パレスチナには、1000年以上受け継がれてきた伝統石鹸「ナーブルスソープ」があります。
オリーブオイルだけを主原料に、昔ながらの製法で作られるこの石鹸は、人々の暮らしの中で愛され続け、2024年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。

しかし2023年10月の開戦以来、その石鹸づくりを支えるオリーブの木や農家、伝統石鹸工場は大きな困難に直面しています。
私たちは2017年から約10年間ナーブルスソープを何万個も日本へ届け続けてきました。
そして、「石鹸を届けるだけでなく、その背景にある文化や暮らしも未来へつなぎたい」という想いから、このプロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトでは、ナーブルスソープをご購入いただくことで、その売上の一部を活用し、オリーブ農家や伝統石鹸工場を支えながら、パレスチナに新しいオリーブの木を植えていきます。
私たちが目指しているのは、一度きりの支援ではありません。
オリーブの木から生まれた石鹸が、新しいオリーブの木を育てる。
そんな「未来へ続く循環」をつくることです。

オリーブの木が育ち、その実からオリーブオイルが生まれる。
そのオイルから、1000年以上受け継がれてきた伝統製法でナーブルスソープがつくられる。
その石鹸が世界中で使われることで、オリーブ農家や伝統石鹸工場に仕事が生まれます。
そして、その売上の一部から、新しいオリーブの木が植えられる。
私たちが目指しているのは、この循環です。
私たちは支援団体ではありません。
ナーブルスソープを日本へ届け続ける事業者だからこそ、一度きりではない、持続可能な仕組みを育てることができます。
本当に良い石鹸だからこそ選ばれ、その選択が農家や職人を支え、次のオリーブの木へとつながっていく。
この循環は、お客様、伝統を守る人々、そして未来の子どもたちへと続いていきます。
1000年以上受け継がれてきた、パレスチナの伝統石鹸
ナーブルスソープは、10世紀頃から現在に至るまで、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のナーブルスで受け継がれてきた伝統的なオリーブオイル石鹸です。

しかし、その長い歴史は決して平坦なものではありませんでした。
政治的な緊張や紛争、度重なる戦火の影響を受け、多くの石鹸工場が閉鎖へと追い込まれました。
20世紀初頭には数十軒もの工場が稼働していましたが、現在ではわずか2軒しか残っていません。

(パレスチナ地図/出典:PASSIA)
現存する記録によると、この地域では10世紀頃にはすでに石鹸の交易が行われていました。
15〜16世紀には地中海各地へと広まり、その品質の高さはヨーロッパにも伝わります。
やがて、この石鹸はイギリスのエリザベス1世にも献上され、その品質を高く評価されたと伝えられています。

▲100年以上前の製造風景(現在とほどんど変わっていない)
受け継がれる職人の技
ナーブルスソープは、1000年以上受け継がれてきた伝統製法で作られています。
大きな石鹸を床に流し込み、適切な硬さになったところで、職人が一本一本丁寧に切り分け、刻印を押して仕上げます。
この熟練職人は Tubeileh(トゥベレ) と呼ばれ、その名は代々この技術を受け継いできた Tubeileh(トゥベレ)家 に由来しています。
1611年創業のナーブルスソープ工場の社長も、現在なお Tubeileh(トゥベレ)の姓を受け継いでいます。

オリーブの木は、家族です。
オリーブの木は、パレスチナの人々にとって単なる農作物ではありません。
1本の木には、一つの家族の歴史があります。
祖父母が植え、父母が育て、その実を子どもや孫が収穫する。
オリーブの木は何十年もの時間をかけて育つため、人々は自分のためではなく、未来の世代へ託す想いで木を植えます。
収穫の季節には家族や親戚が集まり、皆で実を摘みます。
その時間は、家族の思い出であり、何世代にもわたって受け継がれてきた文化そのものです。

▲オリーブの収穫は毎年恒例の家族のイベントです。
収穫された実は、食卓を支えるオリーブオイルになります。
そして、そのオリーブオイルから、「ナーブルスソープ」が生まれます。
一本のオリーブの木は、人々の暮らしを支え、家族を結び、文化を育ててきました。
破壊されるオリーブの木々 - それでも、人々は苗を植え続けます。
今、パレスチナでは、多くのオリーブの木が失われています。
長く続く紛争や占領の影響の中で、オリーブ畑が焼かれ、木が引き抜かれ、伐採され、破壊される被害が繰り返されています。
何十年、時には何百年もの歳月を生きてきた木が、一瞬で失われてしまいます。

