二人の作家さん(小説家)を地域に招き、滞在の負担をかけることなく創作活動に打ち込んでもらう賞金付きアーティストインレジデンスを個人で行います。民泊として運営している我が家とコワーキングスペース「旧佐藤医院」を創作の場として一定期間滞在してもらい、短期集中でご自身の創作を達成してもらいます。

プロジェクト本文

はじめに・ご挨拶

はじめまして!このプロジェクトに目を留めていただき、ありがとうございます。

ぼくは北海道の道北、士別市朝日町というところで

民泊「随‐まにま‐」 及び コワーキングスペース「旧佐藤医院」の運営管理をしております、塚田和嗣(つかだかずし)と申します。

旧佐藤医院とつかだ

士別市朝日町は、旭川空港から北へ車で約1時間半のところにある、人口1200人ほどの小さな町です。

士別市街から約20キロ、そのほかの近隣の市町村には名寄市や下川町がある、自然が豊かな内陸の地域です。

朝日町市街からさらに東へ10キロほど進めば、滔々と流れる天塩川の長流をせき止める岩尾内ダム・岩尾内湖が現れ、水の拠点として大きな役割をはたしております。

スキーの町としての側面も持ち、「随‐まにま‐」から歩いてほんの10分程度のところにアルペンスキー場、クロスカントリーコース、ジャンプ台を備えた、スキーの盛んな町でもあります。


今回は、そんな小さいけれど魅力あふれる町をもっと魅力的にするために僕が成し遂げたい、「文化的でちょっと内向きな、好奇心を刺激する営み」についてお話しさせてください。


随‐まにま‐ 外観

旧佐藤医院外観 

個人で小説家を招くアーティストインレジデンスをやりたい

アマチュアの小説家さんを対象に、「随‐まにま‐」と「旧佐藤医院」を使ったアーティストインレジデンスを実現させたいです!

アーティストインレジデンスとは、作家さんを地域に招き、一定期間滞在してもらいながら創作に打ち込んでもらう事業です。

市町村など自治体が主導となり行うのが普通だと思いますが、暮らしていただける家と、創作に適した場所があるので、個人でも参加者を募り実現することが可能なのではないかと考え、今回の挑戦をしてみようと思いました。


創作に必要なのはお金を損なわずに使える時間なんです!

ただ町に招き、創作をしてもらうだけでなく、作家さんには目標設定をしていただき、達成すれば賞金もしくは報酬を差し上げるという形を作りたいです。

芸術活動、創作活動には時間とお金がかかります。

創作に時間がかかることは理解していても、実はお金がかかるということに目を向けられることはあまり多くないのではないでしょうか。

もちろん材料費などは想定されるでしょうが、今回は小説家さんを想定しておりますから、材料費はあまりかかりません。

それよりも、創作に時間を費やす間お金を稼ぐ活動が制限されるという点がネックになります。そして作品が完成した暁に、お金になる確率は極端に低い。創作を続ける上でこの事実はとても大きな壁です。

旧佐藤医院 書斎スペースのひとつ

「やりたいことをやるのであれば、まずやるべきことをやってから」というのはごもっともなようですが、何かを作りたい人にとっては創作をすることこそが今一番「やるべきこと」なのだと僕は思います。

名のある芸術家さんであればスポンサーをつけて作品に没頭できるかもしれませんが、多くはそうではありません。

僕がスポンサーになりたい、だけどお金がない。環境はあるのに!という悔しい気持ちがあります。

だからこそ皆さんのお力をお借りして、作家さんに心置きなく創作に時間を割ける環境を作って差し上げるお手伝いがしたいです。

時間とお金を創作につぎ込める環境を作って、この町と僕の取り組みに興味を抱いてくださった誰かが創作に打ち込み、渾身の作品を仕上げるお手伝いをするのが目標です。


作家さんの応援を通して、創作や没頭の文化を創り出したい!

「随‐まにま‐」の前から撮った写真。食料品店と旧佐藤医院はほんの50m先で便利!

