ごあいさつ
まず初めに、これまで花蜜農園を応援してくださった皆さまへ、心よりお礼申し上げます。
昨年から、農産物の販路を広げる挑戦を続け、みかんやたけのこの販売でもクラウドファンディングを通じて、多くの方に支えていただきました。
おかげさまで、いずれの取り組みも想像以上に多くの方に農産物をお届けすることができ、盛況のうちに終えることができました。
皆さまからいただいたご支援は、ただ一度の商品購入で終わったのではなく、花蜜農園が新しい販路に挑戦し、農業を続けていくための大きな力になっています。本当にありがとうございました。
そして今回、その経験を次の一歩につなげるため、柿の渋抜きから販売までを自分たちの手で行える農園を目指し、新たな挑戦を始めます。
以前から応援してくださっている方にも、今回初めて花蜜農園を知ってくださった方にも、私たちが育てる柿と、この挑戦に込めた思いを知っていただければ幸いです。

今年収穫したスイカです。皆さまのご支援のおかげで、スイカの栽培面積を昨年の約3倍に増やすことができました。
良い柿を、自分の手で最後まで届けたい
はじめまして。和歌山県紀の川市で「花蜜農園」を営んでいます。現在29歳、農業を始めて3年目です。
今回のプロジェクトで実現したいのは、収穫した渋柿を自分たちで渋抜きし、自分たちで価格を決め、お客様へ直接届けられる仕組みをつくることです。
必要なのは、柿を密閉するテント、二酸化炭素ガス、調整器やホース、濃度・温度を確認する機器、安全対策用品などです。単に設備を買うためだけではありません。小さな農家が「育てる」だけで終わらず、「仕上げて、売る」ところまで選択できるようになるための一歩です。

和歌山県紀の川市、標高約300mにある花蜜農園の柿畑
昨年、販売して初めて分かったこと
昨年、収穫した柿のうち、大きく見た目のきれいなものはJAへ出荷し、傷や色むらなどでJAには出しにくいものをインターネットで販売しました。
当然、良い柿を出したJAの方が、1kgあたりの手取りも高くなると思っていました。ところが自分の実績を比べると、両者の1kgあたりの金額はほとんど変わらず、場合によっては見た目に難のある柿を自分で販売した方が高くなる結果もありました。
そこで生まれた疑問
「それなら、きれいで大きな柿も、自分で仕上げて販売できないだろうか。」
この疑問が、今回の挑戦の出発点です。

昨年JAへ出荷した花蜜農園の柿。良い柿ほど、自分でも直接届けられる選択肢を持ちたいと考えました。
JAの仕組みに助けられているからこそ、もう一つの選択肢を
JAは、収穫した柿を大量に持ち込んでも受け入れ、選果し、渋柿に欠かせない渋抜きまで行ってくれます。農家にとって非常に心強く、私自身もその仕組みに大きく助けられてきました。
一方で、出荷時点で分かるのは販売価格の目安です。そこから等級や評価などが加味されるため、最終的な金額は後にならなければ確定しません。そのため、収穫した時点で「この柿はJAへ出すべきか、自分で販売すべきか」を判断しにくい難しさがあります。
JAを否定したいわけではありません。大量の柿を受け入れ、選果・渋抜き・販売まで担う仕組みがあるからこそ、地域の柿産業は成り立っています。だからこそJAへの出荷を続けながら、自分でも販売できる柿を増やし、状況に応じて選べる農家になりたいと考えています。
今年、畑では水不足も深刻になっています
私の畑は標高約300mの斜面にあり、下から簡単に水を引くことができません。雨水を約7,000Lの桶にため、少し上から流れてくる湧き水も利用してきましたが、雨不足と異常な暑さが重なり、その水さえ枯れ始めています。
現在、葉が巻き、枯れそうになっている柿の木も目立ちます。柿畑1反に一度のかん水を行うだけでも、およそ10,000Lが必要だといわれます。約5反ある畑全体では、今の貯水量では到底足りません。

雨不足と高温により、葉が巻き始めた柿の木。
生活用水のような水を下から引く工事には数百万円規模の費用がかかり、標高の高い場所では井戸を掘っても十分な水が得られるとは限りません。水の問題は、今回の50万円で解決できる課題ではありません。
今回の資金の目的
今回の支援金を、かん水工事に使用するものではありません。まずは今ある柿の価値を自分たちで最後まで届け、1kgあたりの収益を少しでも高める。その利益を、将来の水対策や畑の維持へつなげていくためのプロジェクトです。
なぜ「渋抜き設備」が最初の一歩なのか
刀根早生などの渋柿は、収穫したままでは食べられません。JAへ出荷する場合はJAが渋抜きを行ってくれます。自家用として有料で処理をお願いすることもできますが、一日に受け入れられる量には限りがあり、自分で販売する全量を任せることは難しいのが現状です。
自分の農園で渋抜きできるようになれば、収穫後の柿を自分で仕上げ、品質を確認し、販売先を選べます。良い柿を良い柿として、自分の言葉と価格で届ける土台ができます。
コンテナ約40杯を一度に処理できる密閉空間を整える予定です。
二酸化炭素の濃度・温度を確認し、ガス供給業者や関係機関の指導を受けながら処理条件を確立します。
高濃度の二酸化炭素を扱うため、換気、漏れ確認、立入防止、濃度測定などの安全対策を優先します。
お届けする柿について
返礼品の中心は、花蜜農園で育てた和歌山県産のたねなし柿です。収穫後に渋抜きを行い、外観や状態を一つずつ確認して箱詰めします。サイズは混合で、玉数はお任せとなります。農産物のため、わずかな擦れ、色むら、形の違いが生じる場合があります。
20箱限定の「紀の川柿」も用意します
紀の川柿は、木になった状態で一果ずつ袋をかけ、樹上で渋を抜く、手間のかかる柿です。果肉には黒いゴマ状の模様が入り、濃厚な甘さと独特の食感を楽しめます。
通常のたねなし柿とは作り方も収穫時期も異なるため、今回は合計20箱だけの限定返礼品とします。

