はじめまして!

NPO法人judo3.0の代表の酒井重義と申します。

酒井重義。宮城県女川町で生まれ、石巻高校柔道部で柔道を習う。東北大学法学部、同大学院法学研究科修士課程を終了、都内で弁護士として活動後、ベンチャー企業などに勤務し、2015年1月、judo3.0を設立。現在、宮城県女川町を拠点に、全国各地の柔道の先生と一緒に活動しています。 

私は、十数年前、アメリカの柔道クラブに行ったとき、英語がたいして話せなかったにもかかわらず、

「一緒に柔道したらすぐ相手と仲良くなった!」
「外国語が話せなくても、柔道したらどの国の人とも友達になることができる!」

ということに感動して、2015年1月にjudo3.0を立ち上げ、以来、仲間とともに、日本の子どもが海外にいって柔道をしたり、海外の子どもが日本にきて柔道することをサポートしてきました。その数は100名を超えます。

2018年7月、和歌山で柔道交流をするポーランドの少年少女たち

このプロジェクトで実現したいこと

柔道の総本山である講道館(東京・後楽園)は世界に開かれたオープンな道場であり、海外から年間2000人近くもの柔道家が訪れます。

しかし、日本の地域には約9000弱の柔道クラブがありますが(学校の柔道部を含む)、これら地域の柔道クラブを訪れることは滅多にありません。

なぜなら、情報もサポートもあまりないからです。

海外の柔道の先生が「生徒を日本に連れていって、日本の子どもたちと柔道をさせたい」と思っても、日本に知り合いがいない限り、どこに行ったらいいか分からない状態にあります。

そこで、私たちは、4年半の間、海外の柔道家を受け入れることができるクラブや地域を探し、地域ぐるみで海外の青少年を受け入れることができる地域を「JAPAN JUDO CAMP SPOTS」(日本柔道キャンプスポット)として整理して、海外の柔道の先生に向けて発信することにしました。

現在、20スポットあります(今後も増えていく予定です)。

JAPAN JUDO CAMP SPOTS

したがって、あとは世界中の少年少女に日本に来ていただくだけ。

では、どうやったら日本に来ていただけるでしょうか?
世界のどこに「日本に行って柔道したい」と想っている少年少女、「生徒を日本に連れていきたい」という柔道の先生がいて、どうやったらそれが分かるのか?

一番の方法は、現地に行くことだと思っています。

私たちが海外の柔道クラブを訪問して、それぞれの地域の柔道の先生にお会いしてお話をしてくること。

なぜそう思うかというと、私たちは、これと同じ方法で、日本国内で、国際柔道交流に関心がある先生と出会ってきたからです。

活動を始めた当初、日本に約9000弱もある柔道クラブの中で、どのクラブが海外の柔道家の受け入れに関心があるのか、分かりませんでした。ネットで検索しても分かりません。

2016年4月~6月、約40地域を訪問したときの様子(一部)

しかし、現地を訪問し、地域の柔道の先生を訪ねると、「〇〇クラブの〇〇先生が関心があるよ」ということを教えていただけることが分かりました。

以来、この四年半の間、たくさんの地域を訪問し(半分以上の都道府県を訪問しました)、各地の柔道の先生とお話させていただきました。その結果、先ほどお話した「JAPAN JUDO CAMP SPOTS(日本柔道キャンプスポット)」ができ、100名を超える地域の柔道の先生が国際柔道交流に協力してくださっています。

同じように海外を巡り、日本との国際柔道交流に関心がある世界の柔道の先生とたくさん出会うことができたら、柔道の先生に引率されて、世界の少年少女が日本を訪れるようになります。

実施スケジュール

①海外訪問

今回訪問したい海外の地域は、第1に、世界的に柔道が最も盛んな地域であるヨーロッパ諸国、第2に日本との行き来が多数ある近隣のアジア諸国です。

具体的な訪問先とそのスケジュールは、現在、海外の知り合いの柔道クラブの先生と協議しており、クラウドファンディングが終了して訪問できることが確実になったら、サイトの「活動報告」でご報告させていただきます。

訪問する時期は2019年9月~2020年3月までの間で、ヨーロッパ諸国を訪れる場合は2019年9月~11月の間の1~2か月滞在して集中的に訪問、近隣のアジア諸国を訪れる場合は1カ国1週間程度での訪問を予定しています。

