【ここだけで分かる!このプロジェクトの要約】
◯ 私たちが目指すもの(国の教育指針)
学習指導要領の総則には、これからの教育が担うべき核心として「持続可能な社会の創り手の育成」が明記されています。 その実現を支えるESDの実践において、「エシカル」という概念の理解や「エシカル消費」に関する具体的な学びが、「未来を創る力」を育むうえで不可欠です。
◯ 教育現場にある課題
近年の教育現場の多くでは、先生方が担わなくてはいけない役割や業務が増え、エシカルなど新しい領域の学びを一から調べ、教材を作り、実践的な授業を準備する余力を確保することが難しくなっています。
◯ 私たちが届けるもの(解決策)
先生方だけに重荷を背負わせないために、私たちが培ってきた「実践型教育プログラム」と、現場に寄り添う「エシカル・リーダー(協働パートナー)」を、教育現場へ届けます。
◯ 目標金額
1,000万円
◯ 資金の使い道
1. 「実践型教育プログラム」の開発:500万円
2. 教育現場への導入・伴走支援:300万円
3. 持続可能な事業・運営基盤づくり:200万円
◯ 2030年までの目標
ー 全国にエシカル・リーダー300名を育成
ー 全国各地の子どもたち10,000人に学びを届ける
◯ なぜ子どもたちにこの学びを"今"届けないといけないのか
2026年だけを見ても、ネパールの氷河崩壊や猛暑・豪雨など、気候危機の影響はすでに顕在化しています。さらに、AIをはじめとする技術の急速な発達により、人間の倫理観や行動のあり方そのものが問われています。こうした複雑で正解のない時代を生きていく次世代にこそ、「未来を創る力」を育む「エシカルな学び」がこれまで以上に必要だと考えています。
【はじめまして。一般社団法人エシカル協会です】
私たちは一般社団法人エシカル協会です。2015年の設立以来、人や社会、環境に配慮した選択である「エシカル」を広げるため、講座や講演、企業・自治体との連携、教育活動などに取り組んできました。
これまでに講座受講生は延べ3万人を超え、全国には約2,500名の「エシカル・コンシェルジュ」が活動しています。私たちが次に挑戦したいのは、これまで培ってきた知識と人のネットワークを、未来を担う子どもたちの学びへつなげることです。
代表理事 末吉里花
【教育指針から学校現場の実践へ、その歩みを確実に支えていく】
現在、小・中・高等学校の学習指導要領には、これからの時代を生きる教育の軸として「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられています。さらに、中学校・高校の教科書には「エシカル」や「エシカル消費」という言葉が掲載されるようになりました。
けれど、それだけでは実践的な授業・学びを生み出すことは難しい実情があります。
私たちは全国各地の学校と関わる中で、先生方がどれほど多くの業務を抱え、子どもたちのために力を尽くしているかを知っています。 その上で、ESDやエシカルなどの新しい教育内容を一から準備する時間がないことも、専門的な知識を学ぶ機会が十分にないことも知っています。
授業中の先生とエシカル・リーダー
【現場の先生や生徒から聞かれた声】
先生方は、日々の授業や校務、生徒・保護者への対応など、あまりにも多くの役割と責任を担っています。その中で、持続可能性という正解のないテーマを一から学び、教材を準備し、対話型の授業を設計することは容易ではありません。そこで、「地域社会が一緒になって先生を支え、子どもたちの学びをつくる仕組み」が必要だと考えました。
【どんな学びが今必要で、どんな変化を起こせるのか ── 2025年からの実証実験で見えたもの】
分別方法を学ぶ「ゴミ分別ゲーム」をやっている様子
「エシカルな学び」とは、知識を暗記するだけの学びではありません。現代社会の課題を自分ごととして捉え、未来の世代が豊かな生活を続けられるように、身近な暮らしや地域から行動を起こし、価値観や行動の変化を生み出していくことを目指す学びです。
私たちは、今回のクラウドファンディングに先駆け、日本財団の助成を受け2025年から「サステナブル教育推進事業」として実証実験的に、各地の教育現場に入り、先生方と一緒に授業を行ってきました。
