【20歳の挑戦】大学生が高円寺に「自然科学」中心の本屋を開きます

本の街・高円寺にて2026年9月、20歳の理系大学生が自然科学中心の小さな本屋「切片」をオープンします。 棚を眺めてふと手に取った一冊をめくり、その瞬間に世界の見え方がほんの少し変わるような「いま、ここ」の体験を届け、科学をきっかけに人と人が語り合える場をつくります!

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本の街・高円寺にて2026年9月、20歳の理系大学生が自然科学中心の小さな本屋「切片」をオープンします。 棚を眺めてふと手に取った一冊をめくり、その瞬間に世界の見え方がほんの少し変わるような「いま、ここ」の体験を届け、科学をきっかけに人と人が語り合える場をつくります!

はじめに

はじめまして!
そうでない方は、こんにちは!

庭野 元道(にわの まさみち)と申します。
このたび、中央線高円寺駅近くに自然科学を中心として新刊・古本を扱う小さな本屋「切片(セッペン)」を開くことになりました。

このプロジェクトページでは、僕がなぜ今、本屋を開くのか、そしてどんなお店をつくろうとしているのかをお伝えします。
少し長くなりますので、気になるところだけでもお読みいただけるとうれしいです!


自己紹介

まずは、自己紹介をさせてください。

僕は生まれも育ちも阿佐ヶ谷の、生粋の杉並区民です。

物心ついた頃の夢は「宇宙飛行士」になることでした。
仲の良かった友達につられるようにして、周囲にそう言い始めたことを覚えています。

ちょうどその当時、世の中は宇宙ブームでした。
探査機はやぶさの帰還や金環日食といった出来事に好奇心をくすぐられ、僕の関心は宇宙や科学を中心に回りはじめました。

その後、小学校を卒業する頃には「物理学者」という職業に憧れを抱くようになりました。

最先端の宇宙や物理の研究をしたいという思いをもちつづけ、現在は東京大学で勉強をしています。

では、本の商売とはまったく無縁の環境にいた僕が、なぜ高円寺で本屋を開くことになったのか。
それには、ひとつのささやかなきっかけがありました。


なぜ本屋を開くことになったのか

2年ほど前、阿佐ヶ谷駅の北側に「一冊本屋 青い小窓」というシェア型本屋ができました。

シェア型本屋とは、個人が棚を借りて自分の古本を売ることができるという、新しい形の本屋です。

そのお店には学校帰りなどによく立ち寄るようになり、やがて自分でも棚を借りて本を並べるようになりました。

当時の僕は、大学のサークルに馴染めず、バイトもうまくいかずに辞めてしまい、心の置き場を見失っていました。
時間と体力を持て余しながらも、何にも熱中できないまま立ち止まっている自分に焦り、悶々とする日々を過ごしていました。


そんなある日、阿佐ヶ谷駅近くにある「喫茶 天文図舘」という喫茶店でコーヒーを飲んでいたときのことです。
その喫茶店の店主で青い小窓の運営にも関わる山城さんから、突然こう声をかけられたのです。

「自分で本屋、開いてみたら?」

それまでの自分の人生に「店を開く」なんて選択肢は、どこを探してもありませんでした。
けれど、すでに棚を借りて本を並べることの面白さに触れていた僕は、一瞬でその魅力的な言葉に心を奪われました。

僕はその場で、青い小窓の店主である遠藤さんに「どうしてもやりたいことがあるので相談させてください」と連絡を入れました。

この連絡をもとに、青い小窓で開催させてもらったのが、この企画です。

店主の遠藤さんに開業までの話を質問するトークイベントでした

こうして、僕の本屋づくりは始まりました。

きっかけは本当に小さく、あとは流れに身を任せていただけかもしれません。

僕の好きな言葉に、「バタフライエフェクト」というものがあります。
ブラジルで一羽の蝶が羽ばたくことによるごく小さな空気の揺らぎが、巡り巡って遠くテキサスで竜巻を引き起こすかもしれないーー気象学者が未来を完全に予測することはできないということを示した言葉です。