僕が住む北海道士別市朝日町は人口1200人ほどの小さな町です。

とても魅力的な地域ですが、少子高齢化が激しく、多聞に漏れず衰退の一途をたどる地域。

僕の住む地域に限らず、道北は北海道の中でも特に観光にも弱く、決して住みやすいとも言えない地域だと思います。

旭川以北は「未開の地」のように揶揄されることもあります。

しかし、旭川より北にも魅力的な人々がいて、暮らしがあります。

厳しい寒さと忍耐強く向き合ってこの地を開いてきた僕たちの祖先はこの地の木を伐りながら、一方でモクモクとコツコツの種をまき続けたのだと僕は考えています。

「考える、手を動かす、作り上げる」の遺伝子が、土地にしっかり残っている。

僕は今後この土地や、さらに北の地域から、静かに洗練された文化が発展していくような気がしてなりません。

朝日町の位置 すごく内陸にある(google mapより引用)道北の中でも内陸に位置する僕の町は道北の発展において重要な立地を占めるはずです。

僕はこのプロジェクトの挑戦を通じて自分の町を多くの人に知ってもらうことで、誰かが道北に立ち寄る理由の一つとなりたい。

いえ、もっと欲張って、朝日町があるから、旧佐藤医院があるから、わざわざ道北に赴きたいと思ってもらえるような地域にしたいです。そしてこの町の存在が、近隣の他地域への足掛かりになることを期待しています。

スキー場から望んだ朝日町

あの町で引きこもって、モクモクとコツコツと、自分自身の成し遂げたい何かと向き合い戦う創作や研究をしたいという方に向けて、まちづくりをしています。

集中できる作業環境、そして一たび外に出れば豊かな自然にも簡単に触れられる朝日町は、精神を研ぎ澄まし、体力と蓄え、作業に没頭するのに最適なシチュエーションを与えてくれます。

作家さんにこのような場所を提供したい、そして少しでもチャレンジしがいのある企画を作り、いつもの自分以上の力を出してもらいたいと言う気持ちがあります。

その一方で、僕はこの町に「面白み」を生み出しもっと知られたい、「退屈」を吹き飛ばすような仕組みを作って刺激的な毎日を送りたいという自分自信の欲求があります。

今回はごく少数の作家さんのための企画ですが、「まちづくり」という文脈で見たときに一定以上の面白みがあるのではないかと自負しています。

文学やアートに興味がある方だけでなく、まちづくりに関心がある方、空き家の活用法に興味がある方などにも応援していただけたら幸せです。


プロジェクトを立ち上げた背景 ー「作ってる間の熱」にも価値があるー

市の事業で来てくれた現代作家さんの創作の様子

市のアーティストインレジデンス事業にて、「随‐まにま‐」と「旧佐藤医院」を使っていただいたことがあります。

僕自身が短編小説をWEB用に、長編小説を公募用に執筆しているのですが、分野の違う作家さんとの交流は非常に楽しく、刺激的でした。

また、誰もが自分の創作について言葉にし切れないイメージや、強く表現したい何かを持っており、作品そのものだけでなく、「その人が創作に立ち向かう様」に触れられるのはすごく贅沢なことだと思いました。

芸術というものは出来上がったものが評価されるのは当たり前だと思いますが、人間が日々心を砕き、時間をかけて理想の形と向き合うその姿も人々と共有して良い価値だと思います。

僕はそういった創作中の熱を発信できる人間になりたいし、そういう熱を持った町を作りたい。

そのためにも、今回の挑戦をきっかけに町に注目してくださる方、応援してくださる方を募った上で、見てくださる方の好奇心を刺激できる企画を作りたいと思いました。


なぜ小説家なのか

北海道の家の中は、冬、本州の人がちょっとびっくりするくらい暖かいものです。外と内の寒暖差が激しいったらない。

僕は何かに打ち込む人も北海道の家みたいだなと感じています。見た目からは想像できないくらい熱いものを持っているのです。

作家さんたちの内に秘めた熱を伝えられる方法として、アーティストインレジデンスは優れた事業だと感じていました。

一方で、小説家が市のアーティストインレジデンス事業の招待候補になることは果たしてあるだろうか?と考えました。

小説は成果を発表しにくい形態の芸術です。読むのに時間がかかり、一目で良し悪しや好き嫌いが判断できるものではありません。多くの場合、鑑賞に負担を強いるものですから、公の事業に向いているとは言えません。

