▼ご挨拶

羽田空港(東京国際空港)は、日本の空のゲートウエイとして、長い歴史を刻んできました。その羽田の地に、航空博物館を実現したいと、私たちは活動を続けています。

羽田航空博物館プロジェクトです。

「私の羽田アルバム展」、「電動ヒコーキ・フライト体験会」、「ペーパーグライダー・ワークショプ」、「羽田航空博物館展」、「羽田空港歴史さんぽ」など数ある活動の一つとして、毎年9月末に羽田空港で行われる「空の日」イベントでホンモノのヘリコプターを展示しています。

普段は遠くから眺めるだけのヘリが、この日ばかりは乗ったり触ったりと自由に体験できる貴重な機会として、大人だけでなく沢山の子どもたちから毎年親しまれてきました。

プロジェクトメンバー

中村浩美(航空評論家、科学ジャーナリスト)/阿部和彦(自家用ヘリコプター操縦士)/石崎剛久(元会社代表取締役)/大河義一(航空ジャーナリスト協会会員)/河村厚(会社員)/倉本俊司(自作飛行機、展示用飛行機製作者)/小山正人(元宇宙関連機関)/藤田要(元放送局)/皆方恵美子(会社役員)/柳田雅人(自家用操縦士)/星加正紀(会社役員)/坂井正一郎(グライダー教官、元エアラインパイロット)/近藤晃二(カメラマン)


▼このプロジェクトで実現したいこと

展示するヘリは、私たちの会員である阿部和彦が独力で全国から集めてきた機体のうちの一つです。

彼自身「ヘリコプター歴史保存協会」を立上げ、使命を終えスクラップになる運命だった貴重な機体を収集している、知る人ぞ知る有名コレクターです。

いわゆる「車検切れ」ですが、飛べなくなったとは言えその機体には数々の仕事をしてきた「歴史」があるのです。

今回の「空の日」展示機は、米ヒューズ社が1960年代に開発し、現在も後継モデルが世界の空を飛び続けている大ベストセラー機、ヒューズ500。

ヘリコプターの歴史を代表するこの機体を「空の日」に羽田空港で展示する、私たちが最も大切にしている活動です。

しかし、機体を会場まで陸送するには多くの費用が必要であり、会からの支出に加えて様々な方面からの支援を頂いていますが、それでもまだまだ足りません。

昨年、初めて挑戦したこのプロジェクトには皆さまから21万円ものご支援を頂戴し、お陰様で300人を超える子どもたちがヘリのコックピット体験をすることができました!

心よりの御礼を申し上げます!

ぜひ、今年も皆さまからのご支援を頂き、羽田空港でヒューズ500を多くの子どもたちに見て、触って、乗って欲しいのです!!


▼ヘリ輸送から展示まで(昨年の様子)

イベント前日、「ヘリ基地」から会場の羽田空港まで陸送されてきたヒューズ500。

飛んできたわけではありません!

重量500kgほどのヘリは、メインローターの専用治具一つで吊り下げることができるのです。

大変珍しいシーンです。

最も慎重な作業が求められる、メインブレードの取り付け。

4枚のメインブレードは外されて陸送されます。

ローターとブレードとはなんとわずか4本のピンで固定されてるのです。

そしてブレードを「揺らし」ながらピンの位置に合わせるというのが「技」です。

ヘリって凄いですね。

詳しくは動画をご覧下さい。

ブレードの取り付けという他では絶対に観れないシーンです。


いよいよイベント当日。

今回は朝から生憎の雨。

開場前にメインブレードにブルーシートを展張します。

はい、展張終わり!

便利ですね。

そして、なんと雨にも関わらず開場直後からお客様が続々と!

どんどん列が伸びる!伸びる!

フォトジェニックな一枚が撮れたかな?

そして私たちのもう一つの活動である、「私の羽田アルバム展」と「HASMカフェ」も同時開催。

昨年は皆さまから21万円のご支援を頂いた結果、300人を超える子どもたちにヘリのコックピットを体験させることができて、本当にありがとうございました!!

最後に私事で本当に申し訳ないのですが、こうした子どもの頃の「ヒコーキ体験」が実は大切だということを書きます。

これは昭和38年、二子玉川園で開催した「春の航空祭」の一コマ。

当時の海上自衛隊第3術科学校所属のジェネラルモータースTBM-3S2・アベンジャーのコックピットに乗ろうと父に抱かれている私。

すでに来たるべき不安で完全に固まっています!

他の子どたちはウキウキでコックピットに乗っているというのに…。

案の定、コックピットに乗ったら大泣きに次ぐ大泣きで、それは今でも記憶にあります。

なぜ泣いたのか、思うに「コックピットに座ってしまったらそのまま飛行機が飛んでしまう!でもボクは着陸する方法を知らない!」、そんな恐怖に怯えたんじゃないかと…。

しかし、その私がヒコーキ好きになり羽田好きになり、そして航空機器関係に就職し、HASMに参加するのですから、大泣きでもこの時の体験が今の自分を作ってるのではないかと思うのです。

こうしたコックピット体験会をやってますと、必ず「ギャン泣き」する子や乗る前に怖気づく子がいますが、この子たちはヒコーキへの感性が特に鋭いのです。(個人の感想です!)

