▼はじめにご挨拶
はじめまして、現在フリータの今野と申します。
今回は南極海のプランクトンを中心とした生態系シミュレーションの開発を再出発させる為にお願いに参りました。
▼このプロジェクトで実現したいこと
シミュレーションを通して、実測では見えてこない部分を覗いてみたい!!
シミュレーションの研究って”シム◯ティ”みたいなものだと私は思っています。”いままで注目されていなかった生物を出現させたら他の生き物はこの時期どんだけ減るのかな”
”100年後の世界ではこの生き物はどれだけ増減してるのかな”といった”IF"の世界を構築して、あらゆる可能性を想定していきます。
上の図は以前私が作ったシミュレーションの概要図です。細かい説明はここでは省きますが、植物が光で増えて、それを小さいミジンコのような生き物がそれを食べ、もう少し大きな生き物がそれを食べる。その一部(死骸とかフン)が溶けて無機の炭素が海中に溶けて植物の光合成に使われたり、、、、といった内容です。
まだ課題は多いですが、少しずつ改善していけば数百年後の生き物が将来が見えてきたり、他の分野(気象とかもっと大きい生き物を扱ってる人や物理をやっている人)ともコラボしてもっとおもしろい事ができるんじゃないかなと思っています。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
博士後期課程の頃プログラムと生物の双方に興味があり、その2つを同時に叶えてくれる分野が生態系シミュレーションでした。幸運にも私の先輩が南極観測隊に参加したことがあり、その時のデータを入手でき、県外の研究機関にモデルに詳しい方から技術も教わることが出来ました。そのおかげで博士号を無事修了し、私自身も南極観測に参加することが出来ました。その後は家庭教師のバイトをしながらたまに母校の学生にプログラムの手伝いをするうちに、再びこの研究を個人で再開し一般の方々に研究成果をお見せしたり、シミュレーションで培った技術も提供したいと思います。
▼これまでの活動
これまでの研究では、南極海における低次生産生態系における有殻翼足類の役割の解明に向けての一助として生態系モデルを通して行いました。有殻翼足類とは動物プランクトンの1グループである浮遊性巻貝のことであり、一般には優占動物プランクトン群とはならないが、寒冷海域などにおいて稀に高密度群が出現することが確認されていて、今まで重要視されていませんでしたがここ最近ではこの種を重要視する人が増えてきて私は現場データを基にモデルに組み込みました 。
近年、地球規模の環境問題の一つである海洋酸性化が進行する場合、有殻翼足類の生存が危惧されるために、注目され始めている生物群の一つです。しかし、酸性化の進行が早いとされる南極海においては、観測の機会が限られていることなどの理由から有殻翼足類の分布、現存量や変動プロセスなど知見が十分ではないため、酸性化が進行した場合のそれらの短期的及び長期的な変動傾向、あるいは減少した場合の生態系全体への波及効果など精度よく予測できる段階にはありません。そこで、実観測データの乏しい海域の生物群の変動を推定する場合に有効な手段として生態系シミュレーションがあります。
モデルは生物群に関する既知のパラメータを選択することで擬似的な海洋生態系を再現することが出来き、私の研究では、南極海生態系における有殻翼足類の役割を明らかにするために、比較的単純な生態系モデルを通してその変動の特性について解析をしました。
これまでの私の研究の目的は、南極海生態系におけるプランクトン生態系において有殻翼足類がどのような役割があるか、またその影響をしらべるものでした。その方法として有殻翼足類を含めた南極海生態系モデルを作成し、それを基に解析を行い、またそのモデルが適用可能であるかを実観測データと照合して検証しました。
モデルによるシミュレーション実験の結果、植物プランクトン、小型動物プランクトンにおいては実測値との比較により、ほぼ信頼に足るものでしたが、翼足類はパラメータの改善が必要であることが示されました。
本研究により作成されたモデルは、まだ修正や改善が必要であるが、今後、より広範囲で長期的なモデルに発展させるための基礎情報を提供することができたと考えています。
最終的には魚類やクジラといった高次の生物とリンクさせ、普段よく見えてこない南極の生物が長期に渡ってどのように増減を繰り返したり、”人間の介入”によってどのような影響が有るかを知る切っ掛けを作りたいです。加えて、このシミュレーションには生物間の炭素の循環を取り入れている為、将来的には大気中の二酸化炭素の出入りの見積もりを出すためのきっかけにもなると考えています。
五カ年計画の1年目は以前作ったモデルの改良や新しいデータの取得を考えています。頂いた資金をもとに、以前南極でお世話になった方に意見やデータをもとめて進めて行く予定です。
▼資金の使い道
1:資料
2:交通費(県外大学での研究相談、学会発表)
3:生活費(午前は母の世話や家事があり、午後に家庭教師のバイトをするのですが少しでも研究の方に時間を費やしたく、どうしてもバイトの数を減らす必要があるため)
▼リターンについて
5000円の方
半年に一回の研究報告(PDF)
年一回のプレゼンテーション動画
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10000円の方
半年に一回の研究報告(PDF)
年一回のプレゼンテーション動画
学会発表の時白衣またはポスターに支援者の方のお名前を記入して発表
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5万円以上の方
半年に一回の研究報告(PDF)
年一回のプレゼンテーション動画
学会発表の時白衣またはポスターに支援者の方のお名前を記入して発表
南極で撮影した写真のアルバムをお送りします。
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▼最後に
私はいわゆる、Fラン大学の落ちこぼれでしたが、そんな私の酔狂な夢に付き合ってくれた両親、指導教官、ポスドクの先輩、そして船の上でばかばっかりやっていた私を最後まで丁寧に面倒を見てくれた皆にもう一度”研究者”として再開したいです。
出資してくれる皆さんにも”私はこんなこと頑張って来ました” ”一般のPCでもこういう面白いこと出来るんですよ”ということをお伝えし、一緒に研究と冒険の楽しみを共有したいです。
何卒よろしくお願いします。
今野
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