皆様は「やんべ」という言葉をご存知ですか?
やんべは「まずはやってみよう」という意味の、会津地方に伝わる方言です。のちにお話しする福島県会津坂下町(あいづばんげまち)で、今も色濃く残る精神でもあります。
これは、一度クリエィティブの夢から降りた二人が「ツキトユズ」というユニットを作り、もう一度「やんべ」と踏み出した挑戦です。
ツキトユズの夢
一、未来へ「続く」お祭りを創ること。
二、人々が集まって楽しむ場所を作ること。
三、日本各地に眠る物語をテーマに、エンタメを創って広げること。
その第一歩「会津坂下町 りんご祭り」の持続的な成功を、皆さまにご支援いただきたいのです。
はじめまして。
浅瀬石柚乃と、大崎瑠奈と申します。
←浅瀬石柚乃と 大崎瑠奈→
2024年、渋谷の小さな呑み屋さん「会津」にて、私たちは「ツキトユズ」というユニットを結成しました。
その当時、私たちは二人とも自分の能力を見限り、それぞれの夢から覚めたつもりでいました。それでも、あの路地裏の小さな呑み屋で言葉を交わすうちに、もう一度「ワクワクすること」を作りたいという気持ちが溢れ、二人でまずは行動を起こそうと決めたのです。
そのまま勢いで作ったロゴ
現在私たちは、助っ人メンバーであるカズヒサと共に、日本各地に眠る地域の産業や伝承の物語をテーマに、体験型のエンターテインメントとしてプロデュースする活動を始めました。
カズヒサ(23)
そんな私たちに、ツキトユズ初の企画プロジェクトのご縁がやってきます。
福島県会津坂下町で行われるマルシェイベント「りんご祭り」です。
このイベントを成功させて地域に還元される持続可能なものにし、次の挑戦へと繋いでいくための確かな一歩にしたい。こうして、当クラウドファンディングを行うことを決めました。
ツキトユズの存在意義
私たちは、私たちの作るエンターテインメント空間が「今の日本で、心のどこかに満たされなさを抱えている人が、自分の心の拠り所となる場所に出会う入口」になることを目標にしています。
AIやSNSの発達で虚の情報があふれ、"本物"が見えにくくなった時代。私たちツキトユズは、日本各地に眠る物語を掘り起こし、人と時間が作り上げた本物の営みの軌跡に触れながら、それをテーマにしたわくわくする非日常を地域の方々と共に作り、新しい伝統として自走できる仕組みづくりを目指します。
そこでの体験を起点に地域や人に触れ、その土地の真の魅力を好きになった人が、疲れたときにまた帰ってこられる場所。そんな入口を、様々な場所で作りたいと考えています。
その入口を、エンターテインメント空間という形にしようとこだわるのは、誰もが気軽に楽しめて、五感で心の動きを記憶できるからです。そしてもうひとつ、ツキトユズ自体が、ユズとルナが一度諦めかけた「ものづくりをしたい」という夢を、自分たちの手で追い続けるための場所だからでもあります。
[入口]を作る側も、体験する側も、自分の好きに出会える空間を作りたい
プロじゃない、実績がない、突出したものがない、うまい口上が述べられない。それでいい。
ツキトユズは、かつての自信から覚めてしまった天才じゃない者達が、それでも抑えられなかったエネルギーの向くまま飛び込める、本気の挑戦のプレイグラウンドでもありたいと思っています。
そういった意味でも、「満たされない人の心の拠り所となる場所」でありたいのです。
こんな思いに、あなたも覚えはありませんか?
