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少年院から退院した子どもたちが安心して再チャレンジできるよう「みんなで」支えたい

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

少年院から退院した子どもたちに自立に向けた支援を「みんなで」行います。私たちが彼らを迎える準備さえできればこの問題は解決できます。

現在の支援総額

1,192,000

119%

目標金額は1,000,000円

支援者数

155

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/11/30に募集を開始し、 155人の支援により 1,192,000円の資金を集め、 2017/01/15に募集を終了しました

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少年院から退院した子どもたちが安心して再チャレンジできるよう「みんなで」支えたい

現在の支援総額

1,192,000

119%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数155

このプロジェクトは、2016/11/30に募集を開始し、 155人の支援により 1,192,000円の資金を集め、 2017/01/15に募集を終了しました

少年院から退院した子どもたちに自立に向けた支援を「みんなで」行います。私たちが彼らを迎える準備さえできればこの問題は解決できます。

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《目次》
 - 本プロジェクトの趣旨
 - 親が子どもにとって助けにならないときに、
   子どもたちは誰に助けてもらえるのか(井村良英)
 - 退院してからの生活が「新たな試練」(齊藤あずみ)
 - これまで見えていなかった子どもたちのために(工藤啓)
 - 「みんなで」支える仕組み - ジョブトレとは
 - 「安心できる支援」のために - 寄付の使い道
 - 最後に - 若者と社会をつなぐ
 - 寄付型クラウドファンディングの税制優遇について

                                                                             

本プロジェクトの趣旨

私たちは「育て上げネット」という認定NPO法人です。「社会とのつながりを失った若者」と「社会」とを再びつなぐための就労支援を行っています。年間3,000名を超える若者と出会うなかで、"少年院"や"鑑別所"に入院した経験のある子どもたちのことを知りました。

彼らに向けられる「社会の目」は、自立に大きな影響を与えます。日常生活・就職など、あらゆる場面でこの「目」が不利に働くと、孤立・貧困といった課題につながっていきます。たとえ、少年院という場所を通じて「立ち直り」の機会を得たとしても、それを認めていない社会の姿勢が、私たちのもとを訪れた子どもたちから垣間見えます。

こういった子どもたちを支えるため「保護司」という方々がいます。国家公務員という責任を背負いつつも、無給で活動をされ、定期的な面談や就労・生活環境の整備などに力の限りを尽くす篤志家です。多くの子どもたちが保護司のご尽力で自立を果たしている事実はあまり知られていません。しかしながら、子どもたちが抱える課題は複雑かつ同時並行的で、保護司など個々人のかかわりだけですべてを解決することは難しくなっています。

私たちは、少年院退所者の社会参加と自立のため、志をともにする人たちとチームを組み、直接的に子どもたちを支えるとともに、子どもたちに向けられる厳しい「社会の目」を暖かな眼差しへと変えていきたいと考えています。

––地域ぐるみで支える未来を目指して
子どもたちが「ひとりぼっち」で社会に出るのではなく、「志のある個人」だけで支えるのでもなく、「みんなで」再チャレンジを応援できる社会をつくることで、彼らの「自立」という未来への道程をともに支えてください。

                                                                            

先日、少年院の仮退院式に出席しました。
「出てきたら僕たちのNPOにおいで、応援したい」と毎月メッセージを伝え続けた少年の再出発の日です。
(※仮退院=保護観察下での退院)

彼は大勢の少年たちや法務教官を前にして、反省と感謝、決意と希望を力いっぱい述べます。引受人のところに歩み、仮退院していきます。しかし、引受人であるはずの保護者は再出発の日にお越しになられていませんでした。先ほどまでの決意と希望にあふれた表情にふと不安げな表情が見えました。

少年院の法務教官たちには
矯正教育(少年院教育)に落ちこぼれなし。生い立ちを知ることから教育が始まる。
という言葉があります。

入院する子どもたちのなかに、家族や学校、愛情を与えてくれる人など、社会のセーフティーネットから「こぼれ落ちた」子どもたちに向き合う姿勢についてあらわしている言葉だと思います。教官たちのあたたかい愛情とともに、子どもたちへの「立ち直り」への決意を感じます。 

私たちは子どもたちと出会うなかで、本人の力、生まれ育った環境など、この日本に「頑張れる力」に格差があることを教わりました。

ある少年は「児童・少年と名のつくところには全部入りました。望んだわけではありません。その施設の人以外で助けてくれたのは育て上げネットの人だけでした。」と話してくれました。

本当はそんなことはないと思います。多くの人に支えられているとき、安心を感じられる余裕がなかったのではないでしょうか。

ある少年は「親が食べさせてくれなかったので食べ物を盗っていました。少年院では太りました。」といっていました。

いずれも彼らが退院後に私たちに語ってくれた言葉です。こういった話を聞くたびに、「親が子どもにとって助けにならないとき、子どもたちは誰に助けてもらえるのか」という問いが生まれます。