▲放火されたオリーブの木々
そこにあったのは、単なる一本の木ではありません。 祖父母の代から育ててきた木。
幼い頃から、その木の下で過ごしてきた記憶。
毎年、家族で実を摘んできた時間。 そして、子どもたちへ受け継ぐはずだった暮らしです。
出典:Forbes Breaking News
パレスチナ西岸地区でオリーブの木々が破壊されている

▲破壊されたオリーブの木々

左:軍事作戦後(2025年8月) 右:軍事作戦前(2025年3月)
衛星画像からは、住宅地だけでなく、農地や植生が失われたことも確認できます。
出典:Al Jazeera「Sanad」
ナーブルスソープをつくる工場も、以前と同じように仕事を続けられる状況ではありません。
検問や道路の封鎖によって、職人が工場へたどり着けない日があります。
移動に長い時間がかかる日もあり、原料や資材が予定どおり届かないこともあります。
それでも、職人たちは石鹸をつくり続けています。
長年受け継がれてきた技術を、自分たちの代で終わらせないために。

なぜ私たちは、ナーブルスソープを売り続けるのか
2017年、私たちはパレスチナの伝統石鹸「ナーブルスソープ」と出会いました。
1000年以上受け継がれてきた製法。
オリーブオイルだけを主原料にした、驚くほどシンプルで肌にやさしい石鹸です。
アトピーや敏感肌に悩んでいたスタッフも実際に使い、その品質の高さを実感しました。
「この石鹸を、日本でも安心して使っていただきたい。」
その想いから、日本での販売を始めました。
私たちは単に輸入・販売するのではなく、日本のお客様へ責任を持ってお届けするため、化粧品製造販売業と化粧品製造業の許可を取得しました。
品質だけでなく、安心して使っていただける環境まで整えること。
それも私たちの大切な使命だと考えています。

▲オーガニック認証・ハラール認証を取得した国際規格のナーブルスソープ
ナーブルスソープについて
私たちは、ナーブルスソープの正式な日本総代理店です。
ナーブルスソープは、国際的な品質基準に基づいた環境で製造され、世界各国へ輸出されています。
・製造工場認証 ISO 22716(化粧品GMP)
・オーガニック認証「エコサート (ECOCERT)」
※ECOCERT認証は2023年製造分まで取得しています。2024年以降は、戦争の影響によりECOCERTの監査員が現地工場へ立ち入ることができず、更新審査が実施されていません。これは品質上の理由ではなく、現地情勢によるものです。
・ハラール認証
・クルエルティーフリー(動物実験を行っていません)
・乳幼児にも使用可
種類: ナチュラルオリーブ・ざくろ・死海の泥・タイム・ぶどう・アボカド・ダマスクローズ・ティーツリー・ヤギミルク
成分: 水・オリーブ油・水酸化Na
肌タイプ: 乾燥肌・敏感肌・混合肌・年齢肌・普通肌・油性肌
使用方法: 洗顔・ボディー洗浄・手洗い・シェービング・クレンジング・洗髪
使用上のご注意: お肌に合わない場合は、速やかに使用を中止してください。
資格:化粧品製造販売業許可・化粧品製造業許可
・メーカー名: NABLUS SOAP
・公式ウェブサイト: https://nablus.jp
・事業内容: オリーブオイル石鹸・オーガニックスキンケア製品の製造・販売
メディアでも取り上げられています。

これまで私たちの活動やナーブルスソープは、メディアでも紹介されてきました。
石鹸が、オリーブの木になる。
ナーブルスソープは、パレスチナのオリーブから生まれます。
農家が育てたオリーブの実から搾ったオリーブオイルを使い、職人たちが昔ながらの製法で石鹸をつくります。
そして、その石鹸が日本をはじめ世界の人々のもとへ届けられます。
一つひとつの購入が、石鹸工場の仕事を支え、職人の技を守り、オリーブ農家の暮らしにつながります。
さらに、このプロジェクトでは、一定数のナーブルスソープが届けられるごとに、パレスチナへ新しいオリーブの木を植えていきます。
オリーブの木から石鹸が生まれ、その石鹸が次のオリーブの木を育てる。
私たちが目指しているのは、この未来へ続く循環です。


▲パレスチナ分離壁のすぐそばで生き続けるオリーブの木
このプロジェクトで実現したい未来
1. パレスチナにオリーブの木を植える
破壊によって失われたオリーブの木を、また未来へつなぎます。
2. 伝統石鹸産業を未来へつなぐ
オリーブ農家、職人、石鹸工場が仕事を続けられる環境づくりを目指します。
3. 広告や展示会などを通じて、もっと多くの人へ届ける
より多くの方に使っていただくことが、継続的な販売につながり、工場や農家を支える循環を生みます。
4. 「使うことが応援になる」循環を育てる
一度きりの支援ではなく、本当に良い石鹸を選ぶことが、文化と自然を未来へつなぐ仕組みを育てていきます。

