【目次】

■企画の概要

■地域コミュニティとしての神社と、その「空き家化」

■隼鷹神社について

■挑戦の理由とその内容

■木下アタル先生について

■リターンとスケジュールについて

■最後に




■企画の概要

初めまして。

小郡神社を守る会の大場と申します。

老朽化していく市内の神社を地域コミュニティの場として復活させたい。

そんな想いの下、行政区や区長をはじめ、地域の人々と協力し、日々活動しています。


社会構造が大きく変化する現代。

その煽りをうけ、地域の神社を守る氏子は徐々に減少。

社殿の経年劣化もあり、現在は存続が危ぶまれている神社が多々あるのをご存知でしょうか。



福岡県小郡市に存在する隼鷹神社もその一つ。

地域を見守り続けてきた神社の社殿は老朽化し、長い歴史を感じさせる絵馬の数々は風化。

現在の氏子をはじめ、地域の人々が環境の維持改善に努めていますが、依然として厳しい状況です。


神社の活気がなくなるにつれ、地域の人々の関心が薄れていく。

そんな負のスパイラルに完全に陥ってしまう前に、どうか地元の人が集う場、地域コミュニティとしての神社を復活させたい。


社殿を地元の人々の力で修繕することで、地域の「温かな」つながりを繋ぎ留めたい。

その為に挑戦したクラウドファンディングです。

長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです。



■地域コミュニティとしての神社と、その「空き家化」



かつて神社は一種の「地域コミュニティ」として機能していました。

境内の木を登って蝉を取り、かくれんぼや鬼ごっこに勤しむ子供たち。

それを迎えに来た親も、ばったり他所のお迎えと出会うと思わず、会話が弾んでしまったものです。

時には地域の皆で神社周辺を掃除。そこでの何気ない挨拶が地域としての安心感を高めてくれました。

そして地元の力で作り上げる伝統の祭り。地域が笑顔で満ちる瞬間です。


これまで神社は人々の集う場としての役割を担ってきました。

神社を通じて地域の人々が出会う。

神社は地域コミュニティ形成の中心にあったのです。



しかし、この神社の荒廃が現在、全国的に問題となっています。

要因は主に二つ。


1つは物理的な経年劣化

長い歴史を感じる神社の社殿。

その歴史相応、創建よりかなりの年数が経過しているものがほとんどです。

屋根や外壁など自然の影響を受けやすい部分はもちろんのこと、隼鷹神社では畳や柱など内装も大きく劣化しつつあります。

これら修復には当然かなりの費用が必要である為、根本的、かつ取り組み難い問題として存在し続けています。



そして問題の2つ目。

それが社会構造、並びに地域との関わり方の変化です。

少子高齢化に伴い、コミュニティ内の若者の数もかつてと比べると減少しました。

通信機器をはじめとしたその他技術の発達は、対面ではない繋がりの地位の確立しつつあります。


そんな変化の中、人々の価値観は多様化。かつてほど地域コミュニティを重視しない方が増えたのは事実です。

その地域の調整役、そしてボランティア的側面もある氏子になろうとする人間は決して多くありません。

地域コミュニティを支えてきた神社を守る氏子の減少。

そして修復に着手できない社殿は「神社の空き家化」と私たちは呼んでいます。



■隼鷹神社について



私たちの隼鷹神社も例に漏れず、同様の問題を抱えています。

多くの神社を抱える福岡県小郡市。

そんな小郡市の横隈区に位置するのが隼鷹神社です。

創建1,800年を迎える歴史ある神社。

豊作を祈る早馬祭は長きにわたって地域の人々で作り上げられてきました。



しかし、その社殿は例に漏れず老朽化。

境内に立ち寄る子どもたちの姿もほとんど見かけなくなりました。

土地を一部寄贈し駐車場を作る、細かった道路をバスが通行できるよう整備する等、心ある地域の方々がその維持に努めていますが、依然厳しい状況にあります。



■挑戦の理由とその内容



「自分たちが最期になるかもしれない」


自分たちが神社への強い想いを抱く最期の世代になるかもしれない。

そんな意識が今回のクラウドファンディングへの挑戦に向かわせました。


老朽化し、かつてのようにコミュニティの中心を担えなくなりつつある神社。


その中でも私たちのコミュニティを育んでくれた神社を修復してあげたい。

神社を知らない世代にもその歴史、そして意義を少しでも感じてもらいたい。

そんな想いで挑戦しました。



社会の変化により神社を中心としたコミュニティ作りが時代にそぐわなくなりつつあるのは感じています。

しかし、未だ年末にお焚き上げの火を多くの人が囲むように、神社の祭りにて灯る提灯に安堵するように、「地域の温かさ」というものは依然としてどこか求められているように感じるのです。