この問いに答えを出せていないと感じたとき、私たちは少年院のなかにいる子どもたちに会いに行き、ひとりの支え手として彼らを支えていく活動をしていくことに決めました。

再出発の日、親の代わりに引受人としていらしていた初対面の保護司の後ろ、少し離れたところにいた私たちをちらりと見て、うれしそうな顔をしてくれました。

「頑張れる力」の格差は応援する人の数と質で埋められます。ささやかな活動ですが、私たちとともに少年たちの再出発を応援してください。必ず届けます。

 

今年の10月から、ある少年院のなかで子どもたちを支援する活動を始めることができました。支援プログラムを通じて接する彼らは、驚くほど「普通」です。以前、高校で教師をしていましたが、当時の生徒たちと違うところを見つけるのが難しいくらいです。楽しそうにパソコンに取り組み、できると喜ぶ姿からは「ここが少年院」という印象は全くありません。

ただ、教官の方が語る彼らの過去はとても厳しく、辛いものだったのだな、心穏やかに過ごせる日がなかったんだなということをひしひしと感じます。それこそ、彼らが「普通」の生活環境のなかで成長していたなら、今ごろは「普通」の10代の若者だったことでしょう。

仮退院式で子どもたちが読み上げる宣言文の内容には、過去の仲間たちと交流を持たないことが含まれていました。 退院後、さまざまな人たちが過去のネットワークに引き戻そうとしてくることがあるためです。退院後の生活が、彼らにとって本当のチャレンジなのだと思います。

子どもたちが退院後も引き続き、心穏やかに過ごせる、安心できる場所を作りたい。そんな私たちのチャレンジを応援してください。

 少年鑑別所にいる子どもたちに話をしてほしい。私が矯正教育分野を知るきっかけになった一言です。私が前に立つと部屋の後部扉に施錠がされ法務教官が立ちました。私の横にある前方扉にも施錠と法務教官が立っています。 

ほんの一瞬だけ目を閉じ、顔を上げた先にはまだ幼さの残る子どもたちが座っていました。私が行っている活動のこと。社会には必ずしも暖かく迎えてくれる大人だけではないが、将来、もし困ることがあったら頼ってみてほしいということ。そんなことを伝え、何名かの子どもたちと話もしました。

これをきっかけに少年院や少年刑務所、少年鑑別所に何度も伺わせていただき、実際の生活空間や食べているもの、矯正教育施設で行われている数々のプログラムを知り、また、少年たちを24時間365日支えている教官の方々と語らいました。

そして、これまで見えていなかった子どもたちの存在を知り、私たちが支えるべきだと決断しました。しかしながら、子どもたちの置かれた状況や家庭背景、迎え入れる社会の側の見方や見え方を知るにつれ、「私たち」から「みんな」で支えることの必要性を痛感しています。

私たちができることは微力なことかもしれません。しかし、実際に少年たちと出会い、支援するなかで、決して無力ではないとも感じています。私たちは子どもたちを支えます。そして、社会をよくしていこうとする志と優しい眼差しを持つ「みんな」と手を携え、少年院内外で子どもたちが未来に希望を持てるよう向き合います。

小さな活動を進めるなかで、私たちができることも見えてきました。いまのままではできないこともわかってきました。それでも、子どもたちを支えたい気持ちは変わりません。そしていまから、ここからみなさまとともに、これまで見えていなかった少年院にいる子どもたちが「ひとりぼっち」にならないよう、いま以上に全力で支えていきたいと思います。

ともに支えてください。日本の未来を担う子どもたちを。

                                                                             

「みんなで」支える仕組み - ジョブトレとは

育て上げネットは若者社会的所属を獲得し、「働く」と「働き続ける」を実現するために、若者への就労に向けた自立支援を中心に行っています。また、保護者への相談事業や、学齢期の子どもたちに対する教育・学習支援を行っています。

若年者就労基礎訓練プログラム ジョブトレでは職業体験や地域活動をはじめとする研修プログラムを通じて、自己理解や自信の涵養によって「働く」ことに一歩踏み出すプログラムです。企業へのインターンを行うこともでき、未就労の方であっても企業や仕事へのイメージをつけやすい内容となっています。スタッフはキャリアコンサルタントや社会福祉士、臨床心理士など有資格者もおり、さまざまな悩みに合わせた専門的な支援を行うことができます。

 

就職が決まってもジョブトレに参加して相談ができる「ウィークタイズ(ゆるいつながり)プログラム」を用意しています。仕事での悩みや不安、愚痴などを話すことができる環境を整えることで「働き続ける」もサポートをしています。

