こんにちは!NPO法人NICEの「NICE参加応援制度」 プロジェクトチームです。
NICEは今年で30周年を迎える国際ボランティアNGOです。「カラフルでヘルシーな世の中」というミッションを実現するために、世界約90ヶ国にて国際ボランティアを実施しており、延べ8万人以上が今まで国内・海外ボランティアとして参加してきました。
▼今回のプロジェクトで実現したいこと
今回のプロジェクトで実現したいこと、それは、
特別なヒトではなく、”何かしたい”と思っているヒトが、誰でも参加できるようにしたい。
しかし、実際は経済的に厳しいため、「必要な費用を準備することが難しく参加ができない」といったように、残念ながら誰でも参加できるようにはなっていません。
こういった理由で国際ボランティアに参加できないヒトのために私たちは、「NICE参加応援制度」を立ち上げます。また国際ボランティア参加者の多様性を促進し、NICEが目指す「カラフルでヘルシーな世の中」の実現をより加速したいと願っています。
国際ボランティアは地域社会、そして参加者に大きなインパクトを与えます。今回は参加者にインタビューをし、2つの視点にまとめました。
参加者の山﨑さん
①本当の友達に出会い、そして世界中に友達が!
国際ボランティアは、世界中から国も文化も異なるメンバーが集まるため、時にうまくコミュニケーションができない時もありました。
ただ2週間一緒共に生活していく中で、お互いの文化を知り、受け入れて、自分の中の世界が広がったように思います。
苦手だった英語も、彼らとコミュニケーションを重ねていくことで、話すことが楽しいと思えるようになり、英語学習の意欲に繋がりました。
そのメンバーとは、お互いの悩みを相談したり、英語を話せるようになりたいという私のために週に1回ほどテレビ通話をしてくれたり、今も連絡を取りつづけています。
②沢山の大人と触れ合い人生を見つめ直すきっかけに!
毎晩コタツに入りながら地域の方と対話する時間は、
自分の「人生」を見つめ直すきっかけと
これからの「生き方」を考える時間に。
親以外で大人の方と向き合って、話しをする機会があまりなかった私にとって、地域の方は人生の先輩としてたくさんのことを教えてくれ自分の視野が広がりました。
私はどんな大人になりたいのか…。
逃げずにしっかり向き合おうという気持ちになりました。
また、新しいことにさらに挑戦したいという気持ちも生まれました。
このように国際ボランティアは、非常に得るものが多い活動です。しかし、アレンジメント費や交通費などが必要で、経済的に余裕のない方は参加できず、その人自身の多様な経験や人生の可能性を狭めてしまうと思います。
インタビュー形式でお話を聞きました。
-生活困窮世帯Aさん
~不安定な家計では子どもの習い事も継続することは難しい~
・毎日フルタイム勤務をですが、生活は本当にギリギリです。でも子供にはチャレンジさせてあげたいし、色々な力を身に付けてほしいと思うので、費用を捻出し、バレエなどの習い事に通わせています。
・大学や留学等に行きたいといったときに行かせてやれるようにと、貯金を続けています。今の仕事では正直難しいと思っているので、転職もしようと私自身勉強に励んでいます。
・ただ、転職の準備や病気等で今のライフスタイルが少しでも変わると、子どもにも我慢してもらうしかなく、習い事もやめてもらうしかなくなってしまいます。
-福祉施設職員Bさん
~社会的な孤立・排除は将来の選択肢を狭める~
子どもは、『教室』『塾』『クラブ』等様々な社会に所属しています。勉強が不得意でも『部活』が楽しければ、部活に帰属意識を感じ、成功体験を味わえて成長に繋がります。
一方、社会が『教室』だけでは、成功体験の機会も少なくなります。またクラスメイトとの関係も悪化する等したら、その子の居場所が消え、どこか所属しているという自信もなくなり、自己肯定感も下がります。
そして、社会が狭いと今後の可能性が狭まります。大人に出会うことで、将来のなりたい姿を見つけていくと思いますが、社会の接点が少ないと、出会う大人の数も限られるので、ロールモデル候補も満足に見つけられないと思います。
✓インタビューで見えてきたもの
①不安定な家計状況は経験の機会を狭める。
②所属社会が少なくなると経験・達成感が制限され、社会的に孤立・排除のリスクがある。
③ロールモデル候補に出会えず、将来の選択肢が狭められる。
昨今、日本の貧困はメディアでも話題になりました。また、「習い事や通塾割合に格差」があり「文化的、社会的な活動が受けられることと受けられない子に分かれている」という研究もあります。決して無視できない日本の貧困問題の解決にも貢献できると思い、「NICE参加応援制度」を立ち上げました。
〈制度の対象者〉
国際・国内ボランティアへ関心はあるけど,経済的な理由で参加ができない方
(具体的には,住民税非課税世帯対象者,難民認定者,または難民申請中の方が対象です。)
~制度対象者選出の流れ~
- 1.NICE参加応援制度申請書をメールで提出
- 2.面接
- 3.メールにて合否結果
(※対象者はボランティア参加後に参加者レポートを提出していただきます.)
↓詳細は以下よりご覧下さい↓
https://www.nice1.gr.jp/nicesupport/
〈今後のスケジュール〉
7月上旬:クラウドファンディング終了
8月~12月:制度対象者がボランティアへ参加
(※新型コロナウイルスの影響により,時期が遅れる可能性があります.)
7月~12月:リターン発送・実行
〈支援のイメージ〉
年間1人当たり上限60,000円×5名支援予定です。
支援額は自宅からボランティア開催地までの交通費に充てようと思います。
例)国内の場合
(大阪在住で熊本に行く場合)
例)海外の場合
(東京在住でカンボジアに行く場合)
※NICEには日本全国,全世界に多数のボランティアがあり,交通費はシーズンによって変動がございますので目安としてご参考くださいませ。
※現地NGOに支払う追加登録費が必要になることがあります。(本人負担)
《NICEの活動について詳しくはこちら》
▼新型コロナウイルスへの対応について
NICEは、新型コロナウイルスの感染拡大の防止と開催地域やボランティア等の安全確保に最善を尽くしております。NICEの対応方針、基本ビジョンは下記サイトよりご確認ください。
「新型コロナウイルスに対するNICEの対応方針と基本ビジョン(第7弾・2020年5月4日付更新)」
▼リターンについて
NICEならではの5種類のリターンをご用意しました!皆さんに喜んでもらえると嬉しいです。
※新型コロナウイルス感染症の影響等により、リターンの発送時期が変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
NICEの国際ボランティアは、地域の課題解決に必要とされてはじめて実施されます。
「国際ボランティアは、(地域の)課題の解決に繋がっている」
「目に見えて地域・地元の力になっていることを実感している」
これは、徳島にて、多くの国際ボランティアを受け入れてきた長谷川さんからの声です。また、その一方で、国際ボランティアに参加した人からは、よくこんな声を頂きます。
「大変なことも多かったけど、その分大きな達成感があった」
「尊敬できる大事な仲間や帰りたい第二の故郷ができた」
「人生で一番濃い時間だった」
「人生の目標ができた」
「コミュニケーションを通じて、自分自身を知るきっかけとなった」
国際ボランティアに参加することは、地域の力になるだけでなく、参加者自身にとっても大きな学びとなることも多くあります。
私たちは、このプロジェクトを通して、さまざまな背景をもつ人が少しでも多く国際ボランティアに参加できるようになることで、地域と参加者を含めた世の中全体がより良くなっていくと信じています。
このNICE参加応援制度の30万円でカバーし、応援できるのはわずかかも知れません。それでも、わずかな滴も落ち続ければ岩に穴をあけられるように、少しずつ世の中を良い方向へ変えていけると信じています。NICEの新たな挑戦を、ぜひ応援してください!皆さまの温かいサポートを、よろしくお願いいたします。
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