だからこそ、自身でも小説を書く僕が、せっかく持っている宿とコワーキングスペースを使ったアーティストインレジデンスを、他でもない小説家の方を招いて行いたいと思ったのです。

申し訳ありませんが、今回の挑戦において、来てくれた作家さんの作品を返礼品にするとか、公開するということは考えていません。

作家さんはあくまで自分の創作と向き合っていただきたく、作品は自分の物にしてほしい。公開を前提にすれば無難なものを書いてしまう可能性があることを僕は危険視します。

WEB上で発表するのも、公募用に持ち帰るのも、本人たちの判断に委ねます。

今回この挑戦を通してお届けするのは、あくまで創作の外側となります。

創作の日々、創作する人に焦点をあてたレポートを、僕のブログ。youtubeチャンネルなどでどんどん発信していくつもりです。


↓↓経過は以下をご参照ください↓↓

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「旧佐藤医院」・「随‐まにま‐」について

コワーキングスペースである「旧佐藤医院」と民泊「随‐まにま‐」についても、少しだけご説明させてください。


病院として活躍していた頃の佐藤医院

佐藤医院はかつて町のお医者さんとして地域に貢献していました。

時代が進み院長先生が引退され病院を閉めることとなり、空き家になっていたところ、母が現在のオーナーに建物の管理と利用を打診したのが始まりでした。

今のままの形で地域の人の役に立つ使い方をするという条件で鍵を受け取り、それからの清掃と修繕の日々を越え、コミュニティスペース及びコワーキングスペースとしてイベントや作業の場として開かれています。

創作の場とする、というのは、あくまで僕の個人的な使い方と捉えていただきたいですが、静かで涼しく、大小様々なスペースがある旧佐藤医院は、適度なパーソナルゾーンを保ちながら共に創作に没頭する舞台として相応しいと考えています。


続いて「随‐まにま‐」のご紹介も少しだけ。

随‐まにま‐の共有キッチン 昭和チックな一軒家です

同じく現在民泊「随‐まにま‐」として営業している我が家も、しばらく空き家となっていた一軒家を譲っていただき、僕と妻と子の三人で住みながら運営しています。

かつては家族6人で暮らしていた大きなお宅で、空き部屋があったので、活用すべきと考えました。

昭和モダンな趣のある「旧佐藤医院」を創作・没頭・集中の場に、そして「随‐まにま‐」をリラックスの場として利用することを基本的なお勧め活用法として日々発信を続けています。

詳しくは以下のページを読んでいただけると分かりやすいと思います。

創作合宿のための民泊「随‐まにま‐」について


資金の使い道・実施スケジュール

作家さんには2週間のスケジュールで町に滞在してもらい、チャレンジングな目標を掲げていただいた上で創作活動に打ち込んでもらいます。

企画開始は8月4日~17日の2週間を予定しています。作家さんの都合で微調整があるかもしれません。

支援金の使い道は以下を想定しています。

・45万円集めた場合の手数料7万円程度

・作家さん(二人分)の賞金10万円(※1)

・作家さん(二人分)の交通費10万円(※2)

・作家さんの食費3万円

・旧佐藤医院・随‐まにま‐の設備費5万円

・返礼品の制作コスト10万円

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概算ではありますが、このような計算で合計45万円となりました

(※1)目標達成の暁にはお一人5万円を賞金としてお渡しします。
とは言え「目標達成の暁には」というのは建て前であり、いるだけで何も書かない、生活ぶりが企画を応援してくださった方に示しがつかないと僕が判断した場合には賞金を渡せない、という対応を取るためのものです。

(※2)町までの移動費として5万円を上限に支給(余った場合は分配して賞金に上乗せする予定)。


リターンの品のご説明

組み合わせについては「リターンを選ぶ」の欄からご覧になって欲しいのですが、ご用意しているものが分かりにくいかもしれないので各返礼品を少しだけご紹介させてください。

・文学的なお礼のお手紙

今回、小説家のためのアーティストインレジデンスということで、小説に関心のある方に少しでも楽しんでいただけたらと思い、お礼のお手紙にも文学的な趣向を凝らしたいと考えています。

