『結び』とは、そこを利用する人たちの人柄がさらけでた「本棚」がある、本やクラフト作品が買える図書館。売買するだけの大型チェーンにはない、楽しく談笑をしたり、訪れる度に発見や出会いが生まれるような場所を提供したい。

昭和にタイムスリップした雰囲気を味わいながら、集まった本からコミュニケーション「結び」が生まれる空間です。

 本棚を利用する人が変われば、そこの本棚の雰囲気も変わります。ここでは、作家別でも、ジャンル別でも、店員さんのお勧めでもなく、全国のここを訪れる人や著名な人のオススメの本が並べられます。

自分の本棚を持つことができ、その人の色で本棚を彩っていきます。多種多様に彩られた本棚から、本や感想を介して人と人とのコミュニケーションがはじまります。

 

 

1.はじめにご挨拶

2.きっかけ

3.なにをするの?

4.みなさんの支援の使い道

5.リターンについて

6.最後に 

 

 

数ある案件の中から、このプロジェクトに興味を持って頂きありがとうございます。

私は、東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科で学んでいる3年生です。

山形に住み、そして山形にあるこの大学で学んでいく中で、自分たちが住む地域や、社会で起きている問題に疑問を持っても、実際にどうにかしようと行動を起こす人がいないということに、常日頃違和感を感じていました。

山形の中心市街地である七日町では、シャッター商店街化が進んでいます。何年もの間シャッターが閉まったまま活用されていない空き店舗の姿を見て、とてももったいないことだと感じました。その建物にも歴史があり、物語があります。さまざまな事情により機能を失ってしまった建物に、その歴史を継承しつつ、新しいコンテンツを与えて自分たちの手で、新しい物語を作りたいと考えるようになりました。

私たちはこのたび CAMP FIRE を通して賛同者を広く集め、七日町にある郁文堂を舞台に「結び」を立ち上げ、街を変えていきます。そして「学生でもまちは変えられる」「まちはみんなで変えていく」そのような思いを持って活動しています。

文翔館

御殿関

リノベーションで生まれた新しい山形の拠点『とんがりビル』

 

かつて七日町は、地元商店主が店を構え、人々が行き交う活気付いた街でした。しかし近年、地方都市では人口が減少し、それに加えてショッピングモールなどの大型商業施設が増加、通販サイトも発達し充実してきました。

その影響から、昔から親しまれてきたお店は次々にシャッターを下ろし、空き店舗となっているのです。空間はある、しかし魅力的な機能がない。

そのように感じていた時に、なんとも味わい深い外観と歴史的文脈を持った郁文堂書店が目にとまりました。

先生を志す男がいました。彼は頭は良かったものの、美術や体育が苦手だったために師範試験に落ちてばかり。

そんな時、「先生ほどの格式がある職業」を知り志したもの、それが「本屋」でした。

彼は、当時本屋の少なかった山形を飛び出し、東京の書店へ修行に行きます。そして数年後、本屋の知識を身につけ山形に戻ってきた彼は、1933年、山形に「郁文堂書店」を開業しました。

当時の東京の文化を山形にいち早く取り入れたのが、彼でした。ハイカラな店構えと思想を持った郁文堂は、瞬く間に人気の書店に。

文翔館(旧山形県庁)の官人や文化人も、郁文堂に集まっては談笑を繰り広げます。

次第にその評判は広まり、通称「郁文堂サロン」として名を馳せ、人が集い交流する本屋となったのです。

 

 

 

郁文堂のオーナーである原田さんにこの場所で生まれたたくさんの物語を聞いているうちに、知らない本と出会い、多くの出会いのある図書館を作りたいと強く思うようになりました。

「人と人のつながり」から生まれる「人と本のつながり」

「人と本のつながり」から生まれる「人と人のつながり」

がある本の空間『結び』を立ち上げます。

 

自分の好きな本をみんなに共有できます。自分の好きな形で思う存分、本を紹介してください。あなたの「好き」が人と人をつなげます。著名人と自分の好きな本が並ぶ本の空間を一緒に作りましょう。ここはみなさんが有名人になれる場所です。

 

 1 本を持ってくる

あなたの本を持ってきてください。 好きな本なら何でもかまいません。

2 棚を作る

おすすめコーナーの気分で本棚を作りましょう。

本に帯やポップを作り、自分の感想を書きましょう。

3 本が広がる

あなたのおすすめした本が、みんなに広がります。

4 感想をもらう

本を読んだ人から感想をもらいましょう。

思いもよらぬ、素敵な言葉がかいてあるかも。

 

 

