昭和9年から続く籐家具の専門工房です
橋之口籐工芸工房は、宮崎県の伝統的工芸品に指定された籐家具・籐製品の製作・販売を行っています。創業から90年近くの歴史の中で、日本全国のお客様にご支持いただき、2代目(橋之口幹夫)から3代目(長男次男)へと技術を継承しながら、デザイン・設計・製作に取り組んでまいりました。
これまで続けられてきたのは"お客様のご愛顧"に尽きます。「こんなものを作ってほしい」、「間取りに合うように寸法を小さくしたい」、「シンプルに洗練された椅子が欲しい」、さまざまなご要望を頂きそれらにお応えする中で新しいアイディアを頂き、新たな商品も生まれてきました。
「また選ばれたい」という思いを胸に、細部にまでこだわりぬく熱意と、日本人らしい"繊細なものづくり"をモットーに日々精進しております。
<2代目プロフィール>
1949年 宮崎県に生まれる
1973年 天皇陛下献上品制作
1979年 天覧制作及び天皇陛下献上品制作
1983年 皇太子殿下献上品制作
1988年 宮崎県暮らしの工芸展県知事賞受賞
1990年 PAK(九州工芸連合)展毎日新聞社賞受賞
1993年 宮崎県伝統工芸士認定
1996年 卓越した技能士県知事賞受賞
1997年 国の卓越技能士(現代の名工)受賞
2007年 黄綬褒章受章
原材料の安定調達という課題に直面しています
籐家具製作に欠かせない籐材料(英名:ラタン)は、亜熱帯地域のマレーシアなど海外から輸入しています。しかし近年、国際情勢の影響により価格が大きく上昇し、調達性も悪くなってきました。資金面の兼ね合いから、これまでの受注生産においては小ロットでの調達が常でしたが、品質を落とさずに安定的に製作を続けるために、輸入業者様の材料入荷時に合わせた大ロットでの調達が不可欠となってきました。
材料は大きく分類して、主に以下の2種類を使用しています。
家具本体のフレームになる部分で、直径のサイズにより大民・中民・幼民と呼び名が異なります。中でも直径28mm以上の大民籐(たいみんとう)は家具の骨格部分に用いる為、使用頻度が最も高く、材料費の占める割合も大きいものとなります。
座面などの編み・巻き部分の素材は、皮籐(かわとう)と言われます。皮籐の幅がミリ単位で規格化されており、編み目の種類や用途に合わせて適当なものを用います。椅子やベッドなど強度が必要な商品は、約5mm幅のサイズを使用しています。大民籐と同様に、材料費のウェイトも必然的に大きいです。
このプロジェクトで実現したいこと
今回のクラウドファンディングでは、原材料の大ロット調達資金を募ります。これにより、品質を保ちながら安定的に籐家具を製作することが可能になります。同時に、今夏から整えております自宅兼商品展示室の展示品製作を進め、SNSを活用したブランディング活動も加速させたいと考えています。こうした取り組みをもって、時代に左右されない普遍的なものを求める方々に、国内に限らず海外のお客様にも真の日本のものづくりの魅力をお伝えしていきたいです。
職人技術を次世代へ
籐家具の製作には、高度な技術と長年の経験が必要です。3代目への技術継承を確実にし、世界に誇れる日本の伝統工芸として籐家具を守り続けたいという強い思いがあります。昨今、国内で籐家具を専門に扱う工房は数少なくなっています。このプロジェクトへのご支援は、単なる資金援助ではなく、日本の価値ある伝統工芸を絶やさずに守ることのお力添えを頂きたいと考えております。

籐を曲げる作業は熟練した技術を要します。何度も何度も曲げてきた"感覚"を頼りに、バーナーで炙りながら図面に合わせて形を作っていきます。籐の素材そのものにも、硬さの違いや曲げ易さの違いなど特有の個体差があります。材料選定時にそれらの特性を見極め、そして使用する部位に応じて使い分けることも籐家具作りで重要な技術の1つです。
曲げられた籐フレーム(大民籐)は、小刀を用いて丁寧に焦げを削ぎ落し、さらにサンドペーパーで滑らかに研磨します。手間のかかかる作業ですが、商品の仕上がりを左右する大事な工程となります。
曲げた各パーツを釘とネジを用いて、図面通り精巧に組み上げます。
着色・下地塗装を行いようやく商品の外形が出来上がります。形になったものは、全体を四方から目視で確認し、バランスの悪い部分がないかチェックします。治具や計測器ではなく、まず視覚的に気付けるように"目を養う"ことも家具作りにおいて重要な要素です。
何十年先も使えるように、いずれの商品も耐久性を考慮した作りを第一にしておりますが、必要以上の補強を行うと重量も大きくなり軽やかさを損なう為、両者のバランスを常に大事にしています。