例えば、毎日着ている服や給食の食材について、「どこで・誰が・どのようにつくったのか」を想像し、その背景にある社会や環境とのつながりを辿るワークショップを行いました。また、町役場の職員に地域の課題や子どもたちへの期待を取材して解決アイデアを提案したり、地元のスポーツ団体や民間団体から地域やサステナビリティの取り組みを学んだりしてきました。
土に入れた様々なゴミの分解状況を確認している様子
そこで私たちが目の当たりにしたのは、子どもたちの驚くべき意識と行動の変容でした。
「これからは、ただ安いものを選ぶのではなく、作ってくれた人や環境に優しい商品を選びたい」と、自分なりの“ものさし”を持って日常の選択をするようになりました。
遠い国の環境問題や貧困問題を前に「自分には何もできない」と無力感を感じていた子どもたちが、授業を通じて「日々の小さな買い物(選択)が、社会を変える力になるんだ!」と気づき、行動を起こし始めました。
地域の自然や産業の価値に気づくことで、自分が住む地域への愛着(シビックプライド)が育まれる姿が見られました。
意見の対立や協力の有無などで議論がまとまらない場面が多くありましたが、最終的に「目指すべき目標を共有し、自分たちにできることを最大限やる」という点で合意し、協力しながら進めていました。
海のごみが多いことから、ごみ拾いやアップサイクルを楽しく行う案を考えましたが、拾う・再利用するだけでは根本的な解決にならないと気づき、「そもそもごみを出さない仕組みづくり」の重要性にたどり着きました。
FC東京の分別の取り組みを視察している様子
エシカルな学びにも、探究学習にも、正解はありません。
何ができたかよりも、どのように変わったか。そして、社会をより良くしたいと思ったときに、自分にもその力があると実感できることが、とても重要です。
「自分の小さな選択が、誰かの幸せや未来をつくっている」という実感を持たせ、地域社会の課題に対して「自分にもできることがある」と未来を選ぶ力を育んでいく。
実証実験を通じて、この学びには確かな手応えがあると強く感じました。 だからこそ、一部の学校だけでなく、各地の学校へ広く届けたいという思いが一層高まっています。
【子どもたちへの教育は、遠回りではなく近道】
エシカルとは、英語で「倫理的な」という意味ですが、私たちはそれをもっと広い意味で捉えています。 「人や自然、すべての生命への影響を考え、行動するための指針(ものさし)」。 私たちは、そんな思いを込めてスローガンをつくりました。
「エシカルとは、エいきょうを シっかりと カんがえル」
子どもたちは、「自分の選択が誰かの幸せにつながる」ということを、まっすぐに受け止めます。 日々の買い物や行動が、誰かの暮らしや地球・地域の未来につながっていると実感できること。 その価値観は、一生の“ものさし”になり、自己肯定感や生きる力にもつながります。
気候変動、物価高、分断の広がり──逆風のように感じる時代だからこそ、未来を担う子どもたちにエシカルのものさしを届けることが、社会全体の「ものさし」を変える最も確かな方法だと私たちは考えています。
これは遠回りではありません。未来への、まっすぐな近道なのです。
【私たちが学校へ届ける2つの価値】
私たちは、以下の2つの価値を各学校へ届けます。
概念の暗記ではなく、「自分の選択が、社会や環境とどうつながっているのか」を体感できるプログラムを開発します。例えば、身近なお買い物や持ち物、給食の裏側を辿るワークショップや、校内や地域におけるごみ問題を本質的に解決していくための学びなど、子どもたちが主体的に考えられる内容です。学校スケジュールや地域特徴に合わせ、下記4ステップの流れを基本に、先生方が探究学習の時間などで取り入れられるようカスタマイズに近い形で、半年以上かけて学びを共につくっていきます。プログラムを通して、ESDの視点に立った学習内容で、ESDの目指す能力・態度を養うことを目的にしています。
実践型教育プログラムの基本的な流れとなる「4ステップ」
エシカル協会が11年間で育んできた全国各地にいる約2,500名の「エシカル・コンシェルジュ」。地域で活動する彼らに新たな研修を実施し、教育現場で学びに伴走する「エシカル・リーダー」として派遣します。
エシカル・リーダーは、先生の「代わり」ではありません。
先生と一緒に未来の社会の担い手を育む 「協働パートナー」です。
