NPO法人三重ナースマネジメント協会の井倉一政(いくらちゃん)です。いくらちゃんは、2014年から精神障害者への住宅提供事業を実施してきました。今回は、三重県津市で、経済的困窮者に家賃完全無料の住居を提供したいと計画しています。

プロジェクト本文

ご挨拶

みなさんこんにちは。

三重県のNPO法人三重ナースマネジメント協会で活動しています井倉(いくらちゃん)と申します。


ところで、みなさんは、賃貸住宅を借りたことがありますか?

その時に、部屋を借りるのに苦労した経験はありますか??

いくらちゃんは、住みたいなと思える部屋を見つけるのに苦労したことはありますが、正直、部屋を借りるのに苦労をしたことは全くありませんでした。私から入居申し込みをして、断られるなんて経験は、人生で一度もしたことがありませんでした。

『部屋を借りたくても、借りることができない』

実は、現在の日本でもそのような経験をする方も、結構たくさんいらっしゃいます。

いくらちゃんは、かつて保健所で精神障害者への支援の担当保健師をしていました。

当時は、心の病気の治療を終え、病院を退院する精神障害者の方の退院支援を仕事にしていました。

病気を治療し、地域で生活することができるようになった方たちは、自らの足で不動産屋を回ります。時に不動産屋から「精神障害者に貸す部屋はないよ」との冷たい言葉に耐え、幾度も門前払いをくらいながらも、何とか部屋を見せてもらい、そして、やっとのことで入居の申し込みをします。しかし、入居審査が通らない。運よく審査が通っても、大家さんから入居のOKが出ない。

無知からくる偏見から、ただ暮らすだけなのに、地域で静かに生活したいだけなのに、近所で反対運動が起こったこともあります。

地域はこのような状況ですから、本人はせっかく病気がよくなっても、また病気が悪化してしまいます。うつ病だった人は、さらに気持ちが落ち込んでいきました。

いくらちゃんも、何度も精神障害者の方と一緒に不動産屋をまわりました。

「保健所の人が付いてくるなんて、よっぽど病状がひどい人なんですね、うちでは貸せる部屋はありませんよ」「いざというとき、24時間保健所が身元引き受けになってくれますか?」いろいろな言葉を投げかけられました。

行政の行った大家さん対象の調査に、こんな結果があります。

差別はダメ。偏見を持たないようにしよう。誰もが住みやすい町づくりをめざそう。

そう言われている、ここ日本でこの結果です。

このままではまずいと思ったいくらちゃんは、一念発起して借金をこさえ、土地付きの古い長屋(アパート)を買い、2014年から精神障害者を主な対象として住宅提供事業を行ってきました。


地域最安値を目指して、できるだけ安い家賃で住宅提供をしてきましたが、住居に困っていたのは、精神障害者だけではありませんでした。

実際には、高齢者夫婦世帯、車椅子でお一人暮らしの方、外国人世帯、高齢独居の方、母子家庭など、いろいろな方がおられました。

みなさん口々におっしゃられるのが「家賃は1円でも安いほうがいい」「年金生活は苦しい」ということです。

例えば、精神障害者で一人暮らしをしようと思う状態の方ですと、障害年金は、だいたいは2級ですので、下の表を見てもらうと分かるとおり、月額たったの6万5千円です。

ここから、家賃、光熱費、携帯代、交通費、医療費を払うわけです。もちろん食費も。

「家賃は1円でも安いほうがいい」「年金生活は苦しい」まさにその通りだと思います。


地域ではさまざまな事情で、住むところに困っておられる方が、たくさんおられます。

人口が減少している?空き家が増えてきている?その通りですが、住居に困っている人は全く減っている実感はありません。

国内での貧富の差が拡大している今、行政の支援だけでは、到底、必要な住居はまかないきれていません。行政には家賃無料住宅は、たぶん無理です。NPOだからできると思うのです。

今回私たちは、三重県津市で、経済的に困窮して住宅に困っている方に家賃完全無料の住居を提供します。

今回のプロジェクトで使わせてもらえる無料の部屋数は、たったひと部屋です。まずはひと部屋でひと組に、住居の提供を行います。本当にちいさなちいさな一歩です。でも、今ここで踏み出さなくては、現状は何も変わりません。未来も変わりません。私たちの想いに共感し、協力してくれる仲間や協力団体ができ、あと少しで実現しそうなところまで来ました。




このプロジェクトで実現すること

三重県津市で、以下の①~③の方たちの中から、一世帯を対象として家賃完全無料の住宅提供を行います。

①経済的に困窮して、住むところに困っている方。

②家賃無料の住宅で一定期間暮らすことで、生活の再構築を行い、社会復帰する方。

③高齢・病気・障害独居などを理由に、入居審査に通らず、住むところに困っている方。


また、私たちは、この住宅で暮らす方が人や仕事とつながることができる仕掛けも用意しています。

・入居された方には、私たちの仲間である看護師や保健師、公認心理師が無償で健康相談に応じ、必要に応じて、健康的な生活ができるためのアドバイスも行います。

・定期的に、同じアパートに暮らす人たちとの交流会を実施し、新しい人とのつながりを作ります。

・仕事を探している人で希望する人には、NPOや地元自治体のボランティア活動に参加したり、岡野不動産合同会社の実施する不動産管理の仕事(草刈り、清掃業務等)をしたりして、社会復帰のステップを一緒に歩みます。

・自立した生活ができるまでの期間をここで過ごし、3か月から6か月を目途に、家賃無償住宅からの卒業を目指します。



家賃無料の住宅の提供事業の概要

入居いただくアパートの様子はこんな感じです。

他の入居者の皆様と関係者で、BBQや流しそうめんなども行います。


玄関を開けると、そこは、なんということでしょう。清掃も隅々まで行き届いており、いつでも入居できるように、洗濯機もお出迎えです。


さらに奥に進むと、うれしいことに電子レンジと冷蔵庫も備え付けられています。


床も磨き上げられてピカピカです。少し古いですが、エアコンも完備されていて、ここに住む新しい住人を見守ってくれているようです。


広くはありませんが、生活に必要な家具はすでにそろっており、今や遅しと、新しい住人を待っているかのようです。


経済的に困っている方が、このアパートの一室から、新しい生活のスタートを切って社会復帰していくことが叶えば、これに勝る幸せはありません。



いくらちゃんのこれまでの活動

【2006年~】 

三重県四日市市役所 保健師
(保健センター・健康企画・保健所精神保健担当を歴任)

【2013年】 

個人事業主(開業保健師)として創業
精神保健活動で、第17回チヨダ地域保健推進賞 受賞

【2014年】 

保健師大家さんとなり、主に精神障害者に一般住宅を提供開始
精神保健活動で、第10回精神障害者自立支援活動賞 支援者部門 受賞

【2015年】

「障害者などへの住宅提供事業 保健師による不動産賃貸業へのチャレンジ」
論文発表 (月刊地域保健

【2018年】

「住居提供事業を行う開業保健師活動の考察」論文公表 (掲載論文
三重大家さんの会講演会「社会的弱者を対象にした賃貸経営」講師
NPO法人三重ナースマネジメント協会 設立 理事長就任
日本開業保健師協会 理事就任

【2019年】 

精神障害者への住居提供事業の記事掲載(リソースガイドさんの記事
日本開業保健師協会 副会長就任



資金の使い道

支援金は、当初2年間分の共益費と共有部分の電気代などに使わせていただきます。

その他プロジェクトの運営に必要な経費にも活用させて頂きます。

想定以上の多くの方のご支援を頂きました場合は、2部屋目、3部屋目と事業の拡大も視野に活動して参ります。


なお、本事業を推進する際には以下の協力を予定しています。

・岡野不動産合同会社には、アパートの空室を一部屋ご提供いただきます。

・グラスランド株式会社には、緑化による快適な住環境のアドバイスをいただきます。

・食事支援が必要な方は、近隣のフードバンクから食品を提供いただきます。また、住居支援を必要とする方の情報共有にもご協力いただきます。


リターンについて

リターンは、法人限定のボールペン、法人のロゴ入り鉢に入った可愛い多肉植物をご用意いたしました。

また、開所式と立食パーティーへのご招待、いくらちゃんの出張講演会も準備しました。

主に法人様向けに、広告用として3種のリターン(3万円、5万円、10万円の各コース)をご用意しました。

リターンの詳細については、リターン欄をご覧ください。

今回限定のものも多くありますので、是非ご検討ください。



最後に

これまでの私は、情熱と無知を武器に、精神障害者の方を中心に住居提供を行ってきました。しかし、今振り返ってみると、その多くの時は孤軍奮闘状態でした。今回、2018年12月のNPO法人の立ち上げをきっかけにして、活動に賛同してくれる仲間が増えて、たくさんの愛と勇気をもらいました。

また、今回の新しい事業では、岡野不動産合同会社、株式会社グラスランドなどの新しい関係機関のご協力もあって、私たちの想いが形になるスタートラインまでくることができました。

みなさんのあと一押しの支援で、経済的に困窮する方への息の長い住居支援が実現します。


クラウドファンディングがはじめてという方も居られるかもしれません。あなたの小さな一歩が私たちの一歩を支えています。あなたのその行動が、生活に困窮する方の1ヵ月の安心につながる支援になります。そして、ここを巣立った子どもが、きっと未来の日本を明るくしてくれます。私たちは、ここを巣立っていく人たちのその後も見守っていきます。


社会貢献の具体的やり方がわからず、何から手をつけていいのかと考えておられる経営者の皆様。私たちのワクワクとドキドキを、このプロジェクトを、ぜひ私たちに実行させてください。御社の社会貢献の一翼を私たちに担わせてください。社会に役立つ企業づくりのお手伝いを私たちにもぜひさせてください。


クラウドファンディングやその他の寄付のご経験者のみなさま。今回初めて、私たちは、この場をお借りしてプロジェクトについて知っていただく機会を得ました。未経験なことも多いので、至らぬところもたくさんあるかと思いますが、私たちの新しい挑戦をぜひ、皆様の手で成功体験にかえさせてください。私たちが自律してNPO活動ができるようにお支えください。


皆様のご支援、心よりお待ち申し上げております。

つたない長文に最後までお付き合いくださり、誠にありがとうございました。


※募集方式<All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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