こんにちは、仲乃湯アーカイブチームと申します。
私たちは横浜市南区・中村町で77年営業していた銭湯「仲乃湯」のアーカイブ活動を行っています。
まずは仲乃湯についてご説明します。
仲乃湯とは
「仲乃湯」は戦後、1949年(昭和24年)に横浜市南区の中村町で創業した銭湯です。「非日常的で豪華な空間で、人々を癒したい」という想いから、神社仏閣の様式を取り入れた「宮造り」が建築に用いられ、脱衣場の背の高い格天井や釘を使わずに作られた番台など、当時の宮大工たちの技術と美意識が随所に息づいていました。
3代目の店主さんは、正解するとドリンクが無料になるクイズを出したり、仲乃湯をイベント会場として貸し出したりと、ユニークな営業でお客さんにおもてなしを行い、創業当初から通う常連さんから近所のお子さんまで、幅広い世代に親しまれていました。
2026年2月28日に多くの人に惜しまれつつ77年の歴史に幕を下ろしました。
2026年2月28日で77年の歴史に幕を下ろした「仲乃湯」
仲乃湯の内装。日々のお手入れで床はいつもピカピカでした。
見上げると立派な折り上げ格天井が見えます。
仲乃湯営業最終日の様子。
閉業時には23時過ぎにも関わらず別れを惜しむ多くの人が集まりました。
実現したいこと
「仲乃湯」は2月に閉業しましたが、幅広い世代に愛され続けた銭湯があったという事実、そしてここで育まれてきた人と人との繋がりや想いがそれぞれの記憶の中で生き続け、そして未来に受け継がれていってほしい!
そんな想いを込めて、ZINE(ジン)*を制作・発行し、譲り受けた番台をはじめとする什器や家具を使ったアーカイブ展示を企画しています。
*ZINE(ジン):個人や有志によって自由なテーマと形式で制作し、自主発行する小冊子
仲乃湯の近隣にあるアート団体「黄金町エリアマネジメントセンター」が毎年秋に開催する「黄金町バザール」*という地域とアートをつなぐ芸術祭で、ZINEの発表と展示を行い、仲乃湯に通っていた方やファンの方はもちろん、仲乃湯のことを知らない方にもその記憶を伝えていきたいと思っています。
*「黄金町バザール」の詳細はページ下部に掲載しています。
仲乃湯アーカイブチームについて
主要メンバーは蔡循(サイジュン)、徳永倫乃介、塚田匠、沼尾航平、西川風花の5名です。
黄金町エリアマネジメントセンターのスタッフである蔡循と徳永倫乃介をきっかけに、建築デザイン、アートプロジェクト運営、まちづくりなどの多様なバックグラウンドを持ったメンバーが集まりました。
各々の興味・関心と得意分野を生かして、ここでしか読めないZINEを制作しています。
※本プロジェクトは、仲乃湯のご家族のご了承とご協力をいただいた上で、私たちが独自に企画・実施しています。仲乃湯のご家族による取り組みではありません。
左から、塚田匠、西川風花、蔡循、徳永倫乃介、沼尾航平
チーム立ち上げの経緯
チームのメンバーは近所に働いていたり、住んでいたことから以前より仲乃湯に通っていました。
2023年から2度、メンバーの蔡循が、アーティストとともにアート作品の展示や、上映会などを仲乃湯で行い、その後もご家族との縁は続いていました。
そして2025年末ごろ、仲乃湯の閉業を知ることになります。せっかくご縁のできた、そしてこんなにも心地よい場所である仲乃湯がこのまま無くなってしまうことを見過ごせず、何かできないかと他のメンバーに声をかけ、チームが動き出しました。
これまでの活動と現在の状況
①仲乃湯最後のイベント「謝・アワー」の開催
チームで話し合いを重ね、仲乃湯閉業後の2026年3月29日に、仲乃湯に感謝を伝え、記憶を残す最後の日として、1日限りのイベント「謝・アワー」を開催しました。
浴室ではライブや演劇、ダンスパフォーマンス、DJとたくさんの要素を詰め込んで感謝を伝えるお祭りが繰り広げられ、脱衣場では仲乃湯の記憶を残すアーカイブ展示を行いました。
アーカイブ展示の内容としては、ご家族へのインタビューや仲乃湯とまちの歴史をまとめたパネル、ご家族から提供してもらった仲乃湯の写真の展示、営業最終日にお客さんに書いてもらった仲乃湯への感謝のメッセージの展示で構成しました。
当日は500名を超えるお客さんにご来場いただきました。仲乃湯の常連さんや噂を聞きつけた銭湯ファンの方、出演者のパフォーマンスを楽しみに来た方、、、。仲乃湯を通して集まったたくさんの人とともに、さまざまな想いやエネルギーがごちゃまぜになり、メンバーの想像を超えたイベントとなりました。
謝・アワーでの仲乃湯アーカイブ展示の様子
仲乃湯アーカイブ展示パネル①
仲乃湯アーカイブ展示パネル②
お客さんの感謝のメッセージの展示
謝・アワーでのパフォーマンスの様子(ザジ・ズー)
②番台や看板などの引継ぎ
その後、仲乃湯のご家族のご厚意で、貴重な木組の番台に「仲乃湯」の看板、板ガラスやロッカーの扉等を譲っていただけることになりました。番台は100kg以上ありましたが、専門家にご協力いただいて無事搬出し、黄金町まで移動することができました。
現在は展示を見据えて拭き上げや修繕をしながら保管しています。
仲乃湯の番台搬出の様子
仲乃湯の看板の回収の様子
譲っていただいた扉の搬出の様子
譲っていただいたものの記録の様子
これらの活動について、資金は無く、何かを残したい!という思いだけで始まったため、仲乃湯のご家族をはじめイベント出演者や大工さんなどに有志としてご協力いただくことで実施できました。そのような方々に形としての記録を届けるためにも、今回のクラウドファンディングを必ず成功させたいと思っています。
現在の状況
現在アーカイブチームは定期的に集まり、仲乃湯の歴史やイベントを記録するZINEの制作と展示内容の検討を進めています。
活動状況はInstagramでも随時発信していますので、ぜひチェックをお願いします。
質問や気になることがあればお気軽にメッセージをお送りください。
ご支援の用途
いただいたご支援は主にZINEの印刷費、アーカイブ展示の設営費に使用させていただきます。
また、目標金額を超えた場合は、ZINEフェスのような他の発表機会のための資金に充てるほか、銭湯の保存活動をしている団体への寄付金とさせていただく予定です。
目標金額の根拠となる収支について
【収入】

