漫画家・夏目義徳が2004年に少年サンデーで連載していた、ダークファンタジー漫画『クロザクロ』に、幻の一話を追加した「デジタル新装版」を制作するためのプロジェクト。海外でも根強い人気を誇る同作が、皆さんの支援で新たに生まれ変わる!! (生原稿、生表紙イラストなどファン垂涎のリターンあり)

プロジェクト本文

みなさんこんにちは。漫画家の夏目義徳です。

1995年に週刊少年サンデー超増刊でデビューし、これまで漫画家として『トガリ』『クロザクロ』(週刊少年サンデー)、『モチモチ』(good!アフタヌーン)「トガリ」の続編に当たる『咎狩 白』(コミックフラッパー)、会津からのアメリカ移民の実話をもとにした『WhiteTiger~白虎隊西部開拓譚』(グランドジャンプ)などを描いてきました。アメリカでバットマンシリーズ『BATMAN DEATHMASK』(DCcomics)の制作もしました。

現在はサイコミにて『B-TRASH!!』というバスケ漫画を連載しています。

じつは今回、ナンバーナインの工藤さんよりお声掛けいただくまでクラウドファンディングを行うつもりはありませんでした。打ち合わせの中で工藤さんが『クロザクロ』のファンだと知り、実は連載時に描いていない幻の一話があることを伝えると、「ぜひ描いて欲しい」と言ってくださったのです。

連載から15年近く経ったいまでも、ファンだと言ってくださる方は少なくありません。それなら、と思い、みなさんと一緒に新しい物語を加えた『クロザクロ デジタル新装版』を作りたい!そんな気持ちでこのプロジェクトを立ち上げてみました。

『クロザクロ』は、私の漫画家人生において重要な作品の一つです。せっかくなら、今回描き下ろした生原稿も、新装版の描き下ろし表紙も、すべて支援者のみなさまに還元したい。そんな、みなさんを巻き込んだ一大プロジェクトを、興味がある方はぜひ覗いてみてください。

『クロザクロ』という漫画は、私にとってデビューから二作目の連載作品です。少年漫画の王道である「少年が不思議な人外のパートナーに特別な能力をもらって活躍する」というベースラインにおいて、普通はそれが主人公にとってハッピーな方向に働きヒーローになっていく物語展開に疑問を抱き、「本当に能力を得るのはいいことなのか?むしろ不幸になるのではないか?」という発想で執筆したものです。

当時としては王道少年誌の中では異色のダークファンタジーとして、発行部数が大きくないにも関わらず今でも支持して下さる読者さんに支えられ、このような御縁をいただく形になりました。

私にとっても二十代最後・少年誌最後の週刊連載となった思い出の作品であり、初めてアンケートで首位を獲得したりいい思い出もあれば、毎週の打ち合わせが精神的にきつく誌面で自分の漫画を読めないほどになり、アンケートで中位にいるうちに終了を決めてほっとしたという苦い思い出でもあります。

連載当時は人が人を食うとかショッキングだった内容も、現在においてはむしろスタンダードな設定になりつつあり、そういう意味でも新しい読者にも届きやすいのではないかと思います。

だからこそ、今回のプロジェクトで『クロザクロ』新装版を作りたい、と思ったのです。

せっかくですので、今回追加しようと考えているネームの一部だけ公開します。いつもネームは未練を残さないように適当な裏紙を使用しているため読みづらくなっていますが、雰囲気だけでも掴んでいただけると嬉しいです。


今回のプロジェクトで電子新装版を制作するに当たって、1巻の途中に入れようと思っていたが連載時には描けなかった1話分(約18P分)を追加で制作し、全8巻(現在は7巻)に再構成して表紙をすべて描き下ろしたいと思います。さらには、当時の原稿からスキャンし、単行本時にモノクロになったカラー原稿も収録する予定です。

今回は、『クロザクロ』の第一話、はじまりの物語をちらっとお見せします!
※単行本化する際は、新たにスキャンし直したきれいなデータでお届けします

心優しきいじめられっ子の高校生・桜井幹人(主人公)の体に謎の「種」が入る。

そして、ある日の夢で運命を揺るがす出来事が起こるーー!!



今回、これまで支持してくださったファンの皆さんへの恩返しの思いも込めて、リターン品に「新たに制作する表紙と追加分の生原稿」をご用意させて頂きました。

『クロザクロ』連載当時はアナログ原稿で制作していたのですが、現在はデジタルで漫画制作を行っています。しかし、今でも下書きとペン入れはアナログ作業として行っているため、完成原稿とは別に発生するこの一点物の生原稿を、これまで応援していただいた読者の皆様に還元できればと考えました。

連載が終わってから10年以上が経つ漫画ですが、このプロジェクトに興味を持っていただき、支援してくださる方にとってはきっと喜んでいただけるのではないかと思っています。今回のプロジェクトを通して、運任せのプレゼントよりもその価値を感じる人の手に確実に届くことを願っています。

集まった資金は、原稿制作費や表紙制作費、電子書籍化にかかる費用に充てたいと思います。ご興味がありましたら是非ご支援よろしくお願いいたします。

クラウドファンディング期間:11/26(月)〜12/26(水)23:59:59
電子書籍化:2019年2月予定

勿論、支援者の皆様へのリターンに関しては、連載よりも先行してお届けいたします!!

時が経って『クロザクロ』の単行本を手に取ると、自分が描いたものでありながら一読者として読んでしまうようになり、いろいろ追い詰められながらも意味があったこと、そして自分一人で漫画を描いてた頃には学べなかった編集者の視線で読みやすくすることなど、いまでも漫画家として活動できる基礎はこのクロザクロを書いてた当時に身に付けたものだと思います。

また新たな連載が決まらない時期でもクロザクロの海外翻訳のオファーを多くいただき、その印税にかなり助けられました。2012年にはアメリカの青少年図書館協会YALSAにおいて優れた十代向けグラフィックノベルにもノミネートされるなど海外からの評価をいただいたことも自信になりました。

そんな思い入れの強い作品を、皆さんと一緒に新装版としてお届けできることを楽しみにしております。みなさま、何卒よろしくお願いいたします。

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    活動報告

    5名限定!『クロザクロ』イラスト付き色紙のリターンを追加しました

    2018/12/12 20:05

    みなさんはじめまして!本プロジェクトの運営を行っているナンバーナインの小禄(ころく)と申します。この度、夏目先生より「リターン品の追加を用意したい」とのご相談を受け、下記のリターン品を追加させていただきました!こちら、プロジェクト開始当初に用意していた2万円の限定リターン品でしたが、目にも留ま...

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