向けの食事提供を担っていた私たちにとって試練の日々でした。災害時も食事の提供を通して介護施設利用者の尊厳を守り抜く。そのための仕組みを作ることを決意しました。

コスモ・フーズシステムと申します。

私たちは、石川県能登半島の中央部に位置する志賀町(しかまち)に本社を構えています。

1977年の創業から約半世紀。持ち帰り寿司から始まり、回転寿司、原発関連施設への食事提供、そして現在の介護施設向けの食事提供へ。時代と地域のニーズに合わせながら、「食」を届ける仕事を続けてきました。

原発関連施設への食事提供では、多くの方へ決められた時間に食事を届けるための調理・配送体制を培ってきました。そこで積み重ねた経験は、現在の介護施設向けの食事提供にもつながっています。

現在、私たちの主な事業は介護施設への食事提供です。最初は1施設から始まり、現在は半径約30km圏内の11施設に食事を届けています。

お弁当として届ける施設もあれば、当社スタッフが施設の厨房に入り、その場で調理する施設もあります。また、利用者さん一人ひとりの噛む力や飲み込む力に合わせ、通常の食事からペースト状のものまで、5段階の食形態に対応しています。

持ち帰り寿司から、働く人の毎日の食事へ。そして今は、介護施設で暮らす方々の毎日の食事へ。時代や状況が変わっても、私たちは、その時々に地域から求められる「食」を届け続けてきました。

半世紀にわたり地域の「食べる」を支えてきた私たちが今取り組んでいるのは、介護施設の利用者さんの日々の暮らしと尊厳を、食事の面から支え続けるための新しい仕組みづくりです。


私たちが今回つくりたいのは、単なる「冷凍弁当の工場」ではありません。

私たちが食事提供を担っている介護施設で、人が減っても、再び大きな災害が起きても、利用者さんの食事をできる限り途絶えさせないための「自社調理の一括集約(セントラルキッチン)システム」です。

新工場に調理・管理を集約し、そこで製造する急速冷凍弁当を各施設へ届けることで、平時の人手不足への対応と、災害時の食事継続という二つの課題に向き合います。

【災害時】利用者さんの「いつもの食事」を、できる限り止めない

介護施設での食事は、栄養を取るためだけのものではありません。毎日の生活リズムや楽しみにもつながる、大切な時間です。だからこそ私たちは、災害時にも可能な限り、非常食だけに頼らず、温かい「いつもの食事」を届けたいと考えています。

新工場では、急速冷凍機、大型冷凍庫、非常用電源などを組み合わせ、災害時にも食事をつなぐための備えを強化します。

● 施設に数日分の冷凍弁当を備蓄できる体制をつくります。震災直後の混乱する期間を備蓄でつなぎ、その間に次の食事を届ける体制を整えます。

● スタッフ自身の被災や道路状況によって調理担当者が施設へたどり着けない場合でも、施設側の工程を「温めて提供する」ことを中心にできるようにします。

● 当社が震災時に経験した停電・断水を踏まえ、大型冷凍庫と非常用電源を活用し、保管している食事を守るための備えを進めます。

災害の規模によっては想定どおりにいかないこともあります。それでも、「食べるものがなくなる」というリスクを少しでも減らし、介護施設の食事をつなぐ可能性を高めることが、この新工場の大きな役割です。


【平時】人手不足が進む介護現場の調理負担を軽減する




急速冷凍弁当は、災害への備えだけでなく、日常的な人手不足への対応にもつながります。介護施設では、通常の硬さからペースト状まで、利用者さんに合わせて複数の食形態を用意する必要があり、毎食の調理には多くの手間がかかります。

例えば60人の入居者さんに朝・昼・晩の3食、1日180食を提供するケースについて、当社の現在の運用想定では、5段階の食形態を施設内で一から調理する場合、3人程度の調理担当が必要になります。一方、急速冷凍弁当を取り入れ、施設側の工程を「温めて提供する」ことを中心にできれば、2人で対応できる体制を想定しています。

