
https://youtu.be/uGFeUWVHjoM?si=MWDabJwV3lOnxLBk
はじめに

…しかし、この判決で全てが終わったわけではありません。
むしろ、ここから新たな問いが始まります。
それは、「子ども自身の権利は、どう守られるのか」という問いです。
二男は現在5歳です。
自分では何一つ選ぶことのできないまま、大人の事情によって、自らの出生に関わる重大な事実を知らない状態で生きることになりました。

しかし、このプロジェクトの目的は、それだけではありません。
私がこの問題について発信するようになってから、同じような悩みを抱える方々から、多くの声が届くようになりました。
「自分も同じ経験をしています」
「DNA鑑定をするべきか悩んでいます」
「誰にも相談できません」
「弁護士に相談したいけれど、何から始めればいいのか分かりません」
「裁判や調停をどう進めればいいのか分からない」
そこで、私は気付きました。
この問題で苦しんでいるのは、私たちだけではない。
だから私は、この裁判を自分たち家族だけの問題で終わらせたくありません。
このプロジェクトには、二つの目的があります。
一つは、
子ども自身の権利を司法に問うこと。
そしてもう一つは、
同じ問題で苦しんでいる人たちを、一人にしないこと。
この二つを形にするために、今回のプロジェクトを立ち上げました。
「托卵」という現実

一般に「托卵」と呼ばれる問題があります。
婚姻中に妻が夫以外の男性との間に子どもをもうけ、その事実を夫が知らないまま、自分の実子だと信じて養育するケースなどを指して使われる言葉です。
「托卵」は法律上の正式な用語ではありません。
しかし、その言葉の裏側には、現実に人生を大きく揺さぶられている家族がいます。
父親だと信じて育ててきた子どもと血縁関係がなかった。
DNA鑑定をすべきか迷っている。
結果を知ってしまった後、子どもにどう向き合えばいいのか分からない。
実の父親にはどのような責任があるのか。
法的な親子関係はどうなるのか。
養育にかかった費用はどう扱われるのか。
弁護士はどう探せばいいのか。
どのような証拠を残せばいいのか。
裁判や調停を始めるべきなのか。
問題は、血縁があるかないかだけではありません。
そこには、親子関係、家族、子どもの心、法律、経済的負担、そして自分自身の人生があります。
実際にその立場にならなければ分からないことが、数多くあります。
そして、この問題は非常に人に相談しづらい問題でもあります。
「家庭の問題だから」
「子どものことだから」
「周囲に知られたくない」
「恥ずかしくて言えない」
「誰に話しても理解してもらえない」
そうして、一人で抱え込んでしまう人がいます。
私は、その孤立を少しでも減らしたいと思っています。
第一の目的
子ども自身の権利を司法に問う
今回の裁判では、夫である私が受けた精神的苦痛について、一つの司法判断が示されました。
しかし、そこにはもう一人の当事者がいます。
子どもです。
子ども自身は、不貞を選んだわけでもありません。
出生の事実を隠すことを選んだわけでもありません。
誰を父親として生きるのかを選んだわけでもありません。
それでも、その結果を最も長く背負って生きていく可能性があります。
自分の出生について知ること。
自分のルーツを知ること。
自分が誰なのかを形成していくこと。
これらは、子どもの人生やアイデンティティに関わる重大な問題です。
私たちは今後、この点について司法に問いかけていく予定です。
この法的手続がどのような結論になるのかは、現時点では分かりません。
だからこそ、問いかける意味があると思っています。
大人の行為によって、子どもの出生やアイデンティティに関わる重大な事実が隠されていた場合、子ども自身の権利はどう考えられるのか。
その問いを、一家庭の中だけで終わらせず、社会にも投げかけたいと考えています。
第二の目的
同じ問題で苦しむ人を、一人にしない
私がこの問題について発信するようになってから、似たような状況に置かれている方から声をいただくようになりました。
その中で強く感じたのは、
「相談できる場所がない」
ということです。
法律の専門家に相談する前の段階で、
何を整理すればいいのか。
何を証拠として残せばいいのか。
自分の状況をどう説明すればいいのか。
そもそも弁護士に相談すべき問題なのか。
分からないことだらけです。
私自身も、裁判を経験する中で多くのことを学びました。
もちろん、私は弁護士ではありません。
個別の事件について法的判断をしたり、法律相談を行ったりすることはできません。
しかし、
実際にどのように弁護士を探したのか。
どのように出来事を時系列で整理したのか。