紀の川柿は、袋をかける段階で状態の良い実を選ぶため、比較的大きく、立派なものが中心です。

紀の川柿の断面。黒いゴマ状の模様が星形に見えることもあり、贈答用としても人気があります。
※引用・和歌山経済新聞
資金の使い道
第一目標50万円を達成した場合の想定です。実際の見積額や配送地域により、各項目間で金額を調整する場合があります。
使い道 |
金額の目安 |
渋抜きテント・枠組み・関連設備一式 |
230,000円 |
リターン発送費 |
125,000円 |
段ボール・緩衝材・テープ・伝票等 |
40,000円 |
CAMPFIRE手数料等(17%+消費税想定) |
93,500円 |
価格変動・不足分の予備費 |
11,500円 |
合計 |
500,000円 |
※目標金額の表示について
本プロジェクトは、渋抜き設備の導入に必要な50万円を第一目標として準備してきましたが、公開時の設定を誤り、目標金額が100万円と表示されています。公開後はシステム上、目標金額を変更できないため、この表示のままプロジェクトを継続いたします。
まずは50万円を第一目標として、下記のとおり渋抜き設備、リターンの発送費、梱包資材、手数料などに使用します。
50万円を超えてご支援いただいた場合は、渋抜き設備の安全性や処理能力の向上、選果・梱包・発送体制の強化、そして今後の水不足対策に向けた貯水・送水環境の整備費用として、大切に活用させていただきます。
こちらの確認不足により、分かりにくい表示となってしまい申し訳ありません。本プロジェクトはAll-in方式のため、100万円に届かなかった場合も計画を実行し、ご支援いただいた皆さまへ選択されたリターンをお届けします。
実施スケジュール
時期 |
内容 |
9月〜10月 |
資材調達、密閉試験、ガス供給業者との安全確認 |
10月15日 |
募集終了。たねなし刀根早生柿・紀の川柿は、収穫でき次第順次発送 |
リスクとお約束
天候、生育、成熟状況により、発送時期が前後する場合があります。その場合は活動報告とメッセージで速やかにお知らせします。
青果物のため、到着後はすぐに開封して状態をご確認ください。配送中の著しい傷みがある場合は、到着当日中に写真を添えてご連絡ください。
渋抜き後もごくまれに渋みが残る場合があります。確認工程を設け、問題が確認された場合は個別に対応します。
本プロジェクトはAll-in方式です。目標未達の場合も、自己資金と組み合わせて可能な範囲から設備を整え、選択されたすべてのリターンを履行します。
最後に
僕が、いつも心に留めている言葉があります。
「最も強い者が生き残るのではない。最も賢い者が生き残るのでもない。生き残るのは、変化に最もよく適応した者である。」
ダーウィンの進化論をもとに広まったこの考え方は、今の農業にも重なるものがあると感じています。
僕が農業を始めて3年。肥料や農薬、資材、燃料など、農業に必要なものの価格は上がり続けています。異常気象による水不足など、自分の努力だけでは、すぐに解決できない問題も増えてきました。
一方で、AIやドローンを活用した作業の効率化、インターネット販売や産直の広がりなど、農業を取り巻く環境も目まぐるしく変化しています。
新しいことを始めたり、これまでのやり方を変えたりすることには、必ず不安や壁があります。今までどおり続ける方が、楽で簡単かもしれません。
しかし、環境が変わり続けるなかで、自分だけが変わらなければ、いつか取り残されてしまいます。
僕は、変化に適応するということは、ただ耐えることではなく、自分から一歩を踏み出し、挑戦を続けることだと考えています。
今回のプロジェクトは、単に渋抜き用の設備をそろえるためだけのものではありません。
自分で育てた柿を、自分で仕上げ、自分の言葉でお客様へ届ける。これからも農業を続けていくために、僕自身と農園が変わっていくための挑戦です。
小さな一歩かもしれませんが、この一歩を、農園の未来につながる確かな一歩にしたいと思っています。
これからも変化を恐れず、より良い柿を皆さまへ届けられる農家を目指して挑戦を続けていきます。
この挑戦を見守り、応援していただけましたら幸いです。どうか、皆さまのお力をお貸しください。




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