仮に同様の運用が10施設で実現できれば、各施設で生まれた人員や時間を、ほかの業務へ振り向けられる可能性があります。これは「人を減らす」ことが目的ではなく、限られた人材を、利用者さんへのケアなど本来必要とされる仕事へ生かすための取り組みです。


2024年1月1日の能登半島地震で、私たちの本社がある志賀町でもライフラインが止まりました。当社では電気とガスは数日で復旧しましたが、水道が戻るまでには1か月以上かかりました。

私たちが食事を届けている介護施設でも、電気・ガス・水道が止まり、施設の厨房でいつも通りに調理できないケースがありました。道路状況や自身の被災によって、調理を担当するスタッフが施設まで来られないこともありました。

そこで私たちは、金沢市やかほく市などの提携業者から調理済みの商品を仕入れ、何とか食事をつなぎました。

ある施設では、まだ当社との正式な契約開始前でしたが、震災によってそれまでの業者が十分に対応できず、非常食で日々をつないでいました。その状況を見たときに出た言葉が、「これが1か月、2か月続いていくと、持たんぞ」でした。

正式な契約前でしたが、放っておくことはできませんでした。「契約前ですけど、これ使ってください」と、私たちが用意できる食事を届けました。

非常食は災害直後に命をつなぐために欠かせません。しかし、それだけの生活が長く続けば、利用者さんにとって大きな負担になります。

さらに震災後、深刻になったのが「人」の問題でした。当社のスタッフや介護施設の職員さんの中にも、自身の被災や生活環境の変化によって、能登を離れざるを得なかった方がいました。

水が出ない。調理する人がいない。それでも食事は毎日必要です。震災時の綱渡りの対応を経験し、私たちは「元の体制に戻すだけでは、次の災害やこれからの人手不足に対応しきれない」と考えるようになりました。

震災だけを乗り越えれば終わりではありません。人口減少、高齢化、人手不足、そして災害。複数の課題が重なる能登だからこそ、「これからも続けられる食事提供の仕組み」へ変えていく必要がある。それが今回のプロジェクトの原点です。

今回の新工場整備にあたって、私たちは「クラウドファンディングでお金が集まったら着工しよう」とは考えませんでした。能登の介護現場では、すでに人手不足が進んでおり、災害への備えも先送りにはできないと判断したためです。

そのため、国や自治体の補助金・助成金等を活用し、さらに自己資金を投入して、新工場と関連設備の整備を先行して進めています。

現在、石川県羽咋郡志賀町の現地では、次の準備を進めています。

● 建物の整備:新工場の建物整備と内部工事を進めています。

● 急速冷凍設備の導入:調理した食事を短時間で冷凍し、各施設へ届けるための設備導入を進めています。

● 冷凍保管・非常用電源の整備:一定量の食事を保管するための大型冷凍庫と、停電時に備えた非常用電源の準備を進めています。

● オペレーションの構築:5段階の食形態に対応しながら、施設側の調理負担を減らすための運用方法を検証しています。

当初予定していた時期からは、一部資材・機材の供給状況の影響により、機材搬入に遅れが生じています。現在も搬入・設置・調整を進めており、本格稼働の時期については設備の準備状況を確認しながら決定します。

完成してから結果だけをお伝えするのではなく、どのように「介護施設の食を止めない仕組み」が形になっていくのか。その過程も、クラウドファンディングの活動報告を通してお伝えしていきます。


今回のクラウドファンディングの目標金額は500万円です。

新工場については、クラウドファンディングの結果を待たず、補助金・助成金等と自己資金を組み合わせて、すでに整備を進めています。

なぜ先に自己資金を投入したのか。理由は、介護施設の食事は私たちの資金調達を待ってくれないからです。今すでに人手不足は起きていますし、災害もいつ起きるか分かりません。

必要だと分かっている仕組みを「資金が集まるまで待つ」という判断はせず、まず私たち自身がリスクを取り、自己資金を投入して整備を進めました。

今回皆さまからいただく支援金は、新工場および関連設備の整備に先行して投入した自己資金の一部に充当させていただく予定です。

また、公開までに、新工場整備費、急速冷凍関連設備、大型冷凍・保管設備、非常用電源など、今回の支援金がどの設備・費用に対応するのかを、できる限り具体的にお示しします。

