プロジェクト本文

▼はじめにご挨拶

"Shojinmeat Project"は、2014年に研究者、バイオハッカー、学生、イラストレーターらが集まり、動物を殺さずにタンクの中で筋肉細胞を育てて作る食肉、「純肉(培養肉)」の実用化を目指すために結成された組織です。当初はメンバーの実家のお風呂場で実験したり、メンバーがバイオスペースとして供用していた個人宅を借りて培養液を試作していました。

この取り組みはバイオベンチャーの支援等を行う(株)リバネスが2015年10月に主催したイベントにて最優秀賞を受賞、それから"Shojinmeat Project"の産業化担当として設立したインテグリカルチャー(株)を通じて実験室のレンタルや試薬の購入をおこない、直接的な研究開発に入っています。

"Shojinmeat Project"は大企業や政府機関ではなく、普通の人が主役の「シチズン・サイエンス」の立場から、純肉の研究開発や実用化に向けたオープンな取り組みを続けています。

最近では全国誌やNHK「クローズアップ現代+」で紹介されたり、2016年10月の「第2回国際培養肉会議」で成果発表を行う一方、ニコニコ動画とコミックマーケット(同人誌)のような、誰でもアクセスできる場所でも純肉の作り方を公開しました。

プロジェクトや技術の詳細についてはこの資料をご参考いただければ幸いです。


(外部サイト(slideshare)に飛びます)

 

▼このファンクラブで実現したいこと

純肉を100gあたり60円で作る技術を開発し、「動物を殺さない肉」を実現することです。

 

▼ファンクラブをやろうと思った理由

"Shojinmeat Project"はこれまで、「究極に省資源な未来の食」として地球の未来が気になる方、食糧を輸入に頼ることに不安を感じる方、「殺生」に違和感を感じる方など、幅広い方々からご関心をいただいてます。

これまでの研究開発で、200gで3000万円(!)ともいわれたコストを、1/100の値段の培養液を開発することで大幅に下げ、値段を1/100のさらに1/1000に下げる研究へとつき進んでいます。そして、純肉を目標の「100gあたり60円」で作れるめども立ってきました。

「主役はみんな」

環境に優しいし「殺生」もしないなら良いことづくめに聞こえるかもしれませんが、純肉は食べて安全なのか、いったいどうやって作られているのか不安があると思います。特に不安なのは、作り方や材料などの一切の情報が隠されてしまうことではないでしょうか。この技術が誰の手に渡るかによっては、遺伝子組み換え技術のように一部の独占大企業がすべて囲い込む、なんて事態もあり得ます。

そこで我々は、材料から作り方まですべて公開し、動画サイトや同人誌で誰でも見られ、やろうと思えば個人でも作れるようにする、いわゆる「オープンソース化」という方式をとっています。さらにはご家庭でも家庭菜園のごとく肉を育てられるように、「卓上純肉培養器」の開発にも取り掛かっています。これの作り方や設計図も動画サイトで公開の予定です。

しかしこのようなオープンな取り組みは投資家にとってはうまみのある話ではなく、ベンチャー資金の投資を受けたインテグリカルチャー(株)だけで行うことは困難です。そこでファンクラブを設立し、開かれた形での純肉の実用化を目指すことにしました。

食の未来は独占大企業ではなく、皆さんの手の中にあります。

 

▼これまでの活動

「純肉」はバイオテクノロジーだけに留まらず、地域経済や食糧問題、食文化や生命倫理にも重要な意味を持つテーマです。そのため"Shojinmeat Project"では技術開発のほか、生命倫理に関する討論、科学コミュニケーション活動、海外NPOとの連携や国際学会での研究発表なども行ってきました。十分とは言えませんが、"SCIGRA"という科学映像スタジオを運営して研究資金を稼ぐなど自給活動もしています。

最近では皆さんも直接的に純肉の開発に乗り出せるように、自宅でも細胞培養実験ができる「卓上純肉培養器」の開発に取り組んでいます。

 

※それぞれの活動の様子については、以下をご参照ください
純肉の作り方と試食(ニコニコ動画同人誌旧刊新刊
バイオ実験ができる環境の作り方 (ニコニコ動画)
研究開発現場の紹介(NHKクロ現+
"SCIGRA"ビジュアル科学コミュニケーション事業
国際連携(国際学会での発表・海外NPO連携)
細胞培養が体験できる「細胞培養スクール」((株)リバネスからのリリース
米国シンギュラリティ大学 Global Impact Challenge (ITpro記事プレゼンスライド)

 

▼資金の使い道

ご支援いただいた資金は以下の用途に充てられます。

「理系」

・動物成分フリーの低価格な培養液、「無血清培地」の開発
※現在、細胞の培養に使われている培養液には「仔牛胎児の血清」が含まれています。これを使う限り「動物を殺さない」にならず、安価(目標100gで60円)にもなりません。血清の使用量を低減し、ゼロを目指します

 ・卓上純肉培養機の開発

・大規模細胞培養システムの開発

・実験毎に動物から細胞を採取しなくても済むように、「種」となる細胞ストックの構築

 「文系」

京都大学 応用哲学・倫理学教育研究センター(CAPE)との連携での生命倫理関係の研究、シンポジウム開催等

・純肉の環境負荷に関するライフサイクルアセスメント

・原子効率やエネルギー効率など、宇宙農業を念頭に置いたフィジビリティースタディー

 

※ ご支援金は一旦「インテグリカルチャー(株)」に振り込まれますが、これをそのまま会社の収入に計上したり、役員報酬等に充てたりすると「不正会計」になってしまいますので、全額が上記の用途に向かいます。詳細は決算報告というかたちでも公表されます。

 

▼リターンについて

「研究開発レポート
純肉や無血清培地、培養システムの研究開発進捗や、生命倫理や社会学的調査についての近況を隔週ぐらいで受け取れます。

「純肉本」
純肉の開発進捗や世界の代替食糧の動向などについて、コミックマーケットにて8月と12月の年2回、「同人誌」という冊子のかたちで一般頒布していますので、この冊子を「パトロン証」付きで進呈いたします。COMITIA等もあるため、コミックマーケットで落選しても年2回の新刊は出します。

「HPでの紹介」
Shojinmeat ProjectのHPにて支援様の紹介を掲載いたします。記事は英訳され、海外NPO法人等にも配信されますので、細胞農業・純肉・食の未来について思うことをつづって下さい。

「純肉サンプル(年1個)」
その時点で最新の製造法を用いて試作した純肉のホルマリン漬けです。直径1.5cm、長さ10cmぐらいのチューブの中に長さ1~2cmほどの純肉が入る予定です。初年度のサンプルは「肉だ!」と認識できる物になるか微妙ですが、研究を進めて年を重ねるごとに本物の肉を目指します。毎年秋ごろの発送になります。

「論文謝辞掲載」
Shojinmeat Projectでの成果の一部は学術論文や学会発表にもなります。学術論文には末尾に「謝辞/ Acknowledgements」というセクションがあり、そこでは研究に携わった方や資金を提供した方の名前が記載されますが、論文投稿時にご支援頂いている方はそこに名前を入れることができます。こうした謝辞も含めた学術論文は「知の殿堂」として半永久的にアーカイブに残ります。

「国際会議参加」
合計¥500,000以上ご支援いただいた方には、オランダMaastricht国際培養肉会議(秋)、米国New Harvest Conference(夏~秋)、イスラエルModern Agriculture Foundation(春~夏)等の国際会議で、ご支援期間中は日本代表である"Shojinmeat Project"の関係者として参加できます。(※学会参加登録費はこちらで全額負担いたしますが、渡航費(エコノミークラス)は半額負担になります。滞在費は学会日数×8000円負担いたします。) 

「メディア出演権」
Shojinmeat ProjectはこれまでNHKやテレビ東京、各種メディアの取材を受けておりますが、ご支援期間中は合計¥500,000以上ご支援いただいた方に「未来の食のパイオニア」としてご本人様がメディア出演する権利を進呈します。回数制限はなく、どの取材を受けるかも選択可能です。ただしメディアによる編集が間に入るため、取材された内容がすべて放送/出版されることを保証するものではありません。

「最優先試食券」
無血清培地を使い、本当の意味で「動物を殺さない肉」を安定して作れるようになった時点で公開試食会に踏み切る予定です。その際に合計¥1,000,000以上ご支援いただいた方には、著名人やメディア関係者よりも優先的に試食ができる権利を進呈します。"Shojinmeat Project"の主役は市民ですので、市民が最優先です。なお、Campfireでの支援を終了しても本権利は消滅しません。

「共同研究開発権」(法人向け)
"Shojinmeat Project"が開発し、インテグリカルチャー(株)が管理している大規模細胞培養と低価格無血清培地の特許技術(純肉の製造技術)を用い、肝臓や膵臓細胞等の有用な細胞の大規模培養や、骨格筋細胞や心筋細胞などの再生医療関連の共同研究開発を行います。コンタクトはこちらにお願いいたします。

 

▼最後に

持続可能な食の未来のため、"Shojinmeat Project"をご支援いただければ幸いです。

このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください