実施理由/背景
県指定文化財・広橋家文書(渡辺惣官家文書)の保存修理を実施します
広橋家文書(渡辺惣官家文書)は、南北朝時代から戦国時代にかけての古文書23点より成り、昭和52年に奈良県指定文化財に指定されました。渡辺惣官家が南北朝時代から室町時代にかけて摂津国の渡辺・難波(現在の大阪府大阪市難波・北浜付近)を支配していたことから、後醍醐天皇綸旨をはじめとする中世難波地域に関する古文書を中心に構成されており、中世大坂地域の歴史を語る古文書として極めて稀少なものです。その価値の高さから、学術研究において、中世大坂の地域史研究や、南北朝時代政治史研究において度々活用され続けています。しかしながら本品は、高い注目を集めてきたにもかかわらず、虫損や糊剥がれが著しく、取り扱いに注意を要するため、公開の機会に恵まれてきませんでした。今後の保存と活用を確かなものとするためにも、早急に保存修理を実施する必要があります。
プロジェクト内容説明
県指定文化財・広橋家文書(渡辺惣官家文書)の保存修理を実施します
令和8年度から令和9年度の2ヶ年をかけて、広橋家文書(渡辺惣官家文書)全23点の保存修理を実施します。今回保存修理を実施する古文書には、後醍醐天皇や後村上天皇の綸旨、南朝の有力武将であった楠木正儀の国宣、大内義興や三好長慶の書状類、渡辺家の系図など、多彩な内容・形態のものが含まれています。それぞれの形態に応じて、古文書ごとの特性や歴史的経緯を損なわないように、本紙のクリーニングや欠失部分の補修、糊はがれ部分の継ぎ直し等の処置を行い、美観を回復します。また、保存箱を新調し、今後の保存環境の安定を図ります。なお、今回の保存修理は、なら歴史芸術文化村の修理工房において、公開修復という形で実施します。
目指すところ
県指定文化財・広橋家文書(渡辺惣官家文書)の保存修理を実施します
広橋家文書(渡辺惣官家文書)は現状、虫損や糊はがれなどの破損が甚大であり、取り扱いに注意を要する状態です。現在実施している保存修理により、欠損部を補修し、汚損をクリーニングするなどして美観を回復するとともに、強度が弱まっている部分については補強を行い、あるいは保存箱を新調するなどして、安全な取り扱いと保存ができるようにします。こうした保存修理を実施することにより、将来の適切な保存を確実なものとし、博物館での展示や各機関による研究など、今後の活用にそなえます。また、本修理は、なら歴史芸術文化村で公開修復事業として実施しており、様々な形態を取る古文書の、形態に即した修理方法を広く伝える貴重な機会にもなります。
寄付の使い道
今回の保存修理事業は奈良県の補助事業として実施されます。県からは修理費が補助されますが、それでもなお多くの所有者負担金が生じます。いただいたご寄付はこの所有者負担分に充当し、活用させていただきます。よろしくお願いいたします。
自治体からのメッセージ
奈良県指定文化財の保護へのご理解とご支援をお願いいたします
昭和52年に奈良県指定文化財に指定された広橋家文書(渡辺惣官家文書)は、南北朝時代から戦国時代の動乱の時代の歴史を明らかにする上で極めて重要な文化財です。指定以来はじめての本格修理となります。このたびは、所有者から公開修復事業へのご理解を賜って、なら歴史芸術文化村で実施する運びとなり、文化財の保護と活用という両面からその意義は大きいものになると確信しております。みなさまのご理解とご支援をお願いいたします。
事業スケジュール
令和8年~令和9年 本紙のクリーニング・補修・補強
令和10年3月 修理完了
広橋家文書(渡辺惣官家文書)の修理は、令和8年4月より着手しており、本紙のクリーニング・補修・補強・継ぎ直しなどの処置を進めています。令和9年も同様の処置を進め、令和10年3月までには完了する予定です。
【寄付に関する注意事項】
目標金額に到達しなかった場合の寄付金の返還はございません。
目標金額に到達しなかった場合、お預かりした寄付金は自治体内で使い道を検討し、自治体が取り組む各種の事業に活用させていただきます。
目標金額を超過した寄付金の取扱いについては、各自治体の判断となります。
また、クラウドファンディングの目標金額到達前に、自治体またはさとふるの判断により、寄付の受付を停止する場合があります。あらかじめご了承ください。
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