はじめに・ご挨拶
このたびは、私たちのプロジェクトページをご覧いただき、ありがとうございます。
熊本県八代市鏡町で、いぐさ農家をしている25歳の溝口善大と申します。
私の家では、祖父母、父、そして私の家族4人で農業を営んでいます。代々続く農家の4代目として、私も幼い頃から農業に携わり、本格的にい草農家となって今年で5年目を迎えました。
私たちは、畳の原料となるいぐさを育て、収穫したいぐさから畳表を織り、畳屋さんへ届けています。
完成した畳表の写真
しかし、令和8年7月28日に発生した地震により、家族が暮らしてきた自宅と、いぐさ作りを支えてきた作業小屋が大きな被害を受けました。
生活の場所と仕事の場所を同時に失い、これから先、農業を続けていけるのか、不安を抱える日々が続いています。
それでも、家族が約70年にわたり受け継いできたいぐさ作りを、ここで途絶えさせたくありません。
これからも八代の地でいぐさを育て、良い畳表を皆さまへ届け続けたい。その思いから、再建に必要な費用の一部として、300万円を目標にクラウドファンディングへ挑戦することを決めました。
私たちだけの力では、再建への道のりは決して簡単なものではありません。
勝手なお願いではございますが、もう一度ここから立ち上がり、いぐさ作りを続けていくために、皆さまのお力をお貸しいただけますと幸いです。
温かいご支援と応援を、どうぞよろしくお願いいたします。
プロジェクトオーナーについて
溝口 善大(みぞぐち よしひろ)熊本県八代市鏡町で生まれ育った、25歳のいぐさ農家です。

高校卒業後は車関係の仕事に就きましたが、20歳の成人式を一つの節目として家業に戻り、いぐさ農家の道へ進みました。
畳のことを知っている人は多くても、その原料となる「いぐさ」がどのように育てられ、どのように畳表になっていくのかは、まだあまり知られていません。
もっと多くの人に、いぐさのことを知ってもらいたい。
その思いを胸に、家族から受け継いだい草作りに向き合い、今年で5年目を迎えました。
いぐさ作りは、夏の厳しい暑さの中で収穫し、冬の寒さの中で植え付けを行います。季節と向き合いながら続ける仕事は、決して楽なものではありません。
それでも、自分たちが育てたいぐさが畳表となり、最終的に一枚の畳としてお客さまのもとへ届きます。そして、実際に使ってくださった方から喜びの声をいただけたとき、この仕事を続けていてよかったと心から感じます。
これからは、いぐさ農家としてさらに成長していきたいと考えています。
復旧後は、い草の生産量を増やすとともに、より多くの方にいぐさや畳の魅力を知っていただき、実際に畳に触れてもらえる機会もつくっていきたいです。
私たちのいぐさ農家について
私たちの家は、代々、熊本県八代市鏡町で農業を営んできました。

家に残されていた昭和5年の写真には、当時の家族が野菜や米を作っていた頃の様子が写っています。その後、約70年前からいぐさの栽培を始め、家族で技術を受け継ぎながら、現在までいぐさ作りを続けてきました。
現在は、祖父母、父、そして私の4人で、約1.5ヘクタールの農地を使っていぐさを栽培しています。

祖父母は、収穫したいぐさを畳表に織り上げる「ござ打ち」を中心に行い、父と私は、いぐさの栽培からござ打ちまでを担当しています。
苗を育て、田んぼに植え、収穫し、乾燥させ、畳表へと織り上げる。一本のいぐさが畳表になるまでには、多くの時間と手間がかかります。
近年は気温の上昇により、これまでと同じようにいぐさを育てることが、年々難しくなっています。
そのような環境の変化と向き合いながらも、毎年変わらない品質のいぐさを育て、皆さまに良い畳表を届けられるよう、家族全員で力を合わせています。
約70年にわたり受け継いできたいぐさ作りの技術と、品質へのこだわりを、これからも大切に守り続けていきたいと思っています。
地震によって、一瞬で変わった日常
令和8年7月28日、午後4時27分。
私は自宅で、畳表を織る作業をしていました。
いぐさの収穫を終え、1週間ほど休みを取ったあと、久しぶりに作業を再開しようとしていた矢先のことでした。
突然、大きな揺れに襲われました。
幸い、祖父母、父、私の家族全員にけがはありませんでした。
しかし、家族で暮らしてきた自宅は全壊。畳表を織るための織機が置かれている作業小屋も大きく傾き、倒壊するおそれがあるため、中へ入ることができなくなりました。
幸いにも、織機や農機具などの設備そのものは無事でした。
