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視覚障がい者のヨットレース。10年ぶり世界大会遠征を普及活動につなげたい

失った視力の代わりに五感を駆使して操船するヨットレース。10年ぶりの世界大会遠征を機に普及活動に弾みをつけたいと考えています。国内の視覚障害者数は約30万人。光を失っても新たな目標を見いだせることを知ってほしい。また、視覚情報を他の能力で補えるスポーツを見てもらうことで、雇用環境向上につなげたい。

現在の支援総額

1,253,000

50%

目標金額は2,500,000円

支援者数

100

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/08/06に募集を開始し、 100人の支援により 1,253,000円の資金を集め、 2019/09/30に募集を終了しました

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視覚障がい者のヨットレース。10年ぶり世界大会遠征を普及活動につなげたい

現在の支援総額

1,253,000

50%達成

終了

目標金額2,500,000

支援者数100

このプロジェクトは、2019/08/06に募集を開始し、 100人の支援により 1,253,000円の資金を集め、 2019/09/30に募集を終了しました

失った視力の代わりに五感を駆使して操船するヨットレース。10年ぶりの世界大会遠征を機に普及活動に弾みをつけたいと考えています。国内の視覚障害者数は約30万人。光を失っても新たな目標を見いだせることを知ってほしい。また、視覚情報を他の能力で補えるスポーツを見てもらうことで、雇用環境向上につなげたい。

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<はじめに・ご挨拶>

こんにちは。チーム「ALBA」です。視覚障がい者のヨットレース「ブラインドセーリング」でキングストン世界大会の出場資格を得ました。しかし、障がい者の雇用環境は決して恵まれたものではありません。仕事を休み、多額の費用負担をしてまで遠征すべきなのか議論を重ねました。過去10年、日本は海外の世界大会に参加していないのが現状です。

私たちが、特定非営利活動法人「日本視覚障害者セーリング協会」(JBSA)と相談をして出した結論は、「無理をしても出場しよう」です。資金を募る上で2つの理由からクラウドファンディングを選びました。ひとつは多くの方に呼びかける過程で、視力を失い絶望している方に「仲間と共に世界を目指せるスポーツがある」と知ってもらえること。もうひとつは、健常者やビジネスに関わる方々に「視力を補う能力を発揮できる環境は作れる」と伝えることです。


<ブラインドセーリングってどんなスポーツ?>

ブラインドセーリングは、視覚障がい者と晴眼者(目が見える人)が役割を分担してヨットを操船するスポーツです。晴眼者が目で見た情報を視覚障がい者に伝え、視覚障がい者は口頭で伝えられた情報をもとに、頬に当たる風や波音など五感をフルに使って舵を切ったり、帆を調整したりします。動画はアルバの練習風景です。激しく揺れるヨットの上でバランスを取りながら舵や帆の調整をしている様子がごらん頂けます。

<出場選手の顔ぶれ>

菊池真実:ヘルムスパーソン(舵とり):八丈島で海に囲まれて育つ。2018年に視覚障がい者として初めて日付変更線を越えるセーリングを成功させたヨットウーマン。現在の視野は20%程度。自然光の下ではほとんど視力がない。笑い上戸だが、レース中の冷静な判断に定評あり。

内村千文:メイントリマー(大きな帆をコントロール):視力を失った後、2007年にヨットと出会った。舵取りとしての経験は豊富だが、今回はこれまでと違ったポジションでの出場となるため猛特訓中。

秋山淳:スキッパー(視覚情報をメンバーに伝え、指示を出す):晴眼者:ヨット歴58年。学生時代にヨット仲間だった先輩が失明したのをきっかけにブラインドセーリングの存在を知り、その先輩と共に参加。国内での普及活動に携わっている。

村瀬敏彦:ジブトリマー(ヨット前方の小さな帆をコントロール):晴眼者:ヨット歴15年。ブラインドセーリングへの参戦は今年から。視覚情報を上回るコミュニケーション力を問われるスポーツとして挑戦。風や潮を理論的に分析して語る熱いヨットマン。