「支援が集まったら始める」のではなく、必要だから先に自分たちで動きました。その挑戦を一過性のものにせず、能登に根付く持続可能な仕組みへ育てていくために、今回クラウドファンディングに挑戦します。


今回のリターンでは、物品をたくさん用意することよりも、この挑戦にそれぞれの立場から関わっていただける形を大切にしました。

「まずは気持ちで応援したい」という方には、3,000円・10,000円・30,000円・100,000円の「お気持ちコース」をご用意しています。金額にかかわらず内容は同一で、CAMPFIREのメッセージ機能を通じたお礼と、活動報告を通じて新工場の整備状況や能登の介護施設の「食」を守る取り組みをお伝えします。

「この挑戦に名前を残して応援したい」という方には、新工場内へのネームプレート掲載(小)と、エントランスへのネームプレート掲載(大)をご用意しました。

企業・団体の皆さまには、株式会社コスモ・フーズシステム公式サイトへのバナー掲載、新工場敷地内への支援企業専用オリジナル看板の設置、新工場の名称を5年間使用するネーミングライツなど、地域の食を守る取り組みに継続して関わっていただけるリターンをご用意しています。

また、「実際に現場を見て、この仕組みを知りたい」という方向けに、新工場・BCP対策の現地内覧会も設けています。

支援額の大小ではなく、それぞれの形でこの挑戦に関わっていただくことが、能登の介護施設の「食」を守る新しい仕組みを育てる力になると考えています。

※各リターンの金額・限定数・提供内容・提供時期などの詳細は、下記のリターン一覧をご確認ください。

  • ● 2026年8月〜:新工場の設備搬入・設置・調整を継続。※一部資材・機材の供給状況の影響により、当初予定から搬入に遅れが生じています。

    ● 2026年9月初旬予定:クラウドファンディング開始。

    ● 2026年10月末予定:クラウドファンディング終了。

    ● 新工場の本格稼働:機材搬入・設置・試運転の状況を踏まえて確定し、活動報告で随時お知らせします。

    ● 2026年11月以降:お礼メール・活動報告等を順次実施。

    ● 2026年12月以降:オンライン共有会等、一部リターンの履行を開始。

    ● 2027年1月以降:名前・法人名等の掲載、内覧会等のリターンを順次実施。

    予定に変更が生じた場合も、その経緯を含め、活動報告を通してできる限り分かりやすくお伝えします。

2024年の能登半島地震で、私たちは「食事を届けたくても、物理的に届けられない」という無力感と恐怖を経験しました。

ライフラインが止まり、スタッフが避難し、震災前から進んでいた人口減少や人手不足に、さらに大きな負荷がかかりました。

今、能登の介護現場で起きていることは、能登だけの特殊な問題ではないと私たちは考えています。人口減少、高齢化、人手不足、そして災害。日本各地の地域が今後向き合う可能性のある課題です。

だからこそ私たちは、「お金が集まったら動く」のではなく、自ら先に自己資金を投入し、新工場と新しい食事提供体制の整備へ踏み出しました。

私たちが目指すのは、単に自社の設備を整えることではありません。「人が少なくなっても、災害が起きても、どうすれば高齢者の毎日の食事を支え続けられるのか」という問いに対し、能登の現場から一つの答えをつくっていくことです。

ここで培うノウハウや経験を、能登だけで終わらせるのではなく、同じような課題を抱えるほかの地域にも役立つ仕組みへ育てていきたいと考えています。

クラウドファンディングに挑戦する目的は、資金だけではありません。能登で今起きていることを知っていただき、「介護施設の食を止めない地域をつくる」という未来に、一緒に関わってくださる方と出会うことも、大切な目的です。

まずは、能登の介護現場の現状と、私たちの挑戦をここまで知っていただけたことに、心から感謝いたします。これから新しい食の仕組みが能登の地で一歩ずつ形になっていく姿を、一緒に見守っていただければ嬉しく思います。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

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