生徒たちに答えを渡すのではなく、彼らがより深く考えたり、調べたりすることができるように、問いかけをしながら、生徒自らの内発的な力を引き出す存在です。
エシカル・リーダーと先生が一緒に生徒とワークをしている様子
【なぜ、エシカル協会がこれを担うのか?】
日本に「エシカル」という言葉がほとんど聞かれなかった11年前、私たちは歩き始めました。
2015年、消費者庁が「エシカル消費を日本の文化として根付かせる」と明言した際に設置された「倫理的消費調査研究会」に、代表末吉が有識者として参加。そこから、日本におけるエシカル普及の歴史の始まりを牽引してきました。
当初は「そんな言葉、聞いたことがない」と笑われることもありましたが、それでも生活者のリアルな声を拾い上げ、環境省、経済産業省、文部科学省、消費者庁などの政策の場へ届ける役割を担ってきました。
また、エシカル消費は、東京都・徳島県・長野県など多くの自治体が消費生活基本計画に位置づけ、施策の柱として取り組みを進めています。こうした動きは全国的に広がり、国の政策にも浸透しつつある重要な流れとなっています。
✔️ 講座受講生:延べ3万人以上
✔️ エシカル・コンシェルジュ:約2,500名
✔️ 現在の法人会員:約40社
✔️ 講演・イベント登壇:延べ200件
今日、「エシカル」は国や教育現場に広がっています。 そして、私たちは今現場に届けるべき「内容(教育プログラム)」と「伴走者(エシカル・リーダー)」の両方を有しています。
教科書に「エシカル」および「エシカル消費」が掲載される流れをつくった当事者の一人として、それを実際の授業に変えるところまで、責任を持ってやり遂げたいのです。
【なぜ、皆さまからの「支援」が必要なのか】
ここまで読んでくださった皆さまに、私たちの現在の状況を率直にお伝えしたいと思います。エシカル協会は今、設立以来の活動を次のステージへ進める大きな転換期を迎えています。これまでの11年間、協会は一般向け講座や企業向け研修を中心に、エシカルな価値観を社会へ広げてきました。
一方で、これから本格的に取り組む「学校教育」は、社会的意義が非常に大きいにもかかわらず、学校側に十分な費用負担を求めることが難しく、事業として自走するまでに一定の準備期間が必要です。つまり今は、新しい教育事業を育てながら、既存の事業モデルから移行していく「“橋渡しの期間”」にあります。
少人数のスタッフが複数の役割を担いながら活動を続けてきました。また、助成金の支援も受けつつ教育事業を進めてきましたが、それでも教育事業を広げていくために必要な初期投資にはまだ十分に届いていません。
そのため、今回のクラウドファンディングは「次の10年をつくるための “未来への投資” 」であると考えています。
【クラウドファンディングの先に、持続する仕組みを】
今回のご支援で開発する教育プログラム、リーダー派遣、運営体制は、一度きりで終わるものではありません。翌年度以降も改善しながら使い続けられる「社会の教育資産」として蓄積していきます。
また、皆さまに支援だけをお願いするのではなく、協会自身も変わっていきます。
✔️ スタッフに過度な負担が集中しない運営体制の構築
✔️ 学校教育を継続的に支える新たな資金循環の仕組みづくり
✔️ 企業・自治体・法人会員との連携強化
✔️ 大人向けと次世代向けの学びを両輪とした持続可能な事業モデルの構築
これまでの事業体系や体制を見直し、2030年までに学校教育を継続して支えられる仕組みを目指します。
【資金の使い道 ―あなたの支援が形になるもの―】
皆さまからいただいたご支援(目標金額:1,000万円)は、以下のように活用させていただきます。
授業・ワークショップの企画、教材開発、専門家への協力依頼等
学校との調整、授業設計支援、運営スタッフ人件費等
教育事業を継続するための持続可能な事業モデル構築、運営体制整備、広報・情報発信等
今回のご支援によって、2030年までに以下の実現を目指します。
・全国各地10,000人の子どもたちに学びを届ける
【実施スケジュール】
・2026年10月中旬:クラウドファンディング開始
・2026年11月末:クラウドファンディング終了
・2027年1月〜:サステナブル教育推進事業の実施体制・継続モデルの構築
・2027年春:2027年度エシカル・リーダーの募集および育成開始
