コロナ禍の最中、4年間の市民有志の奮闘の末、2021年7月30日にオープンした「ヱビスシネマ。」しかし大事なものがまだ買えてません(泣)

■ はじめに・ご挨拶

はじめまして、日本映画監督協会理事の映画監督 近兼拓史(ちかかねたくし)と申します。私は今、兵庫県丹波市にある元暴力団の組事務所という”いわく付きの物件”を、映画館に変身させるという超絶プロジェクトを市民の皆さんと一緒に進めています。
街の皆さんの悩みのタネを一発逆転、楽しい集いどころにしてしまうという映画みたいなプロジェクトです。ようやく建物の改装は完成し、開業にはこぎつけましたが、最後の最後、本格営業をスタートするための高価な上映機材(DCP/デジタルシネマパッケージ)に手が届いていません。奮闘して頂いているスタッフも4年間の活動で燃料切れ寸前…。このプロジェクトをハッピーエンドにするために、ぜひ皆さんの力を貸して下さいませんでしょうか。いえ、この類まれな「一発逆転ドラマ」に参加して頂けませんでしょうか。皆さんのご参加応援、よろしくお願いします。

■ このプロジェクトで実現したいこと

50年以上映画館のない街丹波市に、本物の映画館を復活させたい!そんな想いで「元暴力団組事務所」という街の負の遺産となっていた物件を、「皆が喜ぶ映画館にしたらどうか?」と私が提案したのは2017年12月。地元の皆さんのご支持を得て、なけなしの私費で元組事務所建物を購入したのが2020年の3月でした。ところが「さぁ、これで映画館作りに向けてスタートできる!」と思った途端に世界は激変しました…。コロナウィルスの世界的蔓延で映画館は悪者扱いとなり、プロジェクトは暗礁に乗り上げて、前にも後ろにも動かなくなってしまいました。しかし地道な市民の皆様の支援と暖かい応援で、1年後の2021年3月に工事スタートさせることができました。ご当地の誇りである国無形文化財「丹波布」製のシートや、BOSE製のシアタースピーカーをCROWN製の9つのアンプでドライブ。THX200インチのスクリーンの採用。コロナ禍の新生活に対応するため、当初80席の予定を50席に減らし新基準の換気設備を導入するなど、小ぶりながら安全に最上級の空間と音で映画をお楽しみ頂けるミニシアターと成りました。
元暴力団組事務所を映画館に構想から3年半、半世紀ぶりに街に映画の灯(神戸新聞)

国の指定文化財「丹波布」を全座席に使用したシート。丹波の棚田と野山をイメージした劇場内

7月30日にやっと待望のオープンさせることができました。しかし、国内外の最新映画を上映できる映画館とするには、まだ大きなハードルが残されていました。
丹波市にヱビスシネマ。が開館(サンテレビニュース)
国内外大手配給会社の最新映画作品を上映するためには、マストアイテムとしてDCP(デジタルシネマパッケージ)という設備が必要です。このコピーガード付き上映システムを持っていないと、最新映画の配給が受けられません。大作映画なら何百億円という製作費用が投じられています。簡単にコピーされる状態で、作品を映画館に渡すことはできないというのも最もな話です。
現在「ヱビスシネマ。」ではブルーレイディスクでの上映しかできません。しかし、それが許される作品は、公開されている映画の10%にも満たない数です。やはり、自由に街の皆さんが観たい映画を上映できるようになるにはDCPの導入は必須ということのようです。
ところが、DCPの導入には最低予算としても約700万円は必要です。私の私費や有志の応援で物件は購入し、改装工事費まではどうにか捻出しオープンできましたが、いよいよ費用が尽きてきました。
実は、やっと7月30日にオープンした「ヱビスシネマ。」ですが、その直後8月20日に非常事態宣言が発令。悩みに悩んだ末、私達は、「もし今映画館でコロナウィルスの感染がおこれば、せっかく復活した映画の日が消えてしまう」「コロナ禍を超えて応援頂いた市民の皆様に報いるには、私達が市民の皆様の安全と健康に最大限の配慮をしていることを示すべきでは」という思いで9月12日まで自主休業の道を選びました。オープン直後で1円の売上でも欲しい時ではありましたが、応援頂いた皆様のことを考えると、最大限のご配慮をしたかったのです。
そんなイバラの道を歩んでいるうちに、いよいよ資金は底をつきDCPの購入費用には、あと一歩届きません。何とか皆さんの力をお借りし、山間の町の人々に自由に最新作映画が見られるようにして頂けないかと思っています。

■ このプロジェクトをやろうと思った理由

兵庫県の奥座敷、丹波市は山奥の自然あふれる美しい街です。と同時に過疎に悩む山里の街でもあります。私は2017年に、この日本の原風景が色濃く残った美しい山里を舞台にした映画「恐竜の詩」を撮影し2018年全国公開させて頂いたことが、映画館復活プロジェクトのスタートラインに成りました。

