実施理由/背景
日本最古の建築群である法隆寺の防災設備が改修の時期を迎えています。

法隆寺は、現存する世界最古の木造建築群であり、約1350年前の飛鳥時代の姿を今に伝えています。
大正13年~昭和3年に国庫補助事業として貯水池の建設および消火設備を設置し、昭和9年以降は各文化財建造物の修理に伴い自動火災報知設備・避雷設備が設置されました。昭和53~60年に全面的な防災施設改修が実施され、防災設備の一応の完備がされています。
一方、何れも経年劣化が進み、設備の更新や整備が必要な状況です。
火災が発生した場合には、早期発見、迅速な通報、初期消火が極めて重要であり、文化財を守るうえでも防災設備の充実は不可欠です。これまで受け継がれてきた堂宇や歴史的価値を後世へ伝えるためにも、万一に備えた防火対策を早急に進める必要があります。
プロジェクト内容説明
13年の継続事業で、法隆寺境内の防災施設を整備します。

令和6年度から令和18年度の13か年事業で、法隆寺境内の防災施設の改修、整備を行います。法隆寺の防災施設は、日本で最初期に導入されたもので戦前に整備されました。現在は何れも経年劣化が進み、設備の更新や整備が必要な状況です。境内はとても広いため、工事の範囲を区分し、5期に渡って工事を実施する予定です。法隆寺には大規模な建築も多く、放水には大量の水を要します。とりわけ、飛鳥時代に建立された法隆寺五重塔では、塔の上部まで放水することが求められるため、その高さに対応できる能力の高い設備が必要です。
工事は、まず古い水配管の箇所を掘り起こし水路を整備しますが、法隆寺境内は史跡であるため、遺構を傷つけないように細心の注意を払って工事を実施する必要があり、工事と合わせて発掘調査が実施されます。
目指すところ
飛鳥時代から伝わる日本最古の木造建築群を後世に残していくために

法隆寺は世界最古の木造建築が数多く残っています。西院の主要建物である金堂・五重塔・中門・廻廊は、中国や朝鮮にも残存しない初期の仏教建築様式であり、そのほかの主要建物は南大門、東院の夢殿・礼堂・廻廊・鐘楼など主に奈良時代から室町時代に建てられたものが多く、日本の仏教寺院建築の変遷をみることができる文化遺産が集約されています。文化財建造物は、国宝が19棟、重要文化財が36棟指定されています。
法隆寺は7世紀に仏教寺院が造営され、これらの寺院では今日まで宗教活動が続けられています。建物を後世に残すことは、文化財としての価値を守るだけでなく、長く地域で信仰の対象として大切にされてきた歴史、文化、営みを受け継ぐことにもつながります。今後も適切な保存を進め、地域の人々とともに次の世代へ継承していくことが重要です。
寄付の使い道

皆様からご支援いただく寄付金は、防災設備事業における所有者負担額の一部として活用させていただきます。文化財建造物の防災整備事業は、近年の世界情勢の影響による価格高騰の反動も大きく、多額な費用がかかります。皆様からのご支援は、所有者様のご負担を少しでも軽くし、貴重な文化財でもある法隆寺の建築群を後世へ残していく上で大きな励みになりますので、少額からでも惜しみないお力添えをいただけますと僥倖です。
自治体からのメッセージ
法隆寺の防災施設整備にご理解とご支援の程よろしくお願いします。

昭和24年1月26日、世界最古の木造建築として知られる法隆寺金堂に火災が生じ、その出来事は多くの国民に大きな衝撃を与えました。この事件をきっかけに、火災などの災害によって文化財が失われる危険性が強く意識されるようになりました。しかし近年においても、文化財が火災に遭い、長い年月をかけて受け継がれてきた貴重な価値が一瞬で失われる悲しい出来事は後を絶ちません。こうした災害から大切な文化財を守るためには、一人ひとりが文化財を大切に思う気持ちを高めるとともに、日頃から徹底した防火対策に取り組むことが欠かせません。今回の支援が、文化財の防火への関心を高め、身近な地域の文化財に目を向けていただくきっかけとなれば幸いです。
事業スケジュール

令和8~10年度 電路、水路、建築、発掘調査、本工事 (第2期)
令和11~13年度 警報設備、消火設備、避雷設備、防犯設備、発掘調査 本工事 (第3期)
令和14~16年度 警報設備、消火設備、避雷設備、防犯設備、発掘調査 本工事 (第4期)
令和17~19年度 警報設備、消火設備、避雷設備、防犯設備、発掘調査 本工事 (第5期)
防災施設整備事業は、既に令和6年度から着手しており、これまでに基本設計などを進めてきています。令和8年度からは実施設計を行った後、防災施設の工事に着手します。境内はとても広いため、工事の範囲を区分し、5期に渡って工事を実施する予定です。境内には文化財建造物が数多くあるとともに、境内は史跡であるため、細心の注意を払って工事を実施する必要があります。
【寄付に関する注意事項】
目標金額に到達しなかった場合の寄付金の返還はございません。
目標金額に到達しなかった場合、お預かりした寄付金は自治体内で使い道を検討し、自治体が取り組む各種の事業に活用させていただきます。
目標金額を超過した寄付金の取扱いについては、各自治体の判断となります。
また、クラウドファンディングの目標金額到達前に、自治体またはさとふるの判断により、寄付の受付を停止する場合があります。あらかじめご了承ください。
お礼品をお受け取りいただける金額以上の寄付であり、且つ、お受け取り辞退のご希望がない場合は、目標金額到達の如何を問わずお礼品をお受け取りいただけます。
サイト上で表示される寄付金額の数値は、入金が確認できた寄付金の合計となりますため、即時反映されるものではないことをご了承ください。
受付終了後に入金が確認できたものについては、受付終了後に数字を更新いたします。