・2027年夏:エシカル・コンシェルジュ講座18期開講
・2027年秋:サステナブル教育推進事業の学校での活動開始
・2028年3月:活動実績/ご支援の活用状況をご報告
*2030年まで上記の活動と報告を継続する想定
支援者の皆さまには、プロジェクトの進捗やご支援の活用状況を定期的にご報告します。
【この教育事業が描く未来の姿】
教育現場にエシカルの学びが広がるとき、社会は次のように変わっていきます。
子どもたちが社会に出たとき、エシカルなものさしを持っていることは、単なる知識ではなく「生き方の指針」になります。それは、消費者として日々の選択を行うときにも、事業者として新しい仕組みや商品を生み出すときにも、自然に「人や自然、地域に配慮した選択肢」を選び取る力となります。
この教育事業を各学校に届けることで、次世代は「エシカルな選択肢が当たり前に存在する社会」をつくる主体へと育っていきます。つまり、未来の社会は「安さや効率だけではなく、人や自然への影響を考えた選択が当たり前になる」社会へと変わっていくのです。
学校での学びが地域の課題や資源と結びつき、子どもたちが地元の自然や産業に誇りを持つようになります。地域に根ざした学びは、地域への誇りと愛着を育み、持続可能な地域づくりへとつながります。
エシカル・リーダーが伴走することで、先生方は新しい教育内容を一から準備する必要がなくなり、安心して授業に取り組めます。教育現場に「支える人材」が加わることで、先生と子どもたちが共に学びを深められる環境が整います。
最終的には、社会全体の「ものさし」が変わります。
大人が学び、大人の価値観が変わる。子どもたちが学び、子どもたちの視点が変わる。この両輪がそろったとき、社会の「ものさし」は本当に変わります。この両輪をつなぐことが、エシカル協会の次の10年の挑戦です。
今回のクラウドファンディングを単年度の活動費で終わらせず、皆さまの支援を基盤に、「社会に学びが届き続ける仕組み」とそれを実現するエシカル協会の体制の確立を目指します。
【応援メッセージ】
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【最後に ── 代表メッセージ】
子どもたちに「未来を創る力」を届けたい── その思いは、私がこの11年間で見てきた景色のすべてから生まれました。教室で、子どもたちが「自分にもできることがあるんだ」と気づいた瞬間の喜びが溢れる表情。 限られた時間の中で、先生方が懸命に授業をつくり、子どもたちの未来を信じて向き合う姿。 地域の課題を自分ごととして考え、 小さな選択を変えていく子どもたちのまっすぐな眼差し。
私は、そんな実際の教育現場に足を運びながら、今日に至る国の教育指針が形づくられていくプロセスを、ずっと見守ってきました。だからこそ、強く思うのです。この教育事業は、今、次のステージへ押し上げなければならない。その必然性を、私は誰よりも感じています。── エシカルの学びが全国に広がったとき、どんな社会が待っているのか。 私は、その風景をはっきりと想像できます。
子どもたちが、自分の選択が誰かの幸せにつながることを知り、 日々の暮らしの中で、静かに社会を変えていっている。地域の自然や産業に誇りを持ち、 自分の住む場所を「守りたい」と思う心が育っている。 対立ではなく対話を選び、 違いを越えて協働する力が当たり前になっている。 安さや効率だけではなく、人や自然への影響を考えた選択が社会の基準になっている。
そんな未来では、 子どもたちが大人になったとき、 企業をつくる人も、政策をつくる人も、地域を支える人も、エシカルなものさしを持った“未来の創り手”として立っています。社会全体の「ものさし」が変わり、 構造そのものが静かに、しかし確かに動き始める。私はその風景を、もう何度も心の中で見ています。
どうか、この未来の風景を実現するために、共に一歩を進めていただけないでしょうか。
皆さまのご支援が、子どもたちの未来をひらき、社会の構造を動かす力になります。
1人の100歩より、100人の1歩が世界を変える。私はその力を信じています。
一般社団法人エシカル協会
代表理事 末吉里花
次世代の子どもたちへ、未来を創る力を届けます
みなさまのあたたかいご支援を、心よりお待ちしています。