2018年全国劇場公開映画「恐竜の詩」

実は私は神戸の下町出身で阪神淡路大震災の被災者でもあります。私はあの震災で、自宅と実家と事務所の全てを全壊で失いました。しかし、それ以上に悲しかったのは、生まれ育った故郷の街の姿が消えてなくなってしまったことでした。

阪神淡路大震災直後の自宅周辺状況

復興し再建された後には古い長屋や横丁は消え去り、真新しいビルが立ち並びました。私は失ってはじめて、故郷の原風景のありがたさを知ることになりました。震災後20年、映画監督としてデビューできるチャンスに恵まれた時、私がテーマに選んだのは、日本の庶民の生活と、故郷の原風景を後世に残すということでした。そうして生まれたのが、映画「下町の詩」シリーズです。

日本の庶民生活と故郷の原風景を描く全国公開映画「下町の詩シリーズ」の各作品

丹波市を舞台にして日本の山里の原風景を描きたいと、映画「恐竜の詩」の撮影に至ったのは必然だったように思います。この撮影中、丹波市には、かつて10軒も映画館がありましたが次々と廃業し、50年以上映画館が無いことを知ります。それと同時に、過疎で困っている街に、不自然に公民館が3つもあることも知りました。聞けば、暴力団事務所を立ち退かせるために、自治会や街の人々がお金を出し合って、その建物を買い取ったのだそうです。しかし、暴力団追放には成功したものの、買い取った物件の使いみちは思い浮かばず、誰も使わない「第三公民館」という負の遺産となっていました。

使いみちがないまま、街の負の遺産となっていた元暴力団組事務所の第三公民館

そのことを知った私が「だったら映画館にしたらどうですか?」と提案したのがことの始まりでした。言い出しっぺの責任といいますか、映画監督ゆえ映画産業に少しは詳しいことも有り、いつの間にか映画館復活プロジェクトの中心に座り、なけなしの私財を投じることになりました。
街の人々の悩みのタネが、街の人々の喜ぶ場所に生まれ変わる。そんな一発大逆転の物語を「おもしろい!」と感じてしまったのは、私が映画監督だったからかもしれません。


■ 丹波市映画館復活プロジェクト これまでの活動

2016年7月 丹波市青垣町の美しい山里の姿に惚れ込み、映画撮影スタジオ用物件を購入

2017年4月 映画「恐竜の詩」撮影開始
映画「恐竜の詩」撮影が本格化(丹波新聞)
2017年7月 丹波市青垣撮影スタジオリノベーション工事完成
映画「恐竜の詩」青垣の会社跡セットに(丹波新聞)2017年12月23日 元暴力団組事務所だった公民館での地域忘年会。ここを映画館に!と語った最初の日

2018年3月 丹波市で映画「恐竜の詩」完成披露プレミア上映会開催 以後全国劇場上映へ
「恐竜の詩」撮影終了 3月春日でお披露目(丹波新聞)

2018年7月 映画館復活プロジェクト住民説明会&映画「恐竜の詩」上映会
旧暴力団組事務所が映画館へ変身へ 劇場化の過程を映画に 住民運動で暴力団排除のまち(丹波新聞)
2019年3月 1年6ヶ月間の住民説明及び地域調整を終え公民館を購入。ところが、やっとスタートできる!と思った途端にコロナウィルスが大流行!あれよあれよという間にプロジェクトは窮地に追い込まれた
2019年4月〜 各種上映用機材のテスト
2020年7月コロナウィルス流行拡大に付きプロジェクト一時凍結、個人での地道なテストが続く2020年11月 プロジェクト再開による映画館工事スタートを信じ、有志による内部解体工事終了
同じ頃、市民が力を合わせ元暴力団組事務所を映画館に変えるという夢の一発逆転ストーリーを
下町の詩シリーズの「銀幕の詩」として映画化することを決定!暴力団役には人気ユーチューバー「くっすんガレージ」の3人が出演となった。(映画初出演)2020年12月 映画館が完成するまでの様子をモデルにした映画「銀幕の詩」の製作決定・撮影開始
暴力団の組事務所を映画館に… 丹波・成松の実話を映画化(神戸新聞)映画館の名前が、50年前に町にあった映画館「戎シネマ」の名前にちなむ意味と、皆さんのおかげで丸く収まったと言う感謝の気持ちを込めて「ヱビスシネマ。」に決定!2021年2月 「ヱビスシネマ。」念願の工事スタート!

いよいよ工事スタート!の声を聞いて、応援サポート隊が駆けつけてくれました!
まちの小さな映画館が出来るまでvol.1 2021.2.24(足立せいこさん作)防音と吸音と調音は3種類の素材を使用し、3段階で音場を仕上げることになった。

まちの小さな映画館が出来るまでvol.2 2021.3.12(足立せいこさん作)セメントボートの上にグラスウールを貼り、それを石膏ボードで覆う。それが第一段階その上にセメントボードで調音する場所と、吸音ボードを使う場所を使い分けて音場を作り上げた地元JCの会合に参加し協力を依頼する。少しづつ地元企業賛同を得られることになった。プロジェクターは業務用とDCPの二種類を使い分けることになったため、上映窓を2個所開けている天井と壁面のベース工事が終わったため、テスト上映用の150インチスクリーンを吊るしてみる

