作家の伏見憲明が "ママ" を務めるゲイ(ミックス)バー「A Day In The Life」が、ウェブマガジンを立ち上げました。新宿二丁目を媒介にして、LGBTとあなたの架け橋となるコンテンツを作っていこうと考えています。が、それには資金が必要。その援助をお願いしたくプロジェクトを立ち上げました!

プロジェクト本文

▼はじめにご挨拶

新宿二丁目でゲイ・ミックス・バーをやっている伏見憲明と申します。長く文筆業もやってきて、これまで数十冊の著作も出版してきました。いまは作家兼”ママ”という感じでしょうか。

ゲイ・ミックス・バーというのは、ゲイの客層を中心としていますが、女性や他の性的マイノリティ、ストレート(異性愛)の男性にも開かれたバーのことです。実際、私の経営する A Day In The Life(以下、アデイ) にも老若男女、さまざまな属性の、ジェンダーもセクシュアリティもバラバラな方々がやってきます。

二丁目は、昭和33年の売春防止法とともに娼家の灯が消え、そこにゲイたちが進出していったことで「ゲイの街」となりました。当初はゲイたちが世間から身を潜めて出会うための空間だったのです。それがいつしかレズビアンや他の性的マイノリティたちも集うようになり、いまでは、異性愛の男女も多く訪れるようになりました。二丁目はゲイたちの”ゲットー”から、LGBTが他の人々と出会うための開かれた街になりつつあるでしょう。

アデイでは、出会いは恋愛関係ばかりではなく、友人関係、仕事の関係、偶然の再会…様々なかたちで生まれます。予期もせず故郷の同級生と再会したり、隣り合って飲んだのがきっかけで仕事の機会を得たり、ゲイバーなのに男女のカップルが誕生したり…それこそ不可思議な出会いが珍しくもなく、毎晩のように起こるものです。

そんな出会いと友情の輪をもっともっと広げたい、と考えます。多様なひとたちと出会うことで、人生は豊かになります。そして、そのことによって、世間にはびこるLGBTへの偏見や差別は解消されていくはずだし、多様性を受け入れる社会は、LGBT以外のひとたちをも生き易くすると信じます。新宿二丁目も、アデイも、「社会から隔絶したマイノリティの空間」から、「出会うことの奇跡を起こす場」に進化できたら、どんなに素敵なことでしょう! 

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

それを実現するためには、もっともっと、こちらから発信していくことが必要だと考えるようになりました。若い(あるいは若くない)LGBTへの肯定的なメッセージは言うまでもなく、さらに多くの人々に、LGBTがどのようなリアルを生きているのか、新宿二丁目がどれほど素敵な場所なのか、そこでどういう文化が生み出されているのか、LGBTと他の人々がこれからどんな社会を共に作っていけるのか……。

これまでも店のHPは開設していましたが、単にいちゲイバーの宣伝窓口という枠を超えて、一つの媒体として表現していくほうがより広く訴えていくことができると思い立ち、この度、ウェブマガジン "アデイonline" を立ち上げることにしました。考えてみれば、私は以前、編集長として、性的マイノリティとマジョリティをつなぐ雑誌(ムック)を作っていました。まだ無名だった頃のマツコ・デラックスを表紙に起用したことで今でも古本が人気の「クィア・ジャパン」などがそれです。その当時も、LGBTとLGBTにかぎらないひとたちがつながる媒体を目指していたと言えます。

 

それをバーというリアルな空間と組み合わせて、ネットの時代に合う形で広く届けることができればと、今回のウェブマガジン "アデイonline" を企画しました。ネット空間だけでなく、リアルでコミュニケートできる場をすでに設けていることが、かえって面白いように思いました。ネットとリアルの相互作用によってまた何か新しいものが生まれるかもしれない!

それに、アデイには有名無名問わず、実に才能豊かな方々が集まっていて、お店の関係者だけで一つの媒体が作れる強みがあります! 昔取った杵柄、編集者としての私は、あっという間にいくつものコンテンツを発想することができました。二丁目によく飲みに来られる人気歌人の枡野浩一さんは、以前、BL短歌というのをやって評判を得ましたが、「だったら、二丁目短歌もやってください」とお願いし、ご快諾いただきました。古典エッセイストの大塚ひかりさんには、「ぜひ、性的少数者などに焦点を当てた日本の歴史を書いてください」と依頼し、こちらも早速原稿を届けてくださいました。

これだけでも一流誌に伍す内容です。他にもさまざまなコンテンツがどんどん出来上がってきていますし、もしこのウェブが継続できるようなら、中村うさぎさんに、聖書をうさぎさんの視点で小説化してもらう連載をしていただくこともお願いしてあります。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

しかし、いくら関係諸氏が協力的だとはいえタダではできない。稿料だけでなく、制作にまつわる諸経費ーーネットのシステム構築や維持に必要な経費や、テープ起こしなどの経費、さまざまな雑費…それをバーの利益のなかで回していくのは、現在のアデイの体力では困難で、それとは別の資金が入り用です。いずれは広告収入などで回していけるようになるのが理想ではありますが、さしあたって、心ある方々のご協力をいただけたら、大変ありがたい。ということで、今回、キャンプファイアーさんに、資金調達のためのプロジェクトの申し込みをしました。

もしスポンサーになっていただければ助かりますし、これを機会に貴方と出会うことができたらさらに喜ばしい! LGBTや二丁目にこれまで縁のなかった方にも、このウェブマガジンの企画を通じて、二丁目のことや、LGBTの現状について関心を持ってもえたらのなら、これ以上のことはありません。どうぞ、よろしくご検討ください!!

アデイonline はこちらから閲覧できます→http://aday.online

伏見憲明

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