▲1611年創業のナーブルスソープ工場
受け継がれてきた伝統を、今も職人やスタッフが守り続けています。
ご支援いただいた資金の使い道
・オリーブの木の植樹費用
・リターン商品の製造・輸入・検品・包装・発送
・ナーブルスソープの普及活動(広告・展示会・広報)
・プロジェクト運営費
Q&A (よくある質問と答え)
Q. オリーブの木はいつ植えられますか?
A. 植樹は、現地の気候に適した時期(主に12月〜3月頃)に実施します。
Q. 支援すると、すぐに1本の木が植えられるのですか?
A. 1個の石鹸につき1本の木を植える仕組みではありません。皆さまからのご支援を積み重ね、売上の一部を植樹費用として活用し、新しいオリーブの木を植えていきます。
リターンの内容によっては、植樹証明書付きのプランをご用意しています。ご自身のお名前で植樹をご希望の方は、そちらのリターンをお選びください。
植樹後は、植樹日などの情報を公式ウェブサイトで公開いたします。
Q. 石鹸はいつ届きますか?
A. リターンごとに記載している発送予定時期にお届けいたします。輸入状況や国際情勢などにより変更が生じた場合は、活動報告で速やかにお知らせいたします。
Q. 植樹はどの団体が行いますか?
A. 植樹は、パレスチナで植樹活動を行っているPlant an Olive Tree(Plant een Olijfboom)と連携して実施します。同団体は、長年にわたり現地農家と協力し、失われたオリーブ畑の再生に取り組んでいます。
Q. これは単なる販売事業ではないのですか?
A. 私たちは石鹸を販売する会社ですが、このプロジェクトで目指しているのは「売ること」そのものではありません。
本当に良い商品を多くの方に使っていただくことで、オリーブ農家や石鹸工場の仕事を支え、その利益の一部を植樹へつなげる「未来へ続く循環」をつくることが目的です。
そのため、広告や展示会などの普及活動も、文化や産業を未来へつなぐための大切な取り組みと考えています。
Q. 石鹸は日本で化粧品として販売されていますか?
A. はい。ナーブルスソープは、海外と日本の化粧品関連法令に基づき、必要な許可・届出を行ったうえで、化粧品として販売しています。安心してお使いいただけるよう、品質管理にも努めています。
Q. クラウドファンディング終了後も活動は続きますか?
A. はい。本プロジェクトはクラウドファンディングで終わる取り組みではありません。
プロジェクト終了後もナーブルスソープの販売を継続し、その売上の一部を植樹活動へつなげることで、オリーブ農家や伝統石鹸工場を長期的に支えていきます。
Q. 植樹だけ支援したい場合はどうすればいいですか?
A. 植樹のみをご希望の場合は、植樹を実施している団体へ直接お申し込みいただくことをおすすめしています。
私たちのプロジェクトは、ナーブルスソープを継続的にお届けすることで、オリーブ農家や伝統石鹸工場を支え、その売上の一部を植樹につなげる「循環」を目的としています。
「また平和に暮らしたい」という未来への希望
私たちが現地の方々とやり取りをする中で感じてきたのは、憎しみよりも、「また平和に暮らしたい」という願いでした。
失われた木があれば、また植える。 壊れたものがあれば、またつくる。
未来をあきらめない人々がいるからこそ、1000年以上続いてきた文化は、今も受け継がれています。
1つの商品が10世紀からずっと人々に使われ続けることは、決して簡単なことではありません。
流行だけでは続きません。広告だけでも続きません。
本当に必要とされるものでなければ、1000年という時間を超えて受け継がれることはないのです。

▲昔ながらの製法でつくられた伝統石鹸が積み上げられています。
知っていただくこと。
手に取っていただくこと。
使っていただくこと。
その一つひとつが、オリーブ農家や伝統石鹸工場を支え、新しいオリーブの木と文化の継承につながります。
一つの石鹸を選ぶこと。
その小さな選択が、人を支え、文化を守り、未来へ続く一本のオリーブの木を育てます。
使うことが、未来を育てる。

▲夕暮れのオリーブ畑で収穫を行う人々。

どうか、この未来を一緒に育てていただけたら幸いです。
ご購入いただいた資金は仕入費、植樹費、広報費、運営費に使用します。
●パレスチナの伝統石鹸「ナーブルスソープ」の製造・輸入・国内発送
●支援者の皆さまへのリターン発送
●パレスチナでのオリーブ植樹の実施
●植樹団体との連携による植樹証明書の発行・送付
●プロジェクト活動報告の公開
※植樹後、植樹団体のデータベースへ順次登録されます。登録には数か月~1年程度かかる場合があります。




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