②ウエブ協議

次に、海外の柔道クラブを訪問し、「日本に生徒を連れていきたい」という柔道の先生と出会ったら、希望する日時や人数などを聞き、受け入れることができる日本の柔道の先生と協議をして、2020年に来日するプロジェクトを進めていきます。

以下の写真は、今年7月下旬に来日するポルトガルの少年柔道クラブの先生との打ち合わせの様子ですが、私たちは、ウエブ会議を利用し、通訳などサポートしてくださるメンバーの助けを借りながら、海外の柔道の先生と日本の柔道の先生が直接話し合いながら、来日するプロジェクトを進めています。

③来日

海外の柔道の先生とプロジェクトの協議をはじめ、その後、実際に日本に生徒を連れてくるまでには、通常、半年から1年ぐらいかかります。

現在、地域ぐるみで受け入れが可能なスポットが20か所、さらにたくさんの柔道クラブの先生が受け入れにご協力くださっていますが、海外から少年少女が来日した際は、必要に応じて現地にいき、受け入れをコーディネートしていきます。

資金の使い道

応援いただいた資金は、NPO法人judo3.0が進める国際柔道交流のための活動資金として、

①海外の柔道クラブを訪問するための費用
②海外の少年少女を受け入れてくださる国内の柔道クラブを訪問するための費用
③海外訪問の報告会(フォーラム)の開催のための費用
④海外の少年少女が来日するプロジェクトの運営のための費用
④リターンやクラウドファンディングの手数料

に使わせていただきます。

また、このクラウドファンディングで応援いただいた活動及び資金につきましては、NPO法人judo3.0の2019年度の活動として、NPO法(特定非営利活動促進法)の基づき、適正に活動報告や決算報告が行われます。

このプロジェクトを実現させたい理由

それでは、なぜ子ども達の国際柔道交流を促進させたいのか?私たちがこの先にどのような未来を見ているのか、お話させていただきます。

それは、

子ども達一人一人が、大人になるまでに、世界中に友達100人できるような教育

をつくるためです。2016年3月、インドネシアのバリ島で柔道交流する日本の学生

もし一人一人の子どもたちに世界中に友達100人いたら、彼ら彼女たちにどんな未来が待っているでしょうか?

例えば、ある少年がフェイスブックで世界各地の友達と、

「ポルトガルの〇〇さん、最近ドイツのの〇〇さんという彼女ができたんだって。どんな人?」
「インドネシアの〇〇くん、〇〇っていうドラマにはまってるって。観てみようかな」
「中国の〇〇さん、インドの高校に進学したいんだって。なんでなんだろう?理由教えて」
「アメリカの〇〇さん、面白いバイトはじめたんだって。日本にもそんなバイトないか探してみよう」

というやり取りをしていたら、将来どんな青年になるでしょうか。

2017年3月、山口で柔道交流をするアメリカの柔道家

小さいころから世界中に友達がいたら、たくさんの好奇心が育まれ、大人になったとき、いろんな国の人と一緒に主体的に働くということが自然にできるようになると思います。

ではどうやったら世界中に友達100人できるのでしょうか。

実現する方法は簡単。

ただ一緒に柔道をするだけ。

英語が話せなくてもいいし、柔道が強くなくてもいいのです。

戦後最大の教育改革~グローバル化への対応~

来年から戦後最大と言われる教育改革が始まります。

センター試験の廃止、アクティブラーニングの導入、小学3年生から英語がはじまるなど、学校教育や大学入試が大きく変わりますが、その背景にあるものはグローバル化。

いろんな国の人々と一緒に仕事をして、競争するという領域がどんどん広がっている。だから、異質な人々とコラボレーションして、主体的に行動できる人を育てなければならない。

そのような大きな社会の変化があって教育改革が行われるのですが、でも、自分が学生だったらこう思いませんか?

「そんなこと言われても、自分には関係ないし。。」
「いやいや、おれは海外に関心ないから。。」
「それはわかるけど、それで、いまやってるこの勉強は何の役立つの?」

子どもは(大人も、ですが)、自分が興味があるものは一生懸命学びます。しかし、興味をもてないものを学ぶことは難しい。ではどうやったら子どもの好奇心を育むことができるのでしょうか。

その答えは、人との出会い、だと思うのです。

2016年12月、カナダで柔道交流をする日本の大学生示唆に富む話があります。

ある柔道クラブにアメリカの青年が来たそうです。そうしたら、その後、クラブの女子たちの英語の成績が急に上がった。

柔道の先生が推測するに、その理由は彼がイケメンだったから。柔道をして仲良くなった彼とコミュニケーションしたいと思った。でも彼には英語しか通じない。だから英語を一生懸命勉強したのではないかと。

とても自然な流れだと思うのです。

外国語ができるようになってから、世界に友達を作るのではない。
外国に友達ができたから、外国語を学び、世界のあれこれに興味をもつ。

私たちは、いま求められているグローバルな教育、

子ども達一人一人が、大人になるまでに、世界中に友達100人できるような教育

をつくりたい。それがこのプロジェクトに取り組む理由です。

なぜ柔道なのか?

