こんにちは。押し花を使った作品をつくっている多田明日香です。
この企画は押し花で人体の骨格を描いた作品「flora」を書籍化するというプロジェクトです。
女は花のように美しく、花のように笑い、花のように個性豊かだ。
花のように気まぐれで、花のようにか弱く、時に力強い。
花のように枯れて、花のように子孫を残すのだ。
女とは一体なんであろうという思考の中で
さまざまな個性をもった女たちの洋服を、化粧を、
終いには皮膚や肉までもはぎ取ってしまった時、
そこに残るのは女の本質の意を持った「骨」だった。
その骨を、女の形容として用いられ、
描かれてきた花というモチーフで再構成し、
生まれたのが彼女floraである。
女というものを語ることは容易いことではないが、
女という巨大な概念の理解への入り口へ彼女は導いてくれるだろう。
無言のうちに語りかけている彼女の言葉に耳を傾けてほしい。
本作は2009年度武蔵野美術大学卒業制作展 Ex-formation女 にて展示。
flora実物は私と同じ身長である155cmの等身大サイズの作品です。
一枚一枚本物の押し花を並べたものを透明のアクリルに挟んでおり、 自作のライトボックスの上にのせることで、画像のような美しい色鮮やかな透過を表現しています。
実物の展示の他に、作品を反転させたレントゲンのようなモノクロ写真も制作。
今回の企画で制作する書籍の中には、こちらも掲載を予定しています。
▲このプロジェクトで制作を企画している本のイメージです。
装丁はハードカバー。表紙は活版印刷を使用します。
生花を分解して乾燥シートの上に並べて挟み、
ビニール袋に入れ密封してから五キロほどでプレスします。
3日ほどで押し花は完成します。
ピンセットや千枚通しを使って押し花を並べ、専用の糊で接着していきます。
使用する花の種類は描くものにもよりますが10種類から30種類です。
よく使用するのはアルストロメリア、キク、カーネション、バラ、オシロイバナ、ビオラ、ジュリアン、マリーゴルドなどです。
▲floraの作風とはちょっと変わった昇り龍のポストカードをプレゼント致します。
▲パトロンさまのお名前を押し花で組んだものをデータ化してプレゼント致します。
▲flora全身がプリントされたクリアファイルをプレゼント致します。
▲作品集だけでは感じきれない本物のもつ美しさや繊細さを伝えるべく、 パトロンになってくださった方々(¥30000~)に感謝の気持ちを込めて floraの一部を制作してお届け致します。
※作品は一点ずつ製作しますので、使用する花の色や形が変わることがあります。
※使用している額の形状が多少変わることがあります。
※退色防止処理はしてありますが、湿気や日当り、時間の経過によって退色します。
※歯などに使用するマリーゴールドは開花時期が5月から10月のため、リターンの制作開始が5月以降になる可能性があります。
今回書籍にしたものは、本屋さんにおいてもらえるように持ち込みをかけるなどして、多くの方が「flora」にふれられる機会を増やしたいと思っています。まずは100部を販売を目標に、100部の販売達成後は出版社へ売り込みをかけ、流通ルートにのせて全国の書店にならぶような作品集にしたいのです。
データという形式をもっていくらでも拡散できる世の中ですが、紙にきちんと印刷し、手に取れるものとして形に残したいのです。
私自身がいつも本屋で美しい景色の写真集や、個性ある作品集をみてインスピレーションや刺激を受けたり、制作意欲がが湧いたりすることと同じように、見る者の心を震わすような一冊を作りたいと思っています。
この企画を通して、
多田明日香の作品を少しでも多くの方に知って頂けたらと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
コメント
もっと見る