今年も、ご支援どうぞよろしくお願い申し上げます!!

▼日時・会場

国際都市おおたフェスティバルin「空の日」羽田

開催日:令和元年9月28日(土曜日)※小雨決行/荒天中止

会場:羽田空港旧整備場地区(羽田空港一丁目5番先)

アクセス:京浜急行電鉄空港線「天空橋」下車徒歩5分

東京モノレール「天空橋」下車徒歩5分

臨時シャトルバス運行

▼プロジェクトをやろうと思った理由

私たちの会の初代会長は、精神科医にして作家の斎藤茂太。

「モタさん」と呼ばれ、『モタさんの“言葉”』など著作で有名ですが、彼はこの会の発足にあたってこんな言葉を遺しています。

「世界中にあって、日本にないもの。それはユーモアと国立規模の航空博物館ではないでしょうか。
世界各国では、歴史的な飛行機がきれいな状態で保存されています。飛行機は、素晴らしい芸術品に匹敵する民族の遺産と考えるべきでしょう。こうした遺産を後世に伝え、後に続く未来の人びとに夢を与えたい。そのためには博物館が必要です。 親子連れや恋人同士が楽しみながら見て触れて、航空宇宙の歴史や未来を体験できる、そんな場を是非、羽田に設立してほしい。」

初代会長、元名誉会長 故斎藤 茂太


▼これまでの活動

1987年:ジェット旅客機(JA8001富士号)保存世話人会発足。

1988年:JA8001富士号保存運動の有志、航空関係者、ジャーナリストらにより「羽田航空宇宙科学館設立準備会」(会長 斎藤茂太)を結成

1994年:「羽田航空宇宙科学館推進会議」(会長 斎藤茂太)に名称変更

1996年:「羽田航空宇宙科学館展示基本構想」を発表。

1998年:全国各地に支部を設立。YS-11量産1号機(JA8610)の保存運動を展開

2000年:国際航空宇宙展に初参加

2002年:羽田空港で第一回「ミニ羽田航空宇宙科学館」開催

2003年:第二回「ミニ羽田航空宇宙科学館」開催

2004年:第三回「ミニ羽田航空宇宙科学館」開催

2005年:第四回「ミニ羽田航空宇宙科学館」開催

2006年:第五回「ミニ羽田航空宇宙科学館」開催

2007年:第六回「ミニ羽田航空宇宙科学館」開催

2008年:第七回「ミニ羽田航空宇宙科学館」開催

2009年:第八回「ミニ羽田航空宇宙科学館」開催

2010年:「特定非営利活動法人 羽田航空宇宙科学館推進会議」と組織変更

2011年:羽田空港「空の日 フェスティバル 2011」に展示・参加

2012年:羽田空港「空の日 フェスティバル 2012」に展示・参加

2013年:羽田空港「空の日 フェスティバル 2013」にヒューズ500を展示・参加

2014年:羽田空港「空の日 フェスティバル 2014」にヒューズ500と「電動ヒコーキ・フライト体験会」で展示・参加

2015年:羽田空港「空の日フェスティバル2015」で「電動ヒコーキ・フライト体験会」開催

2016年:羽田空港「空の日フェスティバル2016」で「電動ヒコーキ・フライト体験会」開催

『国際都市おおたフェスティバル in 「空の日」羽田』で、ヒューズ500と「電動ヒコーキ・フライト体験」、「紙飛行機教室」、「私の羽田アルバム展」、「HASMカフェ」を開催

2017年~2018年:羽田空港「空の日フェスティバル 2017」「電動ヒコーキ・フライト体験会」開催

『国際都市おおたフェスティバル in 「空の日」羽田』にヒューズ500と「私の羽田ミニアルバム」展示


▼資金の使い道

9月28日、『国際都市おおたフェスティバルin「空の日」羽田』で展示するヒューズ500の陸送費用

※リターン経費等の必要経費を差し引き、全額陸送費用に使います。


▼リターンについて

リターンの商品は、本プロジェクトを通して羽田空港とヒコーキの魅力を皆様へお届けしたいという想いのもと、私たちの活動グッズに加え、HASM会員で写真家の青木勝氏がこれまでに羽田で撮影した作品を特撰ポストカード(12枚入り)としました。また、航空機のコックピットに搭載されていたホンモノの水平儀など空への憧れたっぷりの返礼品をご用意しております。

返礼品の詳細につきましては、返礼品リストと活動報告を是非ともご覧ください。


▼最後に

羽田空港とヒコーキを少しでも多くの方々が身近に感じてもらおうと始めた「空の日」でのヘリコプター展示、沢山のお客様に観に来て欲しいと想いを込めています。

そんな私たちの想いを、多くの皆様よりご支援を賜りたくクラウドファンディングへ挑戦しております。

こうした体験を通じて、ヒコーキへの魅力の一助となることを願い、皆さまがヘリコプターに観て、触って、乗って笑顔になっていただきたく思っております。

つたない文章を最後までお読みいただき感謝を申し上げます。

ヘリコプター展示へご支援をいただきますようお願い申し上げます。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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