柔道には他のスポーツにない大きな強みが二つあります。

一つは、なんといっても「柔道の本場である日本にいって柔道をしてみたい!」と想っている少年少女が世界中にたくさんいることです。

2017年2月、アメリカで柔道交流する日本の大学院生

西洋発祥のスポーツの場合、本場が日本ではないため、「日本に行きたい」と思っている人は少ないと思います。したがって彼ら彼女たちを日本に招くのは難しい。

しかし柔道は違います。

日本で生まれた柔道はほぼすべての国に普及し、柔道に親しむ人々が世界に4000万人以上もいます。柔道であれば、他のスポーツよりも、世界各地の少年少女が日本にたくさん来てくれるのです。

もう一つの強みは、相手と親しくなりやすいことです。コミュニケーションが苦手でも友達ができやすい。

2017年3月、静岡で柔道交流するプエルトリコの柔道家

チームスポーツや、1対1のスポーツでも相手と離れて行うものと異なり、柔道は相手と1対1で対峙し、かつ、身体をぶつけ合います。いわば恋人と同じような距離で相手と接することから、他のスポーツと比較して、相手と親しくなりやすいという強みがあります。

柔道であれば、日本のそれぞれの地域に、世界中の少年少女が集うグローバルな教育環境をつくることができ、かつ、コミュニケーションが得意ではない子どもでも、世界中に友達ができる教育をつくることができる。だから私たちは、未来の教育をつくるうえで柔道に大きな可能性を感じています。

【参考】活動の様子が分かるムービー

①2015年12月、ハワイでの柔道交流に参加した高校生のインタビュー(90秒)

②2017年3月、海外の柔道家を日本各地の柔道クラブで受け入れた2週間を短縮したムービー(11分)

最後に

私たちは、これからの日本そして世界の子ども達に必要な教育をつくる、というこの挑戦にワクワクしています。

2019年7月、神奈川で柔道交流する中国の少年少女

世界の各地に「日本にいって柔道をしてみたい!」というあこがれをもった少年少女がいます。

2019年3月、神奈川で柔道交流するチェコの少年少女

そして、日本の各地に「世界の人々と柔道をしてみたい!」という想いを秘めながら一生懸命稽古をしている少年少女がいます。

2017年3月、インドネシアのバリ島で柔道交流する日本の少年少女

彼ら彼女たちが、2020年に日本で出会う機会をつくってあげたい。
そして、一人一人の子ども達が世界中に友達100人できる教育をつくってあげたい。

応援、何卒よろしくお願いいたします!

2016年9月にはじめて開催したjudo3.0のフォーラムの集合写真。このフォーラムで、日本のそれぞれの地域の国際柔道交流をサポートしていく方針を発表しました。

このプロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

  • 2019/11/28 16:58

    大変お世話になっております。先日ご案内させていただいた横浜フォーラム(第7回フォーラムJUDO3.0~ワクワクする柔道の未来~)ですが、2019年11月23日(土)、横浜市にて、無事に開催することができました。ご協力くださった皆さまに心から感謝です。当日のゲスト(挑戦者)の講演を撮影いたしまし...

  • 2019/10/10 18:59

    大変お世話になっております。NPO法人judo3.0の酒井です。先日は改めてご支援くださり、本当にありがとうございました。その後1か月強が経過しましたが、いかがお過ごしでしょうか。小生らのほうは現在海外のクラブを訪問するスケジュールを調整しておりましたが、こちらは改めてご報告させていただきます...

  • 2019/08/24 15:30

    改めて、昨日はたくさんのみなさまのご協力により、無事に達成することができました。本当にありがとうございました!今回、NPO法人としてはじめてのクラウドファンディングであり、挑戦させていただいた経験が大きな財産となりました。たくさんの課題があったかと存じます。この経験を活かして次に生かしていきた...

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