福岡のお米農家「百笑倶楽部」が自社の農薬・化学肥料ゼロのお米・古代米を使った「RAW（生）甘酒」を商品化しました。火入れしない生甘酒を通して、自分たちの想いを多くの人に知ってもらうためのプロジェクトです。

はじめまして。百笑倶楽部の田中大輔です。
福岡久留米市で米農家「百笑倶楽部」として農業をしています。今回、百笑倶楽部では自社の無農薬米を使った一切火入れをしていない生の甘酒「RAW甘酒」の商品化をしました。
（あまり知られていませんが、“全く火入れをしていない”甘酒はとても珍しいのです！）

福岡の歴史ある酒蔵様と一緒に作っているため、味に自信があるのはもちろん、「作りたての甘酒の味を多くの方に知ってもらいたい！」という百笑倶楽部の思いが詰まった商品になっていますので、共感していただけましたら支援していただけると嬉しいです。

百笑倶楽部は、福岡久留米でお米を育てている生産農家です。1993年から農薬･化学肥料を一切使わずにお米を育てており、安全で美味しい自慢のお米を直接届けたいという思いから、市場などは通さず福岡久留米近郊のお客様にはトラックで一軒一軒お届けしています。

農家としての知識や経験、自然から学んだことを、少しでも多くの方に伝える事で、みなさんがちょっとでも幸せな気分に、そして明日への活力につなげて欲しい、農業の楽しさや面白さ、素晴らしさを伝えていきたい、そんな思いで、愛情を込めて作ったお米をお客様へお届けしています。

今回、お米とは違う形でより多くの人達に自分たちの活動を知ってもらうため、火入れをしないノンアルコールの生甘酒「RAW甘酒」を商品化しました。
（「RAW（ロー）」は「生」という意味になります。）

一般的に店頭で販売するには、麹菌の活動を止める必要があるため、70度以上で火入れをしています。
※発酵が進むと爆発してしまう&日持ちがしない、風味が落ちてしまうためです。

しかし、せっかくの甘酒の良さである麹菌の活動を止めてしまうのはもったいない！という諦めきれない思いがあり、一切火入れをしない、作りたての甘酒を届けるために、地元の酒蔵様に協力を仰ぎました。

試行錯誤の末、酒蔵様の協力の元「冷凍」での独自の製法が完成。活きた菌を保ち、酵素がしっかり働く「生」の甘酒を、ようやくお届けすることが可能になりました！
通常は製造後1週間程度しか日持ちしませんが、冷凍することにより長期間保存しても美味しくお召し上がりいただけるようになっております。

今回商品化した「RAW甘酒」には3つの特徴があります。

RAW甘酒に使用しているのは「お米」と「古代米」。

どちらも全て百笑倶楽部で農薬・化学肥料を一切使用せずに育てたお米を使用しています。私たちは、食に関わる職業なので、安心で安全なものを届けたいという思いを強く持っており、農薬・化学肥料を使わずに愛情を込めて育てています。

お米は「ヒノヒカリ」という品種で、アクが少なくモチモチとした食感とお米本来の甘みが特徴です。お客様からは「冷めても美味しい」という感想をいただいております。

RAW甘酒の原材料には、お米の他に、スーパーフードである古代米（黒米・赤米）を使用しています。

黒米にはブルーベリーなどでも有名なアントシアニンが含まれています。中国では昔から薬膳米と呼ばれ、滋養強壮、栄養食品として用いられてきました。赤米には、ポリフェノールの一種であるタンニンが含まれていて、過酸化脂質（コレステロールや中性脂肪などの脂質が活性酸素により酸化されてできる物質）の生成を抑える作用があり、老化防止効果や発ガン抑制作用もあると言われています。さらに、体を温める効果もあると言われていて、冷え性の改善にも役立つと言われています。

これらの古代米を使用することで、より美味しく、より健康効果も高い甘酒となっています。

今回の甘酒の開発は、福岡の酒蔵様に協力いただいております。

酒造りのプロである酒蔵様は、HACCPを取得するなど品質管理も徹底しております。技術へのこだわりはもちろんのこと、安心・安全や品質などにも強いこだわりを持った酒蔵です。

