毎年農作物に多大な被害を与える害獣問題。人の都合で駆除された動物のほとんどは廃棄されています。奪った命を有効に活用し価値を生み出したい。そんな想いから、空想を形にする靴ブランド『JIGEN2.8(じげんにーてんはち)』のサスティナブルラインを作りました。

プロジェクト本文

はじめに・ご挨拶

皆様、はじめまして!
オリジナル靴ブランド JIGEN2.8(じげんにーてんはち)の代表兼、靴作家の久津真実(ひさつまなみ)と申します。久津(くつ)と書いて(ひさつ)と読みます。

2017年からブランドを立ち上げ、オリジナルレディース靴のサンプル作成などの準備をしておりました。創業支援相談の際にアドバイザーさんから農作物の害獣対策で駆除された野生鳥獣の皮革(以下、ジビエ革)の存在を聞いたのが、私がジビエ革の利活用に興味を抱いたきっかけでした。

この2~3年で「ジビエ」という言葉はまるでブームのように広がってきました。しかし、その裏にある農作物への害獣被害や猟師さんの高齢化・収入の安定化などの問題は間接的に私たちの生活にも影響してきます。一過性のブームで終わらせることなく、今後も長く継続的に取り組んでいかなければならない課題です。

一作家として私にできることを考えたとき、ジビエ革を用いてより良い製品を作り、その存在と魅力を多くの人に知ってもらうことだと思い、本プロジェクトをはじめました。

この機会を通じてこの想いに共感して頂けたら是非ご支援をお願いいたします!
(本プロジェクトは「All-In方式」での募集のため、支援額に関わらずプロジェクトは実施いたします。)


年間約100万頭の野生鳥獣が駆除され、9割が遺棄される現実。

農水省によると、野生の鳥獣による2018年度の農作物被害は被害金額が約164億円で、主要な獣種別の被害金額についてはシカが約55億円、イノシシが約48億円となっています。

この問題を解決するため年間約100万頭の野生鳥獣が害獣対策で捕獲駆除され、そして、捕獲駆除された鳥獣のほとんどが廃棄物として山に遺棄されるか、焼却処分されています。最も数の多いシカでもジビエ料理として食べられるのは10%以下であり、その副産物である皮革の利用は、わずか1%にも満たないのが現状です。


高齢化により減少する猟師。奪った命を余すことなく利用したい。

これらの増えすぎたシカやイノシシ等が引き起こす様々な被害を抑制し、その生息数を適正に調整するために猟師の存在が欠かせません。しかし、猟師の世界も高齢化が急速に進んでおり、猟師がいなくなってしまえば害獣被害は拡大してしまいます。

近年では「狩りガール」なる言葉も誕生するなど、狩猟は身近な趣味の一つとして注目を集めてきています。しかし実際に仕事として行うとなると、必要な資格や収入面で様々なハードルがあります。

猟師としての収入は、捕獲した獲物から得られる「肉」や「皮」などを売ることと、有害捕獲として得られる駆除費が主なものとなります。
しかし製品として利用可能な革にするためには、皮をはいだ後すばやく下処理をする必要があり、個々の猟師が行うには手間とコストがかかります。猟師組合の方に話を伺ったところでは、以前は皮の販売も行おうとしたが利益につながらないため、今では皮は全て廃棄し、肉だけ加工処理しているとのこと。ジビエ革を取り扱うタンナー(皮をなめして革にする事業者)も数年前に比べると出てきましたが、消費が少ないためにあまり数が増えていません。

これらの問題を解決するための一助として、消費活動の活性化が必要と考えています。


ジビエをブームで終わらせないために私ができること。

近年テレビなどでジビエ肉を扱うレストランが紹介され、各地でイベントも開催されており、日本では今ジビエブームが巻き起こっています。

さらに最近ではジビエ革を扱う個人作家も増えてきましたが、現状ではジビエ革製品の販売はごく小規模です。ジビエ革の場合、従来の購入ルートとは異なり、原皮の調達を産地と直接行わなければならず、ロットの少なさや輸送コストなどにより、結果として製品自体の価格が高くなっているのが現状です。また、それが事業をなかなか拡大できない要因ともなっています。
しかし今回ジビエ革を専業でなめす兵庫県のタンナー様との協力により、従来の革製品と同価格帯でのご提供が可能となりました。
この機会に多くの方にジビエの革製品を知ってもらい、自然の恵みを活かす循環に想いを馳せて頂ければと思っています。


JIGEN2.8とジビエ革。

JIGEN2.8(じげんにーてんはち)は、「空想の世界を現実に」、そんな想いから誕生しました。履いたときに、2次元の、空想の世界を想像できるような、楽しくワクワクする靴を作りたい。それでいて現実の、リアル(3次元)ファッションにマッチする”2.8次元”の靴作りをJIGEN2.8は目指しています。

そんな中で、ジビエ革を使った製品は、JIGEN2.8のサスティナブル・ラインとして新しく誕生しました。自然の野山で育った野生動物の命をいただき、その皮を人々の生活の道具に活用する。それは昔の人々の暮らしそのものであり、まるで冒険者のようでワクワクしませんか?