けれど、建物の中に入ることができないため、織機を動かすことも、保管していた前年収穫分のいぐさを取り出すこともできません。
傾いた自宅と作業小屋を目の前にしたとき、感じたのは「絶望」の二文字でした。
「どぎゃんしよう……。」
いぐさ農家を辞めて別の仕事を探すことまで、頭をよぎりました。
全壊した自宅には住むことができず、現在、家族はアパートを借りて生活しています。
仕事と収入を支えてきた作業小屋
いぐさ農家の仕事は、いぐさを育てて収穫するだけではありません。
収穫前のい草の田んぼ
収穫したいぐさを織機にかけ、畳の表面となる「畳表」に仕上げて、初めて商品として畳屋さんへ届けることができます。
畳表を織るための織機
私たちにとって作業小屋は、畳表を織るための場所であり、家族の仕事と収入を支えてきた大切な場所です。
畑自体は大きな被害を免れましたが、田んぼのあぜ道には壊れている場所があり、周囲に注意しながら作業を続けています。
地震後はすべての作業に遅れが生じ、これまでと同じ量の畳表を生産できない状態が続いています。
織機が無事でも、それを動かせる安全な場所がなければ、畳表を作ることはできません。畳表を作れなければ、私たちの収入も途絶えてしまいます。
地震保険には加入していますが、保険金は全壊した自宅の再建に充てる予定です。それでも、自宅の再建費用をすべてまかなえるわけではなく、新たに作業小屋を建てるための資金までは用意できません。
いぐさ農家として仕事を続けていくためには、一日も早く、安全に畳表を織ることのできる作業場所を取り戻す必要があります。
一度は、いぐさ農家を諦めかけました
作業小屋を失い、仕事も収入も見通せなくなったとき、廃業という言葉が現実的な選択肢として頭に浮かびました。
父には米や露地野菜の栽培を続けてもらい、私は農業を離れて、別の仕事を探したほうがいいのではないか。
そう考えたこともありました。
そんな私の背中を押してくれたのが、同じように地震の被害を受けた地域のいぐさ農家の仲間たちと、全国の畳屋さんから届いた言葉でした。
「諦めずに一緒に頑張ろう!」「手助けできることがあれば、何でも言ってね!」
自分たちも大変な状況にある中でかけてくれた仲間たちの言葉。そして、遠くから応援してくださる畳屋さんたちの存在。
その一つひとつの言葉に、もう一度いぐさ作りを続けていく勇気をもらいました。
国産いぐさを、ここで途絶えさせたくない
現在、いぐさ農家は年々減少しています。
その中で私は、地域のいぐさ農家の中でも若い世代にあたります。
私たち若い世代までいぐさ作りを辞めてしまえば、国産いぐさや国産畳を次の世代へつないでいくことは、ますます難しくなってしまいます。
新しい畳の、どこか懐かしく心が落ち着く香り。
あの香りは、畳表に使われているいぐさの香りです。
日本の暮らしの中で長く親しまれてきた、本物のいぐさの香りや国産畳の良さを、これから先の世代にも残していきたいと思っています。
八代地域は、国産いぐさの生産を支える大切な産地です。
いぐさはこの地域の特産品であり、先人たちが長い年月をかけて受け継いできた産業でもあります。
だからこそ、ここで諦めたくありません。
自分たちが受け継いできたいぐさ作りを守り、国産の畳を未来へつないでいきたい。
もう一度、安全に畳表を織れる作業場所を取り戻し、いぐさ農家として再び歩き出すために、このプロジェクトに挑戦します。
いぐさ作りを続けるための再建計画
畳表を織るための作業小屋は倒壊寸前の状態となり、修復ではなく建て替えが必要です。
新しい作業小屋は、ただ地震前の状態に戻すためだけのものではありません。
これからも長くいぐさ農家を続け、将来的には生産量を増やしていくために、より多くの織機を設置できる約50坪の作業小屋を建てたいと考えています。
現在の見積額は、約5,000万円です。
自宅の再建にも多額の費用が必要な中で、作業小屋まで自分たちの力だけで建て直すことは、非常に難しい状況です。
しかし、安全に畳表を織れる作業場所がなければ、いぐさ農家として仕事を続けていくことはできません。
家族が約70年にわたって受け継いできたいぐさ作りを守り、これから先も国産の畳表を届けていくために、新しい作業小屋の建設を目指します。
支援金の使い道
今回のクラウドファンディングでは、300万円を目標にしています。
皆さまからお寄せいただいたご支援は、主に次の費用として大切に活用いたします。
・作業小屋の建て替えをはじめとする復旧費用
・クラウドファンディングの手数料