「安心できる支援」のために - 寄付の使い道

本プロジェクトでのご寄付は、少年院を退院した子どもたちがジョブトレ」を無償で活用できるようにするための費用(※)に充てさせていただきます。また、経済状況に応じて、交通費などいわゆる「実費負担」のサポートもさせていただきます。
(※若者・就労応援パッケージ

加えて、いくつかの少年院と連携し、子どもたちが少年院から退院してからだけではなく、入院中にもニーズに応じた支援プログラムの提供をさせていただければと考えています。

ジョブトレ参加のためには1日3,000円の費用がかかります。就職に至る期間はそれぞれことなりますが、子どもたちの状況に応じた支援と、就職後のサポートのため、みなさまのお力をいただけましたら幸いです。

 最後に - 若者と社会をつなぐ

「若者支援は社会投資です」

さまざまな困難により無業となる若者を支えていくことは、社会で解決すべき課題であると考えています。社会全体で若者に対して十分なサポートをしていくことは、若者自身の未来を拓くとともに、私たちの社会にとって大きなプラスとなる「社会投資」です。

育て上げネットは、すべての若者が社会的所属を獲得し、「働く」と「働き続ける」社会を創るため、若者が安心を実感し、挑戦できる関係性がある場所の提供と、広く社会全体で若者を応援する土壌を作っていきます。

「若者と社会をつなぐ」それが私たちの使命です。ぜひ、ご協力のほど、よろしくお願い申しあげます。

寄付型クラウドファンディングの税制優遇について

育て上げネットは「認定NPO法人」として認定されています。個人が認定NPO法人に対し、事業に関連する寄附をした場合には、 所得税(国税)の計算において、寄附金控除(所得控除)又は税額控除のいずれかを選択して確定申告を行うことにより、所得税の控除を受けることができます。

※詳細はコチラ(内閣府NPOホームページ)
※「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した「領収証」の提出が必要となります。領収証は年に一度、確定申告時期にお送りしています。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。
※領収証はGoodMorningではなく当団体が発行・郵送いたします。

最新の活動報告

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  • 日本教育矯正学会に取り組みが発表されました【パトロン限定】

    2017/10/02 14:56

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 活動報告会のお知らせ(寄付者限定)

    2017/09/06 17:48

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • <御礼> 少年院から退院した子どもたちが安心して再チャレンジできるよう「みんなで」支えたい、プロジェクト、1ヶ月間で155名の直接的な応援/支援をいただくことができました。 このプロジェクトを話題にしてくださったり、拡散してくださったりしている方々がその何倍もいてくださっていることを肌身に感じており、感謝の気持ちが耐えません。   家族の支えが得られず、12月に少年院に迎えにいった少年は、ほとんど何も持たずに外に出てきました。 大好きなラーメンを一緒に食べて身の上話を聞き、履歴書と面接の指導をし、就活用のスーツを貸し出しました。ハローワークから提供いただいた求人票は既に渡していますが、マイナンバーカードの取得や健康診断書などを始め就職に必要な書類取得など一人でやらなくてはいけないことが山積みです。     履歴書の左側のページには住所を書く欄があるのですが、うっかり、少年院の住所を書いてしまいそうになりますので指導をします。 仮退院のお祝いを贈りたくて、本人はおしゃれが好きなので、カラーコンタクトを一緒に買いにいってプレゼントしました。カラーコンタクトを買う際には名前と住所を書かなくてはいけません。ここでもうっかり少年院の住所を書いてしまいそうになります。 さっき聞いたことをすぐにできるようになる若者には支援は必要ありません。少年には長い付き合いをしたいと思っているんだけど改めてよろしくね、と一言伝えると、汗をかきながらにこっと笑ってくれました。   街を一緒に歩いているときに、歳末助け合いの寄付を募っている中学生がいたのですが、チラシを渡してくれません。 通り過ぎてしばらくしてから、「僕は怖そうに見えますか?目つきは悪いですか?」とたずねてきます。   ざまざまな事情で家族から支えを得られることができない一人の少年が独り立ちに向けて再チャレンジをする際、近づいてくるのは利用しようとする大人ばかり、と8年前にある方から伺い、自分たちでできることがないだろうかと活動をこつこつ続けてまいりました。   そんな少年の自立を今は、たくさんの方々の想いで支えることができていることを実感し、心強く感じています。   年明け、しばらくたってから、少年が新しく仕事を始めることになりました。通常の若者支援ですと、ここでいったん喜ぶのですが、少年たちの場合は、ここからうまくいかないことが続くことも多いです。ここからが本番の若者支援、と心積もりを強くしていております。 また、住み込みなので、仕事を失うと同時に住まいも失ってしまいます。就労支援に加えて、継続支援を継続中です。   みなさま、たくさんの応援をいただきましてありがとうございました。私たちのプロジェクトは必要としてくれる少年たちがいる限り続いていくと思いますが、引き続き見守ってくださったり、話題にしてくださると嬉しいです。 もっと見る

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