【支出】

※ZINEの制作数は200部を予定しています。
制作数から支援者数分を除いた分を黄金町バザール2026にて販売する予定です。
支援者数が200人を超えた分は増刷を行います。
リターンについて
①【ZINE購入 プラン】 金額:¥3,000 支援者数:制限なし
・「仲乃湯アーカイブZINE」
・「支援者限定のポストカード(1種類)」
・「展示会場へのお名前記載」
※ZINEには仲乃湯から譲っていただいたロッカーの鍵を付録としてお付けします。
②【ZINE購入+応援 プラン】 金額:¥5,000 支援者数:制限なし
・「仲乃湯アーカイブZINE」
・「支援者限定のポストカード(5種類)」
・「展示会場にお名前掲載」
※ZINEには仲乃湯から譲っていただいたロッカーの鍵を付録としてお付けします。
③【ZINEへのお名前掲載プラン】 金額:¥10,000 支援者数:10名限定
・「仲乃湯アーカイブZINE」
・「支援者限定のポストカード(5種類)」
・「ZINEにお名前掲載」
※ZINEには仲乃湯から譲っていただいたロッカーの鍵を付録としてお付けします。
横浜近郊にお住まいの方は黄金町バザール2026にぜひご来場いただき、現地でのリターン受け取りと展示の鑑賞をしていただけると大変嬉しいです。
展示概要「黄金町バザール+上大岡バザール2026 交差する私たち ~アートでつながるまち~」
会期|2026年9月10日(木)〜10月12日(月・祝)
会場|京急線日ノ出町駅・黄金町駅間の各スタジオ、京急百貨店ほか
※木曜休場
参加アーティスト公開中!
※郵送でのリターンお受け取りも可能です。
※「黄金町バザール2026」内での展示会場などの詳細については決定次第「活動報告」にてご案内させていただきます。
スケジュール
7月〜8月 ZINE(記録冊子)の制作
9月12日(金) 「黄金町バザール」の開始にあわせ、
アーカイブ展示・ZINE販売開始
順次リターンの発送
10月12日(月・祝) 展示終了
以降 イベント出店や、書店での販売継続について検討
メンバープロフィール
蔡循(サイジュン)
香港城市大学芸術学部メディア文化学科修士課程を修了。香港で8年間、アートギャラリーなどに勤務したのち、2022年に日本・横浜へ移住。現在は黄金町エリアマネジメントセンターにて企画展および国際交流事業を担当している。
また、個人活動として、友人とともに2つのコレクティブ「もろもろ座」と「bubba bubble」を立ち上げた。もろもろ座では上映や対話の場づくりを通じて思考を共有する機会を創出し、bubba bubbleでは銭湯空間を活用した展示やイベントを企画し、アートと周縁化されがちな日常生活文化との接点を探る実践を行っている。
今年からアニメーション作品のプロデュースにも取り組み始めた。現代人としての生き方を問い続けながら、ジャンルを越えた企画に取り組んでいきたい。
徳永倫乃介
1998年福岡県生まれ。大学まで福岡で過ごした後、黄金町エリアマネジメントセンターにてインターンとして入社、現在は正職員として勤務している。教育普及プログラムの企画・運営、展覧会のコーディネーター業務、地域団体や住民との連携づくりに従事している。アーティストやクリエイターにインタビューするポッドキャスト「What do you create 何をつくってるの?」を共同主宰している。
塚田匠
2002年日ノ出町に生まれ育つ。慶應SFCにて建築まちづくり分野について学びつつ、様々な地域でのリサーチやWSに参加。現在大学院修士課程にて、日ノ出町における問屋ビルの利活用の始め方についてリサーチをしている。
沼尾航平
1998年神奈川県生まれ。大学生の頃からまちづくりや都市計画について学び、修士課程では黄金町を対象地としてアートとまちづくりの関係性について研究。現在は都内の都市計画コンサルタント事務所に勤務。
西川風花
2001年生まれ。武蔵野美術大学で空間デザインについて学び、卒業後は小規模なインテリアデザイン事務所に勤務している。
住宅や商業空間の設計に携わりながら、インテリアや家具、建築、ブランディング等について勉強中。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。仲乃湯に積み重なってきた時間と人々の記憶を形あるものとして残し、みなさまへお届けするために、チーム一丸となって取り組んでいきます。ぜひ、一人でも多くの方々に本プロジェクトを応援していただけますと幸いです!よろしくお願いいたします。




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