どんな資料を用意したのか。
どのような点で苦労したのか。
裁判や調停では何が起こるのか。
AIをどのように使って、自分の考えや資料を整理したのか。
そうした当事者としての経験なら共有することができます。
一人で検索し続けるだけではなく、
同じ経験をした人と話せる。
自分の悩みを言葉にできる。
「自分だけではない」と思える。
そんな場所をつくりたいと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、二つの柱を中心に活動していきます。
まず一つ目は、
子どもの権利に関する法的手続や、その過程で見えてくる課題を社会に伝えていくこと。
裁判や法的手続について、公開できる範囲で経過を発信し、法律家や専門家の意見も交えながら、子どもの権利や出生、親子関係、アイデンティティについて考えるきっかけをつくります。
そして二つ目は、
同じ問題を抱える当事者がつながれる場をつくること。
具体的には、次のような活動を考えています。
・当事者同士の座談会、交流会・匿名参加もできるオンライン交流・裁判や調停を経験した立場からの経験共有会・弁護士を探す際に確認したポイントの共有・証拠、LINE、出来事などの整理方法の共有・AIを使った時系列整理や文章整理の活用例の共有・法律家や専門家を招いた勉強会・当事者の声を記事や動画として発信・今後同じ問題に直面した人が情報を探せる環境づくり
を目指していきます。
誰かに答えを押しつけるための場所ではありません。
誰かを責めるためだけの場所でもありません。
「次に何をすればいいのか分からない」人が、一歩を踏み出すための場所。
それをつくりたいと思っています。
私自身が経験したこと
私は元妻との間に3人の子どもがおり、現在、16歳の長女、12歳の長男、5歳の二男と向き合っています。
元妻とは離婚しています。
離婚後、二男が4歳の時にDNA鑑定を行い、私との血縁関係がないことが判明しました。
それまで私は、自分の実子だと信じ、父親として愛情を注いで育ててきました。
その結果を知った時の感情は、今でも簡単に言葉にはできません。
裏切られたという思い。
怒り。
悲しみ。
そして同時に、
「この子には何の罪もない」
という思いがありました。
その後、元妻に対し、不貞行為や出生の事実を隠していたことなどについて損害賠償請求訴訟を起こしました。
そして2026年8月17日、大阪地方裁判所は、慰謝料300万円と弁護士費用30万円、合計330万円の支払いを命じました。
さらに現在、養育に伴って生じた財産的負担についても法的手続を進めています。
そして今後は、二男自身の出生やアイデンティティに関わる権利についても、法的手続を予定しています。
ここまで来るまで、何度も悩みました。
どの弁護士に相談すればいいのか。
何を証拠として残せばいいのか。
何を裁判所に伝えるべきなのか。
自分の考えは感情論なのか。
子どもにとって何が一番いいのか。
何度も分からなくなりました。
だからこそ、今同じ場所で立ち止まっている人に、
「自分が経験したことなら伝えられる」
と思っています。
このプロジェクトを届けたい人
このプロジェクトは、托卵という言葉に限らず、出生や親子関係をめぐる問題で悩んでいる方にも届けたいと考えています。
例えば、
DNA鑑定をするか悩んでいる方。
血縁関係がないことが分かった方。
配偶者の不貞や出生をめぐる問題を抱えている方。
法的な親子関係や認知について悩んでいる方。
調停や裁判を考えているけれど、何から始めればいいか分からない方。
弁護士探しで悩んでいる方。
誰にも相談できず、一人で抱えている方。
子どもにどう向き合えばいいのか悩んでいる方。
そして、
「こんなことで苦しんでいるのは自分だけなのではないか」
と思っている方です。
その人たちに、
「あなた一人ではない」
と伝えられる活動にしたいと思っています。
子どもを置き去りにしないために
「托卵」という言葉が広がると、どうしても夫と妻、男性と女性の対立として語られがちです。
しかし、私はそこだけで終わらせたくありません。
その間には、必ず子どもがいます。
子どもは、大人の選択の責任を負うために生まれてきたわけではありません。
血縁がなくても、愛情を注いできた時間は消えません。
一方で、自分自身の出生やルーツについて知ることも、その人の人生にとって非常に大切な問題です。
愛情と血縁。
法律上の親子関係。
真実を知ること。
子どもの心を守ること。
どれか一つだけを選べば解決する問題ではありません。
だからこそ、感情論だけではなく、法律、心理、福祉、倫理などさまざまな視点から考えていく必要があると思っています。