ジビエ革は生前に負った傷や、狩猟の際の弾痕、捕獲の際の傷、猟師が皮を剥ぐ際についたスエード面のナイフ痕などがあります。革本来の風合いを残すため、あえてそのまま仕上げており、製品にもデザインとして取り入れています。既存の既製品であれば不良とされるそれらの傷にさえも、生きてきた証のストーリーがあります。それらに思いをはせてみるのも良いのではないでしょうか。

資金の使い道

リターン商品の制作費+その他送料・手数料等 約55%

新たな商品の開発費 約30%

広告宣伝費(パンフレット作成代、展示会参加費) 約15%

さらに、本プロジェクトが成功した場合には、新色や新アイテムを追加して継続的にプロジェクトの実施をしていきたいと思います。こんなアイテムが欲しい等のコメントも是非参考とさせていただきます。


リターンについて

今回リターンとして、名刺入れやL字ファスナー財布など日常で使用しやすいアイテムをご用意しました。

本プロジェクトで使用する革は、<鳥取県の若桜町>で取れた野生のシカとイノシシの皮を、兵庫県のタンナーにて、植物タンニング(※1)という手法で丁寧に時間を費やしてなめされたものを使用しております。また、自然界から抽出されたなめし剤を使用しているため、敏感な肌の方にも安心してお使いいただけます。

※1植物タンニングとは、

草木の中に含まれているタンニン(渋)とコラーゲン(たんぱく質)を結合させてなめす方法です。伸びが少なく可塑性に優れ、堅ろうで使い込むと色艶を増し、経年変化が愉しめます。又、環境に対しても負荷が比較的に少ない鞣し方法です。


ティッシュケース(シカ)

シカ革には牛や豚では表現出来ない肌に吸い付くような独特の柔らかさがあります。その心地よい手触りを気軽に楽しめるアイテムとして、ポケットティッシュケースを作成しました。
駅前でもらえるポケットティッシュが一気にセレブティッシュに早代わり!
使用途中のティッシュが鞄の中でぐしゃっとつぶれることもありません。

サイズ:タテ 120mm × ヨコ 82mm
※ポケットティッシュ付


名刺入れ(シカ、イノシシ)

柔らかさが特徴のシカ革ですが、今回は使用頻度の高いアイテムのため、タンニンなめしでハードに仕上げました。しっとりとした肌触りはそのままに、軽くて丈夫な名刺入れに仕上がりました。

サイズ:タテ 75mm × ヨコ 110mm × マチ 7mm 

イノシシ革は軽く、通気性がよく、特徴的な毛穴模様があります。タンニンなめしでハードに仕上げ、シカに比べてしっかりとした、力強いイメージの名刺入れに仕立てました。※イノシシはあまり数が取れないため、限定5個でのご提供となります。また、シカよりも皮傷が多い場合があります。

L時ファスナー財布(シカ、イノシシ)

逆さにしても小銭がこぼれない小銭入れはカードポケット兼用。使い方も自在でセカンド財布としても重宝します。名刺入れと同じくシカ革とイノシシ革それぞれでご用意しました。

※サンプル写真は引き手が金属ですが、実際には革の引き手になります。

サイズ:タテ 104mm × ヨコ 104mm

イノシシ革は軽く、通気性がよく、特徴的な毛穴模様があります。タンニンなめしでハードに仕上げ、シカに比べてしっかりとした、力強いイメージの財布に仕立てました。※イノシシはあまり数が取れないため、限定5個でのご提供となります。また、シカよりも皮傷が多い場合があります。

手縫いスリッパ(シカ)

一年を通して長く愛用していただけるレザースリッパは、一点一点手縫いで作っています。
インソールは3層構造になっており、踵部分にウェッジ(傾斜)を設けることで、階段の昇り降りでも脱げることはありません。

使用面積が広いため、大きめの傷が入ることもありますが、深い傷は避け強度のある裏革をつけているので、長期の使用にも問題のないしっかりとした作りとなっています。他にはないアイテムですので、記念日の贈り物などにも最適です。

※甲の部分にジビエ鹿革を使用し、それ以外の部分には牛・豚革を使用しています。

サイズ: M(22.5~24.5cm)/L(25.0~27.5cm)

カラー: ダークブラウン×オフホワイト / ダークブラウン×ブラック

糸色: ①白/②レモン/③黄/④オレンジ/⑤赤/⑥エンジ/⑦紫/⑧青/⑨ダークグリーン/⑩濃茶


追加リターンについて

ご要望にお答えして、シーンを選ばず日常で使いやすい追加リターンをご用意しました。

キーホルダー

そのままで使ってもよし。ベルトに取り付けも可能!すっきりとしたキーホルダーです。
シカ革とイノシシ革で用意しました。

小銭&小物入れ

手のひらサイズでコンパクト。横長のかわいい小銭&小物入れです。
こちらもシカ・イノシシ両方用意しております。(写真はイノシシ革)


