はじめに・ご挨拶
はじめまして。佐藤一人(かずと)と申します。
この村で生まれ育ち、この村で高齢者施設を運営する株式会社「風鈴」(ふうりん)を起業しました。
たくさんの人とのご縁をいただき、このプロジェクトを成功させたいです。よろしくお願いします。
岩手県や宮城県と接する人口2,500人の小さな秋田県東成瀬村。
栗駒山や焼石岳など覆う奥羽山脈に囲まれた同村は、豊かな自然が織りなす四季折々の景観に囲まれ「仙人の郷」と呼ばれ、「日本で最も美しい村連合」の一員です。
(↓うちの施設です)
このプロジェクトで実現したいこと、
① この村で天日干しされたお米の美味しさを広める。
通常、スーパーや流通しているお米は、コンバインで収穫され、「機械乾燥」されたお米ですが、今回お渡しするお米は昔ながらの杭にかけて自然乾燥させる「天日干し」のお米です。天日干しのお米は、昔ながらの乾燥手法で、非常に手間がかかるため、通常市場にはあまり出回りません。JAなどで買い取る場合は、市場に流通させるお米はほぼすべてが手間のかからない「機械乾燥」です。
しかし、農家の人たちは自分たちが食べるお米に関しては昔ながらの“先人の知恵”とされる「天日干し」をする人たちがまだ多くいます。その理由はただ一つ「圧倒的に」美味しいからです。天日干しは、機械乾燥に比べてじっくりと、そしてゆっくりと乾燥します。太陽の光や、風、程よい湿度という最高の自然の力によって、お米の一粒一粒にうま味が凝縮され、お米を炊いたときのツヤや香り、のどごしが抜群にいい状態になります。また、杭にかけたお米は、穂が下に下がるため、お米に養分やうまみが下がっていくとされ、より「お米の味がする」米になると言われています。「お米の一番美味しい食べ方は、おにぎり」という言葉がありますが、この杭がけして乾燥させた「天日干し」のお米は、まさにお米の味を存分に味わえる最高の逸品でもあります。
風鈴でここで採れた自然乾燥米は平成29年、平成30年に東成瀬村の品評会で第1位を受賞していて米の味にうるさい人たちが多い東成瀬村でも「美味しい!」と評判です。
② 全国のご高齢者と介護職の同士の皆さんに元気になっていただくことです!
戦中から戦後、国のために、家族のために、ひたすら米を作った時代を逞(たくま)しく生き抜いてきたお爺ちゃん、お婆ちゃんたち。いかに老いというものが迫ろうが、頭が衰えようが、90歳を過ぎて尚、その筋金入りの強さと技を見せてくれます。そんなお爺ちゃんお婆ちゃんと当社の職員が、半年間、お互い支え合いながら、時にケンカしながら、諦めずについに収穫したお米です。これはもうただの米ではなく希望です!
(↓普段車椅子でも!田んぼに平行棒を入れながら田植えをしてもらう!)
『老いのはかなさ・悲しさ』と『介護職のたいへんさ・むずかしさ』、あらゆる逆境を『明日への希望』に変えてくれます。この米を食べて、ただ『おいしかった』では足りません!同じ思いをしながら日々額に汗している皆さんに少しでもいいから『元気』になってただけたら最高です!
