NPO法人サラブリトレーニング・ジャパンは2019年9月に吉備高原サラブリトレーニングから認定NPO法人となり、社名を変更しました。団体は岡山県吉備中央町に本部を置き、引退競走馬を1頭でも多くセカンドキャリアへ繋ぐべく活動するNPO法人です。

今までに1万人を超える方々にご支援を頂き、引退馬のリトレーニングという名前を根付かせることが出来ました!3年間で100頭を超える馬たちをリトレーニングし全国へと活動の場を広げています。引退競走馬の活躍の場は無限にあると考え、今回新しく挑戦します!

私は今から10年前に岡山乗馬倶楽部を創業しました。この国に新しい馬文化を創造するをテーマに日々、乗馬倶楽部の運営をしています。10年目を迎える今、馬を使った馬事文化を更に普及させれないかと模索をしていました。

そこに可能性を秘めていたのが、競走馬だったのです。みなさんは、競走馬は毎年何頭生まれているか、また何頭が引退しているかご存知ですか?私たちは1頭でも多くのサラブレッドを救おうと2016年から吉備高原サラブリトレーニングを設立し活動をしています。

引退競走馬がもう一度輝ける未来を作りたい!もっと身近に馬を感じててもらえる場所を作りたい!そんなことを本気で考えています。引退競走馬と共存する社会を作る場所が、吉備高原サラブリトレーニングでありたいと考えています。


競馬は多くの方に知られていますが、競馬を引退した競走馬たちのその後はあまり知られていません。多くの引退馬は、乗馬クラブなどへ引き取られる事が多いですが、引き取られた後人知れず殺されいる現状があります。

競走馬となるべく、毎年7,000頭生まれるというサラブレットたちは、3~4歳で引退する馬が多いのですが、もとは競走馬として、とにかく少しでも速く走れるようにと生まれた時から調教されたことから、乗馬クラブへ行っても競走馬としての習慣が抜けず、乗馬のようにゆっくり歩いたり走ったりということが受け付けられないのです。馬は、長くて30年ほど生きます。

ですが、引退後の環境をサポートするしくみがありません。例えば5歳で引退したとして、残りの25年間、一体何をするのか。誰かの役に立ち、かわいがられながら、それぞれの馬が充実した人生を送ってほしい

競走馬として生まれてきたけれど、競走馬の役目を終えた馬たちにも「当たり前にある未来」を与えたい。吉備高原サラブリトレーニングは、餌や水道・光熱費等の飼育費がかかり、限界はありますが、一人でも多くの人に引退した競走馬たちの現状を知ってもらい、1頭でも多くの引退馬をセカンドキャリアへ繋げるとともに、馬の多様な利活用を創出することで受け皿拡大を促進し、もっと気軽で身近な馬事文化の普及を目指しています。


晴れの国おかやまのど真ん中、大自然広がる吉備高原とサラブレッド+リトレーニング(再調教)を組み合わせた造語です。私たちの活動テーマは「1頭でも多くの引退競走馬をセカンドキャリアへ繋げると共に、馬と人が豊かに暮らせる社会」を目指して日々活動をしています。

主な活動は、
◉引退競走馬を最初に受け入れる窓口
◉F1マシーンでもある引退競走馬のリトレーニング(再調教)
◉引退競走馬を1頭でも活躍させるべく活躍場所への提案営業
◉体験乗馬会・ホースセラピー・新しい馬事文化創出に向けて研究

をしています。今後は引退競走馬を通して、地域の社会問題を解決するお手伝いをしたいと思っています。


JRA中央競馬会調教師・角居勝彦氏を発起人として2016年に始動した「サンクスホースプロジェクト」。JRA、乗馬界だけでなく、自治体をはじめ様々な団体を巻き込んだ大きなムーブメントとなっています。

“前へ、速く”走ることしか知らなかった馬たちをリトレーニング(再調教)することで、人と共生できるセカンドキャリアを導き出しています。時間も、費用もかかる「リトレーニング」の方法を選んだのは、ひとえに“馬たちのため”でした。引退競走馬の道を新しくつくり出すには、人と共に生きるしか方法はありません。25〜30年という長い寿命を生きる馬に、存在意義を与えることができるのは「リトレーニング」にしかない、と私たちは考えています。