・返礼品の発送に必要な送料
新しい作業小屋の建築には、約5,000万円が必要になる見込みです。
そのため、今回の目標金額である300万円だけで、作業小屋の建設費用をすべてまかなうことはできません。
それでも、今回頂く支援金は、いぐさ作りを再開し、家族で前へ進むための大切な一歩になります。
今後、工事内容や費用、支援金の活用方法などに変更が生じた場合には、活動報告を通して、その都度きちんとお知らせいたします。
皆さまから託していただいたお気持ちを無駄にすることなく、一つひとつ再建へつなげ、いぐさ農家として再び歩み出せるよう取り組んでまいります。
公開前の確認事項見積もりや返礼品が確定した段階で、作業小屋建設費、CAMPFIRE手数料、返礼品送料の具体的な金額を追記します。
2026年10月上旬 クラウドファンディング実施
2026年10月中旬 解体工事開始
2026月11月上旬 解体工事完了
2026年11月末 クラウドファンディング終了
2026年12月〜2027年3月 リターン品発送
リターンについて
応援いただいた皆さまには、
●消臭効果のある、い草の香り袋やい草のデュフューザー
●和を感じるミニ畳やゴザ
●八代の革職人による、い草×革の名刺入れ
●私が製作した畳表を使って、畳替え!
など、さまざまなリターンをご用意しています。
このクラウドファンディングをきっかけに、い草だけでなく、八代のことも知っていただけたら嬉しいです。
それぞれのリターンを楽しんでいただきながら、私たちの復興を応援していただけたら嬉しく思います。
再建の先に目指すもの
いぐさ作りの中で一番うれしいのは、一年間大切に育ててきたいぐさを収穫し、例年と変わらない良いいぐさが取れたときです。
近年は、気温の上昇などの影響によって、これまでと同じ品質のいぐさを育てることが難しくなっています。
それでも、毎年変わらない品質のいぐさを育て、良い畳表を届けることが、私たちいぐさ農家の役目だと思っています。
作業小屋を再建できたら、まず、新しい小屋で畳表を織りたいです。
そして、地震前と同じ状態に戻すだけではなく、織機を増やして、いぐさと畳表の生産量を少しずつ増やしていきたいと考えています。
将来は、より多くの方にいぐさのことを知っていただき、実際に畳に触れ、その香りや心地よさを感じてもらえる機会もつくりたいです。
いぐさ農家として成長し、国産いぐさと日本の畳文化を、次の世代へつないでいくことが私の目標です。
支援してくださる皆さまへ
ここまで私たちのプロジェクトを読んでくださり、本当にありがとうございます。
地震によって、自宅と仕事をする場所を同時に失い、一度はいぐさ農家を辞めることも考えました。
それでも、同じ地域のいぐさ農家や全国の畳屋さんから届いた応援の言葉に背中を押され、もう一度立ち上がることを決めました。
いぐさ農家は年々減少しています。
だからこそ、若い世代である自分がいぐさ作りを続け、国産いぐさと日本の畳文化を守っていかなければならないと思っています。
「いぐさ農家として、これからの日本文化を支えていく。死ぬまで頑張りたい」
それが、今の私の決意です。
皆さまからいただくご支援は、新しい作業小屋で再び畳表を織り始めるための、大きな力になります。
ご支援が難しい場合には、このプロジェクトをSNSなどで周りの方へ広めていただくだけでも、大きな助けになります。
私たち家族だけの力では、再建までの道のりは決して簡単ではありません。
それでも、皆さまからの応援を力に変え、一歩ずつ前へ進んでいきます。
新しい作業小屋でもう一度畳表を織り、皆さまに良いいぐさと畳表を届けられるよう、家族一丸となって頑張ります。
温かいご支援と応援を、どうぞよろしくお願いいたします。
溝口 善大
最新の活動報告
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【い草農家4代目の挑戦】クラファン開始しました!
2026/10/01 22:37本日よりクラウドファンディングがスタートしました!そして、ありがたいことに公開初日からたくさんの方にご支援いただき、熊本県で1位になることが出来ました!本当にありがとうございます!これからもい草農家として、い草・畳の文化を未来へ繋げていけるように頑張りたいと思います!引き続きご支援よろしくお願い致します。 もっと見る




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