皮籐を用いて編み(座面など)の作業に移行します。第一段階(写真上)は「架け」の工程で、皮籐を引っ張りながら橋渡しにします。たるまないことはもちろんなのですが、必要以上に引っ張ると本体フレームが歪むほどの張力がある為、編み手は絶妙な力加減で作業します。その後(写真下)、架けた皮籐を縫うように編み込むことで、しっかりとした張りと優れた柔軟性のある座面が仕上がります。

最終工程は、仕上げ塗装。さらっとした滑らかな肌触りになるよう、フレーム部分を丁寧に刷毛を用いて塗ります。乾燥後、ざらつきがある部分は更に研磨し、塗り重ねることで完成度を高めていきます。
全行程が手作業の籐家具作り、たくさんの苦労はありますが、作者自身が納得のいくものに仕上げることこそ、決して忘れてはならない職人魂そのものだと感じております。
お客様とのご縁を大切に
これまで支えてくださったお客様とのご縁を大切にしながら、安価な海外品ではなく、丁寧な作りの国産家具をお探しになられている方にも籐家具の魅力を知っていただきたいと願っています。職人の技術や想いに共感し、高品質なものに投資したいというお客様の思いに応えるべく、丁寧な製作と真摯な対応で、信頼できる籐家具職人として歩み続けます。
プロジェクト実行にあたって
材料の確保がスムーズになれば、受注製作から在庫製作へと展開でき、お客様へのお届け期間も短縮できます。また、展示品を充実させることで、実際に籐家具の質感を感じていただく機会も増やせます。これまで、「製品を直接見る事は出来ますか?」という多くのお客様の声もあり、今夏より現物を見られる場所を確保し準備を進めて参りました。子どもや孫の世代まで大事に使える家具を、実際に肌で感じて頂ける環境を整えていくつもりです。

リターンについて
ご支援いただいた皆様には、お礼のメッセージ、割引クーポン、または商品をお作りさせて頂き、感謝の気持ちとしてお返し致します。
また、プロジェクト進行状況を定期的にご報告させていただく予定です。
今後のスケジュール
資金調達後、速やかに材料輸入手続きを進め、夏季までに展示品製作を完了させたいと考えています。同時に、SNSを活用し、より多くの方に籐家具の魅力をお伝えしていきたいと思います。
支援金の使い道
・大民籐(直径28~30mm)調達費:48万円(6俵)
・大民籐(直径26~28mm)調達費:48万円(6俵)
・中民籐(直径24~26mm)調達費:32万円(4俵)
・皮籐調達費:80万円(20把)
・リターン製作費:10万円
・camp fire手数料:25万円
輸入業者様のご都合で、上記の一括調達が難しい場合もございます。その際は、数回に分けて調達を行います。
最後に

(曲げ、組み手)橋之口 貞紀/(組み、編み手)橋之口 皇紀
90年近く続く家業を守り、次の世代へ繋いでいく責任を感じています。地元宮崎を応援してくださる方、伝統工芸や手仕事に関心をお持ちの方、そして既に橋之口籐工芸工房の製品をご愛用いただいている方々の信頼に応えるため、このプロジェクトに取り組んでいます。皆様のご協力により、籐家具の未来をご一緒に作っていきたいと存じております。心からのご支援をお待ちしております。
最新の活動報告
もっと見る本日よりクラウドファンディングをスタート致しました!
2026/11/06 22:14皆様お世話になります。こちらの不手際で15:00スタートでしたが、19:00頃の本公開となりましたことお詫び申し上げます。先週からこの日をずっと考えて過ごして参りました。まずは無事に公開出来ましてホッとしております。そして、早々にご支援を頂きまして誠に有り難うございます。この場を借りてお礼申し上げます。近日中にお一人お一人にお礼のご連絡をさせて頂きますので何卒宜しくお願い申し上げます。橋之口籐工芸工房 もっと見る




コメント
もっと見る