これまでの活動の中で、100頭を超える馬たちをセカンドキャリアにつなげることができました。当初は馬術競技や観光向けとしてのニーズがほとんどだろうと考えていましたが、私たちの想像を大きく超えて、引退競走馬の活躍のフィールドはどんどん拡大しています。

災害復興の地域伝統行事の主役に抜擢された馬。映画に出演した馬。ホースセラピーで人を癒やし、子どもたちの発達療育に生かされている馬もいます。もちろん馬術競技に頭角を現し、表彰台へ上った馬も多く、枚挙にいとまがありません。

馬たちの本来の特性を活かしてリトレーニングしていくことで、活躍の場が広がっていくと考えています。闘争心にあふれた“馬っ気の高い”馬は競技に、優しくおとなしい馬はホースセラピーや観光に。経営学や獣医学分野にもは広がっており、私たちのリトレーニングは、馬を「生かせる」方法として進化しています。

車でいうとF1マシーンである競走馬。気性が荒い馬をすぐには子どもたちや一般の人たちには触れさせることが出来ません。まずは競走馬の闘争のスイッチをオフにするところからスタート。馬たちは大変臆病な動物なので、ちょっとした物音にもびっくりしてしまうんです。引退したあと、数日でここ岡山にやってきます。

最初はどうしていいかわからない馬もいます。そんな馬たちを毎日毎日スタッフが愛情を注ぎリトレーニングをしています。馬に乗るだけが仕事ではありません。まずは馬にまたがる前に、地上でグラウンドワークと言われる手法を使いながら、危険と隣り合わせのリトレーニングを行います。

私たちは馬を1頭で長くても1年間程度のお預かりです。その後は全国の施設・団体に馬が移動し、そこでセカンドキャリアをスタートさせています。そのため私たちが所有している馬は1年ごとに全く違います。私たちの役目は、競走馬から引退した馬達を救い、次の輝けるステージを作ることが重要な任務となっています。

さらに、私たちは単なるリトレーニングだけではありません。日本が抱える様々な社会問題を解決できるのが馬だと思っています。日本の未来を支える重要な役割を今後は担っていきたいと考えています。

【馬が活躍できる未来のすがた】
◉ホースセラピー
放課後デイサービス・児童発達支援などの施設でのホースセラピーとして今も多くの馬たちが障がいのある子ども達の為に、活躍しています。

◉地域振興・スポーツ
いつかはオリンピックに出場できるような馬を育て、パラリンピック選手などと一緒に活躍できる馬を輩出したい。

◉教育支援・人材育成
経営学部などのマーケティング分野などで競馬ファンと地元を繋ぐ仕組み作りを研究しています。また引退競走馬の去勢手術などを大学の獣医学部と連携することで、次世代の人材を育成する役目も担っていきたいと考えています。

◉福祉活動・アニマルウェルフェア
就労支援A型事業所などで障がい者の雇用も創出しています。毎日行う馬房清掃などの管理業務を、岡山では障がい者の方々が担ってくれています。そんな障がい者の雇用にも引退競走馬が活躍してくれています。

◉地方創生・ビジネス
過疎化が進む地方では、引退競走馬が町のシンボルになるのではないかと現在吉備中央町と連携し研究を進めています。引退馬に会いに行ける観光ツアーの開発など、地方創生のビジネスモデルとして活躍する社会を創ります。

◉伝統行事・復興支援
伝統行事の継承が難しくなっている今、馬を使った歴史ある伝統行事が薄れつつあります。また福島県の相馬野馬追では私たちの馬が4頭活躍し、復興支援としても活躍しています。

◉災害救助・災害支援
自然災害が多くなってきた昨今。土砂災害の土砂の上は、車両が通ることが出来ません。そこで活躍するのが馬なのです。避難した人たちに物資を運ぶなど、人命救助も今後は担えるのではないかと考え日々リトレーニング方法も研究しています。