この言葉は、何か行動を促すような教訓ではありません。
「ほんの少し先の未来さえ、誰にも計算できない」という身も蓋もない事実を言っているだけです。

けれど、だからこそ僕はそこに意味を見出してみたいと思っています。

悪い未来があらかじめ決まっていないのなら、転がるようにでも一歩を踏み出してみることで、予想もしなかった面白い現象を引き起こせるかもしれない。

喫茶店でかけられた「本屋やってみたら?」という一言が蝶の羽音だったとするのなら、その言葉に思わず揺れた僕の心が、最初の風だったのかもしれません。

それが竜巻になるかは分かりませんが、少なくとも高円寺の片隅で、誰かが新しい本に出会い、そのページをめくる程度の心地よい風になれたらいいなと思いながら、今こうして準備を進めています。


本屋切片で実現したいこと

本が読みたいだけならば電子書籍があり、ネットで注文すれば翌日には紙の本が届く。
あえてこの時代に実店舗の本屋へ足を運ぶ理由とは何でしょうか?

僕は、本屋とは「いま、ここ」でしかできない手触りのある偶然の出会いを体験する場所だと考えています。
アルゴリズムによるおすすめではなく、目の前の本棚を眺め、一人ひとりが選び取った本に手を伸ばし、紙の重みを感じながらページをめくる。その偶然の出会いによって、世界の見え方がほんの少し変わる。
そんな「いま、ここ」でしか味わえない体験を届けたいと思い、この本屋を開きます。

具体的にどういった空間や体験を生み出したいのか、僕が実現したい4つのことをお伝えさせてください。


1. かつて自分が夢中になった「知る面白さ」を、今を生きる大人たちへ

僕自身、本によって世界の見え方がガラリと変わる瞬間を何度も経験してきました。
小学2年生のころ、背伸びをして夢中でページをめくった物理学者スティーブン・ホーキングと娘ルーシーのSF冒険小説『宇宙への秘密の鍵』。
小学5年生のころ、目に見えない世界の法則に圧倒され、物理学への扉を開いてくれた村山斉さんの『宇宙は何でできているのか』。

あのとき、僕の心を掴んで離さなかった知ることの面白さは、子どものためだけのものではありません。
むしろ、日々の仕事や生活の中で効率や正解に追われている大人にこそ、日常の中で立ち止まり、純粋な好奇心を取り戻す時間が必要なのではないかと思っています。
まずはたった一人にでも、かつての僕が味わったようなワクワクを届けたいと思っています。


2. 高円寺という街の「本棚」の自然科学コーナー

高円寺は、実は個性豊かな個人書店が点在する「本の街」でもあります。
文学、古書、サブカルチャー、アート……路地を歩きながら店を巡ることで、街全体がひとつの巨大な「総合書店」のように立ち上がっています。
けれど、そこに自然科学を中心とした本屋はまだありません。

神保町の専門書店のように専門家だけが目指して訪れる場所ではなく、高円寺で日常を過ごすあらゆる人が、ふらりと立ち寄って科学に触れられる場所。
この街の文化の生態系に、自然科学という新しい切り口を生みたいと考えています。

元は19番の「ヤンヤン」さんが入られていた店舗に新しく入ります
引用:高円寺本の街商店会 https://honnomachi.com/


3. 日常にありふれる科学と広がり

自然科学の面白さは、決して難しい数式の中だけに閉じ込められているわけではありません。
僕たちの日常の一瞬一瞬に深く結びついています。

  • ・空を見上げたときの青さの理由(光学)
    ・珈琲にミルクが溶けていく不思議(流体力学)
    ・誰かの言葉に心が動く瞬間のメカニズム(脳科学や認知科学)
    ・足元の植物や生き物とのつながり(生物学)

この本屋では、物理や宇宙に限らず、生物、化学、地学、数学、認知科学といった自然科学の本を中心に扱います。そして、エッセイ、小説、人文書、芸術書などとゆるやかに紐付け、ひとつの何気ない疑問から知のネットワークが豊かに広がっていくような棚を目指しています。


4. 最先端の科学と世の中をつなぐ語り場

僕自身は何かの専門家ではありません。
だからこそ、少し大それた願いかもしれませんが、最先端と生活のあいだに立ち、それらをゆるやかにつなぐ「サイエンスコミュニケーションの場」として、この空間を育てていきたいという思いを持っています。

本を買う場所としてだけでなく、読書会やトークイベント、外部から人を招いた企画などを通じて、人と人が出会い、語り合える場所にしていきたいと考えています。


お店の情報と現在の進捗状況

現時点で決まっている、お店の具体的な情報についてご紹介します。

  • 店名は、「本屋 切片(ほんや セッペン)」です。

  • 場所は、JR中央線「高円寺駅」南口より徒歩約5分。
    パル商店街を途中で曲がった先にある、20年以上続く絵本屋さんと同じ建物で、スナックの2階です。
    14平米(約8畳、4.2坪)のとても小さな空間です。

店舗外観
左側の木の扉から入り、2階が店舗になります

営業時間・定休日は、現在調整中です。
10月以降は大学に通いながらお店に立つため、平日は夕方〜夜、土日は昼〜夜の営業を予定しています。

少し変則的なスケジュールになってしまいますが、店舗の運営と学業を両立させるため、まずはこの形式からスタートさせていただきます。

現在は物件契約が完了し、友人の力を借りながら、8月中の完成を目指して内装DIYを進めています。同時に新刊の仕入れ手続きや、古本を扱うための資格の取得に当たっています。

引き続き準備を進めつつ、9月上旬にプレオープン、9月中旬にグランドオープンを予定しています!


ご支援の使い道について

以上のような展望を実現するため、自己資金で開業を目指しますが、今回、内装費や備品費の一部をクラウドファンディングという形で募らせていただくことにしました。

また、目標達成後の超過分は、全額を新刊の仕入れ費用に充てさせていただきます。
そのため、たくさんのご支援をいただければ、オープン時の棚の充実度が高まり、より多くの本を手に取っていただけるようになります。

具体的には以下の費用に充てさせていただきます。

・壁面・什器の塗装費用
・DIY資材費用
・本棚・什器の製作費用
・照明設備費用
・初期仕入れ費用(目標金額を越えた分)


お返し(リターン)について

ご支援いただいた皆さんには、まずはじめにお店をご覧いただきたいため、すべてのコースに「プレオープン期間の先行来店権」をお付けしています。
プレオープン期間は、2026年9月上旬に1週間程度を予定しています。

ご自身の楽しみ方に合わせて選んでいただけるよう、いくつかのコースを用意させていただきました。

「応援コース」:店主から個別にお礼メッセージをお送りします
イベント視聴コース」:オープン直前に開催されるトークイベントの録画映像をご視聴いただけます
「あなたの一冊コース」:おすすめいただいた一冊を、一定期間店内の棚に並べることができます
「開業日記コース」:運営のなかでの気づきや日々の試みを限定でお届けします
「書籍購入/イベント参加チケット」:オープン後のご来店時やイベント参加時にご利用いただけます
「1+1選書コース」:お選びいただいた本に合わせて、店主が「あなたのためのもう一冊」を選書します
「店内貸切コース」:本屋の空間を自由に使い、イベント等を主催していただけます

詳細は、各コースの説明文をご確認ください。

【オープン直前トークイベントのご案内】

8月30日(日)に、「一冊本屋 青い小窓」の主催にて、オープン前のトークイベントを開催します。
準備中の本屋切片の店内にて、開業までの試行錯誤や、「切片」に込めた想いなどをインタビュー形式でお話しする予定です。

クラウドファンディングでは、本イベントの録画映像をご覧いただけるリターンコースをご用意していますが、当日現地での対面参加も可能です(※対面参加には人数制限がございます)。

イベントの詳細や当日対面参加のお申し込みにつきましては、以下のページよりご確認ください。

[トークイベントの詳細はこちら]


スケジュール

8月30日 オープン直前トークイベント
9月上旬  プレオープン期間(ご支援いただいた方の先行来店)
9月中旬  グランドオープン
9月16日 クラウドファンディング終了

最後に

僕は本屋を開こうとしています。
それは、ほんの小さなきっかけから始まりました。

来店されるみなさんにとっても、本を通じて新しい知識や世界と出会うことができるきっかけの場所にしていきたいと思っています。

最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
高円寺に新しい本屋を開くために、温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします!


店舗情報

店名:本屋 切片(ほんや セッペン)
営業時間・定休日:未定
所在地:東京都杉並区高円寺南3-44-17 2F
中央線高円寺駅南口より徒歩5分
各種SNS:こちらのリンクから


(Main Photo by 鈴木拓哉)

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 初期仕入れ費用(目標を越えた金額)

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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  • 壁、塗りはじめました!

    2026/08/22 20:59
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