■はじめに

助けたい命があります…

訳あって、今日突然一頭の馬を我がクラブにて保護しました。
推定年齢20歳超え…
諸事情ありまして具体的な馬情報は控えさせて頂きます…

2019年6月24日(月)に、オーナーが自己破産し弁護士の先生から、貧弱状態で必死に生きようとしている一頭の馬を引き取ってくれないかと電話があり、ステーブルリープリング(群馬県・前橋市)で引き取りました。


貧弱状態で、血液検査をしたところ「栄養失調」の診断。馬体はやせ細り、骨が浮き出ている状態。

6月27日現在、少しずつ栄養価の高い飼葉やふすま湯など飲食するようになりましたが、まだまだ弱弱しい体型です。馬の健康手帳も行方不明で、正確な年齢も血統も何もかもわからない。


 見ての通り身体が、かなり消耗しておりフラフラしている状況です。
ふすま湯などで水分を取り、乾草はチモシーを食べたりはしています。
食欲は思ったよりあります。まだ本人は、生きようとしています。
ただ、後ろ足がかなり厳しい状態でやっと立位…フラフラしながら歩いています。
まるで自分の運命を受け入れているのか…というくらい、優しい目をしたおとなしい子です。泣

 人の勝手な事情でこのように馬が被害に合うのは、本当に辛い事です。

 今日から、この馬の看病生活スタートになります。


■プロダクトのご紹介

ホースプロジェクト3Sは、システム・シャイン・サービス株式会社(東京都豊島区)とステーブルリープリング(群馬県前橋市)が提携して行っている引退馬支援活動です。


獣医さんに診て頂き、採血、輸液をして頂きました。やはり、採血結果は、一言で言うならば…栄養失調…

ホッとした反面、正直、人間の身勝手な行動、判断での被害馬であるという事を痛感しました。...

本日も輸液をし、大分反応も良くなりました。

食欲もかなりあります。

今日は、見守りの元、放牧にだしたら、まさかの砂浴び、速歩、駈歩まで…

危ない…て思いながらも短期での回復にびっくり⁉️しました。

やはり、大人しくて良い子。でも、芯の強い子…だから、生きていられたのだなぁ。と思います。

はるばる東京から、お守りを購入し、クラブにお見舞いにいらして下さったフィリップKTのオーナー様…
はるばる東京から居ても立っても居られない…そんな気持ちでお見舞いに来て下さいました。

 沢山の方々の、暖かい気持ちがきっと通じて回復しているのだと思います。
皆さん…本当にありがとうございます。

 精一杯、看病して回復に努めたいと思います。


■支援金の使い道

・新しい馬房を作り快適に暮らしてもらうための資金。(目標支援金120万円必要)

・活動運営費(馬の回復にかかる費用)栄養のある飼葉やその他の栄養剤(目標支援金11万円)

※まずは馬の状態を回復させる為に栄養のある食べ物に優先して使用させていただきます。

写真をご覧の通り、かなりやせ細っています。ステーブルリープリングで引き取ってからは飼葉を複数回こまめに計算し食べさせ、少しずつ回復に向かっています。


■リターンのご紹介

ホースプロジェクト3Sより感謝状を送付いたします。

ご支援の金額10,000円~非売品の消臭剤がリターンされます。

備考欄(任意)にて、応援のメッセージをいただけると嬉しいです


■メンバー紹介

ホースプロジェクト3S発起人 

東京都馬主会/システム・シャイン・サービス株式会社 専務取締役

田中 勝麻 Katsuma Tanaka

ステーブルリープリングに行く際に、よく馬搬送車を見かける。
最初は赤城山の麓に休養に出すのかな、馬事公苑もあるから競技かな等、心の中で思った。
実際は違った。競馬場もない群馬県になぜ多くの馬搬送車が…その行き先は屠殺場である。
その馬たちは、人間用の馬肉だけではなく、動物の飼料用にもなる。
スタッフに聞くと、安楽死させた馬は食用にならず、専門の火葬業者が焼却処分すると言う。
「馬は焼くのに時間が掛かるんだよね。まとめてやるから…」その後は「処分して捨てる。」
動物と言う命を「物」のように扱う言葉に憤りを覚えた。

屠殺場に向かう馬を救うには、無料で引き取ることができない。
馬主オーナーから引退後の競走馬を買い取っている為、屠殺場から引き取るにはお金が必要。
クラブには馬主から引退した馬を譲って頂き引き取る形が多いが、馬主から売られた競走馬を屠殺場から1頭でも多く救いたい。その思いが強く、2019年6月に「ホースプロジェクト3S」を立ち上げました。
本プロジェクトを立ち上げる前は、TCCサンクスホースプロジェクトに支援していた。

2017年、25歳で個人馬主の資格を取得し、初めて競走馬を所有する。
1着をとりたいと気持ちもある。それよりも大事なのは、怪我無く無事に完走してもらうこと。
自分の競走馬が主そうしたレース後には、必ず馬の元に行き「お疲れ様」と言いながら馬を撫でる。
その馬は現在、競走馬を引退し乗馬として所有しています。

現在、競走馬の1口馬主をやられている方も多いですが、本プロジェクトは競馬と違い 儲けるのではなく、「命を救う」大切さとして協力をお願いしたい。そして、協力していただき実際にアットホームな環境のステーブルリープリングで引退馬と触れ合ったり乗馬を楽しんで頂きたい。馬は人間の気持ちが良く分かる生き物。