まちの小さな映画館が出来るまで3 「壁が!階段が!」2021.4月〜5月(足立せいこさん作)何度か上映テストを繰り返したが、スクリーンは150インチでは迫力不足なため、思い切ってスペースギリギリ収まる最大サイズ、200インチのTHXサウンドスクリーンを導入することにした。座席は当初多くの映画館が採用する跳ね上げ式の80席を予定だったが、棚田のような曲線配置の多段式床を採用し、跳ね上げでない固定式の座席で、ゆったりした50席とすることになった。コロナ禍で映画館の換気等の規制が強化された。対応するために、換気量を当初予定の倍とし、階段の幅も1.5倍に広げ、安全かつ密にならない空間に仕上げることになった。予定コストは倍にはねあがった!

まちの小さな映画館が出来るまで4 (2021.5月26日〜6月9日〕(足立せいこさん作)曲線を描いたグラデーションの床が完成した。テスト上映を行ないながら、座席の配置場所を確認する杉の間伐材を使用した、プラスチックを使用しない手作りのこだわりの座席50席が届いた!200インチのサウンドスクリーンが届いた!皆で慎重に吊り下げ作業を行うヱビスシネマ。に収まる最大サイズのスクリーンの設置が完了した!

まちの小さな映画館が出来るまで 5(足立せいこさん作)スクリーン合わせ座席配置をベストな位置に調整する。前方の椅子は最大15cm下げて全席見やすくした国の指定文化財「丹波布」製のシートが届いた!丹波布の織り手24人が50席全てのシートを、全て別の柄で織り上げてくれた。手織りの文化財に座って映画が見られるという貴重な空間になったついにシート、音響設備、スクリーンの配置が完了した!各種配線は、はしご式にして左右上空を通したスピーカーは13個のBOSEスピーカーを前後左右と上下に配置した。(作品によって一部JBLを使用する場合もある)9個のCROUN製アンプでドライブし、各チャンネルは映画ごとにマニュアルで音場調整する。原音に近い最上の音響を追求することになった。
こだわりの音響「日本全国でも屈指」丹波に50年ぶりの映画館(神戸新聞)2021年7月15日 ついに映画館の興行許可証がとどいた!

2021年7月30日 「ヱビスシネマ。」ついに開館!

林時彦市長以下、多数の皆さんがお祝いに駆けつけてくれました。

丹波市成松を映画の街「NALLYWOOD」に!と皆で大盛りあがり。これでやっと安心と思った矢先…2021年8月20日 オープン直後に非常事態宣言発令…。悩みに悩んだ末、9月12日まで自主休業することとなった。応援頂いた市民の皆様に最大限コロナウィルス収束に向けて協力できることは、自粛することという結論になりました。オープンしてなお、苦しい苦しい船出となってしまいました。
映画館には休業補償もなく、休んだ分だけマイナスが広がります。そうしている間にDCP導入は、ドンドン遠ざかっていってしまいました。


■ 資金の使い道

皆さんからお寄せ頂いた資金は、キャンプファイヤー所定の手数料差し引き後、映画上映のためのDCP導入設備工事の費用と、施設改善費用に使用します。

■ リターンについて

リターンとして「ヱビスシネマ。」のスタッフグッズや、応援グッズをご用意しました。日本中どこに居ても、応援頂ける皆さんと同じ気持ちで山奥の映画館を盛り上げたいと思っています。

■ 実施スケジュール

DCP導入及び設備改善工事(半導体の供給不安定で時期ずれる可能性あり)
2020年12月〜2022年2月末

■ 最後に

コロナ禍という最悪の時期に、山奥の過疎の町に誕生した「ヱビスシネマ。」。大きなスポンサーもなく、市民の力だけで作り上げた手作りの小さな映画館です。元暴力団組事務所という街の負の遺産を、街の皆さんが喜んでもらえる映画館に変える。そんな奇跡のプロジェクトを、ぜひ皆さんの応援で成功させてい頂けないでしょうか。「ヱビスシネマ。」の名前の由来は、50年前まで街にあった「戎シネマ」から頂きました。ヱビスシネマの後に「。」を付けたのは、「皆様のおかげで丸く収まりました」という「めでたしめでたし」の感謝の気持ちからです。
ぜひこのプロジェクトを応援頂ける皆様には、いつか「ヱビスシネマ。」にお越しいただいて映画を観て頂ければ嬉しいです。「私達が応援したから映画館が完成した!」とご実感頂き、共に喜びを分かち合えればと思っています。皆様の応援、心からお待ちしています!

ヱビスシネマ。支配人 近兼拓史


■ 特定商取引法に関する記載
 ●販売事業者名:株式会社コドルニス
 ●代表者:近兼拓史
 ● 事業者の住所/所在地:〒669-3833 兵庫県丹波市青垣町山垣字イ子ノ上1250番地2
 ● 事業者の電話番号:Tel: 0795-78-9397
 ●送料:送料込み(離島価格など例外がある場合には記載)
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、
      共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

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