①比喩が過剰気味な文章でのお手紙 
②推敲の跡が伺える疲弊した原稿風のお手紙 
③「信頼できない語り手」によるお手紙 

の中からいずれかを、少々おふざけは入っていますが、それ以上に心を込めて、原稿用紙に手書きでお送りします。


・旧佐藤医院特性ポストカード

旧佐藤医院をモチーフにしたオリジナルのポストカードを5枚お送りします。

※写真のものはイメージです。


・旧佐藤医院オリジナルしおり
旧佐藤医院は元病院。「病院らしさ×小説」ということで、喉を診察するときに舌を押さえる棒(正式名称を知らない)をモチーフにした真鍮製のしおりをお届けします。ドイツ語で何らかの文字を掘る予定です。

※画像はイメージです。実際に届くものは少しだけサイズが小さく、素材も異なります。

※文庫本は返礼品ではありません。


・いわおない湖写真集
「旧佐藤医院」と「随‐まにま‐」だけでなく、もっと朝日町の魅力をお届けしたいと考え返礼品に選ばせていただきました。朝日町にあります岩尾内湖の美しい写真をまとめたフォトブックをお届けします。

※こちらは自費出版の作品となります。


・つかだが初めて書いたダメ小説(データ)と気持ち良くダメ出しした冊子

小説の執筆に興味がある方、これから小説を書きたいと思っている方用。

普段、多くの人はプロの小説家の文章が普通だと思っています。下手な小説というものを見る機会はなかなかないでしょう。今や黒歴史となってしまった僕の処女小説(10万字程度)をまな板に上げ、ダメ出しポイントをまとめた冊子と併せ読んでもらうことで笑ってもらうなり、ご自身の創作に自信を持ってもらうなり、人のふり見てわがふり直すなりしていただけたらと思います。


・旧佐藤医院イベント開催時にスペース利用料を頂かない券

旧佐藤医院では、収益の発生するイベント開催時に売上の10%をスペース利用料としていただくシステムをとっていますが、この利用料を頂かないチケットを送らせていただきます。

ご希望の場合、イベント開催時には広報も協力させていただきます。

※有効期限はございません。もっと旧佐藤医院の注目度が上がったら使おう!というのもオーケーです。頑張って盛り上げて参ります。

・アーティストインレジデンス中のドキュメンタリー映像
企画実行中の作家さんとの生活をドキュメンタリー風に記録したものを限定公開動画という形をお送りします。何が起きるか、どんな映像が撮れるかあらかじめ知ることはできませんが、ご支援いただいた方にリアルな映像を覗き見していただきます。

1時間半ほどの長編動画をお届けする他、支援額に応じてショートムービーもお届けする予定です。


・「随‐まにま‐」での創作・研究合宿利用2週間サービス券
「随‐まにま‐」では創作や研究などの目的で引きこもりたい方に対し旧佐藤医院のスペース利用込みの合宿プランを設けております。冬季(11月~4月)は旧佐藤医院を閉院しますが、個人のスキー合宿などにご利用いただくことも可能です。

こちらのチケットでは、1週間(6泊7日)お一人15000円のところ、2週間(13泊14日)サービスでご利用いただけます。

※移動費、食費はご負担いただきますが、共用の冷蔵庫の中のものはご自由にお使いください。食材は気持ち多目に補充しておきます。
※ご利用期限は今年度を除いた3年(2022年10月まで)とさせていただきます。
※冬季(11月~4月)は旧佐藤医院を閉館しておりますのでご注意ください。
※お二人で6泊、お三方で2泊といった使い方も可能です。
※ご予約状況によっては宿泊をお受けできないこともあります。


最後に

まちがどうなったら面白いだろうか、どうなったら人の注目を集め、人が訪れる町になるだろうかと大学を出てから7年、ずっと考え続けてきました。

ここへ至り、舞台が整い始めてきたと感じました。

あとはここへ訪れてくれる人、そしてここに注目してくれる人が集まれば、僕のまちづくりは動き出すと確信し、今回の企画に挑戦してみようと思い立ちました。

ここまでご覧いただいた方にはお気づきいただけたと思いますが、ごく内向的な企画です。

しかし、内に蓄えた熱を目いっぱいお届けしますので、どうか僕のまちづくりと、今執筆に命を燃やしている小説家さんに力を貸してください!

よろしくお願いいたします!


本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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