ご好評いただきました純綿大吟醸タオル第二弾はこすらないタオル。一般的なワッフルタオルの織組織を敏感肌専用に全面改良。伝統の日本手ぬぐいを思い起こさせる凹凸の少ない接触面にして、お肌への刺激ゼロを目指しました。魔法の糸-純綿大吟醸コットン糸と石鹸&天然酵素による神仕上げで極上の風合いに。

プロジェクト本文


こすらないタオル

 通常タオルは表面にパイルがあって、パイルによって肌触りがほぼ決定します。前回のプロジェクトの敏感肌専用純綿大吟醸タオルはパイルに極上超長綿スーピマコットンを使用しとても好評を頂きました。今回もこころばせ大人買いセットという特別リターンとして加えさせていただきました!

 今回の変形ワッフルタオルはこのスーピマコットンだけを使用して作り上げた超贅沢仕様です。パイルのないワッフル織を敏感肌用に全面改良。伝統の日本手ぬぐいを思い起こさせる凹凸の少ない接触面にして、お肌への刺激ゼロを目指しました。

 敏感肌の方に喜んでいただける「肌触りの良い」タオルであることは前回の純綿大吟醸タオルと同じですが、今回は濡れたお肌にタオルを置いて手を添えるだけで吸水する性能に特化して開発しました。こうして出来上がったタオルをこすらないタオルと呼ぶことにしました。

 荒れている皮膚を拭くときにはタオルが皮膚表面を移動するだけで痛い! こすらないタオルはこんな時に最適なタオルです。


お肌にやさしいタオルの六条件

 

 ・もちろんやわらいこと!
 ・肌への摩擦が小さいこと
 ・洗濯しても風合いの変化が小さいこと
 ・毛羽が落ちない、お肌につかないこと
 ・軽いこと
 ・乾きが早いこと


この六つの条件を満たすべく以下の基本商品設計をしました。

 1)原料選定:超長綿のスーピマコットン使用
 2)糸設計1:短い糸を極限まで削り落とし、甘撚り細番手で紡績

 3)糸設計2:細番甘撚り糸を三本に束ねる。三子撚り(みこより)
 4)タオルの設計:パイルのないワッフル織をさらに改良変形し、肌にやさしい織組織
 5)仕上げ:化学薬品や合成洗剤を一切排除し、天然酵素と石鹸で仕上げ

これだけの工夫を全部のせのタオルを作りました!

 次章からこの基本商品設計の詳細についてのお話いたします。


超長綿スーピマコットンをさらに磨く

 今回使用したコットンはアメリカカリフォルニア州サンホーキンバレー産のスーピマコットンです。スーピマコットンはアメリカのカリフォルニア州、テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州の4州のみで栽培されている超長綿(繊維が長くて細い)で、スーピマ協会の商標です。スーピマコットンの中でも最高の品質を誇るのがこのサンホーキンバレー産。現在選択できる最良のコットンです。 

 コットンの品質をはかる2つの指標が繊維長とマイクロネイヤです。繊維長とはズバリそのコットンを構成する繊維の長さで、長いほど品質が高くなります。マイクロネイヤは繊維の太さ(細さ)の指標で、数字が小さいほど繊維が細くしなやかであると評価されます。下図はスーピマコットンと一般的なコットンの比較図です。

 細くて長くその上光沢もあるスーピマコットンを使うことで、柔らかくてすべすべして摩擦が少なく毛羽落ちも少ないタオルが出来上がります。

 ・しなやかで柔らか
 ・滑らかで豊かな光沢
 ・深い味わいのある色に染まる

 さらに、このスーピマコットン繊維の短い部分を取り除くコーマ工程を通すことで、短い繊維を20%強も櫛削って除去しています。通常のコーマ工程では13%前後の繊維を落としますが、こころばせのスーピマコットンは短い繊維を梳ってくしけずって、実に7ポイントも多く繊維を梳りました。パーセンテージでは通常より5割強多く短い繊維を梳っています!。まさに極限まで米粒を削る大吟醸酒さながら。大吟醸酒で米を削るようにコットン繊維の上質な長い繊維だけを残して糸にしているのです。

次章では、この純綿大吟醸糸に加えたさらなる工夫についてご説明いたします。

 


魔法の糸:極甘撚り糸を三本に束ねました
魔法1:極甘撚り糸

 純綿大吟醸糸は工場で紡げる限界のゆるい撚り=究極の甘撚り糸です。これ以上撚りを減らすと、糸を紡ぐ時に切れてしまい製造できなくなるギリギリの甘撚り。この究極甘撚によって最上級の柔らかさが生まれ、お肌への刺激は極小になります。

魔法2:三本に束ねた三子糸

 通常、糸が細く織組織に適合しない場合は、その糸を二本に束ねた双糸にするか、それでも細い場合はもっと太い糸に変更します。

 純綿大吟醸糸もワッフル織にそのまま使うには細すぎます。双糸にしてもまだボリュームが少し足りません。上記のように通常なら太い糸に変更してワッフル織にしますが、こころばせでは純綿大吟醸糸を三本撚り合わせた三子糸(みこいと)を採用しました。

 究極の甘撚り糸三本を、そのより方向とは逆の方向にふんわりと撚り合わせます。すると三本の糸はそれぞれさらに撚りが緩み(解撚され)ながら三本が束になります。つまり、さらに究極の甘撚り糸が太い三子糸となって出来上がります。

 こうして出来上がった魔法の糸:純綿大吟醸三子糸を使っていよいよワッフル織に取り掛かります。


敏感肌最適化:変形ワッフル織

いわゆるワッフル織タオルというのはこんな織組織になっています。

 一般的なワッフル織


これに対して、こころばせの変形ワッフル織はこうです。

変形ワッフル織

二つを比較するとこんな感じ

 こころばせはあくまで肌弱さんに向けたタオルの開発にフォーカスしていますので、さらなるお肌への刺激ゼロ設計タオルを目指してこのような織組織の見直しを行いました。

 ごくまれにワッフル織の凹凸が肌に痛いという人がいらっしゃいます。かといって日本手拭いみたいな薄い平織り(凹凸なし)では吸水性が不足してしまいます。そこで、ワッフル織の凹凸を少し小さくしてお肌への刺激を減らしつつふくらみと吸水性を十分保たせるべく、ワッフル織を変形させ先に紹介した太い甘撚り三子糸で作ることにしました。


 今回のこすらないタオルを織ってくださったのは、戦前から続く今治タオルの名門「株式会社ハートウエル」さんです。社是は「タオル体験で人生のひとときを120%幸せにする」こころばせもぜひ見習いたいです。

 ハートウエルさんが所有されているタオル織機にはジャカード装置ついた織機が多くあります。あらゆるタオル製造に対応できる最高級のタオル織機です。

 まずタオル織機について。タオル織機とは平たくいうと2つのビームを持っている織機です。一つはタオルのパイル(生地の表面にあるループの糸)巻くビーム(巨大なボビンみたいなやつ)。写真の上部に見えていますね。もう一つは写真では見えませんが、パイルに並行して織られている経糸を巻くビームがあります。この2つのビームが連動して動くことでタオルが作られます。パイルを作る独特のモーションもタオル織機の特徴ですが、ここでは説明を割愛いたします。

 ジャカードとは経糸を一本一本自由に浮き沈みさせることで織柄を表現できる装置のことです。写真の中のビームの後ろに見える天井まで続いている黄色い線がジャカード装置の一部で、経糸を引っ張り上げたり戻したりして織柄を作ります。

 今回のこすらないタオルもこのジャカード装置付きタオル織機で生産されます。パイルレスのこすらないタオルですが、タオル織機の2つのビームに巻いた純綿大吟醸三子糸をジャカード装置でそれぞれ生地の表裏で別々に浮き沈みさせることで、表裏で表情の違う二重織のタオルになりました。

 こうした熟練の匠の技があって初めて、今回のこすらないタオルが誕生したのです。ハートウエルさん本当にありがとうございます!

 



 コットンはその素材特性上、洗濯を繰り返すことで硬化・劣化していきます。その硬化と劣化を最大限小さくする繊維にやさしい名水の使用と酵素による仕上げにより、コットンを最大限いたわってこすらないタオルが仕上がりました。

  この神仕上げともいえる加工を施してくださったのが、今治でも名高い技術とこだわりを持つ(株)河上工芸所の三宅社長です。

 織り上がったタオルを仕上げる上で、河上工芸所お願いしている3つの重要な工程があります。


【工程1:精練漂白】

 繊維中の不純物を取り除くのが精練、染色する下準備として綺麗に色が染まるように繊維の色素を除去するのが漂白です。

 通常この工程では、精練剤と苛性ソーダ、過酸化水素という化学薬品が使用されます。水温は約90度と高温です。

 対してこころばせのタオルについては、約50度の水温下で酵素を使って精練漂白を行います。天然酵素を使用し温度も低いことから、繊維の一本一本が痛まずコットンボールから出てきた繊維からただ油分だけが取り除かれた状態をキープします


【工程2:染色後の洗浄】

  通常は合成界面活性剤で洗浄までが行われます。対してこころばせのタオルでは、西日本最高峰・石鎚山の伏流水(名水100選)と天然石鹸で洗浄します。じっくり時間をかけて50度の温水で洗います。


