▼ご挨拶とプロジェクトの背景

はじめまして。

自分が生まれ育った滋賀県大津市堅田にて、「アウトドア⇄日常」をコンセプトにデザイン性と機能性に優れたウェアや道具を提案するセレクトショップ『-CONNECT-』 を経営しております、西村裕太と申します。

はじめに。

これを読んでいただいている皆様の中にはまだお店のことを知らないという方も多いと思います。ご来店くださった方からは「なぜ大津市で?」「地元でお店がしたかったの?」と聞かれる事がよくあります。

正直に言うと、最初は大津市や地元でお店をやりたいという特別な思いはありませんでした。

と言うのが本音です。笑

学生時代にアルバイトの経験を通じてファッションの面白さに心を打たれ、その後、京都に店を構える「KATO`(カトー)」というブランドの販売員としてキャリアをスタートしました。

そこで道具としての服の在り方を学ぶ中で、次第にアウトドアウェアのデザイン性や機能性に魅力を感じるようになり、アウトドアをより実践的に学びたいという思いから「WILD-1(ワイルドワン)」というアウトドアショップへ転職。

その後、これまでの経験を生かし、アウトドアウェアの魅力とファッションの面白さをかけ合わせた提案をするべく、滋賀のセレクトショップ「STORES(ストアーズ)」へ。

そこで接客から商品の買い付け、店内のディスプレイなど店づくりのノウハウを学び、いつの間にか自然と今後のイメージが育まれていたように思います。

そんな経験を経て、より自身の提案したいスタイルを純度高く表現すべく、2016年3月に生まれ故郷である滋賀県大津市に自分のお店をオープンしました。

自身の表現=日常生活と外遊びで使うことのできる、デザイン性と機能性に優れたウェアや道具を通してライフスタイルを提案すること。

それをどこでどうやって表現していくかと考えた時に、実際に自分が誰よりもユーザーであるべきだと思いましたし、製品を実験的に使えるフィールドやお客さんと一緒に遊べる無理のない環境が近くになければならないと思いました。

そう考えた時、山と湖が一際近くにありながら、電車やバス等の交通網も不自由なく整備されている、街と自然が繋がっている大津市が、拠点とする場所として最適なのではないかと思ったのです。

