デザインユニット「gift_」が新潟・十日町で営む宿屋カフェ 「山ノ家」を通して生活/考察して来た「ダブルローカル」、複数の視点・ナリワイ・場をもつこと。2015年(越後妻有)、2018年(清澄白河)と2ケ所で7組のトークゲストの対話を記録した素晴らしい言葉たちを出版化するプロジェクトです。

プロジェクト本文


【目次】

・ごあいさつ
・ダブルローカルという生き方
・'ダブルローカルをめぐる生きた言葉たち’ を本として出版したい
・この本の構成スタイル
・この本を形づくる2015年の対話
・この本を形づくる2018年の対話
・ダブルローカルがスタートした光景の記憶
・このプロジェクトに関わってくださっている方
・リターンについて
・資金の使い道
・スケジュール
・最後に

【ごあいさつ】

はじめまして。私は後藤寿和(ごとう としかず)といいます。パートナーの池田史子(いけだ ふみこ)と共に空間デザインのユニット「gift_」(ギフト)という名前で設計やクリエイティブ・ディレクションの仕事をしています。

縁あって、7年前から越後妻有 大地の芸術祭の里として知られる新潟県十日町市の松代という地区で宿屋カフェ「山ノ家」(やまのいえ)を、4年前から東京・清澄白河でギャラリー・カフェ「gift_lab GARAGE」(ギフトラボ・ガレージ)というふたつの拠点を運営し、現在その2カ所を行き来しながら日々活動しています。

山ノ家 Cafe&Dormitory / 新潟県十日町市松代(photo by Masayuki Hayashi)

gift_lab GARAGE / 東京・清澄白河

ふたつの拠点でそれぞれに生活と仕事の場を持ち、行き来するライフスタイルを始めてまもなく、私たちはこの状況を「ダブルローカル」と呼ぶことにしました。

どちらも「自分の場所」と認識する等価な、かつまったく異なるマイ・ローカルを同時に持つ生き方。それを基点に、私たちなりの視点や気づき、関係性などが連鎖的に生まれていきました。


【 ダブルローカルという生き方】

この「ダブルローカル」な生き方を日々実践している中で少しずつ見えてきたことは、例えば「二拠点生活」のような言葉では表現し尽くすことができない様々な側面や意味合いがあるのではないかということでした。単に複数の場所に生活とナリワイの拠点があるというだけではなく、その拠点を包括するエリア、広がりに対して(自分たちの)「場」を開いていくという状態、その営みを通して生まれてくる状況など、拠点がソリッドな定点ではなく、それ自体が日々うごめき繋がり変化していく運動体のようなものであること。何よりも、どちらかがOFFでアウェーというわけではなく、私たちにとってどちらもON、どちらもホームであること。

これらのことごとを、何らかの形で言葉として表したい、伝えたいという思いをずっとかかえていました。

まつだいで地元の方と企画運営しているお祭り「春迎えかまくら茶もっこ」。地元、外からの人が入り交じる。

【 'ダブルローカルをめぐる言葉たち’ を本として出版したい】

「山ノ家」を始めて3年後の2015年、「ローカルな拠点をつくること」をめぐって7名の方たちとの対話を企画する機会があり、それは私たちにとって「ダブルローカルとは?」を、触れられる確かなものにしていくための大切なステップとなりました。

リスペクトやシンパシーを持つ方たちとの興味深い対話、それぞれのユニークな生き方から紡ぎ出される、刺激ある言葉たち。これは私たちがずっと自分たち自身に問い続けて来た「ダブルローカルとは?」への現時点での言葉たちとも繋がってきます。

この時に交わされた記録を、できるだけその時の空気感を活かしながら言葉を紡いで、多くの方に共有できる「本」という形にして届けたい。

そして、この言葉たちが誰かの日常・生き方への良い刺激や視点を変えてみるキッカケになったとしたら、これ以上に嬉しいことはありません。


山ノ家 開業準備中のスタッフまかない朝ごはんの食卓。


東京の拠点を清澄白河へ。2014年当時の写真。(photo by Takashi Yatoo)


【この本の構成スタイル】

この本は、執筆からではなく、事前に公開で行われた対話やトークのみをもとに全編を構成・編集していくという、一風変わったスタイルでつくられようとしています。

2015年と2018年に行われたゲストたちとの対話が中核にあり、プロローグとエピローグにあたる私たちgift_によるテキストまで全て、トークをすることで素材をつくり、それらを、石や木を削り出して彫刻をつくるようにまとめていこうとしています。対話をすることでしか得られない、「生きた」言葉を捉えた本にしたいのです。

2019年6月にgift_lab GARAGEで行ったプロローグの為のトーク風景(photo by Nao Tadachi)

【この本を形づくる2015年の対話】

2015年、越後妻有エリアで3年ごとに開催される国際アートイベント、越後妻有 大地の芸術祭の大祭の年に、隣接する地域の廃校を芸術祭の作品としてアート施設化するプロジェクトに参画させていただくことになり、そこに併設するカフェの立上げをしつつ、会期中に来場者が参加できる企画も考えることになりました。

それを私たちが日々行なっている活動を客観的に捉える機会にしたいと考え、「場に出会う・場を作る」「状況を紡ぐ」「地域と繋がる」といったことをテーマに、そうしたことを実践している、私たちがぜひ話してみたい方々とのリレートークを企画。のちに出版プロジェクトチームを発足するパートナーとなる地域プロジェクトディレクターの瀧内貫さんとも、この時からトークイベント共催という形で協業が始まったのです。

このリレートーク、テーマはダブルローカルそのものではなかったものの、それぞれのトークゲストとの会話は多岐に渡り、さまざまな興味深い言葉・やりとりが豊かに飛び交っていました。これらの内容は音声記録され、瀧内さんたちによって文字起こしが実現し、ひとつの貴重な言語化された材料を手元に残すことができました。

2015年に越後妻有の奴奈川キャンパスGAKUSYOKUにて行われたトークの様子。

テーマごとに対話をしたのは、以下の方々です。(実際にはテーマを超え、もしくはまたがって話していました)

〈 リレートーク参加ゲスト 〉

「場に出会う・場を作る」

 鈴木善雄 (TAKIBI BAKERY / 株式会社CIRCUS代表 / CASICAディレクター)


 馬場正尊(建築家/Open A代表 / 東京R不動産ディレクター / 東北芸術工科大学 教授)

「状況を紡ぐ」

 伊藤洋志(ナリワイ代表)


 
菊地徹 (栞日)


 
山倉あゆみ(シンクボード株式会社代表)

「地域と繋がる」

 荒井優(学校法人札幌慈恵学園常任理事 / 札幌新陽高等学校校長)



 松村豪太(ISHINOMAKI 2.0代表理事)

※敬称略


【この本を形づくる2018年の対話】

このリレートークの後、確かな手応え、爪痕を感じたこの対話の言葉の数々を本にまとめられたら、いやまとめるべきだと、すぐに直感したにもかかわらずなかなか実行に移すことができずに時間だけが過ぎていきました。

気づけばまた3年が経ち次の芸術祭が来てしまう、という2018年のタイミングでこのプロジェクトは再燃し、2015年に越後妻有で行われた対話をもとに、再び今度はもうひとつの拠点である東京・清澄白河のgift_lab GARAGEで3年前とほぼ同じメンバーで新たに対話をすることになりました。

3年前の対話をテキストとして、それを書籍化するための「公開校正トーク」と題して、3年後に対話が再び展開されていったのです。

再集結したメンバーの中には3年前とは全く状況が変わっている方も出てきていて、この3年という時間の流れは単に3年前のトークを振り返り再確認するにとどまらない、新たな次の対話を生み出すことになりました。

結果、この2つの場所で3年の時を経て行われたダブルローカルにまつわる言葉たちが、3年前(2015年)と3年後(2018年)と、2つの貴重な材料として手元に残ったという状態になっています。

2018年、gift_lab GARAGEで開催した「公開校正トーク」。ゲストはCASICAディレクターの鈴木善雄さん。

【ダブルローカルがスタートした光景の記憶】

これらの対話で本を構成する中に、もう一つ加えたいと考えているものがあります。

竣工時の「山ノ家」写真を撮影してくださった写真家・林 雅之さんが、雪解けが始まる3月に再びこの土地を訪れ、その光景を撮影した未発表の素晴らしい写真たちが私たちの手元にあり、これをぜひ本の中に入れたいと考えています。

豪雪地帯でもある十日町まつだいの光景(photo by Masayuki Hayashi)


【このプロジェクトに関わってくださっている方】


改めて、出版プロジェクトに関わってくださっている方をご紹介します。

ディレクター:瀧内 貫  |  Toru Takiuchi1978年大阪生まれ長野育ち。株式会社コトト 代表取締役、ミリグラム株式会社 取締役、まちの教室 ディレクターなど。 地域に根ざし、さまざまな事業やプロジェクトの伴走者として、各種広告やウェブサイトなどのデザインディレクションを手がけるほか、地域課題を整理、解決するための活動やプロジェクトに携わるなど、グラフィックデザインや空間デザイン、プロジェクトマネジメント、コミュニティデザインとその周辺を専門領域としている。


編集:増村 江利子 | Eriko Masumura 

編集者/文筆家/ミニマリスト 国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスエディター。Webマガジン「greenz.jp」編集、「SuMiKa」編集長、「SMOUT」編集長、「SIRI SIRI ASSEMBLAGE」編集長。主なテーマは、アート、建築、暮らし、まちづくり。二児と犬二匹、猫三匹の母。長野県諏訪郡でDIY的暮らしを実践中。


印刷:藤原印刷株式会社

長野県松本市に拠点を構える印刷会社。「心刷(しんさつ)」をモットーにとても丁寧かつクオリティーの高い本を送り出し続ける会社。https://www.fujiwara-i.com/


制作協力:tsugubooks、小口真奈実、越智風花、小林稜治、杉田映理子、羽入田郁未、忠地七緒、岡島梓

※敬称略

多くの方に支えられて本の制作を進めています。


【リターンについて】


《2,000円プラン》

 □ オリジナルサンクスカード

今回のプロジェクトのために新たに作るオリジナルカードで、感謝の気持ちを添えてお送りします。


《3,000円プラン》

 ■「ダブルローカル」の出版本1冊 

 □ オリジナルサンクスカード

今回のプロジェクトで完成した本をお送りします。お礼のカードを添えて。


《5,000円プラン》

 ■「ダブルローカル」の出版本1冊

 □ オリジナルサンクスカード

★本の中に「Special thanks」としてお名前記載

製作する本の中に「Special thanks」のページをつくり、支援いただいた方のお名前を記載します。

※必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記載を希望されない場合、その旨をお書きください。

※以下、すべてのリターンに適用いたします。


《6,000円プラン》本とコーヒーのセット

※現在はトレーではなくソーサーに載せてお出ししています。

 ■「ダブルローカル」の出版本1冊

 □ オリジナルサンクスカード

★本の中に「Special thanks」としてお名前記載

※必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記載を希望されない場合、その旨をお書きください。

+gift_lab GARAGEで利用できるハンドドリップコーヒーチケット2枚

※コーヒーチケットの有効期限は2020年12月まで。店舗の営業日のみ有効 (営業日程はFacebookページにて毎月更新のカレンダーで確認できます)。


《8,000円プラン》本+「まつだいの雪解け」ポストカード10枚セット

photo by Masayuki Hayashi

 ■「ダブルローカル」の出版本1冊

 □ オリジナルサンクスカード

★本の中に「Special thanks」としてお名前記載

※必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記載を希望されない場合、その旨をお書きください。

+本の中に掲載される林 雅之さんによる写真「まつだいの雪解け」の

限定ポストカード10枚セット(非売品)

林 雅之:フォトグラファー
『VOGUE NIPPON』『Casa BRUTUS』のエディトリアルや、「コム・デ・ギャルソン」「アルフレックス」「飛騨産業」「無印良品」の家具やプロダクトの撮影、Gallery KOYANAGI (1992)、佐賀町エキジビットスペース (2000)、温室 (2009)、Spiral garden (2010)、イデーショップ(2012,13,15,17)、Bunka Fashion College(2015)、aglaia Intellectual and comfort(2017)などで作品発表などを行う。写真集としては、「mannequins」などがある。


《10,000円プラン》あなたの大切な方にこの本をシェア

 ■「ダブルローカル」の出版本3冊

 □ オリジナルサンクスカード

★本の中に「Special thanks」としてお名前記載

※必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記載を希望されない場合、その旨をお書きください。


《20,000円プラン》 2名1組限定。まつだいの手づくりのお祭り「春迎え かまくら茶もっこ」にご招待します!

 ■「ダブルローカル」の出版本1冊

 □ オリジナルサンクスカード

★本の中に「Special thanks」としてお名前記載

※必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記載を希望されない場合、その旨をお書きください。

+「春迎え かまくら茶もっこ」にご招待(山ノ家泊) 

山ノ家が面する松代・ほくほく通りは古くからの街道筋。ここを訪れるひとたちや旅人を温かく招き入れてもてなす風習を「茶もっこ」と呼んできました。その旧き良き「茶もっこ」を復活すべく地元の有志と山ノ家とで作った新しいお祭りが「茶もっこの宴」です。

開催日時:3月21日(土)17時~21時

※茶もっこ参加パスポート+個室に宿泊(開催当日夜)+朝ご飯付き。(すべて2名様分)

※14時頃~地元有志との雪灯籠づくりも予定。ここからの参加で、さらに滞在体験を楽しめます。

※開催する現地までの往復交通費、ご飲食代などについては別途ご負担ください。


《50,000円プラン》ダブルローカルについての生の言葉を届けにいきます!

gift_のふたり(後藤、池田)があなたの希望する場所へ出向き、「ダブルローカル」についての話しを直接させていただきます。(開催時期や内容については要相談)

 ■「ダブルローカル」の出版本1冊

 □ オリジナルサンクスカード

★本の中に「Special thanks」としてお名前記載

※必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記載を希望されない場合、その旨をお書きください。

+gift_によるダブルローカルについての出張講演


【資金の使い道】

この本の出版にまつわる費用(編集、デザイン、印刷)が資金の使い道です。

完全なる自主出版となりますので、ここでのみなさんのご協力がとても貴重な原資となります。


【実施スケジュール】

このクラウドファンディングと平行して、編集を進めています。

8〜9月に編集、9〜10月にデザイン・校正、11月に印刷・完成を目指しています。

クラウドファンディングの募集終了は9月30日となっています。


【最後に】

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

私たちは、なんともともいえない縁に導かれるようにして、このような「ダブルローカル」という生き方を現在も続けています。いつまで続くかも分かりません。

そしていま、何かを「始める」のと「続ける」のでは全く意味が違うと実感していますし、正解も成功もゴールもないと思っています。

何はともあれ、この生き方はとても刺激に満ちていていて、いまだにこんなことが起こりえるのか、というような計り知れないことが起きたりします。

そんな状況の現在形として切り取るこの「本」がどの様な形で完成するのかも分かりませんが、そのこと自体にとてもワクワクしています。みなさんにそのワクワクの一端を共有できたらという思いでこのクラウドファンディングに挑戦します。

このプロジェクトを応援してくださること、それは私たちの数奇な運命のようなものの背中を少なからず押していただくということになると思っています。

どうかこの行く先を、一緒に見守っていただけたらありがたいです。


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2019/10/01 21:56

    昨日、9月30日の23:59に出版プロジェクトのクラウドファンディング募集が終了しました。みなさまのあたたかいご支援により、698,000円、目標額のおよそ7割を集めることができました。126名のご支援いただいたみなさま、本当にありがとうございます。心より御礼を申し上げます。ひとりひとりの方に...

  • 2019/09/30 20:46

    今回のダブルローカル出版プロジェクトのメイン写真。なんだか賑やかで良い雰囲気ですよね。これには、実は特別な想いがあるのです。2013年の夏、山ノ家の一周年と茶もっこのイベントのときのひとときがきり取られています。ここにはもちろん地元の人もいます。独立する前のデザインカンパニー、IDEE時代から...

  • 2019/09/29 10:21

    いよいよクラウドファンディング募集締切りまであと2日となりました。これまでご支援やシェアのご協力をいただいていることに改めて感謝します!現在進めている本の編集の風景についてご紹介します。8月〜9月にかけて出版プロジェクトチームとの編集会議を進めています。いままでのトークの素材をもとにした原稿は...

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