はじめまして、完全訪問型フリースクール『なすび』の松木真弥です
兵庫県内で、学校に行きづらい子どもたちのもとへ直接訪問し、一緒に過ごす活動をしています。
決まった施設に子どもたちに来てもらうのではなく、自宅やその子が安心して過ごせる場所へ僕自身が会いに行きます。
そこで、その日の気持ちや興味に合わせて、ゲームをしたり、工作をしたり、一緒に外出したり。
何かを「させる」ためではなく、まずは一緒に楽しい時間を過ごし、少しずつ信頼関係をつくっていくことを大切にしています。
僕自身が経験した「学校に行けない」という時間
僕自身、小学生の頃から中学2年の途中まで不登校でした。
学校に行きたい気持ちがまったくなかったわけではありません。
けれど、教室に入ることや周囲の空気がしんどく、行きたいと思っても行けないことがありました。そして、「行けない自分はダメなんじゃないか」と自分を責めていた時期もあります。
そんな中で、ゲームは誰にも否定されず、自分のペースで過ごせる大切なもののひとつでした。
だからこそ今、学校に行けているかどうかだけで子どもを見るのではなく、その子が今どんな気持ちでいるのか、何が好きなのか、何なら安心して一緒にできるのかを大切にしたいと思っています。
訪問を重ねる中で見えた、学校復帰だけでは測れない成長
これまで関わった子の中に、最初はとても緊張していて、自分の気持ちをうまく言葉にすることが難しかった子がいました。
訪問を重ね、一緒に遊んだり、好きなことについて話したりしながら、少しずつ関係ができていきました。
すぐに何かを変えようとするのではなく、まずは安心して一緒に過ごせる時間を大切にしていました。
その後、保護者の方から、久しぶりに学校へ行った際、その子が先生に自分の気持ちやこれまでの経験をすらすらと話していて驚いた、と聞きました。
保護者の方は、僕と過ごす時間の中で、自分の気持ちを言葉にする経験を少しずつ重ねていたのではないか、と感じてくださっていました。
この出来事を通して、僕自身も改めて感じました。
「学校に戻れたかどうか」だけでは見えない成長がある。
子どもの変化は、登校日数だけでは測れません。
「支援するために会う」のではなく、その子が「会いたい」と思える関係から
初回の訪問では、保護者の方から、
「うちの子、多分出てこないと思います」
と言われることもあります。
そんな時も、無理に本人を呼んでもらったり、「少しだけでも話そう」と働きかけたりはしません。
保護者の方と話しながら、Minecraftやフォートナイトなど、その子が好きなゲームの話をしていると、少し離れたところから様子を見ていた子が近づいてきたり、自分のゲーム画面を見せてくれたり、「一緒にやる?」と声をかけてくれたりすることがあります。
僕にとって大切なのは、支援する側の都合で関係を始めることではありません。
その子自身が、
「この人なら少し関わってみてもいいかな」
と思えるところから始めることです。
実際に関わりを続ける中で、子どもの方から「なすびに会いたい」「今週は来ないの?」と言ってもらえることもあります。
何かができるようになったことだけではなく、子ども自身が「また会いたい」と思える関係をつくれていることも、この活動を続けていてよかったと感じる瞬間のひとつです。
「学校に行けるようになること」だけをゴールにしない
『なすび』では、学校に戻ることだけを目標にはしていません。
もちろん、本人が「学校に行きたい」と思っているなら、その気持ちは一緒に応援します。
でも、学校に行くかどうかだけで、その子の成長や未来を決めたくありません。
ゲームでも、工作でも、外遊びでも、その子が今好きなことを一緒に本気で楽しむ。
その中から、
「これやってみたい」
「もう一回やってみたい」
「今度はこんなことをしてみたい」
と本人の中から生まれてくる気持ちを大切にしています。
学校に行けない時期があっても、その子の人生や可能性がそこで止まるわけではありません。
子どもを「支援される側」ではなく、一人の人として
僕が一番大切にしているのは、子どもを一人の人として対等に見ることです。
大人だから決める。
支援者だから導く。
子どもだから従う。
そんな関係ではなく、一緒に考え、一緒に遊び、ときには僕自身も教えてもらいながら関わっています。
子どもを急いで変えようとするのではなく、その子が好きなことや、今感じていることを大切にする。
安心と信頼の中で、自分で選んだり、自分の気持ちを伝えたり、自分なりの一歩を踏み出していけることを大切にしています。
なぜ、クラウドファンディングをするのか
完全訪問型の活動には、どうしても移動にかかる費用や、子どもたちと一緒に行う活動の費用がかかります。
一方で、それらをすべて利用するご家庭の負担にしてしまえば、経済的な理由から利用できなくなる家庭も出てきます。
だからといって、活動を続けるために必要な費用を僕自身が持ち出し続ける形にも限界があります。
訪問型という形を守りながら、これからも活動を続けていくために、今回初めてクラウドファンディングに挑戦することにしました。
年間の活動には約50万円が必要です
交通費や活動に必要な物品、工作などの材料、子どもたちと一緒に行う体験活動などを含めると、年間で約50万円の活動費が必要です。
本来必要としているのは、この約50万円です。
ただ、今回のクラウドファンディングでは、まず10万円を最低成立ラインとして設定します。
10万円に届かなかった場合はプロジェクト不成立となり、ご支援いただいた金額は受け取らない「All-or-Nothing方式」で挑戦します。
10万円ですべての活動費を賄えるわけではありません。
それでも、クラウドファンディングに必要な準備や、その後のリターンなども含めて考えたとき、「少なくともここまで応援が集まれば挑戦する意味がある」と考えた最低ラインが10万円でした。
目標達成後も募集期間中はご支援いただくことができ、いただいた金額は年間の活動費として大切に使わせていただきます。
最後に
学校に行けない時間は、決して「何もしていない時間」ではありません。
ゲームに夢中になる日があったり、外に出て遊ぶ日があったり、誰かと話してみようと思う日があったり。
その一つひとつも、その子の時間です。
僕は、子どもを無理にどこかへ連れていくのではなく、その子が今いる場所へ会いに行きたい。
そして、一緒に楽しい時間を過ごしながら、その子自身が次にやってみたいことを見つけていける関係でありたいと思っています。
この訪問型の活動をこれからも続けていくために、力を貸していただけたら嬉しいです。






なすびさんの活動が持続するために、みんなで応援したいです!! 子どもたちのためは、未来の自分のためでもある!
小学生の息子たちは、完全不登校。居場所やフリースクールの体験にも行きましたが、家庭で過ごす選択をしました。 親だけで彼らの育ちを支えるには限界があります。 なすびが関わってくれるようになり、息子たちの世界が広がりました。 同じように家庭で過ごす不登校の子どもたちに、もっと選択肢を届けたい気持ちで応援します!!