このプロジェクトを、そのための一つのきっかけにしたいです。
座談会・情報共有の場について
今後は、同じ問題を抱える方々との座談会や交流会を開催したいと考えています。
当事者だから話せること。
当事者だから分かること。
家族や友人には言えないこと。
そうしたことを安心して話せる場所を目指します。
また、私自身の裁判や調停の経験をもとに、
どのように情報を整理したか。
弁護士に相談する前に何を準備したか。
裁判の中で何に困ったか。
AIをどのように活用して、時系列や主張、資料を整理したか。
などについても共有していきます。
必要に応じて弁護士などの専門家にも協力をお願いし、正確な情報を学べる場もつくっていきたいと考えています。
※これらは個別事件に対する法律相談や法的助言を目的とするものではありません。具体的な法律判断が必要な場合には、弁護士等の専門家への相談を推奨します。
リターンについて
ご支援いただいた皆さまには、ご支援金額に応じて、お礼のメッセージや活動報告などをお届けします。
また、この活動により深く参加していただけるリターンも設けたいと考えています。
例えば、30,000円以上のご支援については、
・支援者限定の活動報告・当事者座談会、オンライン交流会への参加・裁判、調停経験の共有会への参加・証拠や時系列の整理方法についての経験共有・AIを活用した情報整理の実例共有・専門家を招いた勉強会等の優先案内
などを予定しています。
このプロジェクトを、
「支援する人」と「支援される人」
という一方向の関係だけで終わらせたくありません。
同じ問題について考える仲間が集まり、支え合い、知識や経験を共有していく場所にしたい。
そう考えています。
ご支援の使い道
皆さまからいただいたご支援は、このプロジェクトを継続的に運営していくために大切に活用します。
主に、
・当事者座談会、交流会の開催費・会場費、オンライン環境整備費・法律家、専門家への協力依頼・記事、動画等の制作費・情報発信費・資料作成費・当事者向け情報コンテンツの制作・この問題を社会に広く伝えるための活動費
などに充てる予定です。
※本プロジェクトの支援金は、CAMPFIRE for Social Goodの審査基準に基づき、承認されたプロジェクト活動に使用します。
スケジュール
プロジェクト開始後、まずは当事者の声を集めながら、オンラインを中心とした座談会や交流会の開催準備を進めます。
並行して、法律家や専門家への協力依頼、記事・動画等による情報発信も進めます。
また、今後予定している子どもの権利に関する法的手続についても、公開できる範囲で経過を伝えていきたいと考えています。
一度きりのクラウドファンディングやイベントで終わらせるつもりはありません。
将来的には、
「同じ問題に直面したとき、まずここに来ればいい」
と思ってもらえるような場所をつくることを目指しています。
最後に
「子どもの権利を問う。そして、同じ苦しみを抱える人を一人にしない。」
私は、自分がこの問題の当事者になるまで、「托卵」という問題を深く考えたことはありませんでした。
まさか自分がDNA鑑定をすることになるとも。
まさか自分の子だと信じて育ててきた子どもと血縁関係がないと知るとも。
まさか元妻を相手に裁判をすることになるとも思っていませんでした。
そして今、
5歳の二男自身の権利についても、司法に問いかけようとしています。
ここまで来たからこそ思います。
この問題は、一つの家庭だけの問題ではありません。
同じような苦しみを誰にも言えず、一人で抱えている人がいます。
そして、その中心には、自分では何一つ選べなかった子どもたちがいます。
だから私は、このプロジェクトで二つのことを実現したい。
子ども自身の権利を、司法に問うこと。
そして、
同じ問題で苦しむ人を、一人にしないこと。
自分たちの経験を公にすることには葛藤があります。
それでも、誰かが声を上げなければ、この問題は「特殊な家庭の出来事」として埋もれてしまいます。
私は、自分の裁判だけに勝って終わりたいわけではありません。
この経験を、次に同じ問題に直面する人のために残したい。
当事者同士がつながれる場所をつくりたい。
そして、子どもの権利や家族のあり方について、社会全体で考えるきっかけをつくりたい。
2026年8月17日の大阪地裁判決を、終わりではなく、新しい活動のスタートにします。
一つの家庭で起きた出来事を、一つの家庭だけの問題で終わらせない。
この活動に意味を感じていただけましたら、どうか力を貸してください。
皆さまからいただくご支援と声を、
子どもの未来と、同じ問題で苦しむ誰かの「次の一歩」へつなげていきます。




