生きづらい人の「駆けこみ寺」を作りたい。

こんにちは。
高野山真言宗僧侶(大僧都位)の静慈彰(しずか じしょう)と申します。

私はお寺組織からいったんドロップアウトをし、フリーランスの僧侶としてくるま暮らし(※1)をしながら、南福寺(滋賀県愛知郡)の住職をしています。


ただいま、全国からご依頼いただく法事や行事に伺いつつ、東福寺(滋賀県彦根市)を「生きづらさを抱えている人が逃げ込める駆け込み寺」にするべく、改修作業を進めております。



ただ、資金繰りが厳しい事もあり、今回は東福寺の本堂の内陣(ないじん。僧侶が祈祷など法要をする場所)の改修費用を募らせていただくことになりました。
私の想いにご賛同いただけましたら、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。



私がなぜ、駆けこみ寺をつくっているかといえば、私自身が「生きづらさ」を抱えて生きてきたからです。

私がなぜ生きづらかったのか、また、どのような人に「駆けこんで」もらおうとしているのか。

動画でホンネを語りましたので、ぜひご覧ください。





※1 くるま暮らし……住居を持たず、ワンボックスカーに寝泊まりする生活。詳細は近著『社会不適合僧侶の究極ミニマル生活 くるま暮らし。』参照。↓




なぜ駆けこみ寺をつくりたいのか?
生きづらさを抱えている人の受皿が必要だから。


日本の自殺者は、1年間に約2万人もいます。
虐待やパワハラ、モラハラを受けている方も少なくありません。

自殺を考えないにしても、受験に失敗したり、会社のリストラにあったり、経営不振に陥っていたり、結婚生活がうまくいっていなかったりと、現在の生活が合わない、生きづらい、苦しいと考えている方が多いのではないでしょうか。

特に今は感染症が蔓延している時期でもあり、上記のような方たちはいっそう我慢を強いられ、不安やストレスが大きくなっていると思います。

よって私は、生きづらさを抱えている方たちが思い詰める前に、逃げ込めて心身を休められる「駆けこみ寺」をつくる必要があると考えています。



「普通」のハードルは高い。
「駆けこみ寺」は苦しんでいる人を肯定し、新しい価値観を示す場所。

東福寺・改修が終わった部屋の内観


私たちが何気なく使っている「普通」という概念は一体なにを指すのでしょうか。

私は「普通」のハードルはことのほか高く、社会からはみ出してしまうことは、誰にでも起こりうると考えています。

普通から逸脱しても絶望することはありません。
誰もが個性を持っています。
 

たとえ「普通でない」と言われても、
ちゃんと生きていけるほど、
世界は広くて、人間は多様なのですから。


駆けこみ寺は、逃げ場であると同時に、ゆくゆくは海外のバックパッカーが泊まるゲストハウスとして運営したいと思っています。

東福寺内観。海外の方に喜んでもらえるよう、和と寺とゲストハウスの要素を融合。


さまざまな国からさまざまな価値観を持った人たちが集まって交流することにより、生きづらさを抱えている人たちに新しい出会いや価値観を提示できるからです。

生きづらさを抱えている人に「あるがままでええよ~」と伝え、未知の人や価値観に出会って「こんな生き方もあるのか」と思ってもらえる場所、いわば「生き直すきっかけになる場所」でもあるのです。



前向きなメッセージが響かない私だからこそ、できることがある。

むかって一番左が幼い頃の私です。


なぜ私が駆けこみ寺の実現を目指しているかといえば、私自身が生きづらさを抱えていたからです。

元来ネガティブな私には、残念ながら「物事の良い面を見ましょう」や「感謝しましょう」などといった
前向きなメッセージは響きません。

おっしゃることはごもっともですが、私はそのようなポジティブな人のポジティブな言葉で前向きにはなれないのです。

家族と不仲だったり、学校からドロップアウトしたり、組織と考え方が合わずにお寺をクビになったり、結婚生活に失敗したりと、私はいつも社会不適合な「はみだし者」でした。