そんな経緯で結果的に地元の大津市で自分のお店をオープンしたのですが、実際にお店を始めてからふと気づいたことがあります。

それは、お店に来てくださったお客さんから「この辺でオススメのお店や観光スポットはありますか?」と聞かれると、答えに躊躇する自分がいたこと。

わざわざ来ていただいた方に、誰もが満足するこの地の名物を!と思うのですが、大津市といったらこれ!というモノも思いつかず、観光地と行ったら定番の寺社仏閣。

もちろん自然環境は素晴らしいのですが、「何もない」と笑いながら紹介をしている自分が情けなく、悲しい気持ちをずっと持っていました。

私自身、生まれも育ちも大津市堅田。父方の実家も母方の実家も大津市の北と南なので根っからの大津っ子。生まれて今までずっと大津市を見てきました。

僕が幼い頃は、大津にも面白い観光スポットやお店も多くあり、どこも賑わいを見せていたように思います。

ですが時代の流れとともにどんどん賑わいは薄れ、人が訪れなくなってしまった大津から思い出の詰まったお店や場所が次々と無くなっていく。

そんな現状を、黙ってずっと見てきました。

大津もいつかまた面白くなるだろう。きっと誰かが変えてくれるだろう。
心のどこかでそう思っていた自分がいました。

でも果たして待っているだけで良いのだろうか。

自分が生まれ育った街、これから生活していく街を、このまま黙って見ていて良いのだろうか。

いつの間にか使命感のようなものが沸々と湧き上がっていました。

何もない大津。

だけどよく考えれば、ここで暮らす人達はみんな持っていると思うんです。自分だけのお気に入りを。

近所の公園。行きつけの定食屋。いつも歩く裏山。好きな琵琶湖の風景。
有名無名に捉われず、普段から過ごしているからこそ知っている、自分にとっての大津の魅力。

そんな、自分たちにとっては当たり前にある魅力が大津の本当の魅力なんじゃないかと思うし、それらを集めて見れば個性的で魅力的な街になるのではないかと思ったんです。

「もっと大津を盛り上げたい。」

そう思い立ち、じゃあ自分にできることは何だろうと考えた時に、地元だからこそ知っている自分だけが楽しんでいた大津の魅力をまとめて紹介したいと思うようになりました。

もし自分が旅に出たとしたら、ガイドブックによく載っているような定番の情報ではなく、地元の人達が足繁く通う場所やお店を知りたい。

そんな自身と同じように、そういった情報があれば大津にもっと足を運んでもらえるきっかけになるんじゃないかと考えるようになり、今まであまり観光雑誌や情報誌に載る事の無かったような、知る人ぞ知る大津の魅力を伝える新たなガイドブックを作りたいと思い描くようになりました。


▼「FATHER LAKE GUIDE」が誕生

そんなことを考えていた時に出会ったのが、シルクスクリーンデザインユニットのジェネディクション

出会う前からインスタグラムで見ていて、彼らの生み出すデザインや活動をとても魅力に感じていたのでいつか一緒にモノづくりができたらなと勝手に思っていました。

そんなある日、ふとお店に現れたのがジェネディクションの一人である笠巻さん。
ずっと何か一緒にできたらなぁなんて考えていた人が目の前にいきなり現れるんですから、それはもうビックリ。

聞くところによると大津市出身ということで一気に親近感が湧いてそのままその日に飲みにいったのを覚えています。

その後、『-CONNECT-』 で開催するイベントにて何か一緒にしませんかということでライブシルクスクリーンをしてもらうデザインとして作っていただいたのがこちらの「FATHER LAKE GUIDE」です。

(以下インスタグラムより抜粋)
やっぱ滋賀県のイメージってなんもない(笑)とか滋賀作(笑)とかゲジナン(笑)とかちょっと笑われてきた歴史があって。でもそういうつっこみ所満載な滋賀県が結構好きです。

昔から地元や故郷について聞かれても何も答えられない自分にがっかりした経験を幾度となくしてきたし、こりゃいかんなと。

それぞれが滋賀の魅力を1つだけでも伝えられたら少しでもいい方向に繋がっていけるんじゃないかと思うんです。

そんな何もないありのままの滋賀県を自分達が楽しんで表現したり紹介していける活動にしていこうと思ってます。(メンバー募集中です。)

ちなみに現在滋賀県は琵琶湖をMOTHER LAKEと名付け他県にアピールしています。
なので僕達はオヤジ目線で滋賀県を紹介して行こうと思います。


ジェネディクションとの出会いにより、自分と同じようなことを感じて考えている人っているんだ!と分かってとても心強かったですし、「まだまだ同じように考えている人がいるんじゃないか?」「こんな事を一緒に発信していける仲間を増やしていきたい!」と思うようになりました。

そんな事を話しながら今回のプロジェクトにも賛同してもらい、ジェネディクションのデザインをベースに『-CONNECT-』が提案する大津のガイドブックを制作させていただくことになりました。


▼ガイドブックの詳細

『FATHER LAKE GUIDE BOOK  -大津編- 』
自分が生まれ育った場所だからこそ知っている、ローカルでパーソナルな情報を詰め込んだガイドブック。これから、そのガイドブックでご紹介しようと考えている内容の一部をご紹介したいと思います。


◉企画一例

【食べる】
豊かな自然や独自の文化を背景に持つ滋賀県は、贔屓目なしに美味しいモノが揃っていると思っています。その中でも、特に僕がこよなく愛する地元の名店・迷店をご紹介します。

『やきとり滝吉』

表に飾られた黄色いメニュー看板が目印の焼き鳥屋。幼い頃から父親に連れられ、通い続けること30年。もはや心の拠り所といっても過言ではないほどに愛して止まない私的名店。
とにかくここ特製のタレが美味い!焼き鳥はどれも美味しいのですが、なぜかポテトフライが異様に美味しいのは巷じゃ有名な話。それを特製のタレに付けて食べるのが通の食べ方です。

他にも、通い続ける穴場や大切な仲間が営むお店など、ローカルな魅力たっぷりな飲食店をご紹介していきます。


【遊ぶ】
自然と街が程近い距離感で共存している大津市は、僕にとって最高の遊び場。いわゆる有名な観光スポットではなく、自分が普段から楽しんでいる場所や外遊びを知ってもらうことで、大津市って面白そう!と感じてもらえたらいいなと思っています。

