写真を通して見る一人の女性の物語。

彼女のそばで活動してきた人たちの物語。

あなたの目にはその物語がどのように映るでしょうか?

「となりの宋さん」写真展は来てくださった方々の想像力を大切にします。

また、写真展で行われるトークセッションイベントをはじめ、展示物を通じてコミュニケーションを可能にする参加型の写真展です。

はじめに・ご挨拶

宋神道(ソン・シンド)さんは16歳の時に騙されて中国に連れていかれ、7年もの間「慰安婦」にされ、戦後、宮城県女川町で東北大震災直後まで暮らしました。1993年4月、東京地裁に提訴した在日の「慰安婦」裁判はたったの一人の原告として闘いました。そんな宋さんのことを知ってほしい、そして一緒に平和を願う仲間になれたらという思いで今回の写真展を企画しました。
「となりの宋さん」写真展実行委員会には20代から70代までと幅広い年代のメンバーが関わっています。約30年もの間「慰安婦」問題に関して活動してきた世代と、「慰安婦」をほとんど学んだことがない世代がそれぞれの想いを胸に、協力して写真展をつくり上げます。
今回のプロジェクトですべてが完結するわけではありません。「慰安婦」問題は戦時性暴力侵略戦争植民地主義の問題であり、今もなお私たちの暮らすこの地球上で起こっている問題です。写真展と関連イベントの開催を通して、遠いようで身近なこの問題について考えるきっかけをつくりたいと思います。


このプロジェクトで実現したいこと

企画内容:

    キャプション付きの写真約80点を通じて、宋さんと活動家たちの願いを新たな人々につなげます。

    期間中に写真展以外の各種イベント開催を開催します。
  Ø  ゲスト(未定)を招いたトークセッション
  Ø  大学生世代とこれまで活動してきた人たちが「慰安婦」問題の「なんで?」を語り合うトークセッション
  Ø  映画『オレの心は負けてない』の上映
    (「慰安婦」裁判を起こし、たたかってきた宋神道さんと彼女を支える活動家たちのドキュメンタリー)

目的:

証言のできる当事者も少なくなり、日本では学ぶ機会の少ない「慰安婦」問題をこの写真展を通じて知ってほしいと思っております。そうした戦時性暴力や植民地主義は今の日本社会と全く関係のないことではありません。性暴力被害やそれに対する偏見や誤解、在日朝鮮人の方々への差別など私たちの社会は多くの問題を抱えています。そして「慰安婦」問題は日本と韓国の間だけの問題でもありません。2018年にノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラド氏が受けた性暴力などと根本的に通ずる問題であり、すべての国が抱えている問題です。暴力のない平和な社会を築くために、忘却という敵に対抗する手段として私たちは「慰安婦」問題の歴史の記憶の輪を広げていきたいと思います。


プロジェクトをやろうと思った理由

希望のたね基金という団体のコミュニティを通して、「慰安婦」問題の活動家たちと学生などの若い人たちが交流する機会がありました。そこで、初めて「慰安婦」問題について知った若い人たちは、それまでの自分たちの認識と事実のギャップに驚愕しました。そしてこれほどの重大な歴史が年月を重ねるごとに忘れ去られていくことへの危機感を感じるようになりました。また性暴力や性差別の問題に関心のある人が増えているのにもかかわらず、「慰安婦」被害の実態を知る機会は減っています。そこで、そのような社会問題に関心のある人々と「慰安婦」問題をつなげるために発案されたのが今回の写真展です。


(展示する写真を選んでいる様子)


これまでの活動

本写真展で使われている写真を撮ったのは、李文子さん、川田文子さん、柴崎温子さんという3名の「在日の慰安婦裁判を支える会」(以下「支える会」)のメンバーです。
1992年に川田さんと宋さんが初めて出会いました。1993年に「支える会」が発足し、宋さんがお亡くなりになる2017年までメンバーたちは宋さんに寄り添い、支え合いながら年を重ねました。生まれた瞬間から多くの苦難にさいなまれながらも、諦めずに希望を掴み生き抜いた宋さんのとなりにいつもいたのは「支える会」の皆さんでした。
宋さんと「支える会」の残してくれた軌跡を写真展という形にして、来場者の皆さんにお伝えします。


資金の使い道

会場費(会場貸与)                         ¥100,000

展示関連費(パネル作成、作品運搬、グッズ作成)      ¥90,000

企画費(講師謝礼、企画会議)                100,000

開催関連費(ボランティア交通費他)               156,000

宣物作成費(案内作成)                           70,000

クラウドファンディン手数料(14%)                               ¥84,000

合計   ¥600,000


リターンについて

お礼のメッセージ(学生限定)                                                                                                     1,000

お礼のメッセージ                                                                                                                       3,000

お礼のメッセージ、壁紙、メルマガ配信                                                                                                5,000

お礼のメッセージ、壁紙、メルマガ配信、絵葉書セット                                                                              10,000

お礼のメッセージ、壁紙、メルマガ配信、絵葉書セット、イベント招待券(1枚)                            ¥15,000

お礼のメッセージ、壁紙、メルマガ配信、絵葉書セット、写真展案内パンフレット、イベント招待券(1枚)             20,000

お礼のメッセージ、壁紙、メルマガ配信、絵葉書セット、写真展案内パンフレット、イベント招待券(2枚)                  30,000

お礼のメッセージ、壁紙、メルマガ配信、絵葉書セット、写真展案内パンフレット、イベント招待券(3)                50,000

※イベント招待券1枚につき、参加費1,000円の映画上映(7月18日)、トークセッション(7月14、20、21日)のいずれか一つに無料でご参加いただけます。券は会場にて直接お渡ししますので、当日時間に余裕をもってお越しください。その他のリターンは写真展終了後にお送りします。