かつてより希薄化しつつある地域のつながりを繋ぎとめる。

その役割は依然として神社が果たすことができるものだと信じています。



今回はその社殿の屋根と畳、そして色あせてしまった絵馬たちを修復していきたいと考えています。

中でも絵馬の修復は地域の子どもたちの力も交えて。

熊本在住の画家、木下 アタル先生も今回ボランティアでご協力いただけることになりました。

その絵馬の修復費用を今回のクラウドファンディングで募ります。



絵馬はどこか、地元の子どもたちが「怖い」と近づかなかったものです。

しかし、これらも神社と同様、長い歴史を歩んできた文化的にも価値のあるもの。

子どもたちの力も借りて、後の世代が少しでも愛着を感じることができるものにすることができればと思っています。



地域住民の力を交え、隼鷹神社を修復する。

その中で、神社の歴史を感じてもらい、「温かな」交流が少しでも私たちの地域で生まれれば。


神社を大切に思う気持ちは地域を大切に思う気持ちに繋がります。

多様な価値観が重視される現代。やはりその中でも地域のつながりも大切にし続けてもらえれば。

それが私たちの願いです。


そしてその繋がりは現代でもどこか、無意識かもしれないが求められているのではないか。そのように感じています。

その中で引き続き神社に役割を担わせてもらえれば、この上なく嬉しく思います。



■木下アタル先生について



1970年昭和45年生まれ

49歳。熊本県出身。

高校時代より、週刊誌のマガジンやサンデーに友人と漫画競作で投稿していました。



企業勤めの傍ら、SNSにイラストを投稿し続けるなど、大好きな絵と共に生活。

その絵好きが高じて3年前からよりイラストレーターとして活動を開始しました。

現在は俳優であり画家の庄司 哲郎に弟子入りしオリジナルイラストを作成しています。


・京都扇面展協会会員

・福岡国際展 2017年出品

・2017年、2018年 名古屋クリエイターズマーケット 出品

・2017年 大阪クリエイターズマーケット 出品

 



■リターンとスケジュールについて

隼鷹神社に奉納される絵馬、そして木下 アタル先生のオリジナルイラストをお送りさせていただきます。

皆様の想いのこもった絵馬を私たちの神社へ大切に奉納させていただきます。

返信用封筒も同封いたしますので、どうか願いを込めてご返送ください。


イラストはポストカード、そして原画(A4)をご用意しております。

原画は木下 アタル先生の手掛けた世界で1枚だけのものです。

それぞれ隼鷹神社に奉納する絵馬と一緒にお届けさせていただければと思います。

同じくどうか願いを込めてご返送いただければと思います。


【スケジュール】

・9月上旬 

木下 アタル先生と絵馬の選定を開始

・9月下旬

絵馬修復作成開始

・11月末

神社修復完了と共に絵馬修復完了予定

・12月上旬

リターン発送予定




■最後に



「神社の空き家化」とも呼べる現象。

これは全国各地で発現している問題です。

皆さんの近くにある神社も同様の問題を抱えているかもしれません。


それらの神社はかつて地域コミュニティ形成において大きな役割を担ってきたものです。

老朽化、そして時代の変化に伴い、コミュニティ形成の役割を存分に果たせなくなってしまったものもあるかもしれません。

しかし、それらは地域の歴史が、そして地域の人々の想いが詰まったものでもあります。


想いを抱く者でそれらを維持し続けることは決して容易なことではありません。

人々の価値観が多様化する現代では、なお一層のことです。

しかし、これらへの想いを馳せることは、地域を大切にする意識につながります。

そしてこの地域を大切にする気持ちは、人々がどこか求めているような「温かな」つながりにつながっていくと信じています。


数値化できない、これら「温かな」つながりを形成する役割をもう一度、私たちの隼鷹神社に担わせていただければ幸いです。


また、この隼鷹神社を通じ、神社の抱える課題を知ってもらいたい。

今後は市内各地域の皆様と各地域に根付く神社を復興させることができたら、この上なく嬉しく思います。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。

何卒宜しくお願い致します。


※ CAMPFIREでの支援方法につきましては、こちらをご確認ください。


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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