菊池と内村がどんな状況でレースを闘っているか画像で再現。僅かな視界が残っている菊池も目の前に別のメンバーが立っていると周囲は全く見えないのが現状。

*内村はこれまでのメンバーの1人が遠征を断念したことから、急遽チームに加わりました。全く新しいポジションで特訓中です。


チームの活動記録:https://www.facebook.com/TeamALBA.J/

チームのホームページ:https://blindsailingj.wixsite.com/teamalba


<キングストン世界大会>

ブラインドセーリングの世界大会は、9月1日から8日までカナダのキングストンで行なわれます。天候状況を見ながら毎日数レースをこなし、総合得点を競います。12ー20レースが行われる見込みで体力勝負でもあります。

日本は、97年イギリス大会を含め過去5大会で銅メダルを獲得しています。世界のレベルは着実に上がっていますが、今回、過去最高だった銅メダル以上を目指します

上段は今年3月、湘南レース出場時の写真。下段は全日本選手権。微風下のコントロールは非常に難しい。

<世界大会を目指す理由>

2019年4月、全盲として世界初の太平洋横断を成功させた岩本光弘さんは、視力を失ったときに絶望し、命を断とうとしたと語っています。ブラインドセーリングの仲間には同じような思いを抱え、生きる意味を探す過程でヨットと出会った方が少なからずいます。見えなくても闘える。練習を積んで上達する喜びを分かち合える。こんな機会があることを知ってもらいたいと考えています。

一方、障がい者雇用の現状もプロジェクトに踏み切った背景のひとつです。18年4月の障がい者の法定雇用率引き上げで、従業員45.5人以上の企業は2.2%の雇用が義務づけられました。しかし、19年4月時点で法定雇用率を達成した企業の割合は半数に満たない45.9%でした。体力的に厳しい夜間の低収入の仕事にしか就けなかったり、就職することすらままならない仲間もいるのが現状です。視力を失っても、周囲で起きていることを瞬時に理解して対応するヨット競技は、視力以外の能力が障がいを補えると知ってもらうきっかけになると期待をしています。

*太平洋横断を成功させた岩本さんから、ALBAへのメッセージ
船の上では視覚障がい者と晴眼者が命を預けあう究極の共生社会が実現しています。ブラインドセーリングをもっと知って頂くために世界の舞台で頑張ってきてください。そして、多くのセーリング仲間と和を広めてきてください」


<日本視覚障害者セーリング協会 (JBSA)>

 私たちの所属する視覚障害者セーリング協会(JBSA)では、視覚に障がいを持つブラインドセーラーと晴眼者がひとつのヨットで、お互いチームメイトとして対等な立場でセーリングの楽しさを共有しています。国内3拠点での活動は、セーリング技術向上のための定期練習や国内選手権の開催などを中心としていますが、世界選手権出場も大きな目標のひとつです。

今年5月の全日本選手権

<障がい者セーリングの効果>

ヨットは身体やメンタルの障がいに改善効果があるスポーツとして海外では広く取り組みが進んでいます。ヨットに乗ることで不登校の子供が授業に出席するようになったり、授業への集中力が増したという学術的論文もあります。イギリスでは医療分野でのセーリング利用も行われています。私たちは障がい者セーリングの体験会でも普及活動のお手伝いをしています。

障がい者セーリング体験会。定期的に都内で開催。

<チーム名に込めた思い>

ALBA はイタリア語で「夜明け」の意味です。この先色々な世界へチームとして羽ばたいていきたいという気持ち。苦難の人生に希望の光を与えてくれたブラインドセーリングを通して、みんなで前に進んでいけたなら、という思いで命名しました。 

<資金の使い道>

チームの遠征費用:出場登録費用、キングストン(カナダ)往復運賃、現地での練習日含めた11日間の滞在費、保険費用、現地でのメディカルチェック、視力測定によるクラス分けにかかる費用など。支援金はJBSAの「世界大会用」の勘定で管理をし、チーム遠征費用が圧縮できた場合には、今後の普及活動に充当します。

<最後に>

世界大会では可能な限り多くの人と交流してきます。そして、帰国後には緑内障などから中途失明される方々により積極的な機会を提供を目指すと共に、視覚障がい者が持つ能力を、健常者や事業主の方に知ってもらう手段を海外の例に習い実践して参ります。

※募集方式

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  • キングストンでのレース開始

    2019/09/05 11:18

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • キングストンからの報告用グループへのご招待

    2019/08/26 14:34

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • リターン追加のお知らせ

    2019/08/23 21:12

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

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