三重県伊勢市の鈴木成宗(なりひろ)と申します。1575年創業の老舗餅屋の21代目をしながら、微生物好きがこうじて1997年にクラフトビール伊勢角屋麦酒を立ちあげました。良いものをつくり世界を唸らせたいという子供じみた考えで長年ビール造りを続け、世界大会で受賞しては、無邪気に喜んできましたが、今回の新型コロナウイルス禍に際しては、全国から多数の励ましのお声をいただき、人の温かさが身に染みております。 仕事を通して、必ず社会に恩返しをしたいと思っています。 せめて、私たちのビールで、ふさぎ込みがちな世の中に少しでも笑顔を取り戻すことができれば幸いです。

ファンの方々には、伊勢角屋麦酒を代表する銘柄として『イセペ』と呼んでいただいています。1997年にビール造りをはじめ、最初に仕込んだビールがペールエールでした。2003年にわたしたちがはじめて国際大会で金賞を受賞たのも、International Brewing Awardではじめて金賞を受賞したのも、全てこのペールエールで、わたしたちにとってひときわ思い入れの強いビールです。
わたしたちは、美味しいビールを追求し、毎仕込みのように少しずつ改良を重ねてきました。使用するホップだけを考えても、多くの変遷を重ねてきました。当初はカスケードがメインでしたほんの一時だけ、イギリスのケントゴールディングスを使ったこともあります。現在は、シトラをメインに使っています。現在のイセペは、オーソドックスなアメリカンタイプペールエールで、極端に強いアロマやフレーバーはなく、バランスの取れたビールにしあげています。それだけに、小さなミスも目立ってしまうビールです。ですので、American Ale Yeast1056というきれいな発酵エステルの酵母を使い、丁寧に繊細に仕上げています。
少し脱線しますが、このAmerican Ale Yeast1056はわたしたちの業界では世界的によく知られた酵母で、英語ネイティヴの人たちはテン・フィフティーシックス・イーストと発音します。この酵母は前述の通り、最終商品のエステルは特に尖ったところがなく、キレイな香気特性なのですが、面白いのは、発酵2日目に黒糖の香りのするエステルを作り出します。ですから、ペールエールを仕込んだ翌朝に工場に入ったときにこの黒糖の香りをかぐと、「お!1056元気に立ち上がってくれたな。」とホッとします。  これからもこのビールはきっと進化を続けていきます。2020年の今、わたしたちにできる最高のペールエールをどうか楽しんでください。







※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※通信販売酒類小売業免許 条件緩和通知 ビール製造免許通知:伊勢酒81
※酒類販売業免許の条件緩和通知:伊勢酒80


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