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トランプ政権下、米国の「コミュニティ」はどうなる? 低所得層・障害者の生存を追う

2017年1月に発足した米国のトランプ政権は、オバマケアの廃止など、福祉と社会保障を削減する政策を次々に打ち出しています。米国の低所得層と障害者の暮らしは、どのような変化にさらされ、どのような対応が行われ、結果はどうなるのでしょうか? 政権発足から概ね2年間、現地で調査研究するプロジェクトです。

現在の支援総額

295,284

14%

目標金額は2,000,000円

支援者数

41

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/02/15に募集を開始し、 41人の支援により 295,284円の資金を集め、 2017/03/30に募集を終了しました

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トランプ政権下、米国の「コミュニティ」はどうなる? 低所得層・障害者の生存を追う

現在の支援総額

295,284

14%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数41

このプロジェクトは、2017/02/15に募集を開始し、 41人の支援により 295,284円の資金を集め、 2017/03/30に募集を終了しました

2017年1月に発足した米国のトランプ政権は、オバマケアの廃止など、福祉と社会保障を削減する政策を次々に打ち出しています。米国の低所得層と障害者の暮らしは、どのような変化にさらされ、どのような対応が行われ、結果はどうなるのでしょうか? 政権発足から概ね2年間、現地で調査研究するプロジェクトです。

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▼はじめに

ライターの「みわよしこ」こと三輪佳子です。

2011年以後、日本の福祉と社会保障、特に生活保護について著述活動を行っています。

また2014年からは、大学院博士課程で生活保護制度に関する研究も行っています。

▼トランプ政権下、低所得層と障害者の暮らしはどうなる? 福祉・社会保障研究はどうなる?

2017年1月にトランプ政権が発足し、オバマケアの廃止など福祉と社会保障を削減する方針を次々に打ち出しています。またホワイトハウスのWebサイトから障害に関する記述が削除されるなど、1970年代から米国で積み上げられてきた努力の必要性や重要性を「あっさり」と否定する動きもあります。

米国の、低所得層や障害者をはじめとする社会的弱者の生活には、否応なく、大きな変化が及ぶでしょう。

並行して、人文社会科学系を中心に、トランプ政権は大幅な縮小方針を打ち出しています。またジャーナリズムに対しても敵対的です。低所得層や障害者の暮らしの変化を調査し把握し伝える人々の活動も、大きな挑戦を受けています。

この状況下で、低所得層や障害者の暮らしは、どのように変化していくのでしょうか? 人々は、どのように対応していくのでしょうか?現状を知り、伝えることを職業としてきた人々は、自分自身の活動基盤が揺らぐ中で、どのように行動するのでしょうか? その結果は? そこで、米国の「コミュニティ」はどのような機能を果たすでしょうか?

本プロジェクトは、米国内の3~5地域を主対象とし、概ね2年間にわたる滞在型調査研究を通じて、トランプ政権下での社会的弱者の生活の変化と、その周辺の人々の活動の変化を調査します。また、米国の「コミュニティ」の姿を浮き彫りにします。

▼知っているようで知らない、近くて遠い隣国・米国

米国と日本は、太平洋に遠く隔てられていますが、良くも悪くも、深く密接な関係を持ち続けています。日本に伝えられる米国の情報も、質量ともに豊富です。また、日本の福祉・社会保障政策には、米国をモデルにしていると思われる部分が多大です。

しかし日本人は、米国を理解していると言えるでしょうか? たとえば、日本でいう「自助・共助・公助」の「共助」が想定している「共同体」は、米国の「コミュニティ」とは似て非なるものです。

では、どう異なるのでしょうか? 大陸を開拓していった人々が、町を造り、自分たちのための知の砦である図書館を造り、図書館の中に子どもたちのための学校を開設して学校教育を行ってきた米国の歴史は、米国の「コミュニティ」をどのように形作っているのでしょうか? それは日本の「共同体」とどのように異なるのでしょうか? 米国の福祉政策や社会保障政策をモデルにした政策を日本で実施するとき、好ましからぬ想定外の影響が発生するとすれば、原因は何なのでしょうか? 日本に、米国の「コミュニティ」のようなものを作り上げることは可能なのでしょうか?

米国を理解すること、米国の一地域に対して「よくわかった」という段階に達することは、決して容易ではありません。しかし、トランプ政権下の激変と人々の対応を、年単位でデータと語りの両方から調査し検討すれば、理解するいとぐちや、理解を深めるための道筋を発見することは可能でしょう。

そこで、本プロジェクトを企画しました。

▼半導体・コンピュータと付き合いながら、福祉と社会保障へ

私は東京理科大学大学院理学研究科修士課程(物理学・光情報処理)を修了後、電機メーカーで、半導体の計算機シミュレーションに関する研究・開発に10年間従事。誰もが「そこに問題がある」と思っていないところから重要な現象を発掘し、問題を解決する方法を示したり、あるいは、もはや問題が解決できないことを示したりするのが得意技でした。

2000年、会社を退職して科学・技術ライターに(科学・技術に関する執筆は、2017年現在も続けています)。

2005年、運動障害を抱えて車椅子生活となったことをきっかけに、日本の福祉・社会保障と、否応なく向き合うことになりました。「生きる」「暮らす」の基盤があやふやな状況では、どのような努力によっても社会生活・職業生活は実現できないことを、経験を通じて思い知ることの連続でした。

2011年2月、米国を訪れ、AAAS(米国科学振興協会、科学雑誌『Science』発行元)の年次大会に初参加。このとき、米国の科学界の障害者の社会参加に対する長年の取り組み、戦略、達成を知り、長年にわたって取り組んできた方々から経緯を聞き、衝撃を受けました。

興奮さめやらぬ翌月、2011年3月、東日本大震災報道で被災地の障害者の状況がなかなか伝わってこなかったのにヤキモキしたことをきっかけとして、福祉と社会保障に関する取材・執筆活動に取り組みはじめました。2012年6月にスタートした、ダイヤモンド・オンラインでの連載『生活保護のリアル』シリーズは、2017年2月現在も連載継続中。

著書は『生活保護リアル』(日本評論社、2013年)、『いちばんやさしいアルゴリズムの本』(共著・技術評論社、2013年)、『おしゃべりなコンピュータ 音声合成技術の現在と未来』(丸善出版、2015年)など。

執筆活動を継続する一方で、「現実に働きかけるためには学術的な基盤が必要だ」と気付き、2014年、立命館大学大学院先端総合学術研究科に編入。50歳を過ぎてからの「文転」、学校で最後に学んだ法や制度は高校社会科の政治・経済(当時)、というハンデに苦戦しつつも、生活保護制度決定の政治を研究。2016年、初めての査読付き論文を公開。福祉・社会保障関連の国際学会発表は、2017年2月で5件になります。

また、国連自由権規約委員会の日本審査(2014)・国連女性差別撤廃委員会の日本審査(2016)において、障害者・貧困状態にある人々・シングルマザーと子どもたちの権利の観点から、レポート送付・ロビイングなどの活動に参加しました。女性差別撤廃委員会では委員から日本政府への質問にレポートの内容が使用され、日本政府への勧告にも含められました。もちろん、海外に行くたびに、現地や近辺で貧困問題に関する取材や調査を行っています。

▼資金の使い道

・米国で3~4回、延べ6~8ヶ月、調査のために滞在するための経費

・結果をまとめた冊子作成

を想定しています。

ただし状況によっては、一回あたりの滞在日数を短めにし、回数を増やすことになるかもしれません。

もし目標を上回る金額に達した場合には、福祉・社会サービスを利用している日本人などの研究協力者を同行して「当事者目線」からの意見を得る・冊子の漫画版を作成する などに利用したいと考えています。

▼リターン

1万円以上のご提供をいただいた方々には、経過報告書の詳細版(3ヶ月おき、2年間に8回を予定)をお送りします。

▼最後に

トランプ政権下、社会的弱者や、政権に価値を認められない活動に従事してきた人々が、どのように対応し、抵抗し、生き延びるか。

日本人はそこから数多くのヒントを得ることができると思います。

ともに、米国の「これから」を見届けましょう。

最新の活動報告

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  • その後:博士学位論文を提出しました(支援者の皆様のみ限定公開)

    2022/10/27 20:01

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 大変ご無沙汰しております。本プロジェクトの言い出しっぺ・やりだしっぺ、ライターの”みわよしこ”こと三輪佳子です。   不義理のお詫び まず、お礼等のリターンが、未だ対応できていないことをお詫び申し上げます。今は詳細を書くことができませんが、障害者運動の内紛から、身の危険・職業継続上の脅威レベルの問題が継続しており、ここに「米国に来てます」「どこで何をしました」という報告を書くこともできませんでした。当方は紛争に参加するつもりはなく、紛争が持ち上がる以前に身を引いていたのですが、手段を選ばぬ激しいあれこれを繰り広げる側に「味方してほしい」と言われたのを断ったことから「敵の味方」扱いされ、特に本年6月以後は、問題が身の危険・職業継続上の脅威レベルにエスカレートしたり、いったん収まったように見えたり……の連続です(敵扱いされている当事者には、それ以上のことが起こっています)。今も、「次に何をされるのか」という不安と「いつまでこんなことが続くのか」という絶望感の中で、心身ともボロボロですが、必死で仕事と学業を続けている状況です。現在も、公開できる情報は極めて限られています。「どこを訪問し、どういう調査をしたのか」の詳細は、いまだ公開できる状況にありません。相手方が知ったらどういう行動をするか、気がかりです。しかし逐次、お礼等のリターンは、遅れても対応いたします。今しばらく、お待ちくださいませ。 費用 皆様からお預かりしたクラウドファンディング費用は使い切り、おそらく10~15万円の赤字です。今回はタクシーしか移動の手段がなく安宿もない地域の滞在(しかも車椅子対応でオプション費用がかかる)が多かったため、ホテル代(1泊120ドル程度)以外に、1日50~100ドルの交通費がかかりました。ホテルで自炊して弁当を持参するなどしておりましたが、経費圧迫には限界がありました。クラウドファンディングでご支援いただいていたおかげで、移動費用のために行動の可能性を狭めることを最小限にすることができ、大変助かりました。ありがとうございます。 アウトプット第1弾・第2弾 2017年6月~7月の米国滞在調査中に、『建築ジャーナル』誌さんから執筆のお話を頂戴しました。Yahoo!ニュースに書いた世界の精神医療の動向についての記事に目を止めてくださったとのことでした。現在発売中の『建築ジャーナル』2017年9月号は、特集が『インクルージョン社会』です。ここに、クラウドファンディングいただいて行った調査の成果を一部ですが使用して、記事「建築物は、インクルージョンをつくれるのか?」を執筆しました。よろしければ、ご覧ください。 また2017年9月18日、Yahoo!ニュースに、今回のクラウドファンディング費用も使用して参加したIRE2017報告第1弾として、記事米国のジャーナリストたちが「警察とスタンガン」にこだわり続ける理由を発表しております。どうぞご覧ください(トップ写真は、IRE2017会場の様子です)。それでは、リターン対応が遅れておりますが、今後とも暖かい励ましを、どうぞよろしくお願いします。   もっと見る

  • 本プロジェクトの言い出しっぺでやりだしっぺ、ライター・みわよしこです。2017年3月30日0時時点でのご支援は、延べ36名のパトロンの皆様から、合計257,500円に達しています。2017年6月に予定している2週間程度の米国滞在に必要な費用に関し、「すべてカバーして余りある、よし、絶対だいじょうぶ!」とはいきませんが、最悪でも「70%はなんとかカバーできるかな?」と思います。 ふだん、そんなにお金をかけて出張することはないのですが、今回の日程には「宿泊先は高級リゾートホテル一択」という期間が含まれるのです。この点は後述します。   泣いても笑っても、本日は終了日なり はじめてのクラウドファンディングで勝手がわからない中で、滞在調査の最初の一回分のご支援をいただけたことに、心から感謝申し上げます。 今後も、次の一回のためのクラウドファンディングをお願いすると思います。どうぞご期待のうえ、お気持ちや情報拡散をはじめとするご支援をお願いいたします。   調査報道の国際大会、宿泊は高級リゾートホテルが唯一の選択肢!? 6月下旬には、IRE2017という調査報道の国際大会が、米国南部のアリゾナ州・フェニックスで開催されます。 米国南部に行ったことのない私は、この大会への参加を手がかりにして、共和党政権の方針が直接降り注ぐであろう南部の取材先を探そうと思っております。 というわけで、今回のご支援での米国滞在は、IRE2017の4日間を含む日程となります。 問題は、IRE2017の会場が高級リゾートホテルであるということです。通常、1泊400ドルくらいかかります。 そんなところに宿泊したら費用がかさみすぎるので、周辺に安宿がないかと探してみました。しかし、ホテルもモーテルも少ない地域です。その近辺には、「ちょっと安いかな」程度の他のホテルがちらほら存在する程度、しかも会場から2kmとか3kmとかの距離です。 このような国際大会のスケジュールは、インフォーマルなものを含めて、だいたい朝8時前から夜は21時くらいまで盛りだくさんです。 勝手のわからない海外で、しかも車通りはあっても人通りが全然なさそうな地域で、朝早くや夜遅くに外をウロウロするのは、ちょっと怖い。 IRE2017の参加者に対しては、会場の高級ホテルが1泊190ドルで斡旋されるとのこと。しかたないですね。このホテル一択です。 とはいえ、開催元はしっかり、ルームメイト募集のためのフォームも用意してくれています。会期までせっせと、ルームメイトを募集することにします。もしルームメイト募集に成功すれば、たぶん、今までお預かりしたご支援で、米国内での移動・保険を含めて、賄いきれるのではないかと思います。   2017年度中の予定 2017年度中は、 ・2017年6月 調査報道の世界大会であるIRE2017(アリゾナ州・フェニックス)を含めた日程で、一度も行ったことのない南部を中心に滞在し、今後の調査先を選定。東部にも。できればカリフォルニア州にも。 ・2017年10月科学ジャーナリズムの世界大会であるWFSJ2017(カリフォルニア州・サンフランシスコ)を含めた日程で、カリフォルニア州内を中心に滞在。南部・東部にも。 ・2018年2月毎年参加しているAAAS(米国科学振興協会)大会(テキサス州)に参加。テキサス州を中心に南部に滞在。カリフォルニア州にも、できれば東部にも。 という感じで、10~20日程度の米国滞在を3回行う予定です。 物足りない感もありますが、2017年、日本国内では生活保護法の再改正・生活保護基準の引き下げが予定されています。もちろん、生活保護問題以外にも、取材してレポートすべき課題はたくさんです。国内の取材や報道をほったらかして海外を、というわけにはいきません。 また2017年度は、博士号取得のための正念場でもあります。1年間に3回の米国滞在でも、たぶん、機会が短いなりに充分な調査はできるだろう、と考えています。   パトロンの皆様へのご支援御礼 それでは本日も、パトロンの皆様へのご支援御礼を。 ・2017/03/24 10:00 kayokoikedaさん「期待しています」 もしや、尊敬する翻訳家でご近所さんの方、でしょうか。そうであってもなくても、ご期待に応えられますように! ・2017/03/27 11:34 RicaTさん「応援しています!頑張ってください!」 ありがとうございます。米国滞在では、いつも何か口に合う新しい惣菜や食材に出会えるので、頑張ろうと思わなくても頑張れるだろうと思っています。 ・2017/03/27 11:58 tamakさん「いつものみわさんらしい良記事を楽しみにしています」 いつものマイペース、が一番ですよね。張り切ってバーンアウトしないように注意しながら、ぼちぼち頑張ります。 ・2017/03/28 10:01 dombry125「講座では大変お世話になりました。精力的なお仕事、いつも拝見しています。成果を楽しみにしています」 面識のあるどなたか……ですよね(汗)はい、プロセスと成果ともども、ご期待くださいませ。 最終日に 本日も、ご関心を向けていただき、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 今回のクラウドファンディングは本日で終了しますが、米国内での調査研究・国内での取材・その他さまざまなクラウドファンディングは、随時行う心づもりです。 引き続きのご関心と情報拡散と、もしもお気が向かれたらご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る

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