今あるハウスを、安く賢く。
私は普段、苺栽培の現場で仕事をしています。
農業にも、温度・湿度・灌水・CO₂などをまとめて管理できる高度なシステムがあります。
でも、すでにハウスや灌水設備を持っている農家にとって、まだ使える設備をすべて入れ替えるのは大きな負担です。
そこで考えたのが、
「今ある設備を残したまま、必要な機能だけ後付けできないか」
ということでした。
そこから開発を始めたのが、
後付け型 栽培環境・灌水管理システム「NODO(ノード)」
です。
見る・判断する・動かすを、ひとつにつなぐ
NODOが目指しているのは、温度や湿度を見るだけのシステムではありません。
気温、湿度、VPD、光、培土温、クラウン温、培地水分、CO₂。
灌水した時刻や時間。
その結果、どれだけ排液が出たのか。
排液ECがどう変化したのか。
まずは、
農家が「見たい情報」を、必要な場所から取れること。
そして、その先では見るだけで終わらず、既存の電磁弁へ接続して灌水を制御する。
自動制御だけに頼らず、
AUTO / MANUAL / OFF
を残し、必要なときは手動運転へ戻せる。
将来的には、液肥混入などの設備もつなぎ、
計測 → 判断 → 灌水 → 排液確認 → 次の制御
までを、スマートフォン一つで扱える仕組みへ育てていきます。
決められた機能を使うのではなく、
必要な機能をNODEとして後から増やしていける。
それがNODOの考え方です。
今ある設備を捨てない
NODOの基本思想はシンプルです。
全部を新しくしない。
今使っているハウス、配管、灌水設備、電磁弁、液肥設備などをできるだけ活かしながら、必要なところだけを後付けする。
1棟から始める。
必要になったら機能を増やす。
故障したら、必要な部分だけ交換する。
通信やシステムに問題が起きても、できるだけ従来の運転へ戻せる構成にする。
高価な設備を一度に導入するのではなく、
農家が自分の規模や必要性に合わせて育てていけるシステム
を目指しています。
NODOは、すでに実機で動き始めています
NODOはまだ完成製品ではありません。
ですが、アイデアだけの段階でもありません。
現在までに、
センサー→ FIELD NODE→ 無線通信→ FARM HUB→ Wi-Fi→ Web
までのリアルタイム通信に成功しています。
気温・湿度・VPD・明るさ・通信状態などをWebで確認でき、Web側からFIELD NODEの送信間隔を変更し、その設定を本体側へ保存するところまで確認できています。
現在は、ここからさらに実際の農業現場で使えるシステムへ進めています。
※無線通信機器について現在の試作・実証では、技術基準適合証明を取得しているSeeed Studio XIAO ESP32C3を使用しています。製品化にあたっても、日本国内で適法に使用できる技適取得済みの無線通信機器を採用し、必要な法令・認証を確認したうえで製品化を進めます。
なお、今回のクラウドファンディングのリターンには、無線通信機器や電源機器などの完成製品の提供は含まれていません。
「灌水した結果まで見えるようにする」
現在特に進めているのが、灌水後の排液計測です。
高設ベッドから排液を取り出す
DRAIN PORT
排液量を測る
FLOW METER
排液ECを測る
EC CELL
を組み合わせ、
どれだけ排液されたのか。いつ出始めたのか。どれくらい続いたのか。排液ECがどう変化したのか。
まで自動で記録できる仕組みを開発しています。
現在は、実際の農業現場で継続使用できるよう、計測精度、水密性、耐久性などの実証・改良を進めています。
なぜクラウドファンディングをするのか
今回のクラウドファンディングは、完成した製品を大量販売するためのものではありません。
目的は、
NODOを「動く試作機」から「農業現場で使える製品」へ進めること。
そのための開発と先行実証です。
目標金額は
150万円
です。
ご支援は主に、
・FLOW METER、EC CELLの改良・校正・NODEや実証機の製作・センサー、基板、防水部材などの購入・Web、データ管理機能の改良・実際のハウスでの実証
などに活用します。
農業機器は、机の上で動くだけでは意味がありません。
実際のハウスでは、
水がかかる。
農薬を散布する。
暑くなる。
湿度が上がる。
汚れる。
そして、部品はいつか壊れます。
だからNODOは、実際の農業現場で使いながら問題を見つけ、改良していきます。
防滴性、清掃性、交換性、通信、計測精度。
一つずつ確認しながら、現場で使える形へ近づけていきます。
スマート農業を、もっと導入しやすく
NODOが作りたいのは、高価な設備を一式導入できる農家だけのスマート農業ではありません。
1棟から。必要な機能から。今ある設備を活かしながら。
農家が見たい情報を見られる。
必要な設備を動かせる。
必要になったら機能を増やせる。
そして将来的には、
ハウスの「見る・判断する・動かす」を、スマートフォン一つで扱える。
そんなNODOを目指しています。
まずは苺ハウスから。
そして将来は、トマト、キュウリ、果樹などの施設園芸に加え、小規模栽培、家庭菜園、水耕栽培などにも展開できる仕組みを目指します。
今あるハウスを、安く賢く。
NODOは、まだ完成していません。
だから今回お願いしたいのは、完成品を買ってもらうことだけではありません。
NODOを実際の農業現場で使える製品へ育てるための、開発と実証を支えていただくことです。
今ある設備を捨てずに、今あるハウスをもっと賢くする。
そのためのNODOを、現場で使えるところまで育てていきます。
応援していただけたら嬉しいです。