プロジェクトをやろうと思った理由
私たちの活動を全国の方に知っていただき応援してほしい!と思ったからです。
東成瀬村の65歳以上の人口比率は40%程度。特に同村の主力産業の一つでもある農業の従事者に限ると、90%以上が50歳以上で、60歳以上が60%以上と超高齢化が進んでいます。高齢化とともに事業の承継をする若い世帯も少なく、近年は農業をやめる人も多くいます。
東成瀬村で高齢者の通所施設や老人ホームを経営する「風鈴」では、数年前からこうした「主力産業の担い手の高齢化」という地域課題を解決するモデルとなるべく、「農福連携」という新しい形を模索してきました。
風鈴の周辺の農家も高齢化が進んでいて、廃業する農家も多く、こうした田畑は農業法人が受託して米や野菜などを栽培していますが、この委託をうける農業法人を構成する人たちそのものも高齢化していて、この先10年を考えると地域の農業の担い手がなくなる恐れがあります。
風鈴では、施設に通うまだ元気なお年寄りたちと一緒に米を育てる試みをはじめています。農業と福祉の連携は、「農福連携」と言われ、近年日本でも各所で取り組まれています。農福連携には「障がい者による農業との連携」と、風鈴が行っているような「高齢者と農業の連携」という二つのパターンがありますが、風鈴が取り組んでいる後者はまだ日本でもそんなに多くありません。
しかし、今後将来的に高齢化から免れることができない地方の農村部にとって、地域の「人的資源」であるお年寄りと一緒に、産業資源である「農業」を盛り上げていくというモデルは、数十年先の日本を見据えると、全国どのエリアでも需要があるモデルで、今後必要となってくる重要なものです。
風鈴では、こうした活動を幅広く知ってもらい、今後の活動の資金の一部となるようにと今回挑戦してみました。
『スマートじゃない農業』を応援してください!
現代社会はスマートが溢れている!スマートフォン、スマートウォッチ、スマートカー、スマートシティー。。。そしてスマート農業。
膨大な情報から最短で最適な解を見つけ出し、人手と手間を減らして大型農機で効率的に収穫を得るスマート農業!確かに大規模な農業をするならば絶対にこの路線だと思います。
しかし、山の麓の農地は小さくて、曲がりくねっていて、山から染み出る水の管理は大変です。
そんな条件不利な東成瀬村の農地では大型機械だけに頼るのは難しく、むしろ人の手による技術を活かす場面がたくさんあると感じています。ある程度の機械化と昔ながらの農法をミックスしたスマートじゃない農業も大切にすることにこそ活路があると思っています。
そこで穫れた米が格別に美味しかったらー。きっと誰かがこれから応援してくれるのじゃないかと思いました。
スマートじゃない農業、昔ながらの技術を発揮した農業の魅力とその継承の楽しさと大切さを全国の皆さんに知ってもらい、遠くから支援してほしい。そして、これをきっかけに微力ながら村の農地保全に取り組んでみたいと思います。
現在の80代から90代の高齢者は、ほぼ全員が農業を経験されています。その体と手には今も変わらず農業技術が備わっています。昔ながらの農業技術・・・川の水量と色、他の自然植物との連動、 山にかかる雲と風の動き、虫、土地の特性、草取り、稲刈りと丸き、はさがけなど、自然の様々な事象にヒントを見つけて、自然に逆らわずうまくその流れに乗りながら自分たちの食べ物を得る方法だと思います。これは本で読んでわかる事ではなくて、その土地土地で肌で感じながら身をもって学ぶ必要があることだと思います。
これまでの活動
この業界に入ってから10年以上経ち強く感じることは、高齢者が『生き生きと暮らす』には体が動くうちは『働き続けること』が一番だ、ということです。働き続けることによって健康寿命が維持される。
どんな仕事があるのか、答えは単純でした。
至近距離には山と土ばかり、ほとんど全ての高齢者が農業経験者である。
だったら、みんなで農業をやろう!
7年前、トラック2台分の土を敷地内に入れました。小さな畑でしたが、少しぐらいの雨でも毎日毎日みんなを誘って汗を流しました。秋になり、採れたての野菜をみんなで食べたときの感動が私の原動力になっています。その後、隣接の畑を借りて活動をしています。
そして5年前に隣接する約4反歩の田んぼを譲っていただき、水稲を始めました。
↓昔ながらの除草機で!
↓手刈りと手丸き
藤田注)
ツヤツヤと輝く透明感があり、食味ランキング最上位の「特A」ランクに幾度となく選定されているおいしさ!炊きたてはもちろん、冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりなどにもおすすめです!