【工程3:柔軟剤未使用で仕上げ】

 このこすらないタオルでは仕上がりに風合いをよくする柔軟剤も使用していません。いわば厚化粧のタオルではなくすっぴん美人。よくあるタオルのように買った時は柔らかいのに洗濯を繰り返し、柔軟剤が落ちて来ると途端に風合いが硬くなることはありません。柔軟剤を使っていないから、使い始めからグングン水を吸ってくれ、素材の持ち味を十分にいかしたナチュラルな風合いが長続きします。


こすらないタオルの商品情報

【変形ワッフルバスタオル】

 綿100% 128cm×70cm  215g
  一般的なバスタオル(120×60)より大判です。

ホワイト/グレー/キャメル

【純綿大吟醸タオル】


バスタオル(こころばせ大人買いセットと利きタオル企画に入っています。)

 綿100% 200g 120cm×60cm

フェイスタオル(こころばせ大人買いセットに入っています。)

 綿100% 80g 80cm×34cm


【ラミーコットンタオル】利きタオル企画に入っています

バスタオル 

ラミー55%コットン45%  330g 120cm×60cm

上から反時計回りにきなり、わかくさ、ラズベリー、チャコール

フェイスタオル

ラミー55%コットン45%  130g 95cm×37cm

ブラック、アップルグリーン、フラミンゴピンク、コバルト、ソーダ


【利きタオルシリーズ特別リターン】

こころばせはこれまで全くキャラクターの違う3つのタオルを生み出してきました。そこで、それぞれのタオルを味わっていただく特別企画、利きタオルシリーズを3つ用意いたしました!


【こすらないタオルvs純綿バスタオル】

こすらないタオルと前回大好評だった敏感肌専用純綿タオルとの対決です。同じ純綿大吟醸糸を使ったタオルですが、パイルの有無でどれだけ違いがあるのかを特別価格で利きタオルできる企画です。


【こすらないタオルvsラミーコットン バスタオル】

敏感肌の方に向けて開発したこすらないタオルと吸水性とサラサラ感にとことんこどわったラミーコットンタオルのバスタオルとの対決。くまモンの小山薫堂さんからも絶賛いただいたタオルなんです。


【こすらないタオルvsラミーコットン フェイスタオル】

こすらないタオルと同じくラミーコットンタオルのフェイスタオルとの対決です。ラミーコットンフェイスタオルはその給水量の多さとロングサイズ(長さ95cm)ゆえバスタオルの代わりに使う方がすごく多いタオルなんです。



全日本繊維産業協業プロジェクト


ここまで超長文を最後までお読みいただきありがとうございました!

 ブランド名「こころばせ」は古語で、こころのゆきとどくこと、たしなみあることを意味しています。私が作る日本製繊維製品もかくありたしと心がけています。

 これまで培ってきた繊維開発の知見とアイデアを、日本中の繊維工場の力を借りて本当の意味でのメイドインジャパンを実現していきます。私が主催する「こころばせ」ではこれからも、今回の純綿大吟醸変形ワッフルタオルのような「全日本繊維産業協業プロジェクト」を全力で展開していこうと思っています。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


【企画者のプロフィール】

大手紡績会社で技術者としてキャリアをスタートし、自社カタログ通販にて開発した綿素材を用いた繊維製品を企画販売するディレクターを担当したのち独立。商社やTシャツメーカー、その他繊維会社のプロデューサーや顧問をしつつ、主にほぼ日さん向けの商品を数多く作りました。

やさしいタオル
・伊藤まさこさんのタオルとタオルケットリネンコットンシリーズ綿毛布
くびまき
・ほぼ日手帳の
やさしくないタオルの作り方の連載コンテンツに実名で参加


こころばせにご支援ありがとうございます




  • 2019/09/19 14:30

    プロジェクトも中盤に差し掛かりました。パイルのないタオルの良さをお伝えするのはなかなか難しいですね。このことは、これまでのこころばせの製品の良さをお伝えする上でも結構苦心してきた事でもあります。先月のヒカリエのイベントでも、実際に触っていただくと驚きとともにご購入に至るケースは結構ありました。...

  • 2019/08/26 20:00

     今回のこすらないタオルを織ってくださったのは、戦前から続く今治タオルの名門「株式会社ハートウエル」さんです。社是は「タオル体験で人生のひとときを120%幸せにする」。こころばせもぜひ見習いたいです。 ハートウエルさんが所有されているタオル織機にはジャカード装置ついた織機が多くあります。あらゆ...

  • 2019/08/24 12:00

    こすらないタオルプロジェクトの展示と、以前のタオルの展示販売をヒカリエで行なっています。連日私がブースにいます。先のプロジェクトで発表した敏感肌専用純綿タオルやラミーコットン タオルを販売しています。ぜひヒカリエ8階にお立ち寄りください!BASEのショップでも購入できます!

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