実施スケジュール(一部変更の可能性がございます)

写真展開催日時:
714日(日)- 21日(日)
平日13時-20時、土日11時-20時(最終日は16時まで)

イベント(企画中):
7月14日(日) 運営メンバーによるトークセッション
7月18日(木) 映画『オレの心は負けてない』上映
720日(土) 豪華ゲストを招いてトークセッション
721日(日) 豪華ゲストを招いてトークセッション

開催場所:なかのZERO本館 展示ギャラリー 東京都中野区中野2-9-7(http://www.nicesacademia.jp/zero/


ご支援の流れ

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


最後に

本文章を書かせていいただいた写真展実行委員の石田と申します。現在大学3年生です!
私が「慰安婦」問題に関心を持ったきっかけは、大学でジェンダー論を学んでおり、戦時下での性暴力の構造に興味があったからです。しかしこの問題を調べれば調べるほど、ジェンダーの問題だけではなく植民地主義や民族主義などが複雑に絡まっており、それらの視点が欠かせない問題だということを知りました。以前の私を含めこの問題を日韓の政治的な枠の中でしか見ていない人が多いのが現状であると感じています。けれどもそうした枠の中では、最も大切なことが見逃されてしまいます。被害に遭った当事者の存在です。彼女たちが何を訴えているのか、彼女たちはいつになったら「尊厳」を取り戻すことができるのか、そこが一番重要なのだと私は思います。川田さんにお会いしたことで一人の女性、宋神道さんのライフストーリーを知り、これらのことに気づくことができました。そして私が一人の人間として感じたことを共有し、私たちがしなければいけないことを一緒に考えられるような人を一人でも増やしたいと思い、本プロジェクトにかかわらせていただいております。


        (和やかな雰囲気での会議。メンバー同士で楽しみながら準備を進めています!)  

             (会議後に食卓を囲むメンバー。みんなでほっこり。)

メンバー自己紹介

川田文子(かわた ふみこ)
写真の雑誌編集を経て文筆業に。1977年末、「慰安婦」被害の最初の証言者・裴奉奇(ぺ・ポンギ)さんに出会い、日本軍性暴力問題は主要なテーマに。著書に『赤瓦の家―朝鮮から来た従軍慰安婦』(1987 筑摩書房)『皇軍慰安所の女たち』(1993 同)『ハルモニのうた』(2014 岩波書店)他

梁・永山聡子
在日朝鮮人3世として、アクティビズムとアカデミズムを架橋する人生を歩んでいます。普段は大学でフェミニズム・ジェンダーを研究をしています。南北朝鮮、中国・海南島の日本軍性奴隷制度被害女性たちの支援活動をしています。ふぇみ・ゼミ、希望のたね基金、アジア女性資料センター運営委員。

古橋綾
「慰安婦」被害をうけたおばあさんたちとの出会いは高校生の時。それ以来十数年間、日本人女性としてこの問題を考えることについて考え続けています。サバイバーや活動家の大先輩たちの想いを引き継いで次の世代に伝えたい。大学非常勤講師。

新畑 信
医学書編集者。「慰安婦」問題には20代の頃から強い関心があったものの今一歩踏み込めず、キボタネ証言を読むWS参加を契機にこの問題に関わるように。聞こえなくさせられている声が、どうしたら聞き取られるようになるだろう? 皆さんと考えていきたいです。希望のたね基金運営委員、日本キリスト教会 日本軍「慰安婦」問題と取り組む会世話人。

阿部あやな
都内在住のWEB編集者・ライター。映画や文学などカルチャーをきっかけに韓国の歴史に興味を持ち、「キボタネ若者ツアー」に参加。未だ終わらない日本軍「慰安婦」問題に対する若い世代の関心を高めるべく、本プロジェクトに参画。みんなが当事者意識を持てる社会を目指す。https://twitter.com/a_beayana

鄭優希(ちょん・うひ)
在日コリアン2世の両親の間に、東京で生まれる。都内にある朝鮮学校、韓国学校を経、都内大学進学。大学時代に出会った社会学やカルチュラル・スタディーズの学びを、アートで実践すべく、YouKeyとして表現活動も行う。ZINE『ニッポンのホウセンカ』創刊。

石田凌太
本プロジェクトオーナー。都内大学3年生。専攻はフランス語とジェンダー論。ジェンダーの視点で「慰安婦」問題を知りたいと思い、「キボタネ若者ツアー」に参加。そこで出会った人々と関わるうちに、同年代の人にもっとこの問題について知ってもらえるよう発信する使命を感じるように。その第一歩としての挑戦が「となりの宋さん」写真展である。



★「となりの宋さん」写真展についてもっと知りたい方はこちら

ホームページ:https://tonarino-song.tumblr.com/
メール:tonari923@gmail.com
Twitter:@SongTonarino
Facebook:@Tonarinosongsan
Instagram:Tonarinosong


  • 2019/06/18 22:39

    お待たせしました!!写真展期間中のイベント詳細が決まりましたのでお知らせいたします!※各イベントにつき1,000円(1名)。当日参加も可能ですが、座席数に限りがあるため、 参加ご予定の方は下記応募フォームよりお申し込みください。クラウドファンディングで50万円達成した場合、学生参加費無料とさせ...

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