社会は私が私らしく生きようと志すことを妨げる壁であり、私はいつもその壁に跳ね返されてきたように感じます。


仏教教団とて例外ではありませんでした。
私は組織に絶望し、ストレスからアトピー性皮膚炎を発症して重症になりました。
猛烈なかゆみと痛みとで、眠ることも起き上がることもできない日々に絶望し、祖師であるお釈迦様の近くで死ぬつもりでインドに渡りました。

ある夜、ガンジス河でインド音楽に身をゆだねていると、一匹の犬が何かをくわえてやってきて、
よく見るとそれは人間の赤ん坊の下半身でした。仏教誕生の地は、生と死とが混在しているのです。

そんな場所で私は、お釈迦様が実践していたという「ヴィパッサナ―瞑想」と出会い、10日間瞑想を続けました。

そのとき、心の奥底にあるネガティブな感情は身体に表れること、それらをありのままに見つめることで精神の安寧が得られ、身体にも影響することを覚ったのです。


 

ヴィパッサナ―瞑想は、ただただ己を観察し、自分自身で何かを発見する瞑想法です。
アメリカナイズされたものは「マインドフルネス瞑想」として、衆知を得ています。


私は自分のエゴを発見し、さらにエゴを切り離した私を見つめて気が付きました。


私は、喜び、楽しみ、笑い、恐れ、感動をもっと知り、誰かと分かち合いたいと感じていることを知ったのです。


この時に気付いた想いが、駆けこみ寺創設の原動力になり、ヴィパッサナー瞑想を必要としている人に届けたいという願いとなりました。

私は生きづらさを抱えていたからこそ、同じ立場の人に寄り添って共感することができるのです。



本来のお寺、本来の僧侶という存在とは。

東福寺内観。


日本古来から、寺という場所は「あの世」と「この世」の間に位置する中間地帯でありました。
出家(僧侶になる)とは、俗世のしがらみから解き放たれて、いったんまっさらになることを意味します。

仏教の開祖であるお釈迦様は、出家により王子という身分を捨てました。
その弟子たちには殺人犯や売春婦などのいわゆる「普通でない人」がたくさんおり、彼らもまた出家して人生を白紙に戻し、修行を経て救われました。


このように、本来、仏教はすべての人に開かれているものです。

お寺は貧富の差、人種、職種、性別、価値観、年齢にとらわれず自由に出入りできる場所であり、
僧侶の使命は人々の苦しみ「四苦」(生・老・病・死)を取り除くことなのです。


生きにくさを抱えがちな時代だからこそ、本来の仏の教え、お寺の役割、僧侶の存在が、人の人生に良い影響を与えられると信じています。



着々と改修中! 東福寺のいま。


改修は、足かけ3年がたち、 スローペースではありますが着々と進んでいます。

海外旅行者のゲストハウスとして利用してもらうためにも、
日本らしさ、お寺らしさをハイブリッドした内装をDIYしています。

(建具や調度品は骨董品屋や解体業者を回り、産出し品(お店に出る前のもの)を安く譲っていただいております)

■Instagram 改修の様子を逐一アップしています。

@shamon_jisho_tohukuji
https://www.instagram.com/shamon_jisho_tohukuji/


■twitter
https://twitter.com/jishoshizuka


■入口から本堂までの様子はこちらから↓



皆様のご支援が形となっていくことに喜びを感じています。



今回は、本堂の内陣へのご支援を募ります。

コンクリートを塗った内陣。防火設備を強化していきます。


本堂とは、人が集まり法事や行事を執り行う場所であります。
内陣(ないじん)とは、本尊様の足元で、僧侶が祈祷や供養、
護摩(ごま)などの法要を行う場所です。

護摩法要


護摩法要は火を扱うので、新たな防火設備として内陣の天井に排気フードを設けることにしました。
(お寺の建築は古いものが多いので、排気フード付きのお寺はなかなかありません)