『比良山』

自分にとって外遊びの定番の一つが山登り。四季を楽しめるルートをのんびり歩くのがお気に入り。登りきった後に残る心地よい疲労感とともに琵琶湖の景色を眺めて過ごす時間は、何者にも代えがたい贅沢だと思います。

山登りの他にも、ご紹介したい遊びは色々あります。自分の行動パターンを晒すようで恥ずかしいのですが、出し惜しみせずご紹介していきます。


【泊まる】
世界的にも有名な観光地・京都の隣に位置する大津市には、伝統のあるホテルや温泉地、ロケーション抜群の小さな宿など、面白い宿泊施設が存在しています。大津で過ごす時間をより満喫できる、僕なりのオススメの過ごし方を紹介したいと思います。

『琵琶湖ホテル』

大津の由緒正しき老舗ホテルといえばここ、琵琶湖ホテル。昔からずっと憧れの場所でした。こんなワンランク上のホテルを、あえてカジュアルに楽しめるのがかっこいい大人なんじゃないかって思うんです。

そんな琵琶湖ホテルの粋な楽しみ方や、大津に来たらぜひ泊まってもらいたい宿泊施設と過ごし方をいくつかご紹介したいと思っています。

【大津銭湯巡り】
文字通り、地域の方との裸の付き合いが楽しめるという意味では最強のローカル観光コンテンツと言っても過言ではない銭湯。その中でも、特に気に入っている銭湯をピックアップします。

『小町湯』

一見、渋い外観で特に目立った特徴のないように見える小町湯。暖簾をくぐり、飾り気のない脱衣所を抜けると、そこで待ち受けていたのはモザイクタイルで描かれたアートに囲まれた世界でした…。

それぞれに味わい深い魅力を持つ大津の銭湯をいくつかご紹介したいと思います。これを読んで、ぜひひとっ風呂浴びに行って下さい。


【ジェネディクションの、ちょっといいやつ知ってます】
このガイドブックを作るきっかけにもなったジェネディクションの笠巻さんより、大津は湖西エリアで活動している注目の作家・アーティストを、独自の切り口で紹介してもらいます。



滋賀の事情通には密かにWESTSIDE(ウェッサイ)と呼ばれている琵琶湖の西側に位置する湖西はとても自然豊かな場所である。自然しかないと言われればそれまでだが、そこには個性(あっ)豊かな人々が住んでいる。

何もないからこそ研ぎ澄まされた嗅覚を持っている湖西の人びと(=western)にスポットをあて紹介します。

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このような感じで、僕が感じる大津の魅力を文章だけでなく写真やイラストもふんだんに盛り込んで作るガイドブックになります。


▼リターンについて

今回リリースするガイドブックの他、『-CONNECT-』でお馴染みのオリジナルアイテムや、毎回好評を博している外遊び企画を中心に、『-CONNECT-』らしいリターンをご用意させて頂きました!

どれも自信を持ってオススメできるモノばかりですが、中でも特にご紹介したいリターンについて解説させていただきます。


◉「BIWAKO CITY」シリーズについて

-CONNECT- が滋賀のスーベニア(お土産)アイテムとして提案する「BIWAKO CITY」 シリーズ。(メイキングストーリーはこちら

2015年、都道府県魅力度ランキングでとうとうワースト5入りを果たしてしまった滋賀県。このあまりにも低い滋賀のブランド力と認知度の低さを覆すべく、香川県の「うどん県」ならぬ架空の「びわこ県」を名乗ることで滋賀県の認知度を上げていこうという強い想いのもとリリースしたコネクト渾身のデザイン。
お土産としてはもちろんですが、キャンプやフェス、釣りや湖水浴など、外遊びで大変人気のアイテムです。

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滋賀のお土産というコンセプトから基本通販対応を行っていないこれらのオリジナルアイテムを、今回クラウドファンディングで特別にご用意させていただきました。
是非ガイドブック片手に、大津観光の際に着用いただけたら嬉しいです。


