平成が終わり令和を迎えた今、人間が失った「人間的である」ということを追求するZINEを立ち上げます。デザイン・建築・都市・芸術領域での実践をもとに各号テーマを定めて議論を展開します。今回はその初号として「嘘」をテーマに、HUMARIZINEの方向性・可能性を探っていきます。よろしくお願いいたします。

プロジェクト本文

HUMARIZINE主宰のれいぽんです。

初めまして!慶應義塾大学SFC4年の寺内玲です。
大学では建築などのデザインを主に学んでいます。幼い頃から、社会に対して思想を打ち出すChim↑Pomや岡本太郎のアートに憧れを抱いていました。私自身も社会に対して自分の分野でアプローチできるようになりたいと思い、HUMARIZINEを立ち上げた次第です。どうぞよろしくお願いいたします。

twitter @fujisanrei

HUMARIZINE代表のマツオカタイガです。

建築家を志し、大学院で建築設計の勉強をしています。資本主義をベースとした社会に行き詰まりを感じる今、建築(家)はいつまでも資本(家)とタッグを組むだけでいいのでしょうか。まだ答えなど見えませんが、建築から現代社会を考察し、地道に楽しく今までにない実践をしていこうと思います。そういった実践者マインドが溢れ出るZINEを作っていきたいです。パンクロックが大好き。

twitter @Taiga0628



「人間的である、ということへの追求から社会を拓く」
を目指すZINEと共同体の総称です。


平成が終わり、令和を迎えました。

私たちが生きる社会はテクノロジーの発達によって便利になり、ますます人間は自由になりました。などと呑気なことを言っていていいのでしょうか。不安定で複雑化する社会の中で、人間は自分の社会的・経済的立場を守ることに必死になるがあまり、私たちの共同体意識は損得感によって支配されてしまいました。そんな人間たちは誰かのために自己犠牲を払うことなどできず、この社会の不条理も自分とは無関係なこととして捉えてしまいがちです。社会との密接な関係を絶った人間は身体性を失って、無自覚にも感情も失い、機械以下になってしまった。それが平成という時代だった、とも言えるでしょう。


そこに端を発し、私たちは

①「人間化する」という意味を持つ動詞 humanize

②「立ち上がる」「よみがえる」という意味を持つ動詞 rise

③「人」の音読み ジン

④自費出版雑誌の総称 ZINE

これらを組み合わせた造語として HUMARIZINE(ヒューマライジン) という名前を与えました。

これは今回出版する雑誌の名前でもあり、取り戻すべき共同体の名前でもあります。


人間的であるということは、
今ここにある自分が感じることから思考するというような身体性を持って、
外部から偶発性を生み、行為するということだと考える。

これは私たちが最も大事にする、「人間的である」の定義です。

他者の言説や社会を支配するルールなどを自分で再思考することの重要性。そして、その瞬間に自分で感じたことを持って、自分以外と協働することの重要性。最後に、頭の中で止まることなく行動することの重要性。これら3つのポイントを追求することをヒューマライジンでは目指します。


No.00「嘘」刊行にあたって

平成が終わり令和を迎えたこの時節で、私は世の中に溢れる嘘に目を向けざるを得なかった。人間的であることを失った人間は、己の利益のために嘘を重ねる。政治や私自身の回りに溢れる嘘は、着々と社会を破滅へと導いていくであろう。 そんな折に嘘をテーマにこのZINEを刊行することは、「人間的であることへの追求から社会を拓く」というステートメントの実現にもつながるのではないだろうか。この号で私たちが批評と実践を繰り返し、嘘について考察することによって、人間的であることを共に考え、追求し続ける共同体をつくっていくことが可能になると考える。ーれいぽん(編集長)


HUMARIZINE No.00 嘘 目次

はじめに れいぽん

実践1「路上生活者の家から建築、そして社会へ」マツオカタイガ

実践2「身体性と正義とヨーロッパ都市」れいぽん

コラム1「嘘と建築」マツオカタイガ

コラム2「嘘と芸術」れいぽん

対談「HUMARIZINE刊行によせて」連勇太朗xれいぽんxマツオカタイガ

批評「HUMARIZINE No.00嘘への書評」村松摩柊

おわりに マツオカタイガ


※各テキストのタイトルは変更していきます。 


HUMARIZINEは実践を主軸に議論を展開していきます。

れいぽんは都市・芸術を、マツオカタイガはデザイン・建築をフィールドに実践を行なっています。建築なら、建築学科という縦割りの制度があったり、建物を立てるための資格があったりするように、確立された一つの仕組みを形成しています。それはそれとして素晴らしいことですが、そこでの議論が「建築」の枠を出ない(出にくい)ことに違和感を覚えます。建築はこの社会に現出し、人間と密接に関わりあうものであるはずです。建築のみならず、全ての実践において、社会や人間とのつながりが必ずあるべきだし、あるはずだと私たちは考えます。

ヒューマライジンは様々な実践(者)を、社会や人間とのつながりの中に位置付けて批評します。このサイクルをもって、短い視野では次の実践をよりおもしろいものにすること、長い視野では社会を拓いていくことを目指しています。

No.00「嘘」では、マツオカタイガの「路上生活者の家から建築、そして社会へ」を実践として、れいぽんの「身体性と正義とヨーロッパ都市(仮)」を実践の前談として取り上げています。次号以降では、共感してくれる仲間たちを集い、より多くの実践について触れることを目指します。

同時に、実践に対する批評も大事にしています。

私たちの行う実践を実践者目線のみで語るのではなく、社会学や哲学に造詣のある人に批評してもらうことによって、議論がより価値のあるものになるのではないかと考えています。

No.00「嘘」では、社会学や哲学を勉強している友人の村松摩柊を批評者に、私たちの実践そしてヒューマライジンを社会の中に位置づけてもらいます。ヒューマライジンを通して、実践(者)と批評(者)、そして社会や人間がゆるくつながり、議論が蓄積していくでしょう。このような雑誌であって共同体となるような「ヒューマライジン」をつくっていきます。



2019年6月28日 出版します!

みなさんからご支援いただいた資金は、全額ヒューマライジンを出版するための費用、並びに次号の出版のための費用として使わせていただきます。現時点での目標金額30万円は250部の印刷を見込んだ額になります。現在印刷会社と打ち合わせ中です。

目標金額に満たなかった場合はその金額で印刷できる分を注文します。
また、目標金額を超えた分は次回以降の出版のための費用とさせていただきます。

※クラウドファンディング後、資金の収支明細は責任をもって開示いたします。



れいぽんとマツオカタイガのユニット名を、ふたりの好きな色からとってPONと名付けました。


れいぽんとマツオカタイガの過去の代表的な活動


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