試行錯誤中の護摩フード


この排気フードの形状を試行錯誤をしており、排気管を付ける施工費、内陣床の断熱タイルの合計135万円のご支援をお願いいたします。

内訳は以下です。

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■排気フード材料費+工事費……約70万円 

■内陣 床の断熱タイル材料……約30万円

(※全体の14%の掲載手数料等+制作手数料含)
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たくさんご支援をいただいた場合は、本堂外陣(げじん。参列者の場所)の漆喰壁の施工費、
建具などの内装費用に充てたいと思っております。本堂外陣のようす


駆け込み寺の創設や私の活動にご賛同いただける方は、何卒ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。


応援メッセージ

小学生の通学路でもある境内。道祖神が見守ります。

・「逃げたい人の逃げ場をつくる」という考えに賛同しています。私もいつか駆けこませてもらうかもしれません。おひとりでの改修は大変だと思いますが、がんばってください!(K.Sさん)



リターンは、「オンライン瞑想」や「くるま暮らし体験」。

ヴィパッサナー瞑想やお悩み相談まで幅広いリターンを揃えました。ご一読くださいませ。

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


実施スケジュール

2020年7月~ 順次リターン品の発送、実行予定。

※個別のオンライン瞑想や悩み相談などは、支援者さまのスケジュールに合わせます。




お寺をもっと身近な存在に。

「駆け込み寺」の運営が軌道に乗ったら、お寺という存在がみなさまにとって身近になるでしょう。
最終的に私はお寺を既存の形式に捉われず、時代に合わせた日常的な拠り所につくりかえていきたいと考えています。

そのために今後ともみなさまにお力添えをいただければ幸いです。

皆様のご多幸をお祈り申し上げます。 合掌 静慈彰拝



静 慈彰(しずか じしょう)


1978年  和歌山県高野山生まれ。高野山清涼院従弟。

私立洛南高等学校、京都府立大学国際文化学科卒業。

高野山大学大学院密教学専攻博士課程卒業。

高野山真言宗大僧都位。  


2003年~2006年 真言宗海外布教師として、ロサンゼルス別院、シアトル仏教会勤務。

阿字観瞑想会を指導、Loyola College、世界宗教会議(American Academy of Religion)にて声明公演を行う。

他、「Burning man」にて護摩供を厳修、本堂にてロックコンサート「仏教ライヴ!」を行うなど、先鋭的な活動を展開する。

2007年9月        高野山にて野外フェス「大音楽集会(だいおんらくしゅえ)」主催。

2007年10月      高野山歓学会初年度成満。(大僧都位)

2008年1月        渡印。『サラスワティーに連れられて インドを旅する』出版(春風社)

2009年                「東京ヴィパッサナー瞑想道場」開講

2010年3月        シアトル紀伊国屋にて、『サラスワティーに連れられてインドを旅する』出版記念サイン会。シアトルPanama Hotel にて、同著「読者交流会」。

2011年                南福寺後援会「Bodhi-Tree」設立

2011年9月        第一回「高野山1000年まつり」主催

2012年10月      第二回「高野山1000年まつり」主催

2013年                南福寺住職就任

2015年8月        第三回「高野山1000年まつり」主催

2016年7月        四国遍路完踏

2018年12月      『社会不適合僧侶の究極ミニマル生活 くるま暮らし。』出版(飛鳥新社)



  • 2020/06/25 18:30

    東福寺復興クラウドファンディングが6月23日深夜に終了致しました。34人の方から338,500円もの支援を頂きました。誠に有難うございました。私は、6月21日に高野山に参上し、瞑想と水行を指導致しました。翌22日に東福寺に下り、気温差と疲労から熱中症を起こして伏せっておりました。ご挨拶が遅れま...

  • 2020/06/25 00:04

    東福寺復興クラウドファンディングが昨日6/23深夜に終了致しました。34人の方から338,500円もの支援を頂きました。誠に有難うございました。すぐにでもお礼を申し上げたいところでございますが、本日草抜き中に熱射病を起こして倒れてしまいましたので、後日改めてご報告申し上げます。ご容赦ください。

  • 2020/06/23 22:46

    最後の活動報告になると思います。ご支援有難うございます。次の百年を、共に夢見ましょう。「東福寺縁起23」http://blog.livedoor.jp/jishoshizuka/archives/5180332.html

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