▼はじめにご挨拶

はじめまして。南西諸島ピースプロジェクトの楚南有香子と申します。

生まれも育ちも沖縄県の宮古島です。

沖縄は亜熱帯気候でエメラルド色に輝く美しい海に囲まれており、独自の文化と貴重な自然環境が残っています。

また沖縄は太平洋戦争における激戦地としても知られており、兵士以上に多くの民間人が犠牲になりました。

▼南西シフトとは

いま政府・防衛省によって沖縄を含む南西諸島に大規模な自衛隊配備が急ピッチで進められている事をご存知でしょうか。これは「南西シフト」と呼ばれています。
この地域に当面の規模でもあわせて約1万人弱の大部隊がこの地域に配備される計画です。

アメリカには「オフショア・コントロール」と呼ばれる戦略があります。
これは中国が太平洋に進出する際に通過しなければならない「第1列島線」と呼ばれるラインを封鎖し、その内側の海に中国を閉じ込めてしまうというものです。
南西諸島の島々を防波堤のようにして中国を封じ込める南西シフトも、このオフショア・コントロールに基づくものと見られています。

アメリカの国防戦略の基本は、「外敵は自国には寄せつけず、できる限り遠くの海洋で、あるいは敵領域において撃破する」というものなのです。

奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島には、「地対艦ミサイル」と「地対空ミサイル」が配備されます。
これらのミサイルは南西諸島の海峡とその上空を通過しようとする艦船や軍用機を攻撃するためのものです。

はじめから南西諸島を戦場にすることを想定

ちなみに、これまで防衛省は住民に対し、「ミサイルは配備しない」との虚偽の説明を行ってきました。

岩屋防衛大臣は弾薬は「既に島外に搬出した」と述べましたが、弾薬庫が完成後、弾薬を再び保管する方針。

もし島からミサイルが発射されれば、島はすぐさま標的となり、中国は南西諸島に配備されたミサイル基地を全力で無力化しようとするでしょう。
住民は島の外に避難する余裕はなく、ミサイルが降り注ぐ中、島の中で逃げ惑うことになります。

また防衛省にとって住民保護は優先度が低く、住民の安全に関する議論は宙に浮いたまま配備が進んでいます。

この南西シフトは、はじめから南西諸島を戦場にすることを想定したものなのです。

▼アメリカの軍需産業

2001年9月11日、世界を震撼させた同時多発テロは、「対テロ戦争」という新たな口実を軍需産業にもたらし、ブッシュ政権が「イラクは大量破壊兵器を保有している」」というニセ情報に基づくイラク戦争へと暴走しました。

アフガン・イラクと続く対テロ戦争の長期化により、アメリカの軍事費は極度に膨み、2010年度には約6980億ドルに達しました。これは全世界の年間軍事費の約44%に達します。
この巨大化した軍事費に対して、アメリカ議会は削減を義務づけました。

それに危機感を抱いたのはアメリカ軍需産業のトップたちです。

その軍需産業が新たな脅威として目をつけたものが、中国の台頭です。

軍需産業にとっては、中国の脅威を煽って日本に高価な兵器を買わせることなど序の口なのです。

▼南西諸島は標的に

すでに沖縄には国内の米軍専用施設の70%以上が集中しています。
この沖縄の米軍基地について、アメリカ元国防次官補のジョセフ・ナイは「沖縄基地は中国に距離が近すぎるため、対中国では地理的優位性はなく、むしろ脆弱だ」と述べました。

つまり沖縄はすでに最前線に立たされているのです。
アメリカと中国が戦争になれば、真っ先に沖縄にミサイルが飛んでくるでしょう。
それを考慮すれば、この地域の緊張を緩和する手段が講じられなければならないはずです。

岩屋防衛大臣は「南西諸島は本土防衛の最前線」と言いました。
これは「本土防衛の捨て石になれ」ということに他なりません。

このまま基地が建設されてしまえば、南西諸島は本土防衛の捨て石としての道を歩まされるでしょう。
米中の覇権争いのために、南西諸島を戦場にしてはなりません。


▼このプロジェクトで実現したいこと

南西諸島の自衛隊基地も、海外からの関心も集めている辺野古新基地も、中国に対抗するための日米の軍事拠点という点で違いはないはず。ところが南西諸島の自衛隊基地配備問題は、辺野古に比べると、世間の関心はどん底と言っても過言ではありません。

世の中の関心を高めるためにはこれまでとは違うアプローチが必要です。そこで私たちはこの状況を変えるべく、この問題を分かりやすく解説したアニメを作ります。アニメは誰でも見ることができるようにSNS上で公開し、政府が住民に説明していない基地配備の実態について広めます。

また政府交渉を行い、政府答弁を引き出します。さらに同日に開催する参議院会館での集会にてアニメを上映し、多くの人々にこの問題を理解してもらうべく、働きかけを行います。


▼資金の使い道

資金の使い道はアニメ制作費用、そして政府交渉や上映会を実現するための費用に活用させていただきます。

・アニメ制作費用・・・65万円
・2名分の政府交渉、上映会にかかる渡航費、滞在費などの費用・・・15万円
・リターンにかかる費用・・・5万円
・クラウドファンディングに支払う手数料・・・14万円

▼実施スケジュール

・6月中・・・アニメ公開。SNSにて。
・9月中・・・政府交渉、参議院会館での上映会。

▼最後に

アニメーションは複雑な内容でも分かりやすく伝えることができ、FacebookやTwitterなどのSNSでの拡散力も高く、海外では教育や政治的なコンテンツでもよく活用されています。

またご存知の通り、政治の話がなかなかしづらい日本ですが、私たちはアニメーションがこの問題を解決すると考えています。

このアニメーションがきっかけで、国民的な議論が巻き起こることを望んでいます。
何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします!

(本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします)

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