封筒型ポーチ

こちらは銀行の紙封筒から人前でお金を出すのがちょっと恥ずかしい、という作者本人の思いからできたアイテムです。お札や商品券などが出し入れしやすいよう計算し、実際の封筒とほぼ同じサイズで作っております。

1パーツの革が大きいため、今回はイノシシ革のご用意が難しく、シカ革のみのご提供です。
しかし、本アイテムではしっとりとしてやわらかいシカ革の方が用途に合うかと思います。

※サンプル写真は牛革です。

お札の他にペンケースとしても◎。使い方はいろいろ。

ヨコ型もあります。

商品券やチケットホルダーにも。

実際の革の質感はこちらでご確認ください。

シカ革 1枚

鳥取県若桜町のシカ革1枚をリターンとしてお送りいたします。

しっとりとしたやわらかい肌触りのシカ革ですので、革小物、バッグや靴など、幅広い用途でお使いいただけます。
※野生のシカ革ですので革傷や色むらなどございます。予めご了承ください。

色はダークブラウンとキャメルからお選びいただけます。

サイズは70Ds前後(1Ds=10cm×10cm)
※個体差があるため、なるべく大きいものを用意しますが、ばらつきがあることを予めご了承ください。

厚みは1.2~1.5mm
※漉き加工は行いません。1枚の中でも厚みのばらつきがございます。

イノシシ革 1枚

イノシシ革は数が少ないため1枚での放出は本来ないのですが、今回加工済みの在庫品を確保することができたため、数量限定でご提供が可能となりました!

色はブラックとナチュラルがございます。
ブラックは傷が目立たない反面、イノシシ革特有の毛穴模様も少し見えにくい感じです。
逆にナチュラルは革本来の風合いがわかりやすいですが、傷も多く目立ちます。

サイズは70Ds前後(1Ds=10cm×10cm)
※個体差があるため、なるべく大きいものを用意しますが、ばらつきがあることを予めご了承ください。

厚みは1.2mm前後
※漉き加工は行いません。1枚の中でも厚みのばらつきがございます。


ジビエ鹿革で作るワンストラップパンプス(受注生産)

『JIGEN2.8』のオリジナルワンストラップパンプス(モデル:Lily)をジビエのシカ革で受注生産いたします。
※より詳細な商品写真は『JIGEN2.8』のHPからもご確認いただけます。
(http://jigen2-8.com/ )

マッケイ製法、レザーソール

サイズ:22.0cm~24.5cm

カラー:ダークブラウン/キャメル

【製作手順等】
・ジビエ鹿革で製作いたします。
・近郊の方:サンプル靴をフィッティングしていただきます。(7~8月)その後、足型を修正して製作に取り掛かります。フィッティングする場所は主に浅草となりますが、都内 or 埼玉で別途調整可能です。個別にご連絡させていただきます。
・遠方の方:足の計測方法をお伝えしますので、データを送っていただいた後、製作に取り掛かります。
・フィッティング確認後、約2ヶ月でお渡し可能です。


オーダー靴

ご支援者様の足形に合わせてオーダー靴を製作いたします。
短靴、ヒールものでも可能です。くるぶし丈まで。

※写真はサンプルです。


【製作手順等】
・浅草 or 埼玉にお越しいただき、足型の計測およびデザインの打ち合わせを行います。
・実際にお越しいただける方のみの対応となりますので、ご了承ください。
・デザイン決定後、2~3ヶ月でお渡しとなります。
・ジビエ鹿革での製作を想定しておりますが、デザイン打ち合わせの際にご相談し決定いたします。通常の牛革での製作も可能です。猪は在庫状況次第となります。


メンテナンスについて

基本的には乾拭きとブラッシングで大丈夫です。革に潤いを与えるため、1ヶ月に1回程度、革用クリームを塗るとさらに効果的です。
毎日使う革小物は、直接手で触れることが多いため、汚れがつきやすく、ダメージの要因にもなります。小まめに手入れをすることによって、長く味わい深い経年変化をお楽しみいただけます。


最後に

革製品を扱う上で、ただモノを作るのではなく、その中からつながりや循環が生まれるようなモノづくりができないかと考えました。

そんな中、ジビエ革の存在を知り、ジビエを取り巻く問題や実際に取り組んでいる人たちの話を聞きたいと思い、色んなセミナーや展示会に足を運ぶようになりました。農作物の被害に苦しむ農家さん、害獣駆除を行う猟師さん、奪った命を少しでも有効活用しようと取り組む町役場の方々。今になって知る話は、普段の生活の中ではほとんど意識したことのないものばかりでした。

命を頂くことを知るために、実際に皮剥ぎも経験しました。しかし、現状ではそのほとんどが廃棄されています。一度に処理する数が少ないためコストがかかる、野生動物のため皮傷が多く製品化に向かない、そんな声をあちらこちらで耳にします。でもその傷は命が生きていた証です。商品の背景に思いを巡らせることのできる、一点物の価値として生まれ変わらせることができれば、商品を通じて新たな循環が生まれるのではないでしょうか。

そんな「想い」に共感してくださる方にご支援いただければ幸いです。

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