1.私たちの取り組みと、私が感じた課題
2.クラウドファンディングで私が取り組みたいこと
3.今後のプランと支援金の使用用途について
4.私たち中高生でつくるNPO法人の取り組みについて
5.お問い合わせ先


1.私たちの取り組みと、私が感じた課題

こんにちは!私は、愛媛県松山市の高校3年生です!私は、シティズンシップ教育・主権者教育の活動を中高生が中心になって行っているNPO法人 こどもNPOシビックスクールに所属し、活動をしています。

小学生と一緒に、社会の仕組みを楽しく学びあう取り組みを企画したりしています!

私は小学生の頃から、今所属しているNPO法人の事務所にもなっている古民家でいろんな教育活動を経験してきました。高校生になり、自分達でも何か社会貢献をしていきたいと思い、今年の2月に有志の中高生でNPO法人を発足させました。そこでは、中高生のみんなや地元の大学生・地域の方と定期的に社会の仕組みを楽しく学びあうワークショップを行ったり、事務所として利用している古民家にみんなで集まって、勉強会や交流会をしています

古民家では、中高生・大学生など様々な人が交流をし、いろんなことを学びあったり、企画を出し合ったりしています。また自習などでも使っています。

しかし、小学生の頃からこの古民家で活動をする私は、2つの問題意識を持つようになりました。

1つは、街の中に中高生が安心して過ごす場が意外と少ないということです。私は小学校を卒業し、中学に入った後、学校や部活動で忙しくなって、古民家で行われていたイベントに参加しなくなりました。私の中学時代は、平日は学校へ行き、部活動をし、帰宅後は塾で過ごす毎日で、休日はカラオケやカフェで時間を過ごしました。しかし、学校は校則があったり、やることがあらかじめ決まっているので、中高生が主体的に何かを行うという環境がありません。カフェや塾は、自分の時間を過ごすことができますが、お金もかかるし何かを注文しなければ使用することができません。つまり、私たち中高生が安心して過ごす場があまりありません。高校生になってもう一度古民家でのイベントに参加するようになり、こういった、気軽にしゃべったり、勉強できる場がたくさんあればいいなと思うようになりました。

もう1つは、オフラインでつながることの大切さです。コロナウイルス感染症の影響で、私たちの活動も、オンラインでの活動を余儀なくされました。それを通して、確かに、1つの場所にみんなが集まらなくても、学習や企画のミーティングができることがわかりました。しかし、オンラインでの取り組みは、一人一人の表情も見れないし、空気感を共有することができないので、コミュニケーションが取りづらく、オフラインでつながることの大切さを改めて実感することができました。

現在中高生にアンケートを取っているのですが、中高生の多くが『学校や公民館とはちがった、中高生が無料で気軽に勉強や活動ができるような場所がもっと増えたらいいと思う』と回答しています。オフラインでみんなが気軽に集まり、安心して時間を過ごしたり勉強をしたり、何か社会活動をしてみたいという中高生の想いを形にすることが大事だと考え、そういった場づくりとモデルの発信をしてみたいと思うようになりました。

そして、それを小学生の頃からお世話になり、また私たち中高生の主体的な活動を支えてくれている古民家から作っていきたいと考えました!



2. クラウドファンディングで私が取り組みたいこと

私は、この新しい「古民家」でチャレンジしたいことがたくさんあります。しかしそれはあとで述べさせてもらいます。

なぜなら、築60年以上が経過しているその古民家は、安全に活動するには不安な部分があるのです。

まずは悲惨な現状をご覧ください


何度手入れしても草が生えてくるため、使い勝手の悪い庭

現在の駐車・駐輪スペース。非常に狭く、みんなが止めるスペースが確保できないし、車を止めるところはない。

玄関横のスペースを駐輪・駐車スペースとして活用したいが、壁があってうまく活用しきれていない。


むき出しになり、部屋を狭く感じさせている柱むき出しになっている危険な段差

歩くときしむ床

このように現在の古民家は、危なく、作業環境が悪く、外の塀で入りにくく、駐輪場は狭く、廊下はきしみ、ものが多いのです!!

一方、古民家で主催したイベントのあと、参加してくれた小学生の保護者から、このようなメッセージをいただきました。


「こどもとかける」イベントの様子。事務所がこども達の新しい居場所になった。


コメントをいただき感じたのは、もうこの古民家は自分達だけの場所ではないということ、またこの場所でたくさんの人と交流をし、自分達もこども達も、そしてこれからの社会も成長できる可能性があるということでした。

そこで、自分達の力で古民家を再生し、またそれを自分達やこども達の手で行うことで、より多くの人が集い、学び合える場にしたいと思いました。



3.今後のプランと支援金の使用用途について
① 古民家を改装することで、以下のような場所にしたいです!

○ 小学生やお年寄りも集まって、地域の人との交流ができる
中高生がより自分たちの学びを深めたり、小学生が安心して過ごしたりすることはもちろん、将来的には様々な年代の方が利用する「にぎわいの場」となり、これからの社会についてみんなで考え、行動するきっかけを作る場にしたいです。

○ これからの社会を見据え、持続可能に使用できる空間にする
コロナウイルス感染症拡大に伴い、私たちは学校にいけない時間を過ごしました。その中で、ICT環境を整備し、オンラインで様々なことをする可能性に触れました。これからの社会は、ICTの普及によりこれまでとは違う「つながり方」の選択肢が出てきます。みんなで新しい古民家を通し、スマートシティなどの新しい社会づくりを模索していきます。

そのため、学習スペースや交流イベントとしての利用だけでなく、料理や理科実験、ICT機材使用、リラックススペース、音楽芸術活動など、集まった人が可能な限りやりたいことが何でもできる環境づくりを想定しています。


② 具体的なプランとスケジュールは、以下の通りです。

【6月~8月】クラウドファンディングの実施
★ 実施期間中に、次のことを行います。
  ● 中高生のワークショップ講座を実施し、本プロジェクトから見える社会について議論をする。
  ● 小学生向けのワークショップ講座を実施し、プロジェクトに小学生の声も反映させる。
  ➡ それらの声を踏まえ、具体的な設計やDIYのプランを考える。

【8月】クラウドファンディングの結果を踏まえ、具体的な内装工事に入る

【10月】開催予定のNPO法人の総会開催を新しい古民家で開催したい!

その後は新しい古民家にて、
○ こども達のワークショップ講座や主体的な取り組みを実践するためのミーティングルーム(毎週土曜日)
○ 中高生の自習や図書スペース(平日)
○ 子ども食堂(毎週日曜日)
○ 子どもの権利に関する教育プログラム
○ 衣と食に関する教育プログラム
○ 障害者の方との交流イベント
を、継続して行う予定です。

こういった取り組みを通して、多世代がコミュニケーションをとりやすく、ずっと長く残る場所を目指し、持続可能な場所作りを行っていきます!


③ 上記のような場所を実現するための予算は次の通りです。

古民家の内装工事にかかる費用:200万円
○ 玄関横の塀を撤去し、駐車・駐輪スペースの拡充
○ 床を張り替える・段差を除去
○ 効果的な学習環境スペースを作るための防音設備の設置

DIYなどで内装を充実させるためにかかる費用:50万円
○ 収納スペースの設置

その他、クラウドファンディングの手数料などで50万円程度を見込んでいます。



4. 私たち中高生でつくるNPO法人の取り組みについて

私たち特定非営利活動法人こどもNPOシビックスクールでは、シティズンシップ(市民性・主権者意識)を育む教育・体験活動に力を入れて取り組みを行っています。

主権者教育とは社会で起きている出来事について自ら考え、主体的に行動できる人間を育成するための教育のことです。2016年に公職選挙法が改正され、選挙権が18歳以上に引き下げられたことから、私たちも学校で学ぶようになりました。

しかし、選挙の仕組みのことや選挙に行くことの大切さを教えられるだけで、実際に選挙に行くことで何が変わるのかがよくわからず、もっと実際に自分たちが主体的に社会参加したり、これからの社会のことを考えたりすることが大事なのではと思いました。

そこで、SDGsや子どもの権利などのテーマを通して、社会の仕組みを楽しく学びあったり、学んだことを小学生にアウトプットをすることで学んだことを深めたりする取り組みを行っています。

<これまでの活動実績>

○ こどもとかける…計5回
小学生の居場所づくり。小学生が年齢の近い中高生と過ごす場をつくり、こども達が安心して過ごせる環境を作る。また中高生は小学生との交流を通して、自分達がこれからの社会でできることを考える時間を作る。

○ 交流イベント…計8回
ゲストをお招きし、食事をしながらこれからの社会についてみんなで考える交流イベント。これまで、地元の議員や大学教授など、多数の方と交流を深めてきた。

○ こどもタウン…計14回(2017年より活動、うち松山市外でも複数回実施)
中高生と小学生が仮想の街を作り、働く体験や議会・投票・裁判といった模擬活動を通して、社会の仕組みを楽しく学び合う。


★ その他、中高生が自由に提案をし、主体的かつ積極的に活動できる環境を作っているため、他にも様々な取り組みを行っています。詳しくはホームページをご覧ください。


活動歴

① 中高生の活動が始まる前

2011年1月、代表の越智が「こども達に“生きた学び”を」をテーマに、学校の授業と実際のよのなかをつなげる[よのなか]科の手法を用いたシティズンシップ教育・主権者教育『civic』を開始。

2013年4月、NPO法人YouthCreateと協力して、こども・若者と政治をつなげる活動を開始。

2014年1月、NPO法人 NEXT CONEXIONを設立。これまでの活動にさらによのなかのリアリティを加えたシティズンシップ教育・主権者教育活動を開始。

2015年4月、聖カタリナ女子高等学校(現・聖カタリナ学園高等学校)で、高校3年生を対象に年間を通したシティズンシップ教育・主権者教育プログラムを実施。

2015年11月、松山市立姫山小学校で、こども達がリアルなまちづくりを体験する「こどもタウン」を実施。


② 中高生の活動の始まり

2016年11月、中高生による、シティズンシップ(主権者意識)を育む体験活動を行うYOUNG CONEXIONを結成。社会のしくみを楽しく体験・再現・提供するなかで、自分達も社会の勉強になるプログラムを提供。

2016年11月、YOUNG CONEXION初の企画となるVoters Bar Kidsを実施

2017年3月、YOUNG CONEXIONがこどもタウンを実施

2017年11月、代表の越智が総務省より総務省主権者教育アドバイザーの委嘱を受ける。

2018年4月から10月まで、愛媛県選挙管理委員会から委託を受け、愛媛県内の高等学校を巡回し選挙啓発講座を実施する事業を担当。

2018年10月、沖縄にてこどもタウンを実施。

2019年2月、四国で初めての「シティズンシップを育む教育フォーラム in 四国」を開催。

2019年2月、山口にてこどもタウンを実施。


③ 中高生の活動の自立化

2019年5月、YOUNG CONEXIONの有志が「こどもとかけるNPO」を結成。

2019年8月、初めての宿泊型のシティズンシップ教育プログラムである「こどもタウン夏休みSP」を実施。

2019年10月、初めてのスポーツクラブとコラボしたシティズンシップ教育プログラムを、FC今治と協働で開催。

2020年2月、中高生が創る新しいNPO法人「こどもNPOシビックスクール」を設立。


表彰

2015年:公益財団法人明るい選挙推進協会より、全国表彰である『明るい選挙推進優良活動賞』を受賞。

2017年:全国表彰である『第12回マニフェスト大賞 優秀シティズンシップ推進賞』を受賞。

2020年:特定非営利活動法人こどもシビックスクールの母体となったYOUNG CONEXIONが、公益財団法人明るい選挙推進協会より、全国表彰である『明るい選挙推進優良活動賞』を受賞。


取材歴

NHK、南海放送、テレビ愛媛朝日、あいテレビ、テレビ愛媛、愛媛新聞社、読売新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、共同通信など多数

詳しくはこちらをご覧ください。※掲載していないものもあります。)



5.お問い合わせ先

特定非営利活動法人こどもNPOシビックスクール

お問い合わせ:こちらからお問い合わせください。
E-mail:contact@civicschool.org

ホームページ:https://civicschool.org/
Twitter:https://twitter.com/npocivicschool
Instagram:https://www.instagram.com/npocivicschool/
facebook:https://www.facebook.com/npocivicschool/

  • 2020/08/07 18:00

    クラウドファンディングも残すところいよいよあと1日!今回は、こどもNPOシビックスクール(YOUNG CONEXION)のOB・OGが出演し、中高生の主体的な取り組みについて、自分たちの経験談をお話します!▼配信はこちら▼https://youtu.be/1mXXre6_3Tgぜひご覧ください...

  • 2020/08/04 12:00

    中高生スタッフが、こどもNPOシビックスクールのことについて語り合うトーク番組です!今回は、高校2年生の「あやこ・にいな・なみき」の3人が登場します!!ぜひお聞きください(^^♪やんこねとーくでは、『どんな取り組みをしているの?』『どんな想いでやっているの?』『そもそもどんな団体なの?』など、...

  • 2020/08/02 19:00

    こんにちは!スタッフの石崎です。今回はわたしがヤンコネを始めて、自分自身がどのように変われたのかをお話します。私は今年の3月からこの団体に関わり始めました。最初は不安だったし、自分にできることがあるのか…ともやもやした気持ちがありました。活動を初めてみると、すごく楽しく、やりがいのあることばか...

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