
「何もない」を、もう一度、豊かな時間に。
100年以上続いてきた古民家と庭を、
人が集い、心を休め、自分自身を取り戻せる場所へ。
岐阜県中津川市。
笠置山と恵那山に囲まれた、自然豊かな場所に、築100年の古民家があります。
ここは、私が生まれ育った家です。
祖父よりも前から建っていたこの家では、昔、米や野菜を育て、牛やヤギを飼い、家も納屋も、自分たちの手で直しながら暮らしていました。
庭をつくり、畑を耕し、人が訪れれば縁側でお茶をする。
特別なものは何もない。
でも、そこには確かに、豊かな時間がありました。
今、その家を一棟貸しの宿として、もう一度、人が集まる場所に蘇らせようとしています。
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「この家を、もう終わりにしよう」
実は、一度、この家を手放そうと思ったことがあります。
広い家、庭、畑、田んぼ。
一人でそのすべてを管理していくことが、だんだん難しくなってきたからです。
庭も荒れ、木々は伸び放題になっていました。
「もう、ここまでにしよう」
そう思い、庭にある松の木などを伐採することも考えていました。
そんなある日、一人の庭師さんから声をかけられました。
「お庭をお終いにする前に、一度、剪定させてもらえませんか」
その庭師さんは、なんと250km以上離れた場所から来てくれました。
そして、
「この庭をつくったおじいさんの想いを知ること。
きれいになった庭を見ること。
それをしたら、あなたも庭も、納得できるんじゃないか」
そう言ってくれました。
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そして、庭が蘇った。
ジャングルのようになっていた庭から、少しずつ景色が現れていきました。
枝を整えられた赤松。
庭石。
そして、長い間眠っていた、この家の庭の姿。
そこで私は初めて知りました。
この庭は、祖父が友人たちと一緒につくった庭だったのです。
川へ行っては、庭に合う石を運ぶ。
山へ入っては、庭に合う松を探す。
友人たちと笑いながら、少しずつ庭をつくっていった。
その話を聞いたとき、
祖父の姿。
庭を手入れする父の姿。
畑仕事をする家族の姿。
そして、人が訪れると縁側で10時や3時のお茶を楽しむ姿。
そんな光景が、目の前に浮かびました。
私はそのとき、気づいたのです。
「この場所を、なくしたくない」
そしてもう一度、
「ここを、人が集まり、ゆっくりと時間を過ごせる場所にしたい」
そう思いました。
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私が守りたいのは、「家」だけではありません。
この場所で守りたいのは、建物そのものだけではありません。
この家に流れてきた、
「自然の中で暮らす時間」
です。
私自身、ここで育ちました。
一人っ子だった私にとって、山も、川も、庭も、すべてが遊び場でした。
そして大人になり、いろいろなことを経験する中で、何度もこの場所に戻ってきました。
縁側に座って、空を見る。
風の音を聴く。
何もせず、ただぼーっとする。
すると、不思議と心が緩んでいきました。
忙しさの中では見えなかったものが見えてくる。
「私は、このままでよかったんだ」
そう思える。
目の前にある自然や、何もない時間が、私にそんなことを教えてくれました。
だから今度は、この感覚を、ここを訪れる人にも届けたいと思っています。
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ここには、「何もない」があります。
この場所には、有名な観光施設があるわけではありません。
大きな商業施設もありません。
華やかなアクティビティもありません。
でも、
風の音があります。
鳥の声があります。
虫の音があります。
葉が揺れる音があります。
家の裏を流れる、小さな川があります。
そして、目の前には大きく空が広がっています。
右手には笠置山。
地球の丸さを感じるほど広い空。
冬の日の出前の空。
夏の夕暮れ。
秋の雲。
季節によって変わる緑と空の色。
そして、夏と冬の美しい星空。
縁側に座って、それを眺める。
それだけです。
でも、
「それだけ」が、今の私たちには、案外ぜいたくなのかもしれません。
冬の日の出
春の夕暮れ⸻
100年の古民家を、一棟貸しの宿へ。
現在、この古民家は改装工事を進めています。
築100年の建物の魅力を残しながら、木のぬくもりを感じられる、落ち着いた空間へ。
一棟貸しだからこそ、誰かの時間に合わせる必要はありません。
朝、好きな時間に起きる。
縁側でお茶を飲む。
本を読む。
音楽を聴く。
仕事をする。
制作に集中する。
家族と食卓を囲む。
何もしない。
そんなふうに、まるでこの家で暮らしているように過ごしていただける宿を目指しています。
宿には、私自身が大好きな本や音楽も置く予定です。
宿泊でも日帰りでも、ウェルカムドリンクとスイーツをご用意します。
地元のお茶と、身体にやさしい非加熱のロースイーツ。
心と身体を少し緩める時間をお楽しみください。
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宿泊だけではなく、「人が集まる場所」へ。