資金の使い道
今年度水稲栽培にかかった苗や肥料等など経費
稲刈り参加者への労務費
梱包費 配送費
CAMPFIREへの手数料
リターンについて
①【1000円】 ︎
感謝のメッセージカード
②【3000円】 10セット
感謝のメッセージカード
ミニ 冥土の土産(精米あきたこまち) 450g×3 袋
③【5500円】 20セット
冥土の土産(精米あきたこまち) 2KG×2袋
ミニ 冥土の土産(精米あきたこまち) 450g×2
実施スケジュール
※9月下旬 稲刈り・天日干し開始
※10月下旬 精米完了
※袋詰め・・・11月下旬
発送は11月下旬から12月になります。
最後に
私は村の農業委員を務めています。その活動を通して耕作放棄地が増え続けている現実を知りました。かつて、兼業農家をしながらも守ってきた先祖伝来の美しい棚田に、雑草が生い茂っています。
スマート社会とは、欲しい時に、欲しいものがすぐ手に入る社会のことです。とても便利になったと思いますし、私自身かなりこの恩恵を受けています。しかし一方で、これに慣れすぎてしまうと、『早い話』ばかり求めてしまいます。農業は地道な作業の繰り返しです。労働の喜び、人間同士の強い信頼関係の構築は、なかなかスマートにはいかないと思っています。
いい例ではありませんが、株で10万円稼ぐことは一日でできるかもしれません。でも、米は今も昔も1円稼ぐのに四ヶ月待たないといけない。1ヘクタール(10000㎡)頑張っても100万円くらいにしかならない。毎日毎日、水と草を管理して、肥料や消毒もしないといけない。まったくドーパミンが出てこないです!そんな働き方の多様化やスマート社会の下で、たくさんの農家がやめて行きました。
また、黄金に実った稲をどれだけ刈っても、それを刈り取るコンバインは汗一つ掻かず、収穫の喜びに涙することもありません。
今後の私の目標は
地域の高齢者が最期まで人間らしく生き生きと元気に過ごせる環境を整備する!そして、高齢者が持っている貴重な知恵を生かし、失われていく昔ながらの良き米作りの伝承という役割を担うことに繋げる!
ことです。
『冥土の土産』は彼らの力の証であり、生まれ育った東成瀬の、強いては日本の田園風景を守る証となります。
人生100年時代。最期の最期まで働く場所を作る。そして少しでもいいから地元の高齢者に報酬をお渡ししたい。それが健康と元気の源になります。今は5反歩もない小規模な面積で行っている農業をこのプロジェクトをきっかけに規模拡大を図り、高齢者福祉と農業の融合をもっともっと発展させたいと思います。
是非この米を食べてみてください。
<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>
■特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:佐藤 一人
●事業者の住所/所在地:〒019-0801 秋田県雄勝郡東成瀬村田子内字長瀞51番
●事業者の電話番号:Tel: 090-2367-4572
●送料:送料込み(離島価格など例外がある場合には記載)
●対価以外に必要な費用:なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る出荷の完了
2021/12/01 08:00皆様、改めまして、今回はご支援をありがとうございました。稲わらのリース作りに手こずりましたが、今日でご注文いただいたお米の出荷が完了します。初めての体験でしたので、いろいろと不手際があったかもしれません。今後の改善のために、何でも結構ですので、返信用のはがきを使ってご意見・ご感想をお寄せ願います。佐藤一人 もっと見る
ご支援ありがとうございました!
2021/11/11 17:00皆様のご支援のおかげで目標を達成することができました。心から感謝申しあげます。今日、Campfire事務局から支援者リストが届きました。来週から順次発送していきたいと存じますので、もうしばらくお時間を下さい。本当にありがとうございました。 もっと見る
日本経済新聞(東北版)に掲載されました!
2021/10/27 08:00本日、令和3年10月27日の日経新聞にこのプロジェクトについて掲載がありました。デジタル版は下記をクリックして見て下さい!https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC180QR0Y1A910C2000000/ もっと見る
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