『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー』を書くための時間(生活資金)をサポートしてほしい!
みなさま、はじめまして! 打越正行と申します。1979年、広島生まれ。文化社会学という学問を専門としています。
わたしは広島市と関東圏、そして沖縄で、暴走族やヤンキーの若者の参与観察を行ってきました。すべての土地で出会いに恵まれていることに感謝しています。
参与観察とは社会学や人類学でとられる調査方法のひとつで、要は暴走族のアジトに通い、下積みを重ねながら調査対象者やその社会について教えてもらう社会調査法のことです。
暴走族調査の第一人者の佐藤郁哉さん(一橋大)がカメラマンとして調査を始めたように、わたしもカメラマンとして暴走族に入ることを試みました。しかし、わたしはいつの間にかパシリとしてさまざまな活動をしていました。この過程は『最強の社会調査入門(ナカニシヤ出版、2016年)』に収録した「暴走族のパシリになる」で書きました。
その後、夜の活動だけではなく、暴走族の若者たちが、昼にどんな仕事をしているのかを知りたくなりました。
これまでに4度、彼らが働く建築会社で一緒に働かせてもらいました(そのうち1度は調査ではなく、研究職に就けないために、生活するために働きました)。
なかでも真夏の沖縄の建築現場は、どんなに喧嘩が強かろうと体格がズバ抜けていようと、熱中症でボコボコ倒れるような過酷な場所でした(ただし、何の仕事よりも1日の仕事が終わった後の爽快感がありました)。
このような調査をつづけた結果、この過酷な仕事と、なかなかきびしい上下関係をつづける過程、つまり上の世代から下の世代へと継承されていく再生産の過程に関心を抱きました。
なぜ彼らは、地元のどちらかというと荒々しい先輩らが就く仕事に就くようになるのか?
わたしなりの説明は、建築業は従業員を丸抱えして雇う必要があり、そのために地元のヤンキー若者たちの上下関係が適合的であった、というものです。またこのことは、このような人間関係を築くことで、彼らは他の場所や仕事で働くことが困難となっている、ということも意味しています。
2016年4月に、その成果を博士論文「沖縄の下層若者と〈地元〉の社会学」として、まとめることができました。そして今回、クラウドファンディングにチャレンジしようと考えたのは、博士論文を書籍として出版したく考えているためです。
現在、ありがたくある出版社から書籍化の話をいただいています。ただし、昨今の大学事情とわたしの要領の悪さゆえに、ここ1年半は生計をまわすために働き詰めで過ごさざるをえませんでした。
調査もある程度、積み重ねてきました。そして博士論文としてまとめることもできました。ただし、ここにきてそれを公にするための時間がなくなりました。
そこでみなさまに、書籍化や、そのほかの共著本の執筆に充てる時間(2017年4月から9月まで)をサポートいただけないでしょうか。そのための最低限の生活費と書籍化に向けた出版社との打ち合わせ旅費、そのほか雑費をサポートいただければ大変助かります。
どうぞ、よろしくお願いいたします!
・実施予定期間 現在から2017年の3月末まで(約40日間)
・必要な資金 90万円
・リターン内容
\ 3,000 のリターン
1)執筆の進捗状況や草稿の一部を掲載したMLを、期間中(2017年4月から9月まで)に月に1回のペースで送信(第1月曜日)。
2)今回の出版書籍『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー――沖縄の下層若者と地元の社会学(仮題)』の概要の送信
\ 10,000 のリターン
1)執筆の進捗状況や草稿の一部を掲載したMLを、期間中(2017年4月から9月まで)に週に1回のペースで送信(毎週月曜日)。
2)今回の出版書籍『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー――沖縄の下層若者と地元の社会学(仮題)』の概要の送信
3)今回の出版書籍『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー――沖縄の下層若者と地元の社会学(仮題)』の謹呈
\ 30,000 のリターン
1)執筆の進捗状況や草稿の一部を掲載したMLを、期間中(2017年4月から9月まで)に週に3回のペースで送信(毎週、月・水・金曜日)。
2)今回の出版書籍『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー――沖縄の下層若者と地元の社会学(仮題)』の概要の送信
3)今回の出版書籍『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー――沖縄の下層若者と地元の社会学(仮題)』の謹呈
4)打越が書いたすべての論文/共著本の発送
\ 50,000 のリターン
1)執筆の進捗状況や草稿の一部を掲載したMLを、期間中(2017年4月から9月まで)に週に3回のペースで送信(毎週、月・水・金曜日)。
2)今回の出版書籍『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー――沖縄の下層若者と地元の社会学(仮題)』の概要の送信
3)今回の出版書籍『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー――沖縄の下層若者と地元の社会学(仮題)』の謹呈
4)打越が書いたすべての論文/共著本の発送
5)打越との質疑応答(那覇市内の喫茶店)
6)『暴走族・ヤンキー若者のエスノグラフィー――沖縄の下層若者と地元の社会学(仮題)』へお名前を謝辞に掲載する
アカデミアと社会をつなぐ「GoodMorningアカデミア」。ぜひ、ほかのプロジェクトもご覧ください。
https://camp-fire.jp/channels/academia
最新の活動報告
もっと見るインタビュー記事が公開されました!
2017/03/21 21:57 今回のクラウドファンディングについて、今までやってきたこと、やろうとしていることなどをまとめたインタビュー記事が公開されました。 読んでいただければ幸いです。 http://synodos.jp/society/19337 もっと見る
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