◉「琵琶湖クリーニングクラブ」について

「ゴミ拾いはアウトドア!」をコンセプトにした、 『-CONNECT-』 が提案する新たな外遊び。その名も『琵琶湖クリーニングクラブ』、通称『BCC (Biwako Cleaning Club)』。
(活動内容はこちら

生活の源であり、憩いの場であり、遊び場であり、シンボルである琵琶湖。そんな琵琶湖とそれを取り巻く自然環境を守るべく有志で集まる外遊び清掃団体。

「遊べば遊ぶほど綺麗になる!」を合言葉に、絶賛活動中です。
(2019年2月2日に第8回目の活動を行いました)

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今回のリターンには、『琵琶湖クリーニングクラブ』の一員として活動に参加いただくとともに、団体の制服となる寅壱謹製「ドカジャン」の復刻リリースに加え、当店の名物アイテム「ゲジナン帽 BCC ver.」とゴミ拾いに特化した永塚製作所謹製「ゴミ拾いトング MAGIP」、さらにゴミ拾いには欠かせない軍手をセットにしたスターターキットをご用意しました。

これを機に、ぜひあなたも『琵琶湖クリーニングクラブ』へご入会ください。


▼資金の使い道について

ご支援いただきました資金につきましては、ガイドブック制作費に充てさせて頂きたいと考えております。個人でつくるガイドブックとはいえ、ビジュアル面や構成などこだわって自分が納得のいくものをつくっていきたいと考えています。

内訳は、
材料費、印刷費、人件費、取材に伴う諸経費、リターン制作・発送諸経費、イベント開催に伴う諸経費、制作に協力してくれた方への謝礼等を想定しております。


▼最後に

このガイドブックには、大津で生まれ育った自分にとって本当に大切で、本当は秘密にしておきたい(自分だけのものにしておきたい!)お店や場所、ヒトなどの情報を惜しげもなく詰め込んでいきます。

読んでもらえればきっと大津を楽しんでもらえるはず!という自信と、やっぱり大津って何もないなと思われたらどうしよう、、、という不安の両方が入り混じっています。

でも今は、自分が思う大津の本当の魅力を精一杯伝えることが、次に繋がる一歩になるのではないかと思っています。


一度この街を離れてみて、この地の素晴らしさやこの街に対する想いなど、大切な事に気付く事ができました。

結局、やっぱりこの街が好きで、素晴らしい環境や面白い要素もあって、何もないからこそ可能性が未知数にある。そんなこの場所に魅力を感じて、今ここに居ます。

それを一人でも多くの人と共有し、それぞれみんなが「大津って良いとこだよ!」「大津にはこんなにも面白くて素敵な場所があるよ!」と発信していけるようになれば、結果として街は盛り上がっていくだろうし、そうなっていけば私自身、こんなにも嬉しいことはありません。


リアルなローカルな情報に興味を持ってくださった方、一緒に大津を盛り上げようと思ってくださった方、大津のこれからに期待してくださっている方、皆さんに少しでもご支援いただけると嬉しいです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

OUTDOOR⇄LIFE TOOL SHOP -CONNECT- 店主 西村裕太

  • 2019/10/13 17:58

    ご連絡が大変遅くなり申し訳ありません!遅れておりましたガイドブックが本日先ほど無事到着しましたのでご案内となります!ご支援をいただきました皆様へは本日これからお渡し可能となります!店頭での受け渡しのお願いを了承いただきましたご支援者様にはお礼と致しまして気持ちばかりではありますが特製缶バッジを...

  • 2019/10/09 14:30

    ご支援をいただきました皆様へ度々のご案内を失礼致します。先日完了しました入稿に不備があり、納品が1日遅れてしまう事が判明しました。本当に申し訳ありません。10月13日(日)に到着予定となっておりますが、配送業者より台風19号の日本列島接近にともない、一部の地域で荷物のお届けに遅れが生じる可能性...

  • 2019/10/05 18:43

    大変お待たせしました。ようやくガイドブック作製のすべての工程が終了し入稿となりましたのでご連絡となります。長らくお待たせをしてしまったご支援者の皆様には本当に申し訳ありませんでした。商品お渡しと発送は10月12日(土)より開始となります。(朝一番は商品が到着していない可能性がありますのでご了承...

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