この場所は、宿泊施設だけにするつもりはありません。
週2日(火・水)は日帰り利用の日として、
・少人数の食事会
・料理教室
・日本茶、コーヒー、ハーブティーなどのワークショップ
・講座
・制作活動
・小さなイベント
・レンタルスペース
などにも利用していただける場所にしていきます。
不定期でランチやモーニングも。
地元の人がふらっと訪れたり、遠方から来た人と地域の人が出会ったり。
昔、この家で自然に生まれていた「人が集まる時間」を、今の時代にもう一度つくっていきたいと思っています。
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こんな方に来てほしい。
・一人でゆっくりする時間が欲しい方
・忙しさや情報の多さから少し離れたい方
・家族や友人と静かに過ごしたい方
・自然の中で仕事や制作をしたい方
・本を読んだり、音楽を聴いたりして過ごしたい方
・何もしない時間を味わいたい方
・昔ながらの日本の暮らしに触れてみたい方
そして、
「少し疲れたから、羽根を休めたい」
そんなときに思い出してもらえる場所になれたらと思っています。
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この宿は、もう動き始めています。
夢を語っているだけではありません。
すでに改修工事は始まっています。
5月 解体・改修工事着工
↓

9月現在 床張り・壁などの改装工事中
↓
12月 完成予定
↓
年内営業開始予定
(民泊の営業資格はクラファンの有無に関わらず工事が終了し、必要なものが揃い次第取得予定)
100年続いてきたこの家が、今、少しずつ新しい姿に生まれ変わっています。
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それでも、まだ足りないものがあります。
宿としてオープンするためには、家具や家電、設備など、まだ準備しなければならないものがあります。
そこで今回、
70万円を目標にクラウドファンディングに挑戦します。
いただいたご支援は、この場所をきちんと宿としてスタートさせるための設備に、大切に使わせていただきます。
ご支援の使い道
・古民家を湿気から守るための外構工事
・エアコン2台
・追加の寝具
・オーブンレンジ、炊飯器などのキッチン家電
・大きなダイニングテーブルなどの家具
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70万円が集まると、この場所がもっと開いていきます。
寝具を増やすことで、より多くの方に泊まっていただけるようになります。
エアコンを整えることで、近年の暑い夏でも快適に過ごしていただけます。
キッチン設備が整えば、料理教室やワークショップ、食事会など、できることが増えます。
大きなダイニングテーブルがあれば、人が集まって食卓を囲むこともできます。
つまり、この70万円は、
「物を買うためのお金」ではありません。
この場所で、
人が集まり、
食卓を囲み、
語り、
笑い、
本を読み、
音楽を聴き、
自然を眺め、
何もしない時間を過ごす。
そんな時間を生み出すための資金です。
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「何もない場所」を、残していきたい。
便利なものが増えれば増えるほど、
何もしない時間は、少なくなっているように感じます。
常に情報が入り、
常に誰かとつながり、
常に何かをしなければならない。
そんな日々の中で、
ただ空を眺める。
風の音を聴く。
縁側に座る。
本を読む。
誰かとお茶を飲む。
何もしない。
そんな時間が、心を元に戻してくれることがあります。
この家には、祖父や父が大切にしてきた、そんな時間が残っています。
だから私は、
この場所を「便利な宿」にするのではなく、
「何もないことが豊かな場所」
として残したいと思っています。
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100年続いた場所の、次の100年へ。
祖父が庭をつくったように。
父がその庭を守ってきたように。
今度は私が、この場所に新しい役割を与えていきたい。
昔の暮らしをそのまま再現するのではなく、
今を生きる人たちが、
自然の中で少し立ち止まり、
人と出会い、
自分自身を取り戻せる。
そんな場所へ。
そして、この地域に人が訪れ、地域の人たちとも交流が生まれ、この土地の魅力を次の世代へつないでいける場所へ。
「何もない」を、未来へ残す。
そのための一歩が、このクラウドファンディングです。
この家に、もう一度、人が集まる景色をつくりたい。
縁側でお茶を飲みながら笑う人。
庭を眺める人。
本を読む人。
子どもたちの声。
食卓を囲む人たち。
静かに一人の時間を過ごす人。
そんな新しい景色を、この場所に増やしていきたいと思っています。
この家のこれからを、一緒につくっていただけたら嬉しいです。
どうか、この古民家の次の100年のはじまりを、一緒に見届けてください。
ご支援、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
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