馬=ビジネス動物

それを覆したい。

引退した馬を最後まで見守れる温かい人間になってほしい。 


ステーブルリープリング代表取締役

調教師/日本馬術連盟A級

伊藤 俊和 Toshikazu Ito

ステーブルリープリングとは名前の通り、ドイツ語で、愛するもの、大切なもの。を意味しております。
私の人生において、馬そのものが、リープリングです。
昔、騎手を目指し中学から馬一筋の人生…
残念ながら、騎手の夢は叶いませんでしたが、同じサラブレッドに馬術という形でのライダーとして

活躍できたらと日々奮闘してきました。
今では、ライダーとへの指導者、馬の調教の方に力を入れ、引退競走馬を少しでも多くリトレーニングし、

馬術や乗馬の道で彼らが活躍できるよう努めていきたいと思っています。
今回、私にとって田中さんとフィリップ(競走馬名シーハリケーン)との出会いは、本当に自分がやりたかったことが叶いつつあるスタートを切って下さいました。
これからも、馬主様と密接に関わらせて頂き、沢山の競走馬を救いたいと思っております。
ご協力のほど、よろしくお願い致します。


メンタルヘルスケア/ホースアクティビティスタッフ

看護師/日本馬術連盟B級/身体障害者乗馬インストラクター資格研修中

八木 めぐみ Megumi Yagi

サラブレッドたちが、晴れて華やかな競馬として活躍できるのか?と言ったら…
活躍するのはほんの一握りでしょう。
では、選ばれなかった馬や、早くに引退した馬たちは一体…何処へ…
我がクラブでは、そんなサラブレッドたちの第2ステージを乗馬、馬術競技馬としてリトレーニングし、

活躍できるよう力を入れてます。
とはいえ、競走馬引退したばかりのサラブレッドたちは、全てがそうではありませんが、

やはり安全、安心に誰もが扱える馬…ではない状況にいることがほとんどだと思います。
それは、競馬である以上、それなりの、トレーニング、食事、環境にありサラブレッドたちは

ひびその中で生活しているので当然の事だと思います。
私たちのクラブに来ると、まずは馬たちの静養から始まります。

心身共に一旦は、リラックス、リセットさせて、馬たちに対してまずは、人は怖くない。大丈夫だよ。と

信頼できるように関わって行くよう心がけています。
最初は気性が荒く、女性や子供では扱えなかったような子も、時間と共になれてきます。

馬自体の顔つきも変わってきます。
競走馬時代とは全くの別馬〜テンション…
あの○○が…こんな大人しくなるなんて!と競走馬時代のその子を知っている方が

クラブに逢いにきて下さり驚かれることが少なくありません。
私にとって馬一頭一頭は、看護師だった仕事を生かして関わるとしたら、患者様と同じ関わりだと思っています。
人は、一人一人、全く違う症状、性格、食事、体格、体質…
馬にも同じ事が言えると思います。
個別性を生かしてこれからも一頭一頭が心身共に健康でいられるよう管理していきたいと思います。


              

アシスタント

日本馬術連盟B級

額田 隼斗 Hayato Nukada

どこの乗馬クラブを訪ねても必ずと言っていいほど、国内で生産されたサラブレッドが乗馬としています。

そのサラブレッドの多くは競走馬として生産され、引退しリトレーニングの後、乗馬として活躍してます。

競馬と言うと一見華やかな舞台ではありますが、それはごくわずかな部分であり、引退した多くの馬が

殺処分されてしまうという実態があります。
現在では、競走馬をリトレーニングにして馬術競技で活躍しるケースが増えていますが、それは競走馬時代の、オーナー、調教師またファンなどその馬に携わった人の意思があってこそ出来ることが多いので、

より多くの人が馬は物ではなく、生き物であることを忘れず、競走馬で活躍する以外の選択肢があることを

知って欲しいと思います。


■現在の様子


7月7日(日)。ステーブルリープリングのスタッフ八木が、毎日寄り添い看病してきました。

今では、放牧でややふらつきながらも走る姿が見られるほど、元気になりつつあります。

餌は1日6回。後ろ足は晴れているため毎日、厩舎に入ったら朝まで肢巻を巻くことは欠かせません。

食事も6回とやわらかく細い青草を食べさせたり、ペーストを食べさせてみたり、いろいろ工夫をしている状態です。

八木はこのように語ります。

「私にとってICUの患者さんのような管理をしています。そして、この馬を見ていた会員様や、他の皆様が声を揃えてこう言います。私たちの力で養老馬の預託料を寄付し合い、最後まで見てあげようと。涙が出るほど、うれしい言葉を戴きました。」



少しでも早く快適な空間で過ごしてもらいたい。

工事費用は予定通り120万円。大工さんは早く馬房を完成させて、過ごしてもらおうと休むことなく毎日作業をしていただいています。

この馬の名前は「コスモ」。ステーブルリープリングで養老馬として最後まで責任を取って面倒を見ます。

いつかコスモと共に馬術の大会にも連れて行ってあげたい。


歳をとるのは当たり前。いつかなくなるのも避けられない運命…

でも、最後の時を、リープリング(当クラブ)らしくどの馬にもリープリングでよかったと

思ってもらえるように、関わっていきたいと思っています。

リープリングの意味…愛するもの…大切なもの…

この意味通りに馬に思いを込めて。


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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