・圧巻のパフォーマンスを見た時に、どうしようもなく鳥肌が立ち、感動を覚え、作る側でない自分に微かな痛みを感じる。
・普段は生きるために仕事を淡々とこなしているが、いつか何かに熱狂し、夢中になり、それを仲間と共有したいという思いが拭えない。
・日本の伝統、伝承、伝説の背景にある奥深さや、モチーフとしての魅力に惹かれ、現代のクリエイティブで表現したい。
・CreepyNutsの「かつて天才だった俺たちへ」を聞いて熱くなる。
そんな思いや経験を少しでも持った方が、もしこの文章を読んでくださっていたら。私たちは、一緒にわくわくできる仲間を求めて活動しています。いつか共に何かを作れる日を、楽しみにしています。
(私たちのコンセプト[Portal to hiraeth]の背景や、ツキトユズ個人の想い、地域の産業や伝承の物語にこだわる理由については、ツキトユズNoteに掲載予定です。)
私たちの第一歩、福島県会津坂下町の「りんご祭り」
「りんご祭り」の舞台、会津坂下町は福島県の西部に位置する町。米、馬刺し、蕎麦などが名産として知られていますが、実は「坂下りんご」も、気候と農家さんのこだわりが詰まった隠れた名産品です。
知名度では青森や長野のイメージが強いかもしれませんが、坂下のりんごには、県外から直売所まで数時間かけて買いに来るファンもいるほどの実力があります。
坂下のりんご・りんご農園と、地域クリエイターさんによる展示アート(例)
このお祭りは、そんな「りんご」をモチーフにしたマルシェです。地元住民や農家さんによる出店に、地元クリエイターが手がける体験型インスタレーションやアート展示を重ね合わせた、モダンで非日常感のあるお祭りとなっています。
目指しているのは、ちょっとした非日常の体験を入口に、「町の素朴な温かさ」と「作物の質の良さ」を知ってもらうこと。そして、訪れた人が年にこれからも戻ってきたくなるような、長く続く関係を築くことです。
昨年開催の第一回りんご祭り
...実はこの町に出会う前に、2度の失敗があります。
少し時が遡りますが、ツキトユズの最初の活動は、山梨県のとある村でした。ふたりで何度も企画を練り直して提案しましたが、2年の時を経て白紙になりました。
次に埼玉のとある町から相談をいただいた企画も、リソースの確保が難しく、断念することに。
今思えば、かかる工数やリソースの掴み方が分からないまま、勢いだけで企画書を書いていたように思います。外から来た私たちにとって、地域の繊細な人間関係への理解も、まだ十分ではありませんでした。企画を面白いと感じ、伴走しようとしてくださる地域の方がいてなお、その先に進めなかったのは、私たちの経験不足によるものでした。
そんな二進も三進も行かない中、私たちに声をかけてくださったのが、福島県会津坂下町にてアップルパイ店「あぴこの暮らす里」を営む力武さん(現地実行委員長)です。
会津坂下町との出会いと、第一回りんご祭りの開催
「福島県会津坂下町の隠れ名産のりんごをフィーチャーした、"りんご祭り" をやりませんか?」
丘の上のアップルパイ屋さんと、去年のKV
ええ、もう、どうかやらせてください!!!
こうして、第一回りんご祭りの企画プロデュースをさせていただけることになりました。
初めて実際の形にできた地域の方との協創。実行委員会もツキトユズも、イベント運営そのものに不慣れな状態からのスタートでした。
もちろん一筋縄ではいかず、ツキトユズとしてもたくさん迷惑をかけながら、なんとか第一回を完遂。
初開催のりんご祭りは、約450名の方にお越しいただき、地域の新聞にも取り上げていただきました。
プロジェクトの開始に至るまでの背景や、当日の様子はInstagramにて公開中です。
りんご祭り公式インスタグラム
クオリティを担保し、持続可能にするための第2回りんご祭り
一度イベントをやって、「楽しかったね、さようなら」はただの土地の消費です。
私たちに初めてのチャンスをくださった地域の方々、突然やってきた私たちの初挑戦を受け入れ、紆余曲折を経ながらも伴走してくださった実行委員会の皆様。そのご縁とご恩を、一度きりで終わらせたくありません。
「りんご祭り」の真の成功は、このイベントをこの町の持続可能な「新しい伝統」にし、地域に継続的にポジティブなインパクトを残せるようになってからだと考えています。そしてそれが実現して初めて、私たちツキトユズの活動そのものに「価値」が生まれるのだと思っています。
そこで、昨年の反省点と、いただいたフィードバックを活かし、体制も運営方法も見直した上で、今年の11月1日に第二回を開催させていただけることになりました。
メインビジュアルと会場イメージ
第二回のりんご祭りでは、ツキトユズとして以下の3つを強化しました。
1.コンセプトの見直し
第一回では曖昧だった祭りの存在意義を、再び会津坂下町に行き、実行委員長の力武さんと共にもう一度掘り下げました。第二回では、外から来た私たちだからこそ気づけた視点をコンセプトに活かすことにしています。
そのために今回、坂下町と様々な関わり方をしてきた方々に直接お話を伺いました。
町で生まれ育ち、50年りんごを育て続けてきた農家さん。移住を経て、今は町の産業と交流を支える道の駅の駅長さん。会津若松で工芸を次世代に繋ぎながら、隣町・会津坂下町とのつながりに期待を寄せる美工堂さん。
お話くださった皆様からいただいたキーワードをもとに、私たちなりにりんご祭りが町のためにできることを言語化しました。
詳しいインタビューの内容は、ツキトユズのNoteに掲載予定です。

会津坂下町には、「やんべ(とりあえずやるか)」という口癖が根付いてるそうです。
今でこそ、この町の顔であるりんごやそばも、戦後の挑戦の協力と積み重ねから生まれたもの。伝統を大切にしながら、その時々のつながりと縁を大切に、新しいことを後押ししてくれる風土が、この町にはあります。
何の実績もない私たちが、その精神を受け継ぐ方々と繋がれて、一緒にこの挑戦ができているのも、この風土あってのことだったのだと、今は思います。
2. 地元クリエイターの方々との連携・協創と、デザインの刷新
私たちの強みは、アートやクリエイティブによる体験のディレクションです。ですが、この町の空気や質感を本当の意味で表現できるのは、長年この土地で手を動かしてきた地元クリエイターの方々に他なりません。今回は、りんご祭りの趣旨や想いに賛同して下さった地元のアーティストさんに作品の制作を賜り、会場のインスタレーションや展示にさせていただくことで、訪れる方々に、この町でしか出会えない表現や空気を肌で感じてもらいたいと考えています。
また今回は、あぴこの暮らす里の新商品「会津坂下町生まれのりんごじゅーす」のラベルキャラクターとして生まれた三人を、お祭りのブランドアイデンティティとして起用しました。彼女たちを案内人に、SNSなどを通じてさらなる魅力発信を目指します。
ルナが所属するデザインスタジオ「Studio Mana」が手掛けたラベルデザインとお祭りのメインキャラクター
3. 東京を「会津坂下の飛地に」 2拠点でのPR施策
東京を拠点にするツキトユズとしてできることとして、現地のみならず都市部における接点の形成と、認知拡大の強化がありました。
その第一歩として、りんご祭りに先立ち、渋谷でのポップアップストアを開催します。りんご祭りの雰囲気を再現したブースを出展し、会津の原風景を描いたポストカードや、りんごジュースの販売を通じて、坂下町を知らない都会の人たちにも町の空気に触れてもらう場をつくります。その他にも、カフェスペースなどをお借りして、会津地方の愛され工芸品「赤べこ」をモチーフにした作品を作るワークショップを行いながら、会津坂下の魅力を発信していく予定です。
また、「楽しい」「美味しい」入口のその先の、会津坂下の一歩深い物語を知ってもらうために、新たに実行委員会として加わってくれた新メンバーと共に町の歴史背景の調査やインダビューをもとにしたパンフレットを作成・配布します。
JINNNAN MARKET(10/25出店予定)の様子と、ブースの設計図
継続する祭りにするための、私たちのこだわり
アートとクリエイティブと、この産地のものを、素直に楽しんでもらうこと。
そして、坂下の町の人たちが「来年もやりたい」と思える土台をつくること。土台には3つの要素があると思っています。思い出と、仕組みと、資産です。
楽しかった記憶だけでは続きません。運営のノウハウという仕組みと、繰り返し使える装飾や設備という資産が残って、はじめて次の年につながります。町からの補助金(年20万円・3年間)は、いま2年目。これがなくなった後も、地元の人たちだけで回せる祭りにしたい。3〜4年後、私たちがいなくなっても続いていく、ツキトユズが関わったものづくりの事例にしたい。クラファンで賜った支援は、そのための投資として充てさせていただきます。
お金の使い道
このお金は、第二回で祭りのクオリティを担保し、来年以降、地元の方々だけで祭りを回せるようになるための投資です。このクラファンでのご支援を元手に、一度きりのイベントで終わらせず、「新しい伝統」として根付かせるための費用です。
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ものづくり・会場設営費 ¥300,000 - リターン制作・発送費 ¥100,000
- サイト構築・運用、広報・宣伝費 ¥100,000
- 「継続」への投資 ¥150,000
(運営マニュアル・引き継ぎ資料の整備、講師謝礼、当日スタッフの稼働費など、来年以降も祭りを運営できるようにするための費用) - 「継続して使える資産」への投資 ¥150,000
(オブジェ・ゲート委託・制作費、ガーランドやテーブルクロスなど、繰り返し使える装飾品の購入。企画・運営にかかる交通費や地域訪問費なども含め、次回以降の土台となるものに充てます)
- プラットフォーム手数料 ¥200,000
リターン
りんご祭りの空気感をそのまま持ち帰っていただけるような、会津坂下の恵みそのものであるりんごジュースやポストカードに加え、ツキトユズのユズ・ルナ・カズヒサが、それぞれの強みを活かして作ったあなたのための作品を一つひとつ心を込めてお届けします。旅のプラン、心の原風景を描く一枚の絵、表情豊かな手作りの赤べこ。形は違っても、そのどれもが、あなたと町と、またはあなたとツキトユズとの「つながり」になりますように。
最後に
会津坂下でりんご祭りをやるということは、私たちが見ているわくわくを、地域の皆様の想いに沿った形で小さく実現させる最初の一歩だということです。日本全国に眠っている価値を掘り起こし、地域の人たちと共創しながら、訪れた人がその空間や物語を通して、特別な想いを持ち帰れる。そんなエンターテインメント体験を、これからつくっていきたいです。
夢を諦めた東京の普通の人たちが、それでも抑えられなくて「やるか」ともう一度始めた。
そこへ、厳しい自然の中で、りんごや蕎麦など昔から誰かが「やんべ」と挑戦を重ねてきた町が出会い、今度は「新しい伝統」を一本つくってみっかと
「やんべ」している。
三人だけじゃできないので、どうか一緒にいっちょ「やんべ」してください。





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