1 気になる本棚を探す

気になる本棚を探してください。

未知のジャンルの本も手に取ってみて。

2 読む

選んだ本をじっくり楽しんでください。

3 感想を書く

読んだ本の感想を書いてみてください。

4 返す

持ち主の大切な本。

読んだらしっかり返しましょう。

 

人々が集い、賑やかに談笑できる空間です。お茶を飲みながら、本を読むことはもちろん、ときには、会議で使用したり、ときには、ママ会を開いたり、さまざまな利用が可能です。山形ではまだ浸透していないfree wifiが飛んでいて、電源もとれる空間なのでとても便利です。

地元の工芸品や障害者アトリエの作品、そして若手アーティストの作品を多く取り扱います。入れ替わる商品を楽しんでください。アーティストとの交流イベントも企画しています。

 

 僕の町のいつもシャッターの閉まっていた店が珍しく開いていた。

思わず足をとめる。

山形出身の有名人や地元の大学生、色んな人が自分の好きな本を置いて行く、という変わった店のようだ。

店内に入り、本棚を見回す。

すると、ある名前が目に飛び込んできた。

 

昔毎日聞いていたバンドのボーカルの名前だ。

好きな歌が頭に流れるとともに、ただただ青春を浪費していた高校時代の記憶がよみがえる。

その人の置いて行った本をぱらぱらとめくっていると、本の間に挟まっていた感想文に見覚えのある名前が書いてあった。

「ひさしぶり!」

大きい声に驚き振り返る。その感想文を書いた女の子が立っていた。高校の同級生だ。話したことはほとんどなかったが、授業中窓の外をずっと眺めているような変わった女の子だったことは覚えている。

 

「私もこの人の歌好きなの。こんな本よむのね」

そういって笑った。高校生のときと変わらない無邪気な笑顔だった。

 

店の外に出ると、風にふかれた朝顔の甘い香りがした。

 

 

 

今回Campfireを通じてご支援頂いた資金の使い道について。

今回の私たちのプロジェクトの施工費は235万円で、

そのうち80万円を、CAMP FIREにて支援を募らせていただきたいと思っています。

予算内訳は、以下の通りです。

  

材料費:45万円

設備工事費:50万円

工具等新規購入費:10万円

新規トイレ設置工事費:30万円

天井工事費:50万円

運営資金:50万円

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予算合計235万円

 

どうぞ、よろしくお願い致します!

私たちの現場はいつでもオープンにしておきます。

気軽に声を掛けていただけると嬉しいです!

今回の支援を通じて私たちの活動に興味を持っていただいた方と、

「いま」の空間をその都度目で見て、郁文堂が変化していく姿を確認していきたいです。

年始までほとんど毎日現場にいますので、お近くに立ち寄った際には、ぜひ覗いてみてください。

 

 

-追沼 翼-

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

今回のプロジェクトで多くの人と関わる機会を得れたことをとても嬉しく思っています。どんなに妄想を続けても形にできていなかった今までとは違い、自分たちの妄想が実現する夢に変わりました。

もしも今回のプロジェクトに共感・賛同していただけましたら、多くの方に共有して欲しいと思ってます。よろしくお願いします。

私たちのプロジェクトは山形のみならずで広げていこうと考えています。

これから先、みなさんと楽しいことを一緒につくっていきたいです!

本当にありがとうございました。

  

-芳賀 耕介-

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

始まりはただの妄想でしかなかったこのプロジェクトは、すでに実現に向けて動き出しています。
自分達の想像、妄想が現実のものになるかもしれないというこのワクワクは、とても価値のあるものだと感じています。
このプロジェクトを進めることができているのは、オーナーの伸子さんをはじめ、多くの方々の協力があったおかげです。本当にありがとうございます。
力を貸してくれた皆様のためにも僕たちはこの「結び」を必ず成功させたいと思います。

ご協力のほどよろしくお願い致します。

  • 2017/11/09 20:04

    昨日11月8日郁文堂書店再生プロジェクト「結び」のクラウドファンディング開始からちょうど一年が経ちました。 本当の意味でOF THE BOXが誕生した日です。 BOTA coffee や とんがりビル とエリアリノベーションが進みつつあった七日町シネマ通りに次の一点郁文堂書店の再生に踏み出...

  • 2017/09/30 20:02

    みなさんご無沙汰しております。 追沼翼です。   5月31日のグランドオープンから4ヶ月が経ち、みなさんのご協力のもと楽しく運営させていただいております。 郁文堂書店のウェブサイトもやっとオープンすることができました↓ https://ikubundoutuzuru.wixsite....

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