セカンドキャリアを全うするためのリトレーニング費用に活用します。

1. 競走馬のリトレーニング費用・管理費
・馬のえさ代
・馬房のおが粉
・馬房管理・清掃費
・馬が健康に過ごすための医療費、去勢手術代等
・再調教(リトレーニング)に係る人件費
・上記の内容に携わるスタッフの人件費

2. 厩舎の修繕・建設費用
リトレーニングするサラブレッドが安全に過ごせる厩舎の建築、修繕、補修に活用させていただきます。

3. 馬術競技会などへの参加する参加費
様々な実績を残すため馬術競技などへの大会へ参加も予定しており、そのための競技参加費としても活用させていただきます。競走馬としてあまり活躍できなかった馬達が再び立ち上がるためのチャンスの場でもあります。

4. 安全に馬を運ぶ輸送費
馬を安全な状態で運ぶための費用にも活用させていただきます。リトレーニングする馬たちは移動が多く、昨年も岡山から鹿児島まで馬たちを運びました。


全国からたくさんのメッセージが届きます。本当にご支援ありがとうございます。寒い冬を乗り越えるために、馬のお布団どうぞ。と馬着が届いたこともあります。また馬の誕生日にはたくさんのニンジンがバースデーカードとともに届きます。北海道から沖縄まで本当に多くの方に支えられているんだなと実感しています。手紙も一つ一つ全てに目を通してリトレーニングチームの元気の源になっています

馬が身近な存在となり、馬のすばらしさを皆さんに知ってもらえる機会に繋げたい
馬は懸命に走ることによって、我々騎手にもファンの皆様にも夢を与えてくれます。競争をやめても馬が出来ることは、まだまだたくさんあります。「サンクスホースプロジェクト」は、馬にとっても幸せなことであり、騎手を含め関わった競馬関係者もうれしいかぎりです。日本でも馬が身近な存在になり、馬のすばらしさを皆さんに知ってもらえることに繋がってほしいと思います。

馬それぞれの役割と個性を見極めて、新しい生涯を届けるこの活動に期待しています
競走馬からは本当に多くのことを教えてもらいました。それは精神力であり、技術であり、言葉では言い足りないほどです。私自身、引退した競走馬を自分の乗馬馬として引き取っていた事もあり、馬によって得意不得意がある事は感じています。速く走れなかった馬でも、役割を見いだせればこんなに嬉しいことはありません。この活動がひろがり日本の馬事文化の普及に繋がっていくことを願います。


サンクスホースプロジェクトではこれまでに、100頭を超えるサラブレッドをセカンドキャリアに繋げてきました。 これも多くが皆様からのご支援のおかげです。引退競走馬たちは今日も楽しく元気に暮らし、リトレーニングを積んだサラブレッドは全国で活躍をしています。まだまだ充実しているとは言い切れませんが、今年は「1頭でも多く!」を念頭にリトレーニング30頭を目標にしています。皆様からの善意が私たちの源です。ぜひともご支援をよろしくお願いいたします。

NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン
理事長 西崎 純郎 



▼All-in方式について
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

リターンについて
本クラウドファンディングにご寄附いただいた方へは、リターンとしてプロジェクト1年間の事業報告書をメールにて送らせていただきます。また、本クラウドファンディングは寄附型となります。いただきましたご支援は、特定非営利活動法人吉備高原サラブリトレーニングへのご寄付となります。寄付頂いた方全員に、領収書とお礼の手紙をお送りいたします。2019年6月より認定NPO法人となりましたので、寄付控除の対象となります。

税制優遇について
個人が非営利の特定の法人に対し、事業に関連する寄附をした場合には、 所得税(国税)の計算において、寄附金控除(所得控除)又は税額控除のいずれかを選択して確定申告を行うことにより、所得税の控除を受けられることがあります。税制上の優遇措置がこのプロジェクトにあるかどうか、また優遇措置の試算の詳細は当団体にお問い合わせください。
※「寄附金控除」「税額控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した「領収証」の提出が必要となります。領収証は年に一度、確定申告時期にお送りしています。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。
※領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください