<プロジェクト概要>

 「ワインを飲んで、環境対策?」

「地球温暖化対策」、「廃棄物のリサイクル」という2つの観点から環境問題に取り組む屋上ワイナリー、「大阪スカイハイ・ヴィンヤード」第1号ファームが、2017年春、大阪市内に登場します。

・ビル屋上でブドウを栽培し(都市緑化)、温室効果ガスを削減。

・土壌には、廃棄された残土や古着等を原料とした「リサイクル土壌」を使用。廃棄物の量を減らします。

ぶどうの木オーナー制度

1万円のご支援ごとに、ブドウの木1本のオーナーになっていただきます。オーナーの皆様には、その木から成ったブドウで作られたワインを4本、プレゼントいたします。アルコールやワインが苦手な方には、収穫したブドウを搾った果汁100%ジュースをご提供することも可能です。

皆様のご協力が、都市緑化を通じた地球温暖化対策、古着のリサイクルによる線維性廃棄物減量につながります。同時に、皆様ご自身の木から作られた純国産・純大阪産ワインをお楽しみいただけます。

 

写真1:ニューヨーク・ブルックリン地区にある屋上ワイナリー、"Rooftop Reds"。当大阪スカイハイ・ヴィンヤードと技術面でタイアップ。いずれは秀吉ワインを世界へ発信!

  <当プロジェクトの特徴>

大阪府は、100年前は全国都道府県別のブドウ生産量が全国でトップだったことがあります。現在も全国で7位、面積が非常に小さい府ながらもこの順位を維持しており、今でもブドウは大阪が誇る主要産業の一つといえるでしょう。

通常、ブドウといえば山間部の畑で作られます。「棚式栽培」と呼ばれる、頭上に張り巡らされた針金に沿ってブドウの枝を四方に伸ばす方法が一般的ですが、その枝の下は直射日光が届かず日陰ができます。

もし、大阪市内の都市部にあるビル屋上でブドウを栽培すれば、屋上表面に直射する日光を遮ることができ、いわゆる屋上緑化による温室効果ガスの削減、最上階のエアコン代の節約、ひいては地球温暖化の抑制効果が得られるのではないか、と考えました。

ブドウは、水が少ない環境で栽培したほうが美味しくなります。また、日照量が多ければ多いほど、糖度の高いブドウになります。通常、屋上で野菜や果樹を育て るとなると、水遣りが大変です。また、日照が強すぎるため生育不良を起こす可能性もありますが、ブドウの場合は水遣りが一切不要、元々日が当たりやすいビ ル屋上ですので、極端な気温上昇がなければ、良い環境が整っています。

屋上緑化に活用されている植物の一つとして、芝生があります。しかし、芝生ではなくブドウを屋上で育てると、温室効果ガス削減に貢献できるとともに、そのブドウを醸造すればワインが出来ます。何もないビ ル屋上に降り注いだ直射日光は、地球温暖化の熱源となりますが、そこにブドウの木があれば、ワインが誕生します。

『太陽+ ブドウ=ワイン+温室効果ガス削減』の方程式。こんな「一石二鳥」の仕組みを我々大阪スカイハイ・ヴィンヤードは実現すべく、2015年から、あるビル屋 上にてブドウの実験栽培を行ってきました。真夏の暑さが過酷な環境ですが、今のところ順調にブドウは育っています。

 

 写真2:大阪府柏原市にある実験棟。1年目から3年目の苗木約1000本を試験栽培中。

<もりのみやキューズモールBASEに第1号ファームがオープン>

今回は、JR環状線森之宮駅から徒歩数分の距離にある、「もりのみやキューズモールBASE」の屋上でブドウの栽培を開始します。大阪城がすぐ横に見える場所ですが、「秀吉ワイン」の名前の由来はここにあります。

<ワイン協会からは、厳しい指摘も>

とはいえ、我々はまだ屋上で栽培されたブドウから、実際にワインを作った段階には至っておりません。試験栽培を重ねながら、本職のブドウ農家様からも色々と アドバイスを頂いておりますが、中には厳しい指摘もあります。あるワイン協会から、「ビル屋上でワインを作るなど無理!」と直球の意見も頂きました。やは りビル屋上は「暑すぎる」環境なので、ろくなワインは出来ないでしょうとのプロからの率直なご指摘でしたが、我々は「暑いからやらない」のではなく、「暑いからやろう!」が原点です。