麹の効果を最大限に活かすお酒作りのプロに協力してもらうことで、生産者だけでは実現することが出来ない、高い品質の甘酒ができ上がりました。

今回、自社で甘酒を商品化しようと思ったのは、私たちが直接お米を届けてきたお客様への想いがきっかけでした。

RAW甘酒を商品化する前は、お取引のある酒商様の甘酒の原料として、お米や玄米を卸していたので、お客様から甘酒が欲しいという要望があった際はその酒商様の甘酒をお届けしていました。しかし、原料として卸していたため、その甘酒の原料すべてが私たちのお米という保証はありません。せっかく農薬・化学肥料を使わずに愛情を持って育てているので、自社のお米を100%で作った甘酒を届けていく方が、普段から百笑倶楽部を応援してくれているお客様の思いに応えられるのではないかと思い、自社甘酒の商品化に乗り出しました。

このRAW甘酒を通して、普段から百笑倶楽部のお米を食べていただいているお客様にさらなるお米の魅力や農業の素晴らしさをお伝えしたい、まだ百笑倶楽部を知らない方たちにも、私たちの商品や活動を知ってもらえるきっかけになれば嬉しい、そんな風に思っています。

甘酒を作り始める際に、まず思ったこと。
それは、「自社の甘酒を開発するのであれば、味や健康にこだわることはもちろん、飲んだ方が幸せな気持ちになれるような体にも心にも良い甘酒を作りたい」と考えました。

ちょうど商品化を考えているタイミングで、火入れをしない生甘酒の特徴を保ったまま商品化できる技術を持った酒蔵様と出会いました。

これでやっと思い描いていた甘酒を届けることができるかもしれない・・・！」

百笑倶楽部の思いや考えをお伝えしたところ協力していただけることになり、共同で商品化を進めていきました。

今回の「RAW甘酒」はお米だけでなく、古代米である黒米や赤米を使った甘酒のため、納得のできる味と食感にたどり着くまで苦労しました。

お米・赤米・黒米を使っているのでお米の種類も多く、それぞれをどれくらいの割合で配合するか、どれくらい削るかによって、味や食感や色味が変わってきます。

私たちは品質にこだわったお米を育てているので、今回の甘酒も「味・食感・色味」すべてにこだわ抜いて、納得できるものをお客様に届けたいという想いから、酒蔵様の協力のもと、何度も何度も配合や削り方のパターンを試し、味も色も食感も満足できるRAW甘酒が完成しました。

百笑倶楽部という名前の通り、農業を通して自然から学んだ事を伝えていく事で、より多くの人が笑顔になれるよう、少しでも貢献していきたいと考えています。

自然と向き合い、美味しいお米を育てていく中で、環境づくりは非常に大事なことだと強く感じています。生産者として、お米が本来持っている美味しさや可能性を引き出せるかどうかは、環境作りにかかっています。私たちが丁寧に環境を作っていく事で、お米もそれに答応えてくれるように、こうした環境作りの重要性は、人間にも当てはまると考えています。

笑顔が溢れる生活は、身近な環境を整えることから始まると感じているので、少しでもそのお手伝いができれば嬉しく思います。

最近は色々と便利になった一方、多くの方が時間に追われ忙しい毎日を過ごしています。特に、私自身4人の子供の父親として育児をしていますが、子供と過ごす時間が長い母親の忙しさは想像以上だと感じます。家事・子育て・仕事など、本当に忙しい毎日を過ごしている方が多いのではないでしょうか。

先ほどの環境づくりの話にも繋がるのですが、多忙なお母さんたちが、少しでもゆとりを持つことが出来れば、家族や未来を生きる子供たちの笑顔に繋がると思っており、

百笑倶楽部では、お米を届ける以外にも、ファミリー層に向けて農業体験イベントや農泊もさせていただいております。子供たちが農業を通して学ぶとともに、忙しいお母さんが束の間でもゆったりとした時間を持てるように・・・という思いでイベントを実施しています。

今回のRAW甘酒も、忙しいお母さんたちがほっとできる時間を作れるようにという思いも込めていますので、ぜひお試しいただけると嬉しいです。

百笑倶楽部は、今後も農業を通して学んだことを伝え、ご縁が繋がった多くの方が笑顔になってくれたら嬉しいと思っています。出来ることはまだまだ小さいですが、お米農家として美味しいお米を作っていくのはもちろん、これからも農業体験イベントや農泊などを続け、より多くの方のほっとできる時間、笑顔になれる時間を作れるように様々な機会を増やしていきたいと思っています。