また、大阪を代表する大手酒造メーカーの創業者の有名な言葉に、「やってみなはれ」があります。今も「結果を怖れてやらないこと」を悪とし、「なさざること」を罪と問う社風にもあるように、冒険者としてのチャレンジ精神こそ大阪人の誇りではないでしょうか。

現実的には、ワインの「味」を何よりも追求するのであれば、決してビル屋上は適した環境ではないのかもしれませんが、大阪の、そして地球の100年後といっ た遠い将来を見据えた時、我々は、今後も深刻化するであろう地球温暖化に、「屋上ワイナリー」という概念をもって、一石を投じたいと考えています。ブドウ にとっても過酷なミッションですが、偉大な大阪出身の先人が残した「やってみなはれ」精神に基づき、ブドウの力を信じて、秀吉ワインの実現にチャレンジしています!

<廃棄物を活用>

地球温暖化対策という切り口に加えて、我々は「産業廃棄物の減量」をも視野にいれています。ビル屋上にブドウの木を植える場合、その土に、古着や裁断屑など からリサイクルされた、「超軽量リサイクル土壌」を使用。ビルによっては、構造上重量物を置けない屋上となっている場合もありますが、超軽量リサイクル土 壌を用いることによって、屋上への荷重負荷を低減できます。また、産廃業者に持ち込まれたいわゆる残土を、農芸用土としてリサイクルされた製品がありま す。こういった「リサイクル土壌」を活用することで、少しでも山や海に埋め立てられる産業廃棄物を減らしたいと考えています。

 

 園芸用リサイクル土壌のメーカー、石坂産業株式会社(埼玉県)とも連携。

JHEP認証における日本で最高ランク(AAA)の認定を受け、「おもてなし経営企業選」選定、掃除大賞2014「掃除大賞・文部科学大臣賞」を受賞するなど、世界中から脚光を浴びる優良企業。

<補助金に対する考え方>

我々は、公的な助成金・補助金などは一切使用しないことをポリシーとしています。

以前は屋上緑化事業への手厚い補助金が存在しました。また、エコカー減税のように、地球環境に優しい活動や製品には、通常「減税」や、「補助金」として国から金銭的なボーナスが出ます。

しかし、我々はあくまでそのような公的なお金の力を借りず、自分たちの身の丈にあった規模で、当プロジェクトにご賛同いただける方のご協力をもとに事業展開したいと思っています。

国から補助を受ける事業ではなく、むしろ「国へ補助金を出す」という考え方。我々が屋上でブドウの木を育てます。その数が増え、規模が拡大し、都市緑化が進 み、ワインが出来るようになれば何が起こるかというと、国から「酒税」という税が課税されます。環境問題を考えて活動を広げれば広げるほど税金が課され る、という他に例を見ない環境事業だと自負していますが、これをネガティブにとらえず、国の財政難を救うために「酒税」という名の補助金を我々が国に支給するというのは、それも社会貢献の一つといえるでしょう。

<ご支援いただける方を募集します>

上記のような、地球温暖化対策、産業廃棄物減少、という2つの環境的視点から、大阪府内のビル屋上でブドウを栽培し、ワインを作るプロジェクトです。最大の 目的は、「環境対策」。そこに、100年前は大阪府が生産量全国トップだったブドウを活用すれば、「大阪らしさ」が見えてきます。

この活動が広がり、いつか大阪市内のビル屋上がブドウの木で埋め尽くすというのが、我々の「秀吉ワインの挑戦」です。そして再度、大阪がブドウ生産量全国1位に返り咲く日が来るかもしれません。

当プロジェクトの目的、理念に共感いただける方、是非ご支援をお願いいたします。

今回は、実際に醸造されたワインをリターンの品と設定しておりますが、もしビルをお持ちの方で、「自分のビルでも屋上ワイナリーをやってみたい」とお考えであれば、苗木の設置、栽培などの運営をお手伝いさせていただきます。お気軽にお問い合わせ下さい。

 

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